Cardano Funding 2026:チャールズ・ホスキンソンが語る「次の戦略」──インフラからユーティリティと体験の時代へ
最近公開された動画「Cardano Funding 2026」で、チャールズ・ホスキンソンはCardanoエコシステムの資金の使い方と、これからの戦略についてかなり率直に語りました。内容は単なる予算の話ではなく、Cardanoが今後どのように競争していくのかという、かなり重要な方向性を示すものになっています。
今回の動画の中心にある考え方は、エコシステムを三つの層で見るというものです。
それが Infrastructure(インフラ)・Utility(ユーティリティ)・Experience(体験) の三層です。
これまでCardanoは長い間、Infrastructureに強く投資してきました。ノード、Hydra、Plutus、Aikenなど、ブロックチェーンとしての基盤技術の開発に多くのリソースを使ってきたわけです。ホスキンソン自身も「自分はインフラ側の人間だ」と言うほど、この分野を重視してきました。
しかし彼は今回の動画で、はっきりとこう言います。
「インフラだけでは足りない」 と。
ブロックチェーンの世界で本当に価値が生まれるのは、その上にある Utility(何ができるか) と Experience(ユーザーがどう使うか) の層だからです。
Utilityの層には、DeFiやDAppが入ります。SundaeSwap、Minswap、USDMなどのように、実際にユーザーが利用するサービスです。
そしてExperienceの層には、ウォレット、オンランプ、オフランプ、ユーザーインターフェースなどが含まれます。つまりユーザーが直接触れる部分です。
ホスキンソンによれば、Cardanoはこの二つの層への投資が足りていません。特にExperienceの層が弱いと指摘しています。たとえば、コンテンツクリエイターやインフルエンサーへの支援がほとんどないこともその一例です。他のチェーンでは、エコシステムを紹介するコンテンツを作る人たちに報酬が支払われることが多いのに対し、Cardanoではそうした仕組みがほとんどないというのです。
その結果として、Cardanoのナラティブは外部から作られやすくなります。
「ゴーストチェーン」「誰も使っていない」「死んだプロジェクト」といった言説が広がるのも、エコシステム側から反論する人が少ないからだと彼は説明しています。
もう一つ大きな問題として指摘されたのが、Cardanoの TVL(Total Value Locked) です。
Cardanoは時価総額では大きな位置にいるにもかかわらず、TVLは比較的小さい。ホスキンソンはこれを「トップチェーンの中でも最大級のミスマッチ」と表現しています。
この問題に対する解決策として、彼が提示したのが 「インデックス型投資」 の考え方です。
簡単に言えば、Treasuryの資金を使って、複数のCardanoプロジェクトのトークンをまとめて取得するインデックスを作るというものです。投資対象となるプロジェクトは、その代わりにいくつかの条件を受け入れる必要があります。例えば運営コストの削減や戦略の整合、そして収益の一部をADAの買い戻しに使い、Treasuryに還元する仕組みなどです。
この仕組みが機能すれば、プロジェクトが成功するほどADAへの需要が生まれ、Treasuryも成長していくという循環が生まれると説明しています。
さらに彼が強調したのが、Cardanoが競争すべき分野です。
Cardanoは「コスト」「流動性」「ユーザー数」では他チェーンと単純に競争できないと率直に語っています。そこで重要になるのが 差別化 です。
ホスキンソンが挙げた差別化の柱は二つあります。
一つは プライバシー。
もう一つは Bitcoin DeFi です。
特にBitcoin DeFiについては、巨大な資本が存在する市場として強調されています。BitcoinをCardanoのDeFiへ接続する仕組みを整えることで、新しい資本の流入が期待できるという考えです。
動画の後半では、エコシステムのガバナンスについても語られます。
Cardanoの特徴は、分散型でありながら、ガバナンスによってエコシステム全体の戦略を調整できる点にあるとホスキンソンは言います。EthereumやBitcoinのように巨大になったネットワークでは、こうした統一的な意思決定は難しいというのが彼の見方です。
ただし、そのガバナンスが機能するためには、コミュニティが現実的な選択をしなければならないとも指摘しています。すべての人を満足させることはできないし、勝者と敗者を決める必要もある。重要なのは、10年後にエコシステムが成功しているかどうかだというわけです。
動画の最後でホスキンソンは、Cardanoの次のフェーズをこう表現しています。
「これはもうインフラのゲームではない。これからはユーティリティと体験のゲームだ。」
これまで技術基盤の整備に力を入れてきたCardanoが、これからはアプリケーションとユーザー体験の拡大へと重点を移していく。
今回の動画は、その戦略転換をはっきりと示す内容だったと言えるでしょう。
Cardanoのエコシステムが今後どのように発展していくのかを考えるうえで、この「I・U・Eモデル」は重要なヒントになりそうです。
以下はチャールズ・ホスキンソン氏動画「Cardano Funding 2026」を翻訳したものです。
チャールズ・ホスキンソン氏動画「Cardano Funding 2026」全翻訳
こんにちは、チャールズ・ホスキンソンです。
暖かくて日差しのあるコロラドからライブ配信しています。いつも暖かくて、いつも晴れていて、たまに「ああ、ここコロラドだな」という感じですね。今日はなかなか面白い回です。
まず、本当に今ライブ配信になっているか確認させてください。最近Xの配信まわりに少し問題がありましたからね。
……はい、大丈夫そうです。ちゃんと配信されています。よし。
では今日は、Cardanoの資金の話と、そのほかいろいろなことについて話していきます。最近は、みんなが「ちょっと待ってくれ、ちゃんとやらせてくれよ」と言いながら動いているわけですが、実際のところ、ここにはちゃんと良いものがあります。なので、今日はその全体像を整理していきたいと思います。
ここにホワイトボードがあります。今日はエコシステムの資金について少し話します。
まず最初に、この話には大きく3つの層があります。I、U、Eの3つです。そして、かなり長い間、私たちはIの領域に住んできました。IはInfrastructure、つまりインフラのことです。
インフラは素晴らしいものです。私はインフラが大好きですし、自分自身も完全にI側の人間です。ものすごく重要ですし、私たちが何者で、何をしているのかを形作る大きな部分でもあります。
ただ、それだけでは足りません。Utilityも必要ですし、Experienceも必要です。
インフラとは、たとえばLeiosのようなものです。ノードもそうです。Plutusが存在する場所であり、Aikenが存在する場所でもあります。要するに、「あなたの仕組みで何ができるのか」という可能性の世界そのものです。できることの宇宙、と言ってもいいかもしれません。
その上にあるのがUtilityです。つまり「実際に何をするのか」という層です。通常、これはDAppやDeFiエコシステムに表れます。
たとえば、PlutusやAikenが使える、コンポーザブルなコントラクトがある、データ可用性がある。そういう能力はあるわけですが、それは「できる」というだけであって、「実際にやっている」こととは別です。ここに入るのは、SundaeSwap、Minswap、Bodega、Strike、USDMのようなものです。
つまり、インフラがなければ、そもそも何もできません。システムの中にUtilityも生まれません。
そしてそのさらに上にあるのが、「どうやってそれを使うのか」という層です。
ここには、ウォレット、アカウント抽象化、オンランプ、オフランプといったものが入ります。基本的にユーザーがいるのはこの層です。ここがユーザーの世界です。
まず、みんなに理解してほしいことがあります。私たちはしばしば、互いに話がすれ違っています。なぜかというと、それぞれ好みが違うからです。Iの人もいれば、Uの人もいるし、Eの人もいるわけです。
良い例を挙げましょう。BlockfrostのMerrick。彼は完全にIの人です。いわば「ステークプール界の人」で、インフラ会社を運営していて、それを専門にやっています。しかもとても優秀で、多くの人が彼のものを使っています。
一方でPi Lanninghamは、Utility側の人です。彼はSundaeSwapを作りました。つまりエコシステムの中に実際のDAppを構築している人です。
ウォレットの人たちもたくさんいます。Vesprのような存在もあります。そしてExperience側で活動している人たちもたくさんいます。
もしあなたがインフルエンサーで、KOLで、コンテンツクリエイターなら、基本的にはE側に属しているということです。
