🎯 今日の主役
7/8朝のCardanoは、van Rossem hard fork(VRHF / Protocol Version 11)が「あと一歩」で止まっている状態を見る日です。
gov.toolsのオンチェーン集計では、DRep票はYes 74.51%(閾値60%を達成)。一方、SPO票はYes 50.86%で、閾値51%にわずか0.14ポイント届いていません。DRepは通過し、いま発動の可否を握っているのはSPO票です。Yesは約10.01億ADA、参加ステークは約19.68億ADA。No自体はゼロで、残りは「Always Abstain」約4.42億ADA・「Not Voted」約5.2億ADAという未参加分です。つまり反対で止まっているのではなく、投票に参加したSPOのステークがあと少し足りない、という構図です。
発動(enactment)はまだ記録されていません。次の判定は7/8 21:44 UTC(7/9 06:44 JST)のエポック境界です。同時に、Hydra関連のTreasury・committeeMinSizeは可決圏、Intersect自身の2,540万ADA提案は否決圏。複数の投票が同じ境界で判定を迎えます。SPOとしては、見出しの「目前」より、票が51%を越えるかどうかを見ます。
📎 直近24時間の動き
- van Rossem HF(PV11)のオンチェーン集計は、DRep Yes 74.51%(閾値60%達成)/SPO Yes 50.86%(閾値51%に0.14ポイント未達)。IOGは「投票は明日締切、投票したDRepに感謝」と告知しました。必要nodeはcardano-node 11.0.1。
https://x.com/IOGroup/status/2074543379589873725 - van RossemのSPO票の内訳は、Yes 約10.01億ADA/No 0/No Confidence 約5,446万ADA/Always Abstain 約4.42億ADA/Not Voted 約5.2億ADA(参加ステーク約19.68億ADA)。反対ではなく未参加の多さが51%到達を止めています。
gov.tools — van Rossem HF - 「IO: Hydra」のTreasury Withdrawal提案は、DRep支持が閾値67%を越えて可決圏(約70%)。Hydraはオフチェーンでの高速処理(スケーリング)の実装で、その運用資金をTreasuryから拠出する提案です。失効はEpoch 642(7/13頃)。
gov.tools — IO: Hydra - IntersectMBOのcommitteeMinSize(憲法委員会の最小人数を7→5)パラメータ変更は、DRep支持が閾値75%を越えて可決圏(約79%)。委員会運用の弾力化を狙うもので、失効はEpoch 642(7/13頃)です。
https://x.com/IntersectMBO/status/2074248282696450313 - 一方、Intersectの運営資金2,540万ADAを求めるTreasury提案は、DRep支持が3割台でNOが多数の否決圏にとどまっています。失効はEpoch 645(7/23頃)。基盤維持の費用負担への合意は、まだ形成されていません。
gov.tools — Intersect 2,540万ADA - RealFiのPhase 1テストネットが7/6に稼働しました(Swap/Stake/Unstake)。Charlesはコミュニティの試用反応(「直感的で使いやすい」)をリツイートし、手応えを共有しています。
https://x.com/IOHK_Charles/status/2074506800712614048 - CharlesはFluidを繰り返し評価(「impressしcontinue to deliver」)。Fluid側も次バージョンで、より大きな資本が求める貸借(手動運用を減らす方向)へ進めると告知しました。DeFi貸借レイヤーの成熟が進んでいます。
https://x.com/FluidTokens/status/2074580963514872119 - Midnightは「見えないプライバシーレイヤー」としての立ち位置を訴求。開発者向けには「ZKの専門家である必要はない」というメッセージも出ています。プライバシー実装のハードルを下げる方向です。
https://x.com/MidnightNtwrk/status/2074485093725548859 - midnight_jpnは、アクセラレーター「Night Sky」の応募締切が7/15に迫っていると告知しました(最終ピッチはToken2049 Singapore・10月)。
https://x.com/midnight_jpn/status/2074308454488088878 - IOGは「LeiosテストネットにSPO・ビルダー・DAppが必要」と呼びかけ(Cardanoがリツイート)。スケーリングの構想が、テストネット「Musashi Dojo」での参加募集フェーズに入っています。
https://x.com/Cardano/status/2074304187429437885 - Cardanoは、AI × Cardano × Midnight をテーマにしたコミュニティ企画(@sidan_lab)を紹介しました。AIエージェント・オンチェーン・プライバシーを結ぶ開発者の関心が高まっています。
