Midnight ロードマップの今
Midnight が公開した 7 分野・44 項目の予定が、いつ・どこまで出たかを、一次ソースで確かめながら追っています。
Cardano の SPO が Midnight のブロックを作れるようになるまで
「規模と主権」分野の 6 項目。10〜12 月期に合意の仕組みの入れ替えと報酬の支払いが始まり、1〜3 月期に委任とブロック生成の門が開く、という並びです。
- Cardano の SPO が加わる条件 (必要なステーク・登録の手順)
- ブロック生成に使う機材の要件
- ブロック生成報酬と NIGHT ステーキングの報酬の水準
- NIGHT を委任する手順 (使うウォレット・委任先の選び方)
すべての項目
項目を押すと、内容・英語の原題・状態の根拠 (一次ソース) が開きます。
コントラクトがデータを書く形式を 1 つの公開仕様にし、Compact コンパイラが強制する。監査人や連携先は仕様を読めば中身を読める
ed25519 と ECDSA P-256 の署名をコントラクトで検証できるようにする。銀行が既に使う HSM・パスキー・セキュアチップで承認できる
残高と送金を外から隠す、独立監査済みのトークンコントラクト。送金ごとにゼロ知識証明で正しさを示す
銀行が預金トークンを発行・償還し、動きを管理するための監査済みテンプレート
凍結・裁判所や規制当局の求めによる強制移転・保有者の制限・段階的な解放を、台帳そのものが強制する
VRF nullifier という手法で、支出鍵を HSM や MPC の外に出さずに秘匿取引の証明を作れるようにする
投資ファンド・貸付商品・不動産から、実物資産のトークンを発行できるようにする。保有ポジションは公開されない
ウォレットやカストディが、発行体ごとに個別対応しなくても同じ方法で扱える共通の技術規格
一人ひとりの借入と担保、清算される価格を外に見せない貸付市場
Midnight 上、または他チェーンにつながる秘匿プールでトークンを交換する。完了まで中身が見えず、先回りの取引を防ぐ
コントラクトが呼び出しの時点でレジストリから相手の最新版を引けるようにする。依存先を全部配備し直さずに更新できる
Ethereum など EVM 互換チェーンが有効と認める承認を Midnight から出せるようにする。他チェーンの流動性と秘匿のまま取引する土台
取引の申し出をテキストファイルにして、メールやチャットなど任意の経路で渡す。受諾されると双方の受け渡しが 1 回で決済される
一度預けた担保を、接続先のどのチェーンでも証拠金として使える秘匿の保管庫。ブリッジで資金を動かさない
NightMode をさらに多くのチェーンに広げ、そこの利用者と流動性を Midnight の秘匿取引につなぐ
コントラクト同士が、それぞれのデータを秘匿したまま呼び合えるようにする。秘匿アプリを組み合わせて大きな製品を作れる
望む結果を書けば、戦略を見せずに複数のネットワークをまたいで取引が実行される
シードフレーズなしでアカウントを作れる開発キット。データ・ID・資金を自分で持ち、エージェントに委任できる
必要な情報だけで相手を確かめる。アプリは個人データを集めずに「確認済みの顧客だけ」といった条件を課せる
入れ子の証明を含むゼロ知識証明を、Compact のコントラクトが直接検証できるようにする
要求がどのコントラクトのどの関数から来たかを確定できるようにする。仲介なしで相手のアプリを信頼できる
discloseTo という機能で、1 つの秘匿情報を指名した 1 者だけに見せる
受け手だけが見つけて読めるオンチェーンの通知。口座の動きを公開せずに顧客へ知らせられる
特定の記録だけを読める鍵を発行する。範囲・期限・取り消しを設定できる
分散型 ID・検証可能な資格情報・信頼できる発行者の登録簿を加え、どのアプリにどの資格情報を見せるかを選べるようにする
合意の仕組み (誰が次のブロックを作るかを決める方法) を、現在の Aura から BABE へ段階的に移し始める
ブロックを作るサーバーを運営する SPO が NIGHT を受け取り始める。報酬の見通し・性能の監視・引き出しの道具も出す
プロトコル・コントラクト・開発ツールの脆弱性を見つけた研究者に報奨金を払う
新しいノードがチェーンの履歴を取り込んで参加できるまでの時間を大きく縮め、独立した運営の手間と費用を下げる
NIGHT の保有者がステークプールに委任して報酬を受け取れるようにする。サーバーを運営せずにネットワークの安全に参加できる
Cardano の SPO が Midnight のブロック生成者として加われるようにする。特定の主体への依存を減らす