そういう前提でエコシステムの資金の話をすると、歴史的にCatalystとCardano Treasuryは、こちら側に偏りすぎていました。つまりInfrastructureに偏りすぎていて、UtilityとExperienceには十分に資金が回っていませんでした。Experienceにお金が足りず、Utilityにもお金が足りなかったわけです。
ではマーケティングとは何でしょうか。普通は、システムの能力や、システム上にデプロイされたものや、それをどう使うかを売り込むことです。
ただ、マーケティングは基本的にExperience側の人たちが担うものです。やりたいことから始めて、そこから下に降りていく。そういうものです。
つまり今のCardanoでは、KOLのためのお金がほとんどありません。コンテンツクリエイターのためのお金もほとんどありません。CardanoのUtilityにつながるインターフェースを実際に作っている人たちへの資金も十分ではありません。
一方で、インフラには過剰に重心が置かれてきた。その結果、いろいろなチームから、バラバラで断片的な資金要求がたくさん出てくる状況になっています。
しかも、みんな少しでも提案を良く見せようとして、「もし全部使わなかったらTreasuryに返します」とか、いろいろなことを言います。しかも、それらは別に悪いチームではありません。Blink Labsのようなチームもありますし、彼らは自分たちの独立性を大事にしています。「自分たちで提案を出す」というスタンスです。Amaruもありますし、Harmonicもありますし、そのほかにもいろいろあります。
そして歴史的に、Input OutputはInfrastructureの側に生きてきました。すると今度は、みんながこう言い出します。
「それでは足りない」
「Cardanoはそんなものに資金を出すべきじゃない」
「全部まとめて切り捨てろ」
でもそれは、赤ん坊と風呂の水を一緒に捨てるような話です。
そういう人たちは「無償で働け」とか、「何とかして別の形でお金を稼げ」と言われますが、インフラではお金は稼げません。皆さんがノードを使うたびにトランザクション手数料を払うつもりなら話は別ですが、あるいはCardanoノードをプロプライエタリ製品にして、サブスクリプションで使うつもりなら別ですが、私は皆さんがそんなWindows的なモデルを好きになるとは思いません。
だから基本的に、そこは無料なんです。
Hydraもこの層に属しています。いろいろなミドルウェアもそうです。Bitcoin DeFiのインフラ能力もここに属します。要するにここはオープンソースで、誰でも使えるもので、収益ビジネスモデルを持たない世界です。コアインフラだからです。
ビジネスモデルと収益が存在するのは、その上の層です。つまり、ここやここです。ここが収益ゾーンです。
では、私たちは何を考えているのか。Infrastructure提供者の集合があり、そこで2つのことが起きなければなりません。
まず第一に、各インフラのコストを下げる必要があります。エコシステムが今うまくいっていないという現実を反映しなければいけないからです。
ノードチームを運営し、構築を続けるコストは、ノード1つあたり年間100万ドルから500万ドルです。これは設計がすでに確立している場合でも、それくらいかかるということです。必要な人数も、おおよそフルタイムエンジニア10人から40人、そこにスタッフが加わります。
つまり、どれだけ冗長性が必要なのかを本気で考えなければならないわけです。
私の提案としては、今年はHaskellを外せません。たとえ外したくても無理です。さらにRustがあり、Goがあります。この3つが最も成熟していて、実際にブロックを作り、相互に連携して動く可能性が最も高いプロジェクトです。
そしてこれらはProject Blueprintというもので統合されます。これはPragmaとIntersectの監督の下で、Cardanoのコアがどうあるべきかを定義するものです。
そのうえで、オープンインフラとして考えるべきことがいくつもあります。Hydraをどうするのか。Bitcoin DeFiをどうするのか。AikenやPlutusのような言語をどうするのか。そうしたものも入ってきます。
つまり、3つのノードに、Hydra、言語群、いくつかの追加プログラム。だいたいそれがインフラ資金のパッケージになります。皆さんがよく知っていて応援しているチームが、そこでそれぞれの役割を果たすわけです。
もちろん、さらにノードを追加したいならそれもできます。
ただ理解してほしいのは、ある地点を超えると、UtilityやExperienceの側にはほとんど価値が追加されないということです。しかも、こうしたコストはVibe Engineeringのおかげで下がってきています。
さて、ここからが面白いところです。UtilityとExperienceです。
なぜ面白いのかというと、下の層には商業性がないからです。全部無料です。誰でも使えます。Hydraを使うのに通行料は不要ですし、HaskellノードにもRustノードにも料金は要りません。
しかし、上の層に行くと、勝者と敗者を選ぶことになります。
だからここは、いわば触ると危険な第三軌条のようなものです。勇気のない、野心のないコア組織はここに触れたがりません。みんなと仲良くしていたいからです。
でも、ここでは意見を持たなければならない。そして実際に勝者と敗者を選ばなければならない。
誰かに資金を出すということは、別のプロジェクトやチームや組織には資金を出さないということです。これは争いになります。議論になります。大きな問題になります。そして、みんな嫌な気分になるでしょう。
でも、それがガバナンスです。政治の世界へようこそ、という話です。
60%に好かれていれば、アメリカ大統領としては良い大統領です。50%なら平均です。40%、30%なら、まあトランプでもバイデンでも、そういうものです。
要するに、勝者と敗者を選ぶ世界なんです。
ではUtilityについて話しましょう。まず最初に問うべきなのは、エコシステムの健全性です。
それは、どれだけのプロジェクトが収益面で黒字かを見ることで測れます。MAU、つまり月間アクティブユーザーを見る。TVLを見る。1日あたりのトランザクション数を見る。
ほかにも、エコシステムを見るKPIや指標はいろいろあります。
ただ、正直に言えば、誰がどう測ろうが関係ありません。Cardano上のこれらの数字は、残念ながらあまり良くありません。
うまくいっていると言うなら、それは嘘です。リフレッシュが必要です。フェイスリフトが必要です。
CardanoのDAppやDeFiの多くは赤字です。ユーザーが少ない。TVLが少ない。トランザクションも少ない。
これは責任の押し付け合いの話ではありません。批判でもありません。客観的で測定可能な現実です。
だから必要なのは、勝者と敗者について決断することです。
そして、勝者をどう選ぶかというと、まず前提として、エコシステムは勝者と敗者を選ぶときに「ただでお金を配る」べきではありません。無料の資金提供はだめです。そういう振る舞いは悪い結果を生みます。
必要なのは戦略的投資です。
何かを与えるなら、何かを得る。
通常やるべきなのは、プロジェクトトークンの加重インデックスを作ることです。
トークン1、トークン2、トークン3……と並べていって、それを加重インデックスにする。
そして重要なのは、これは小さな金額ではないということです。各プロジェクトについて、総供給量の10〜30%くらいの規模になります。つまりかなり大きな資本注入です。
そこで何が起きるか。ADAが入り、そのADAでそうしたトークン群の加重インデックスを購入する。それがTreasuryの資産になります。つまりこれはエコシステムに対する投資になるわけです。
ただし、そこには多くの条件がつきます。
その条件とは何か。まず監督です。次にOPEX削減です。みんなが給与カットに同意し、冗長なスタッフを整理する。そして戦略の整合です。
私なら、2つのことを主張します。
1つはBitcoin DeFi。もう1つはMidnightとのハイブリッドDAppにアップグレードすることです。理由はすぐ説明します。
さらに最後に、彼らは嫌がると思いますが、収益の一部をADAの購入に使い、それをTreasuryに寄付する。
たとえばDApp Aが1日に1000ドル分の手数料を集めたとします。そのうち10%、つまり100ドル分のADAを毎日買ってTreasuryに寄付する。そうするとTreasuryは、プロトコルの収益によって補充されていくことになります。
では、なぜBitcoin DeFiとMidnightなのか。
理由は、新しい顧客が必要だからです。そしてTVLが必要だからです。かなり大きなTVLが必要です。ここは引き出す価値のある巨大な井戸の1つです。
そして私たちにはPoganというプロトコルがあります。Bitcoin DeFiプロトコルです。いい名前でしょう。Pogan the Loganです。
これは、収益の一部をTreasuryに寄付します。さらにBitcoin DeFiへの橋を開き、ノンカストディアルのレンディング商品を作ります。
あなたはBitcoinを貸し出し、その対価としてステーブルコインを得る。そのステーブルコインをCardano DeFiに展開し、利回りはBitcoinで受け取る。手数料はADAで支払い、それはDexusによって自動変換される。