https://x.com/Cardano/status/2074486905916297574 - 開発者接点も活発です。Cardanoは今週のDev Office Hours(Modulo-PのAgustín Salinas)と、CIP Editors Meeting(16:00-17:00 UTC)を告知しました。
https://x.com/Cardano/status/2074530181478293775 / CIP Editors
🧭 今日の焦点 3件
【1】van Rossemは「あと0.14%」を票の中身で読む
SPOのYesは50.86%で、反対(No)はゼロ。足りないのは「参加」です。Always AbstainとNot Votedを合わせた未参加ステークが大きく、これが51%到達を止めています。7/8境界のスナップショットまでに、未投票SPOが投票へ動くか。見出しの「目前」より、参加ステークの積み上がりを見ます。
【2】可決圏の提案は「通過」でも実測はこれから
HydraのTreasuryとcommitteeMinSizeは、DRep票が閾値を越えました。ただしHydraはスケーリングの実装であり、可決の先にある実測(スループット、運用の安定)が本番です。パラメータ変更も、委員会運用が実際にどう弾力化するかを見ます。
【3】Treasuryは「額」より「継続責任」——2,540万ADAは否決圏
Intersect自身の運営資金2,540万ADAは、DRep支持が3割台でNOが多数です。額の是非は、成果物・期限・監査・継続費用への納得とセットです。DRepが「NO」を選べることも、Voltaireという支出管理OSの健全性の一部です。
📊 数値スナップショット
基準時刻: 暗号資産は2026-07-08朝の確認値。
ADA 約$0.174(−5.93%)|BTC 約$63,376(−1.47%)|ETH 約$1,774(−2.14%)。NIGHTは本日、公開参照価格が定まらず掲載を見送ります。現在はEpoch 641(進捗約80%)で、次の境界は7/8 21:44 UTC(7/9 06:44 JST)です。
Cardanoの実務焦点は、van Rossem/PV11のSPO票が51%を越えるか(7/8境界)、Hydra TreasuryとcommitteeMinSizeの可決確定、Intersect 2,540万ADAの否決可否(期限7/23・Epoch 645)、RealFi Phase 1テストネット(7/6稼働)です。ADAは−5.9%と下げが目立ちますが、ガバナンスの進捗とは別の軸です。
⚡ 先行指標 Watch(48-72時間)
- van Rossem HFのSPO Yes票(現状50.86%)が51%を越えるか。未投票SPOの動き、7/8境界での承認判定、node 11.0.1更新率、発効時刻。
- 「IO: Hydra」Treasuryの可決確定(Epoch 642・7/13頃)と、Hydra実装の実測。
- committeeMinSize(7→5)の可決確定と、憲法委員会の運用変化。
- Intersect 2,540万ADA提案のDRep支持率と、7/23・Epoch 645までの推移。
- RealFi Phase 1(Swap/Stake/Unstake)の反応、Fluidの次バージョン、Night Sky(締切7/15)、Leiosテストネットの参加。
🔄 48-72時間の分岐(観察軸)
Base scenario: van RossemのSPO票が51%を越え、7/8以降の境界で承認へ進む。HydraとcommitteeMinSizeは可決を確定し、Intersect 2,540万ADAは否決圏のまま推移する。
Risk scenario: SPO票が51%に届かないまま境界を越え、承認が次の境界へずれる。失効期限(Epoch 644)に向けて、未投票SPOの動員が焦点になる。
Alt scenario: van Rossem承認、Hydra・committeeMinSize確定、Intersect提案の決着、RealFi・Fluid・Leios・Midnightの進捗が同じ週にそろい、Cardanoの論点が「投票」から「運用と実測」へ移る。
今日の結論
7/8朝のCardanoは、van Rossemが「あと0.14%」で止まっている日です。DRepは74.51%で通過、SPOは50.86%——反対ではなく、参加が足りていません。カギは未投票SPOが動くかどうか。Hydraとパラメータ変更は可決圏、Intersect自身の2,540万ADAは否決圏です。SPOとしては、目前という言葉より、票が線を越える瞬間と、その後の運用を見ます。今週の主役は、CardanoがVoltaireを運用しきれるかどうかです。
🔗 一次ソース・参照
- van Rossem HF(PV11)ガバナンスアクション(DRep 74.51% / SPO 50.86%): gov.tools
- 「IO: Hydra」Treasury Withdrawal(DRep 可決圏): gov.tools
- committeeMinSize 7→5 パラメータ変更(DRep 可決圏): gov.tools
- Intersect 2,540万ADA Treasury提案(DRep 否決圏): gov.tools
- van Rossem/PV11 アップグレード情報(node 11.0.1): intersectmbo.org
- RealFi Phase 1 テストネット: forum.cardano.org