段階的な移行を経て、BABE をメインネットで稼働させ始める
秘匿取引の証明を作る時間を縮め、処理できる取引数を増やす。実利用に基づく公開ベンチマークで報告する
より多くのチェーンとの間にブリッジを作り、資産を Midnight に出し入れできるようにする
スマートフォンの中だけで秘匿取引の証明を作れる開発キット。外部のサーバーにデータを送らない
Compact を理解し、コントラクトの記述とデバッグを手伝う AI の道具
他のチェーンで使っているウォレットのまま、Midnight で秘匿取引ができるようにする
NightMode を広げ、それぞれのチェーンで取引を秘匿のまま保つ
本番用の MCP サーバーと Midnight を学んだ AI エージェント。Claude Code や Cursor から構築・テスト・配備ができる
プログラミング経験のない人が Midnight のアプリを作れるようにする
他チェーンのウォレットが Midnight の秘匿取引を承認できるようにし、そこの資金が直接アプリに流れ込む
Bitcoin や Cardano などの UTXO 型チェーンへ向けた実行モデルを、模擬の台帳で検証して確定する。実際のチェーンとの統合はその後
量子計算機に対しても安全なゼロ知識証明を、より短い時間で作れるようにする
量子耐性のある証明を小さくし、通信量と保存の費用を下げる
公式ページの改訂と、状態の変化
新しいものが上です。状態を「予定」から動かすときは、必ず一次ソースを付けています。
- 2026-10-14公開公式ロードマップ公開。7 分野・44 項目 (10〜12 月期 24・1〜3 月期 20) 一次ソース
Midnight ロードマップ、NIGHT ステーキングは2027年1〜3月期
Midnight、7分野のロードマップを公開
Midnight City 日本語版、次は Passport と実資金取引
状態の決まり
| 状態 | 意味 | 付け方 |
|---|---|---|
| 予定 | 公式ロードマップに載っていて、まだ出ていない | はじめの状態 |
| 進行中 | テストネットや一部への提供など、段階的に出始めた | 一次ソース (公式ブログ・公式 X・開発者向け文書・GitHub) があるときだけ |
| 提供開始 | メインネット、または一般の開発者が使える形で出た | 同上。報道だけでは付けません |
| 期末を過ぎて未確認 | 予定の期の末日を過ぎても「予定」のまま | 日付で自動的に付きます。出ていても確認できていないだけの場合があります |
| 時期変更 | 公式ページで別の期へ移った | 公式ページの改訂を確認したとき |
| 取り下げ | 公式ページから消えた | 同上。一覧からは消さずに残します |
期の区切りは日本時間の日付です (10〜12 月期 = 10/1〜12/31、1〜3 月期 = 1/1〜3/31)。
用語ミニ辞典
- BABE / Aura
- 次のブロックを誰が作るかを決める合意の仕組み。Aura は決められた作り手が順番に作る方式で、BABE は作り手を抽選 (VRF) で選ぶ方式。外部の SPO を作り手に迎える前提になる
- NIGHT
- Midnight のネイティブトークン。ブロック生成報酬とステーキングの対象
- NightMode
- Ethereum など他のチェーンが有効と認める承認を Midnight から出す仕組み。他チェーンの流動性と秘匿のまま取引する土台
- オファーファイル
- 取引の申し出をテキストファイルにしたもの。どんな経路で渡してもよく、受諾されると双方の受け渡しが一度に決済される
- Compact
- Midnight のスマートコントラクトの言語
- Passport
- シードフレーズなしでアカウントを作れるようにする開発キット
- 閲覧鍵
- 監査人や規制当局が特定の記録だけを読めるようにする鍵。範囲・期限・取り消しを設定できる
- Starstream
- チェーンごとに作り直さずに動くアプリのための言語と実行環境
- Nightstream
- 量子計算機に対しても安全とされるゼロ知識証明の基盤
このページのデータについて
項目は Midnight の公式ロードマップ (midnight.network/roadmap・2026-10-14 公開) から取っています。日本語の見出しと説明は SIPO の要約です。公式ページは週に 1 回確認し、項目の追加・時期の変更・取り下げがあれば「変更の記録」に残します。
状態は、公式ブログ・公式 X・開発者向け文書・GitHub などの一次ソースで確かめたときだけ動かします。