つまり、BitcoinからCardano DeFiへの橋が開くわけです。
必要なのは、資本を展開できる大きな顧客基盤です。
そしてもう1つ必要なのが、差別化されたUSPです。
正直に言います。Cardanoはコストでは勝てません。流動性でも勝てません。ユーザー数でも勝てません。
私たちには十分なMAUがありませんし、最も安いプロトコルでもない。最も多くの資本を持っているわけでもない。そこでは勝負になりません。だから、そこを競争軸にするのはもうやめるべきです。
さらに言えば、エンドユーザーは正直そこまでセキュリティを気にしていません。本当にそうです。
では、どうやって競争するのか。新しい機能、差別化機能で競争するんです。
その中でも大きいのが、プライバシーです。
これは大きな差別化要素になり得ます。Ethereumのアプリも、Solanaのアプリも、Bitcoinのアプリも、まともなプライバシーDeFiを持っていません。プライベートDEXも、プライベートステーブルコインもほとんどないし、仮にあっても、うまく機能していません。
だから必要なのは、差別化された機能の集合です。そしてインデックスに入るプロジェクトが、それをやることに合意する必要があります。
つまり、私たちが収益を得たいエコシステムと彼らがつながり、しかも本当に意味のある差別化機能を持っていること。そうすれば、新しい人、新しい価値、新しい資本を呼び込めます。
そうやってインデックスを作る。インデックスはTreasuryが所有し、ADAを注入する。その代わりに、監督の仕組みが入り、OPEXが削減され、事業戦略に整合し、Treasuryへの部分的なレベニューシェアも入る。
すると、そうしたプロトコルはADAを買うようになります。毎日、ADAへの買い需要が生まれ、それがTreasuryに寄付され、市場から取り除かれていきます。
そしてKPIが改善していく。つまり、MAUが増え、TVLが増え、収益が上がり、トランザクション量も増える。
すると何が起きるか。インデックスの価値が上がります。そうなればTreasuryは管理戦略として、そのインデックスの一部を段階的に売却し、ADAを買い戻せる。
時間とともに、その投資はおそらく1年から3年で回収できます。
さらに、インデックスがカテゴリ別に正しく作られていれば、実質的に多様で競争力のあるUtility層ができます。つまり、「実際に何ができるのか」の層です。
Cardanoには優れたユースケースがたくさんあります。そしてそれらは競争力を持てる。より良いガバナンスと監督を持ち、プロトコルのUSPと整合し、さらにADAへの買い需要を作る方向にも整合する。
これが、私の考えるPentad V2の大まかな提案です。かなり高い視点から見た全体像です。もちろん、細部には悪魔が宿ります。整理しなければならないことはたくさんありますし、ほかの人たちとの整合も必要です。そもそも、本当にこれがやる価値のあることなのかも見なければなりません。
これは小さなコミットメントではありません。
各プロジェクトについて、トークン総供給量の10〜30%を扱うような話です。かなり大きな話です。
その次の層がExperienceです。
ここで私たちが抱えている問題は、KOLたちにお金を払っていないことです。
要するに、もしあなたがSolanaにいて、Solana向けのコンテンツを作れば、報酬が出ます。Ethereumでも同じです。Ethereum向けのコンテンツを作れば、そのどこかの食物連鎖の中に、あなたにお金を払う人がいます。Bitcoinでもそうですし、そのほか多くのエコシステムでもそうです。
動画を作って、そのエコシステムについて何らかの形で語れば、実際に報酬を出してくれる人たちがいるわけです。
ところが私たちはどうでしょうか。
私たちは彼らにお金を払わないだけでなく、むしろ自腹でやることを期待し、そのうえで攻撃することすらあります。しかも、もし何か支援を求めたりしたら、「ふざけるな、自分でやれ」という態度になる。
その結果、アンバサダー層の大部分は無報酬です。K層、つまりKOLやコンテンツ層も大部分が無報酬です。だからCardanoについて話す人たちの供給は減っていっています。
今のCardanoで、継続的にコンテンツを出している人は、せいぜい6人くらいです。しかも、その誰も、実際にはほとんどお金を稼げていません。それが現実です。
そして、この状況を作ってしまったのはエコシステムそのものです。誰もそこをちゃんとカバーしてこなかったからです。
その結果、会話の中で何が起きるか。
Cardanoは「イケていないチェーン」だと思われる。ああまただ、このWacomめ。まったく。
……よし。
とにかく、またしてもCardanoは「クールじゃないチェーン」と見なされています。ゴーストチェーン、誰も使っていない、死んだプロジェクト。そういう話を何度も何度も何度も聞くことになる。
なぜそんな言説を聞くのか。反対側に立って「いや、Cardanoには実際に価値がある」「ここに時間を使う意味がある」と言う人がいないからです。
ブランドとマーケティングの面で、私たちは完全にやられています。
しかもその理由は単純で、投資がほぼゼロだからです。これはFoundationの優先事項ではありませんでしたし、Emurgoの優先事項でもありませんでした。IOもかなり前に、こうしたものへの支払いをやめています。
昔はCardano Effectなど、いろいろなものに資金を出していました。初期にはそういうことをやっていました。でも私たちはそこから撤退し、「他のコア組織がやってくれ」と言いました。彼らはやりませんでした。K層は資金がつかないままでした。
2021年以来、私たちはナラティブと対話に対して、意味のあるコントロールを持てていません。
もちろん、それについて文句を言ってもいいでしょう。誰かを指差して責めてもいいでしょう。
でも、それよりも単純な方法があります。問題を解決すればいいんです。
だからExperienceの一部として必要なのは、アンバサダー層とK層を再構築するために、十分な資金、監督、運営を整えることです。
Midnightでは、私は毎週金曜日にセミナーをやっています。
Night Force、つまりMidnightアンバサダー層に入りたい人たちが集まってきます。そこで私は2時間のウェビナーをして、ホワイトボードを使いながら、なぜMidnightが特別なのか、なぜ素晴らしいのかを話します。
私の目標は、6月までに1000人のMidnightアンバサダーを育てることです。これは私自身のコミットメントです。
そのためには、それを育てていく必要があるし、インセンティブの層も必要だし、そのほかいろいろな仕組みも必要になります。なぜなら、なぜMidnightが特別なのかを語る人たちの集団が必要だからです。
Cardanoのインフラにも、Cardanoの哲学にも、Cardanoエコシステムやコミュニティにも、素晴らしいものはたくさんあります。
では、それを語る役割の人は誰なのか。
それは私ではありません。私ではだめです。
エコシステムが立ち上がる必要があります。エコシステムの組織が立ち上がる必要があります。K層、アンバサダー層について、誰が責任者なのか、誰が説明責任を持つのか、誰が相談役なのか、誰が情報共有対象なのか、いわゆるRACI構造をきちんと決める必要があります。これが1つ目の要素です。
2つ目は、Experienceとしてのウォレットです。
HoskyコミュニティのPooh。
Pooh、つまりProof of Onboardingです。あのPoohです。QRコードが2つあるだけで、1分で終わります。私も自分でやりました。
先週、Hoskyコミュニティの人たちがオフィスに来て、QRコードを渡してくれました。私はそれをスキャンしました。Vesprウォレットを開き、ボタンを押してインストールした。30秒で入りました。次のQRコードをスキャンしたら、はい、Hoskyトークンが入りました。
1分でオンボーディング完了です。ウォレットが手に入り、エコシステムを使う準備が整いました。
だからこそHoskyには10万人がオンボードされたわけです。素晴らしいですよね。
では、ADAにとってのPoohは何でしょうか。
どうやってそれを超えるのでしょうか。どうやってそれを用意するのでしょうか。会話の中で存在感があり、使いやすく、優れたオンボーディングがあり、優れたオフボーディングがあり、優れたオンランプとオフランプがある。そういうものが必要です。
だから、それについて語る人たちの層も必要になります。今の私たちはクールではない。死んでいると言われる。なら、クールにすればいいんです。
そして良いオンボーディング体験が必要です。簡単でなければいけません。さらに、エコシステムの背骨であるウォレット提供者たちにも、ちゃんと何かを与えなければならない。
モバイルファーストで、超シンプルで、優れたアカウント抽象化があり、全体として良い体験を提供する必要があります。
しかも、そのExperienceはインデックスに含まれるすべてのものの中に、ハードワイヤリングされなければなりません。彼らが受け入れる譲歩の一部であり、戦略整合の一部であるべきです。
