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TradFiが束ねる「OpenUSD」——Cardanoの入口は、Brale経由で開いている

2026-07-07SIPO

決済と金融の最大手が、そろって名を連ねる新しいドルステーブルコインが動き始めています。Visa、Mastercard、Stripe、BlackRock、BNY、Standard Chartered、Google、Ripple——140社を超える「Open Standard」連合が発行する「OpenUSD(OUSD)」です。

そしてCardanoは、この動きに接点を持っています。Cardano Foundationは、自らのパートナーであるBraleがローンチパートナーに入ったことを歓迎し、「他の統合の選択肢も探っている」と述べました。この記事では、OUSDとは何か、Cardanoとの接点はどこにあるのかを、SPOの視点で整理します。

OpenUSD(OUSD)とは

OUSDは、140社以上が参加する連合「Open Standard」が発行するドルペッグのステーブルコインです。顔ぶれには、Visa、Mastercard、Stripe、BlackRock、BNY、Standard Chartered、Google、Shopify、Rippleといった、決済・資産運用・テックの巨人が並びます。ローンチは2026年後半の予定です。

最大の特徴は、その統治モデルです。OUSDは「単一の発行体が所有するのではなく、それを使う企業たちがガバナンスする、初の主要ステーブルコイン」を標榜しています。名前の“Open”は、この開かれた統治構造を指しています。特定の一社の信用に依存するのではなく、多数の参加企業の合議で運営される——ステーブルコインの新しい形を狙った試みです。

Cardanoの接点はBrale経由

では、Cardanoはこの連合とどうつながっているのか。鍵はBraleです。Braleは、コンプライアンスに対応したステーブルコイン発行プラットフォームで、今回のOpen Standard連合でローンチパートナーの枠を確保しました。

そしてBraleは、2025年にCardano Foundationと提携し、Cardano上でコンプライアンス対応・ネイティブなステーブルコインを発行するための体制を築いてきた実績があります。つまりCardanoのOUSDへの接点は、この既存のBrale提携を通じて——間接的ではありますが、実在する形で——開いているのです。

Cardano Foundationの姿勢

OpenUSDの発表と、私たちのパートナーである@brale_xyzがローンチパートナーとなったことを歓迎します。私たちは、他の統合の選択肢も探っています。
——Cardano Foundation(@Cardano_CF)

正確に押さえておきたい点があります。OUSDの当初の直接的なローンチパートナー一覧に、Cardanoの名前はありませんでした。その上でCardano Foundationは、Braleの参加を歓迎し、「他の統合の選択肢も探っている」と明言しています。

これは、足がかりはすでにBraleにあり、そこからより深い統合を目指す、という前向きな姿勢と読めます。巨大な連合に対して、既存の提携という具体的な足場から手を伸ばせる位置にいる——その事実自体が、Cardanoの接続性を示しています。

SPO視点:ステーブルコインの「入口」がなぜ効くのか

ステーブルコインは、チェーンにとって血流のようなものです。DeFiの担保、送金、そして先日取り上げたRealFiのような現実金融——どれも、信頼できるドルの“入口”があって初めて回ります。

いまCardanoは、2つの方向からその入口を作ろうとしていると見ることができます。ひとつは、ネイティブで利回りを生むUSDr(RealFi)。もうひとつは、外部のTradFi連合が束ねるOUSD(Brale経由)。源(source)の異なる2本のドル導管を持とうとしている、という構図です。

直接のパートナーでない現状を、悲観する必要はありません。見るべきは、Cardano Foundationの「探っている」が、いつ具体的な統合へと形を変えるか。そのとき、Cardanoのステーブルコイン基盤は一段厚くなります。

一次ソース


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