昔、「Intel Inside」とか「Made for Microsoft」といった表示がありましたよね。あれと同じです。
UI/UXが揃うような体験要件を定める必要があります。何十億ドル規模の企業や、何十億人規模のエコシステムはみんなそうやっています。GoogleのMaterial Design、Appleのデザイン標準。私たちもエコシステムとして同じことをやる必要があります。
体験要件があり、オンボーディングの流れがあり、全体として美しい体験がある。それが必要です。
さらに、もう1つ重要なのが「存在感」です。
私たちは、Cardanoがいるべき場所に、ちゃんといなければなりません。
暗号資産が存在する場所に、Cardanoも十分な資金を使って出ていく必要があります。例えばVechainはUFCのスポンサーですし、Crypto.comもそうです。人々は暗号資産のカンファレンスにも行くし、暗号資産以外の場でもプロジェクトを知ります。
だから必要なのは、人の目が集まり、新規ユーザーがいる場所の集合です。そして、そこに行き、その目、その新規ユーザーにCardanoを押し出していくアンバサダーの集合も必要です。
本当の予算というのは、この3つ全部をやるものです。Infrastructureをやり、Utilityをやり、Experienceをやる。
Utility側では、それは投資です。エコシステムが自らのエコシステムに投資し、その結果、レベニューシェアとトークン所有権が生まれる。そしてエコシステムが成長すると、その投資に対して配当や余剰として返ってくる。
Experience側では、KPIは何か。ユーザー数の成長、TVLの成長、システムのUtilityの成長、トランザクション側の成長です。
これは、EthereumでConsensysがやったことでもあります。そしてJoe Lubinは、この分野で最高クラスの1人でした。だから彼は、私がEthereumのCEOだったときにCOOだったわけです。
私は彼に会った初日に、「君はナンバー2になるべきだ」と言いました。彼は理解していたからです。Utilityも分かっていたし、Experienceも分かっていた。
2014年4月、トロントで彼がスターバックスを飲みながら、膝の上の小さなMacBookでConsensysのビジネスプランを書いていたのを、私は今でも覚えています。彼の頭の中では、すべてが整理されていました。
彼はこう言いました。
「見ろ、GavinもJeffもVitalikも、みんなIの人たちだ。最高のIをくれる。でも彼らはUの人でもEの人でもない。だから私はUをやる。たくさんの種をまき、たくさんのUを育てる仕組みを作り、さらにそれを機能させるためのEにも投資する」と。
彼にとってのEが何だったか知っていますか。
MetaMaskです。
それが答えです。4000万ユーザーです。どうでしょうか。別にロケットサイエンスではないんです。
Solanaも同じです。AnatolyはIの人です。別の誰かがUやEを担った。そうやってエコシステムを作った。
ペルソナの話をしても同じです。リテールユーザーがいて、開発者がいて、機関投資家がいる。リテールユーザーについては、今まで少し話しました。では開発者はどうか。
開発者のExperienceとは何でしょうか。彼らはどこに住んでいるのか。誰がCardanoのためのハッカソンを開いているのか。
SolanaにはColosseumがあります。Solanaはハッカソンを大量にやっています。毎日のようにやっている。Midnightでも2週間から4週間ごとにハッカソンをやっています。専任の担当者もいます。Nickという名前です。彼は私たちのTypeScript方言であるCompactについて話し、毎日とにかく開発者を呼び込んでいます。開発者、開発者、開発者です。
では、Cardanoエコシステムでそれに相当する機能は、誰が担っているのでしょうか。
だから資金調達の一部は、開発者向けの垂直領域にも向けられるべきです。どうやって毎年20本、30本の高価値なハッカソンをやるのか。
たしかにBuilder Festのようなものはあります。Foundationがやっています。Toulouseでやり、今はアルゼンチンでもやっている。素晴らしいです。では、それをさらに20本どうやるのか。それが本当の意味での開発者オンボーディングです。
そこで何を語るのか。Aikenを語る。Starstreamを語る。Vibe Codingを語る。次の世代の開発者たちには本当に良い人材がたくさんいます。かなり強いです。
ただ、これもやはりExperienceの問題なんです。
つまり、Utility側では「意味のあるローンチ済みアプリケーションのインデックスは何か」「どうやってそれらを必要な場所まで持っていくか」を考える。
Experience側では「リテールユーザーが使うインターフェースは何か」「開発者が使うインターフェースは何か」、そして「なぜ開発者が入ってくるのか」を考える。
今の大きな問題の1つは、Cardano上で構築するための資金が今は存在しないことです。
他のエコシステムはパッケージを用意しています。ホワイトグローブのチームが来て面倒を見てくれるし、VCとのつながりもある。小切手を切ってシード資本を出し、立ち上がりを支援してくれる。
FoundationもDraperUと何かをやりました。これは良いスタートです。でも、それに割り当てられたTreasury資金はありません。OutlierやTechstars、そのほかのいくつかの試みや、穏やかな投資はありました。でも、コスト対効果、ドル対ドルで見たとき、十分に強いインセンティブにはなっていません。
これが、今このエコシステムと向き合わなければならない厳しい会話です。
だから、「インフラなんてクソだ。そんなものは要らない。商業化が必要だ」と言うのは違います。インフラには常にお金を払わなければなりません。少なくとも、灯りを消さないためには必要です。適正規模にしなければならないけれど、それでも必要です。そしてそれは3つの要素のうちの1つに過ぎません。
Utility側では、絶対に無料でお金を配ってはいけない。持分を取りなさい、ということです。
Experience側では、実際に何にお金を払っているのかというと、ユーザー獲得です。そして離脱率の低減です。来てくれた人を維持すること。そして、ユーザーを獲得するたびに、どんどん安く獲れるような戦略を作ることです。
そして、Cardanoのもう1つ大きな問題があります。
良いアグリゲーターがないことです。
今のところはTwitter、つまりXです。私もXに住んでいるようなものですし、楽しい時間もありました。
でも、それは良いアグリゲーターではありません。アグリゲーターとは、人々が実際に生きている場所のことです。
今のCardanoは、チャンネルが分断され、コミュニティがあちこちに散らばっています。だから調整コストが高い。話しかけるのにもコストがかかる。クラウドファンディングにもコストがかかる。一緒に仕事をするのにもコストがかかる。
MidnightではDiscordがアグリゲーターです。みんなをそこに集める。私たちは「どうやってみんなをDiscordに集めるか」という大きな戦略を持っています。
ではCardanoにとってそれに相当するものは何か。存在しません。
だから、誰かが私たちのブランドを好き放題に叩くときに、「Cardanoには1万人しかユーザーがいない」と簡単に言えてしまう。実際には140万人がステーキングしているのにです。
でも、アグリゲーターが分断されていて、しかも相互作用が非常に弱い。そしてその95%の人たちは、残念ながら沈黙している。
それが何を意味するかというと、本来もっとTVLの愛を受けるべきDAppたちが、人々に届くコストが高すぎるということです。毎回エコシステムをコールドスタートしなければならないからです。
もし良いアグリゲーターがあれば、人々をまとめて動かし、DAppやDeFiエコシステムを使ってもらうことは、ずっと簡単になるはずです。
そして、Experience側の別の論点として、人をオンボードしたときに、その人たちはどこへオンボードされるのか、という問題もあります。
これもまた、エコシステムの失敗の1つでした。仕方ない部分もありますが、非常に断片的で分断されていた。
でも、これは解決できます。今あるお金で直せない問題ではありません。
そして言っておきますが、Cardanoは死んでいません。
ただ、Cardanoは戦術から戦略へ移らなければなりません。
難しいのは、執行機能のようなものが形を持ち始めると、人々がかなり強い拒否反応を示すことです。
こちらが「一緒に調整しよう、協力しよう」と言うと、みんな最初は「そうだ、そうだ、やろう」と言います。
でもそのあとでどうなるかというと、それぞれが自分の提案を出し、自分の提案を出し、自分の提案を出し始める。そして最終的には、互いの提案よりも自分の提案の方が競争力があるように見せようとし始めるんです。
すると何が起きるか。
底辺への競争です。
もし「使い切れなかったお金はTreasuryに返します」という前提にすると、みんな細かく値切られていくことになります。この提案はあの提案より少し安い、この提案はもっと安い、という話になる。すると、こっちの人は値段を下げなければならないし、あっちの人も下げなければならない。さらに別の人も下げる。
しかも、余剰分は返還しなければいけない。つまり利益がありません。利益が出ないんです。
断片化した入札をすると、そうなります。協調的な入札ではなく、分断された入札になってしまうからです。要するに、自分自身に対して入札しているようなものになり、絶対に利益が出ないビジネスモデルを自分で作ってしまうわけです。
だから、インフラがどこで十分に競争力を持つのかについて、大人同士の会話が必要になります。
私の見方では、HydraとLeiosとStarstreamがあれば十分です。美しい。それでいい。必要なものは揃っている。もちろん、それらのノードを生かし続ける必要はあります。
でも本当に魔法が起きるのは、Uの層とEの層です。
そしてUの層について言えば、今の採用規模と出来高では、25個ものDEXを維持することはできません。持続可能ではありません。同じようなものが10個も15個もある必要はないんです。カテゴリごとに1つから3つへ統合する必要があります。
それが、勝者と敗者を選ぶということです。そしてそれが、インデックスを作るということでもあります。
インデックスを持てば、エコシステム全体がその一部を所有することになります。そのうえで、彼らをアグリゲーターの中に押し込み、こう言わなければならない。
「なぜ時価総額100億ドルで流動性も高いエコシステムが、TVLは1.5億ドルしかないんだ。いったい何が起きているんだ」と。
ADAをエコシステムに投入するべきです。そこに言い訳はありません。
Pentad V1は、CircleやLayerZero、そのほかいろいろなものをもたらしました。だからもう言い訳はないんです。エコシステムに投入すべきなんです。これはトップ10の中でも最大級のミスマッチです。
それだけでTVLを20億ドルから40億ドルへ持っていける可能性があります。ちゃんと火をつければいい。そしてインデックスと統一された体験を作れば、ワンクリックでそれができるようになります。
ここで、非常に大事な質問があります。
もし私たち自身が、自分たちのエコシステムに投資したくないのなら、なぜ外部の人たちがCardanoエコシステムに投資したいと思うのでしょうか。
これは真っ当な問いです。
正直になりましょう。現実を見ましょう。大人になりましょう。ドラマは脇に置きましょう。
私たちが自分たちのエコシステムに投資しないのなら、ほかの人たちが投資する理由はありません。
エコシステムとして、TVLを作るお金でも、Treasuryからのプログラム資金でも、最初のお金を出すのは私たち自身であるべきです。私たちがそれをやる気がないなら、誰にも期待するべきではありません。以上です。それが現実です。
逆に、私たちが投資する意思を示せば、ほかの人たちもついてきます。そこに価値があるからです。
Treasuryによる資金供給を考えるときの、もう1つの側面はそこにあります。
人が儲けること自体は悪いことではありません。
オーナーとしてこちらにも取り分があり、エコシステムにも取り分があるなら、人が儲けることは問題ではないんです。
TVLが増え、トランザクションが増え、MAUが増えれば、収益が生まれます。そしてその収益でADAを買い、それをTreasuryに寄付するなら、何が起きるか。出したものより多くが返ってくるわけです。
これが、私が以前ソブリンウェルスファンドについて話していたときに言っていたことです。
でもそれは官僚主義の中で潰されました。
もし83セントのADAのときにそれをやっていたら、私たちはすでに元本を回収し、そのうえでさらに60%の余剰を手にしていたでしょう。あれは、いわば「家の金」で勝負しているようなものだったんです。しかも、それは毎年ADAをエコシステムに還元し続ける恒久的な基金になっていたはずです。だいたい7年から10年で十分に自己回収できたはずです。
だから、インセンティブを正しく揃えなければいけない。そして製品のUSPが何なのか、その全体にわたって整合性を作る必要があります。
私の主張はこうです。私たちはプライバシーを誰よりもうまくできる。そしてBitcoin DeFiも誰よりもうまくできる。これが差別化機能であり、差別化特徴です。SolanaにもEthereumにも見られないものです。だから、それをやって勝ちにいくべきです。
しかも、そのTAMはEthereumとSolanaを合わせたより大きい。かなり魅力的です。
さらに、プライバシーについて言えば、それは機関投資家の市場全体に関わります。これは10兆ドル市場です。現在の暗号資産市場全体を全部合わせたものの5倍以上の規模です。これもかなり魅力的です。
つまり、Cardanoにはインフラ側において、特別な何かがあると言えるだけの大きな市場があるわけです。
私たちはLeiosを持つことになるし、Hydraも成長しています。いいことです。ブロックチェーンのトリレンマを解決し、需要にも追いつけるようになります。おめでとう、それはすでにある。
では、それで終わりでしょうか。違います。
Experience側も必要なんです。360度全部が必要です。
それについて語る人が必要ですし、その人たちには公正に報酬を払わなければならない。正しい場所で話さなければならない。正しいポッドキャストに出て、実際にブランドを代表しなければならない。
良いオンボーディング体験も必要です。エコシステムのウォレットを大切にし、彼らがワクワクし、やる気になるようにしなければならない。
良い体験、良いオンボーディング戦略、良いオンランプとオフランプ、そして正しい場所でそれを語ること。
そうすれば人々はワクワクし始めます。
そして何が起きるか。MAUが増え、TVLが増え、トランザクションが増え、収益は赤字から黒字へ転じる。負から正へ転じる。そしてADAへの買い需要が大量に生まれる。それがTreasuryに入り、出したものより多くが返ってくる。
だから、コア組織への文句を言うのはやめるべきです。学習性無力感をやめるべきです。何もかもを叩くのをやめるべきです。
勝ちたいなら、勝つために投票することです。
それだけです。
私がこれまでやってきたのは、スタックを下から積み上げていくことでした。インフラを安くし、インフラを多様化し、インフラを標準化しようとしてきました。Project Blueprint、ノードワークショップ、そしてCardanoの各ユニットを正しい場所に配置すること。
今年が、高コストなインフラを抱える最後の年です。これから先は、こうした枠の中で十分に回していける。そしてこれらのプロジェクトの多くはうまく動くでしょう。
ただし、それらがCardano予算の大半であってはなりません。大半はUtilityへの大きな投資、Experienceへの大きな投資でなければいけない。そしてリーダーたちが立ち上がらなければならない。
Intersectは、会員制組織を提供しています。そこでは人々が投票でき、いろいろなものを組み込めます。
Pentadは、委任された執行機能を作ります。どこまで権限を委任するかによって、その権力の一部をどこかに集中させ、素早く実行できるようにすることもできます。
ただしそれは、委任された権限を持つということです。つまり、実際に資金を投入し、実行する能力を持つということです。
もし「誰も儲けてはいけない」という考え方を持つなら、私たちは負けます。
もし「すべての意思決定はコミュニティ全体の総意で逐一レビューされなければならない」という考え方なら、私たちは負けます。
もし「ADAの価格が低いから今は1ADAたりとも使うべきではない」という考え方なら、私たちは負けます。
Algorandは今どこにありますか。Tezosはどこですか。EOSはどこですか。かつて私たちより上にいた、時価総額トップ10のあれらは今どうなっていますか。うまくやっているでしょうか。
ADAが上がる理由は、今のままではありません。でも、Cardanoエコシステムが支出を凍結し、自分自身への投資を拒めば、ADAが下がる理由はいくらでもあります。
逆に、私たちが自分たちに投資し、USPに集中し、K層やアンバサダー層を育て、正しい場所、正しい会話の場に立ち、EthereumやSolanaよりもはるかに大きなTAMにアクセスできることを示せば、Cardanoが上がる理由はたくさんあります。
ADAへの買い需要を作るものに投資していれば、Cardanoが上がる理由はたくさんあります。
でも、「ADAの価格がもっと良くなるまで待とう」と言うなら、こうなるでしょう。
価格は良くなりません。CoinMarketCapの順位は10位から15位、25位、30位、40位と落ちていき、価格は25セントから10セント、5セントへと落ちる。
では聞きます。5セントのADAでエコシステムに資金をつける方が簡単ですか。それとも25セントのADAの方が簡単ですか。
83セントのADAのときの方が、はるかに資金をつけやすかったんです。
今これを聞いている人たちの多くは、あのとき「今はそんなに使うべきではない、価格が上がるまで待とう」と言っていた側の人たちです。
もしあの時、私の言うことを聞いてソブリンウェルスファンドをやっていたら、今ごろ私たちは1億ドル分のADAを換金済みで持っていたでしょう。しかも当時の市場なら、1日もかからず、価格にほとんど影響を与えずに実行できたはずです。
でも人々はAda Whaleの方を聞いた。そして何が起きたか。25セントのADA、ソブリンウェルスファンドなし、そしていまだにUSDCx/ADAペアもない。
もしかするとFoundationが約束どおり、ビットコインを売ってそれを作るかもしれません。まあ、見てみましょう。
みなさん、ここは分散型エコシステムです。私は責任者ではありません。
これは、何をすべきかについての私の意見です。そしてその意見は、私がMidnightを作りながら実際にやっていることによって裏づけられています。さらに、そもそもCardanoをパートナーたちと一緒に作り上げ、それを1000億ドル規模まで持っていった人間として、この件について少しくらいの信頼性はあるかもしれません。
私は一度も全権を持っていたわけではありません。創設組織は3つありました。Emurgoは私たちのConsensysになるはずで、FoundationはEthereum Foundationになるはずでした。彼らがその期待に応えたかどうかを、今さら蒸し返しても生産的ではありません。
でも、今ここが私たちの立っている場所です。
そして、2026年予算を見るにあたり、エコシステムとしていくつかの決断をしなければならない。私たちはどこに行きたいのか。今私が示しているのは、そのための思考フレームワークです。
何かに資金を出したいなら、それは全体的でなければいけません。もうIだけをやることはできない。そこは私も同意します。
でも同時に、「Treasuryから資金を受け取るなら一切儲けてはいけない」という略奪的な見方でUを見ることもできません。Win-Winでなければならないんです。彼らが儲かれば、私たちも儲かる。だから私たちは、彼らに大いに儲かってもらいたいんです。
そしてE側についても、毎朝起きて私たちを支えてくれている人たちを見捨ててはいけない。
そうしないと、私たちについて話すのは、私たちを悪く言う人たちだけになります。
もし私たちがExperience側を放置してしまったら、どうなるでしょうか。
Cardanoについて語るのは、私たちを批判する人たちだけになります。
そうすると、24時間365日、同じ言葉が繰り返されます。
ゴーストチェーンだ。死んだチェーンだ。ユーザーがいない。失敗したコインだ。
なぜCardanoの上で何かを作るんだ。Cardanoは死んでいる、死んでいる、死んでいる。そんな話ばかりです。
でも、そういうナラティブが広がるのは当然です。
なぜなら、その反対側で語る人たちに何も与えていないからです。
そして皮肉なことに、もし彼らが別のチェーンの話をすると、私たちはこう言います。
「Cardanoに忠誠心はないのか?」と。
でも冷静に考えてみてください。
私たちは彼らに何を支払っているのでしょうか。
開発者にはお金を払うつもりがあります。
でも、Cardanoを代表して語り、ユーザーを連れてきてくれる人たちにはお金を払わない。
それは本当に理にかなっているでしょうか。
つまり、Iの人、Uの人、Eの人、すべてが必要なんです。
そして、私たちは過去に生きるのをやめなければなりません。
何が正しいかという論争ばかりを続けるのもやめなければなりません。
なぜなら、勝者と敗者は必ず決まるからです。
そして、この道を進む以上、その戦いを受け入れる勇気が必要です。
では、どうやって勝者と敗者を決めるのか。
「この人は友達だから」「この人は友達じゃないから」ではありません。
客観的な基準を作る必要があります。
例えば、創業チームを見ます。
収益モデルを見ます。
これまでの進捗を見ます。
過去の実績を見ます。
いろいろな要素を見て判断することができます。
そして、その基準が客観的で、公平で、透明で、公開されているなら、人々はそこまで文句を言えません。
言えるのは、「自分は基準に届かなかった」ということだけです。
これはオリンピックと同じです。
例えば水泳なら、1位、2位、3位は誰か、すぐ分かります。
映像もあるし、タイムもある。すべて客観的です。
4位の人が「なぜメダルがもらえないんだ」と言っても、結果は明確です。
だから、このエコシステムでも同じように客観的な基準を作るべきです。
そして、その基準の中には「条件付き投資」であるということも含まれます。
つまり、ただお金を渡すわけではありません。
投資をするなら、新しい監督体制があり、戦略との整合があり、アップグレードや接続への意思が必要になります。
もしそれを受け入れないなら、単独でやればいい。
Cardanoはオープンで分散型のエコシステムです。
それでも成功することはできるでしょう。
ただ、その場合、エコシステム全体としてそのトークンを持つことはありません。
つまりADAホルダーは、彼らの競合プロジェクトを支持するインセンティブを持つことになります。
Ethereumは、こんなことをする必要はありません。
Bitcoinも同じです。
なぜなら、すでに強いエコシステムがあるからです。
そして、そこは正直に認めてもいいと思います。
彼らはある部分では勝っています。
ただし、それが永遠に続くわけではありません。
1990年代、MicrosoftはOS戦争で圧勝しました。
市場シェアは90%以上でした。
Internet Explorerも一時は90%以上のシェアを持っていました。
MySpaceは最大のSNSでした。
Yahooは最大の検索エンジンでした。
eBayは最大のオンラインマーケットプレイスでした。
でも、それは永遠ではありませんでした。
テクノロジーの世界では、エコシステムが変わると、順番が入れ替わります。
誰かが完全に消えるというより、順番が回るんです。
今はチェーン抽象化という大きな変化があります。
そして、ソルバーが複数のチェーンをまたいで決済を行うようになっています。
さらに、これまであまり要因になっていなかったBitcoinも目覚め始めています。
TVLの最大の成長は、むしろそちら側から来る可能性があります。
もし私たちが賢く動けば、2〜3年のうちに、TVL、MAU、トランザクションの面で、他のチェーンに追いつくか、あるいは超える可能性もあります。
Solanaがそうだったようにです。
そして今の成長率なら、SolanaはEthereumを追い抜く可能性すらあります。
つまり、勝者と敗者は雪玉を振るように入れ替わるんです。
勝者は、戦略によって決まります。
そして、その戦略の中で、インフラ、ユーティリティ、エクスペリエンスがどれだけ結びついているかで決まります。
インフラはユーティリティを助けているか。
ユーティリティはインフラの価値を示しているか。
エクスペリエンスはDAppを使いやすくしているか、それとも使いにくくしているか。
システムの運用コストは高いのか、それとも低いのか。
こうしたものはすべて互いに結びついています。
そして勝つ人たちは、これらが組み合わさった体験を持っています。
これはテクノロジーの歴史の中で、ずっとそうでした。
そして、その体験は時間とともに変わります。
1998年にはWindowsが勝者でした。
でも2026年には、Windowsはほとんど誰も気にしていないプラットフォームです。
多くの人が使っているのは、iPhoneやAndroidです。
それだけ世界は変わるんです。
Cardanoのエコシステムには、素晴らしい人たちがたくさんいます。
Phil、Pi、Sebastian、そして毎日素晴らしいものを作っている何百人もの人たちがいます。
彼らは若くて、情熱があり、何よりも機敏で、コストも低い。
EthereumやSolanaの世界では、プロジェクトは数千万ドルから数億ドル規模です。
でもCardanoの人たちは、数万ドルから数十万ドルでやっています。
それでも、彼らが私たちの100倍や1000倍の成果を出しているわけではありません。
成功は、ときに怠慢を生みます。
だからこそ、今は追いつき、そして追い越すチャンスでもあります。
ただし、それにはExperience、Utility、Infrastructureのすべてが必要です。
そして、みんなが協力する必要があります。
今はTreasury提案が次々に出てきますが、すべてバラバラです。
それぞれが独立性を重視しています。
それ自体は理解できます。
でも、投票する立場から見ると、エコシステム全体の戦略を作るのが難しくなります。
もし競争相手がエコシステム全体の戦略を持っていて、こちらが断片的な戦略しか持っていないなら、市場のリーダーでない限り、勝つのは難しいです。
実際、PentadでCircleと契約したとき、USDCxがCardanoに統合されるまでにかかった時間は84日でした。
84日です。
それ以前は、分散した議論と調整で4年かかりました。
でもPentadとして署名してからは84日でした。
これが、一つの声、一つの戦略、一つのアプローチの力です。
世の中には、「私とは一緒に仕事ができない」とか、「私は協力的ではない」とか言う人たちがたくさんいます。
でも、はっきり言っておきます。私が何かを成し遂げようと思ったとき、人をまとめて前に進める力という点では、私はかなり協力的な人間です。これは私の言葉だけを信じてもらう必要はありません。実際の例を見せます。
私はワイオミング州に住んでいます。そこでクリニックを運営しています。
そして私は、ワイオミング州の法律の中に、医師が幹細胞治療を提供できるように保護する法案を作ることにしました。
なぜかというと、現在アメリカではFDAの規制が非常に厳しく、ほとんど誰も幹細胞治療を使うことができません。その結果、人々はメキシコやコスタリカ、ロアタン、タイなどに行って治療を受けています。
例えば、特殊部隊の兵士、警察官、消防士、スポーツ選手、UFCファイターなど、仕事で体を酷使して怪我をした人たちがいます。彼らはアメリカでは適切な治療を受けることができません。だから海外に行き、誰が作ったか分からない治療を受けるしかないのです。
しかし、幹細胞は本来、自分の体から取り出したものを使うものです。それなのに、なぜアメリカでそれができないのでしょうか。
アメリカは世界で最も優秀な科学者を持ち、最高の医療システムを持っているはずです。それなのに、なぜ人々が治療を受けるために国を出なければならないのでしょうか。
もちろん、この問題は簡単ではありません。医療行為の責任問題や、FDAの規制をどう扱うかという問題があります。つまり、医師に対する責任保護や、FDAの承認なしでも幹細胞治療を行えるようにする法制度の問題です。
そこで私たちは連合を作りました。州の医療委員会とも話し、民主党とも話し、共和党とも話しました。そして結果を見てください。
議会の投票結果は、9対0、31対0、59対0。
つまり全会一致です。
現在のアメリカは、トランプやオバマやバイデンの時代を経て、政治的な分断が極めて強い社会です。民主党と共和党はお互いを「悪」だと言うほど対立しています。
それでも、この法案は全会一致で可決されました。民主党も共和党も全員賛成し、州知事も署名しました。その州知事とは、ワイオミングのステーブルコインの件で私が意見の違いを持っていた人物でもあります。
それでも、なぜ協力できたのでしょうか。
答えは簡単です。
最終目標から話を始めたからです。
もしこの法案が成立すれば、これまで中央アメリカやアジアに流れていた幹細胞治療のビジネスが、ワイオミング州に来ます。そして人々を治療し、助けることができる。つまり社会全体にとって良いことです。
だから政治的な違いをいったん脇に置いて、「この州のために新しい産業を作ろう」と話したわけです。
Cardanoでも同じことができます。
もちろん、私たちのコミュニティにも意見の違いはあります。
例えばBig Peyのような人もいます。私は彼のことは好きですが、正直に言えば、彼はときどき余計なことを言います。「Cardanoは死ぬ、Midnightだけが希望だ」と言ったりします。それは怖い話です。
そしてそのあと、「なぜみんな自分を攻撃するんだ」と被害者のような振る舞いをします。でもそれは自分で招いたことでもあります。私も同じことをすることがあります。泥棒は泥棒を知る、というやつです。
とはいえ、そういう人たちでも、長年Cardanoのためにコンテンツを作ってきました。エコシステムに貢献してきた部分もあります。
だから、時々失言をしたからといって、その人の価値を全部否定する必要はありません。
一度リセットして、落ち着いて考えるべきです。
すべてで意見が一致する必要はありません。大事なところで協力できればいいんです。
私自身もPentadのときにそれを経験しました。
ADAバウチャー問題のとき、私は本当に怒っていました。Pentadの中のある組織は、私たちが何も盗んでいないことを知っていながら、政治的なポイントを稼ぐために沈黙していました。それに私は本当に腹を立てました。
でも私はコミュニティに意見を求めました。
すると皆さんはこう言いました。
「黙って協力しろ」
と。
だから私たちは協力しました。そして契約を結びました。
84日でCircleをCardanoエコシステムに持ってきました。
そのあと、みんな「USDCxは本物のCircle USDCではない」と言いました。でもPhilは、それを同じか、それ以上に良いものにしました。実際、かなり良いものです。
これが協力の力です。
EthereumやBitcoinでは、こういうことはできません。
あまりにも大きすぎて、こうした形の統一ができないからです。
だからこそ、これが私たちの強みです。
これが私たちが追いつき、追い越す方法です。
技術面では、すでに優位性があります。
例えば
・ノンカストディアルのリキッドステーキング
・拡張UTXO
・ブロックチェーンのトリレンマの解決
これらは他より進んでいます。
ただし、この技術的優位性は18〜36か月しか持たない可能性があります。なぜならオープンソースなので、他のチェーンも真似できるからです。
だから次に勝負になるのは、UtilityとExperienceです。
私たちは、エコシステムとして団結し、一つの声、一つの戦略、一つのアプローチを持つ必要があります。そして経済的なインセンティブを揃える必要があります。
もしADAホルダーがインデックスやエコシステムの体験層と経済的に結びついていれば、そのエコシステムを使うこと自体がADA需要を生みます。これはWin-Winです。
MidnightはすでにCardanoと強く結びついています。トークン供給の半分はCardanoホルダーに配布され、ステークプールも収益を得る仕組みになっています。
好きでも嫌いでも、Cardanoエコシステムの中にいれば、Midnightはあなたに利益をもたらします。だから結果的に、みんな好きになります。
同じような経済的整合性を、CardanoのDAppやDeFiエコシステムにも作る必要があります。
そうしないと、彼らはこう言います。
「Cardanoは好きだけど、流動性とユーザーを得るために別のチェーンに行く」
実際、これは何度も起きてきました。
最初はCardanoで始めて、次にマルチチェーンになり、最終的には別のチェーンに移る。
でも、もし私たちがそのトークンの30%を持っていたらどうでしょうか。
ガバナンス投票でそれを止めることもできます。
つまり、インデックスは経済的整合性とガバナンスの両方を作る仕組みです。
EthereumやBitcoinはこれをやる必要がありません。
彼らはすでに強いエコシステムを持っているからです。
しかしテクノロジーの世界では、覇者は永遠ではありません。
MicrosoftがOS戦争に勝ったとき、市場シェアは90%でした。
Internet Explorerも90%でした。
MySpaceは最大のSNSでした。
Yahooは最大の検索エンジンでした。
eBayは最大のオンラインマーケットでした。
でも、それは永遠ではありませんでした。
テクノロジーの世界では、順番が回るのです。
そして今、大きな転換点が来ています。
チェーン抽象化です。
ソルバーが複数のチェーンをまたいで決済を行う世界が来ています。そしてこれまで動かなかったBitcoinが動き始めています。TVLの成長はむしろそこから来る可能性があります。
もし私たちが賢く動けば、2〜3年でTVLやユーザー数、トランザクションで他のチェーンに追いつくか、追い越すことも可能です。
Solanaがそうしたようにです。
そしてその勝敗を決めるのは、戦略です。
インフラ、ユーティリティ、エクスペリエンスがどれだけ結びついているかです。
勝つプロジェクトは、統合された体験を持っています。
それがテクノロジーの歴史のパターンです。
そして今、Cardanoには優秀な人たちがたくさんいます。
Phil、Pi、Sebastian、そして何百人もの若い開発者たちがいます。彼らは情熱があり、しかもコストが低い。
EthereumやSolanaの世界では、プロジェクトは数千万ドルから数億ドル規模です。
Cardanoでは、数万ドルや数十万ドルで作られています。
成功はときに怠慢を生みます。
だからこそ今がチャンスです。
私たちは追いつくだけでなく、追い越すこともできます。
そのためには、インフラ、ユーティリティ、エクスペリエンスをすべて整える必要があります。
そして、みんなが協力する必要があります。
さて、ここまで話してきたように、Cardanoのエコシステムには本当に優秀な人たちがたくさんいます。Philもいるし、Piもいるし、Sebastianもいる。毎日素晴らしいものを作っている人たちが何百人もいます。彼らは若くて、情熱があって、何よりも機敏です。そしてコストも低い。
EthereumやSolanaの世界では、物事は数千万ドルから数億ドル単位で動きます。ところがCardanoの人たちは、数万ドルや数十万ドル単位で物事を作っています。それでも、向こうのプロジェクトが私たちの100倍や1000倍の成果を出しているわけではありません。
成功というのは、ときに人を怠慢にします。
だからこそ、今は追いつくだけでなく、追い越すチャンスでもあります。
しかしそのためには、Experience、Utility、Infrastructureのすべてが必要です。そして、みんなが協力する必要があります。
今のTreasury提案を見ていると、提案が次々と出てきますが、すべてバラバラです。それぞれが独立性を大切にしています。それ自体は理解できます。
ただ、投票する立場から見ると、エコシステム全体の戦略を作るのは非常に難しくなります。もし競争相手がエコシステム全体の戦略を持っていて、こちらが断片的な戦略しか持っていないなら、市場のリーダーでない限り勝つのは難しいでしょう。
私たちがPentadを作り、Circleと契約したときのことを思い出してください。USDCxの契約に私が署名してから、実際にネットワーク上で稼働するまで、84日しかかかりませんでした。
84日です。
それ以前はどうだったでしょうか。
誰がやるのか、どこでやるのか、どうやるのか、という議論が延々と続き、4年もかかりました。
でもPentadとして契約したときは、84日でした。
これが、一つの声、一つの戦略、一つのアプローチの力です。
世の中には、「チャールズとは協力できない」とか、「彼は協調的ではない」と言う人たちがいます。
でも正直に言います。私が何かを実現しようとするとき、人をまとめて前に進める能力という点では、私はかなり協力的な人間です。
その証拠を見せましょう。
私はワイオミング州に住んでいます。そこでクリニックを運営しています。私はワイオミング州の法律に、医師が幹細胞治療を提供できるようにする法案を作ることにしました。
現在アメリカではFDAの規制が非常に厳しく、幹細胞治療をほとんど使うことができません。そのため人々はメキシコやコスタリカ、ロアタン、タイなどへ行って治療を受けています。
例えば、特殊部隊の兵士、警察官、消防士、スポーツ選手、UFCファイターなどです。彼らは職業上の怪我を抱えていますが、アメリカでは治療が受けられない。だから海外に行き、誰が作ったか分からない治療を受けるしかない。
しかし幹細胞というのは本来、自分の体から取り出したものです。それなのに、なぜアメリカでそれができないのでしょうか。
もちろんこれは簡単な問題ではありません。医療責任やFDAの規制など、いろいろな問題があります。
そこで私たちは連合を作りました。州の医療委員会とも話し、民主党とも共和党とも話しました。
結果はどうだったか。
9対0、31対0、59対0。すべて全会一致です。
今のアメリカは政治的に非常に分断されています。民主党と共和党は互いを悪だと呼ぶほど対立しています。それでも、この法案は全会一致で可決されました。
なぜでしょうか。
最終目標から話を始めたからです。
もしこの法案が成立すれば、中央アメリカやアジアに流れていた幹細胞治療のビジネスがワイオミング州に来ます。人々を治療し、助けることができる。州にとっても利益になります。
だから政治的な違いを脇に置いて、「州のために新しい産業を作ろう」と話したわけです。
Cardanoでも同じことができます。
確かにコミュニティの中にはいろいろな意見があります。例えばBig Peyのような人もいます。私は彼が好きですが、ときどき言い過ぎます。「Cardanoは死ぬ、Midnightだけが希望だ」と言ったりします。
それは怖い話ですし、そういう発言をすれば攻撃されるのも当然です。でも、彼は長い間Cardanoのためにコンテンツを作ってきました。貢献してきた部分もあります。
だから、誰かがときどき失言をしたからといって、その人の価値を全部否定する必要はありません。
一度リセットして、落ち着いて考えるべきです。
すべてで意見が一致する必要はありません。
大事なことについて協力できればいいんです。
私自身もPentadのときにそれを経験しました。ADAバウチャー問題のとき、私は本当に怒っていました。Pentadの中のある組織は、私たちが何も盗んでいないと知っていながら、政治的な理由で沈黙していたからです。
でも私はコミュニティに聞きました。
すると皆さんはこう言いました。
「黙って協力しろ」
だから私たちは協力しました。そして契約を結びました。84日でCircleをCardanoエコシステムに持ってきました。
その後、「USDCxは本物のUSDCではない」という声もありました。でもPhilはそれを非常に良いものにしました。
これが協力の力です。
EthereumやBitcoinでは、こうしたことはできません。
あまりにも大きくなりすぎて、こういう形の統一が難しいからです。
これが私たちの強みです。
これが私たちが追いつき、追い越す方法です。
技術面ではすでに優位性があります。
例えば、ノンカストディアルのリキッドステーキング、拡張UTXO、ブロックチェーンのトリレンマの解決などです。
ただし、この技術優位性は18〜36か月程度しか持たない可能性があります。なぜならオープンソースなので、他のチェーンも真似できるからです。
だからその次に勝負になるのは、UtilityとExperienceです。
エコシステムとして団結し、一つの声、一つの戦略、一つのアプローチを持つ必要があります。
そして経済的インセンティブを揃える必要があります。
もしADAホルダーがエコシステムの成功と経済的に結びついていれば、そのエコシステムを使うこと自体がADA需要を生みます。
Midnightはその例です。トークン供給の半分がCardanoホルダーに配布され、ステークプールも収益を得る仕組みになっています。
好きでも嫌いでも、Cardanoエコシステムの中にいれば、Midnightはあなたに利益をもたらします。
だから最終的に、人々はそれを好きになります。
同じような整合性を、CardanoのDAppやDeFiにも作る必要があります。そうしないと彼らは、流動性やユーザーを求めて別のチェーンに移ってしまいます。
もし私たちが彼らのトークンの30%を持っていたら、ガバナンスでそれを防ぐことができます。
つまりインデックスは、経済的整合性とガバナンスを作る仕組みなんです。
私たちは勝つことができます。
ただし、大人にならなければなりません。協力しなければなりません。意見が違う人を「悪」と呼ぶのをやめなければなりません。
歴史の中で強い言葉を交わしたことがあったとしても、一度リセットする必要があります。
私たちは幹細胞法案を全会一致で通しました。
同じようにTreasuryの問題も解決できます。
もちろん批判はあります。怒る人もいます。
でも、正直に言います。
すべての人を満足させることはできません。
どんな決断をしても、必ず文句を言う人はいます。
何をしても文句を言う人たちです。
毎朝起きて「今日は昨日ほど晴れていない」と言うような人たちです。
そういう人たちの声を気にする必要はありません。
10年後に重要なのは一つだけです。
私たちは勝ったのか?
それだけです。
Cardanoが世界最大の暗号資産になったのか。
ガバナンスが機能したのか。
それだけです。
私たちは同じ船に乗っています。
好きか嫌いかは関係ありません。戦友です。
勝つためには、一緒に戦う必要があります。
必要なのは三つです。
Experience
Utility
Infrastructure
それだけです。
インフラの人たちが協力するなら資金を出すべきです。
もし協力せず、独立性を優先するなら、私は資金を出すべきではないと思います。
なぜなら今のCardanoには、その贅沢をする余裕がないからです。
私たちはまだ十分な勢いも、トークン価格も、団結も持っていません。
だから戦略を一つにする必要があります。
15の戦略では勝てません。
アプローチを選び、インデックスを作り、勝者と敗者を決め、実行する必要があります。
私は今、ガバナンスの役職についていません。
DRepでもありませんし、憲法委員でもありません。
エコシステムが自分で決断する必要があるからです。
ただ私はこの業界に15年います。成功も失敗も見てきました。
そして一つ言えることがあります。
勝つプロジェクトには四つの特徴があります。
一貫性
明確な戦略
団結
批判に耐える力
です。
それがConsensysの成功でした。
そしてCardanoも、それをやる必要があります。
最終的には、あなたは自分が投票した未来を手に入れます。
分断に投票すれば分断になります。
でもエコシステムに投資し、KOLを育て、Experienceを強化すれば、Cardanoは勝てます。
そして最終的には、Bitcoinすら超える可能性があります。
Bitcoinにはこのガバナンスがないからです。
Cardanoは、分散型でありながら統一戦略を持つことができます。
それがCardanoのスーパーパワーです。
だからそれを使わなければなりません。
そして失敗を恐れてはいけません。
これが私の考えです。
今日の動画はだいたい1時間くらいでしたね。
今、私たちは内部でこのホワイトボードのアイデアを正式な提案にまとめています。Pentadの他のメンバーと話し、インデックス案を作り、Utilityの提案をまとめています。
そしてExperienceの部分も整えます。
すべてをまとめて、迅速に実行できる形にします。
もしこれが成功すれば、Cardanoは暗号業界に強いメッセージを送ることになります。
Cardanoはビジネスに開かれている。
そしてCardanoエコシステムは勝つ。
今は、Cardanoに参加する良いタイミングです。
そして最後にもう一度言います。
これはもうインフラのゲームではありません。
これからはUtilityとExperienceのゲームです。
ありがとうございました。
























