ホスキンソン「Xは現実ではない」——9提案投票の前夜に語られた、コミュニティ分断・IO構造改革・カルダノの10年計画の現在地
2026年4月、Charles Hoskinson氏がワイオミング州ジレットのクリニックから、サンディエゴへの出発前に約30分の動画メッセージを公開しました。テーマは大きく3つ——「Xは現実ではない」「Inputputの9提案と財団・組織横断の協調」「カルダノの10年計画の現在地」です。
KelpDAOハック(前エポック で取り上げた事件)から数日、IOGの2026年予算9提案が投票期間に入り、コミュニティ内でも様々な議論が起きているタイミングでの発言となりました。本動画はDRepとしての投票判断に直結する内容を多く含むため、SIPOとして全文翻訳と解説をまとめてお届けします。
動画の3つの中心テーマ
Hoskinson氏は冒頭で「短い動画を撮っておきたい」と切り出し、3つのテーマを順に語りました。
- 9つの提案について——XASEで一つずつ説明している。9つは「車のパーツ」のようなもので、エンジン・トランスミッション・タイヤ……どれを欠いても車は走らない
- X(旧Twitter)について——プロジェクトNyx(AIアバター)は進めているが、Xの規約で「ボット表示すると自動的にアルゴリズム降格される」ため難航。Iran戦争勃発で「リアルタイム情報をフィルタなしで得られる場所」としてのXの存在意義が再浮上
- コミュニティと攻撃について——Midnightはまだ若く、ドラマがない。アンバサダーは Solana・Avalanche・XRP出身者も多く、過去の対立を玄関で脱いで参加している。一部のCardanoコミュニティメンバーが、わずかな月額stipendしか受け取っていないボランティアやアンバサダーを「IOに買収された」と攻撃するのは、「自分たちの商業的進捗が思わしくない苛立ちの投影」であり、コミュニティを蝕む
この3点がイントロで、その後の20分以上にわたって、ガバナンス・組織再編・10年ビジョン・個人的疲弊と再決意——という流れで深掘りしていきます。
9提案の経済規模——「昨年の半額」
Hoskinson氏は、今回提出されている9提案について、次のように規模感を整理しています。
「過去数ヶ月で出してきたこの9提案は、IOGが昨年Treasuryから引き出した額の半額です。これは私たちが何かを変えなければならなかったことの結果でもあります。IOで人を手放さなければならなかったし、部署を統合し、再編しなければならなかった。長年一緒に働いてきた友人たちに別れを告げなければならなかった。でもこれは下落相場の現実です。すべてを得ることはできません。」
そして同氏は、市場全体の状況にも触れています。
「JPEG store も近く崩壊・閉鎖を発表しました。それが現実です。新しい環境に適応して生き残らなければならない。我々がもっと少ないリソースでもっと多くを成し遂げる道を見つけられたことは、エコシステム全体にとって大きな前進です。そしてこの最適化は、人として可能な限り積極的に続けます。」
この「昨年の半額」という数字は、9提案を評価する上で極めて重要な前提条件です。SIPOがDRepとして提案を読む際、「適正な対価か」「Treasury Fitに合致するか」を判定するTreasury Fit Doctrine(v2.0)に照らしても、規模感の縮小は重要なシグナルとして読み取れます。
「Treasuryからの引き出しは全部ローンであるべき」論への反論
動画の中盤、Hoskinson氏はXで散見される一つの主張に正面から反論しています。
「Xは現実ではないので、『Treasuryからの引き出しはすべてローン(融資)であるべき』という考えに同調する人さえいる。教えてくれ——Cardano core nodeの商業モデルはなんだ? Hydra フレームワークの商業モデルはなんだ? オープンソースソフトウェアに商業モデルなんてない。トランザクションを送るたびに通行料を徴収して私に入るようにしろとでも? 意味がない。」
「でもそう言うのは、彼らがちゃんと考え抜いていないからです。ADAが2024年〜2025年の年初に1.10ドルだったのが、今は25セントになっていて、誰かを責めたいだけなんです。」
そして、こうも述べます。
「我々はその責任の大部分を引き受けると受け入れている。公平か不公平かに関わらず、エコシステム最大かつ最古参のエンティティとして。だから市場が上がれば称賛され、下がれば責められる、我々の関与の有無にかかわらず。それでいいんです。それが現実だから。犬は吠える、キャラバンは進む。」
SIPOとして整理すると、ここで Hoskinson 氏が問うているのは「オープンソースの公共財に対する財源の付け方」というガバナンスの根本問題です。Cardano coreノードもHydraも、利用者から手数料を取らない設計(オンチェーンの取引手数料はノード運営者・ステークプール側に流れる)になっており、これらの保守を「ローン」として返済を求めるモデルにはなじまない、という指摘です。
DRepとして9提案を読む際、「これは資本支出(CAPEX)か、運用支出(OPEX)か、公共財投資か」を識別することが投票判断の前提になります。本動画は、その識別フレームの解像度を上げる材料になっています。
「カルダノくじら騒動」の現在地——主権ファンド「+332%」の機会損失
動画の中で、Hoskinson氏は具体的な数字を挙げて「カルダノくじら(Cardano whale)」騒動の機会損失を語っています。
「もし常識的なことを単純にやっていれば、現在我々は主権ウェルスファンド(sovereign wealth fund)で+332%になっていました。Cardanoくじらと議論することもできたし、X Spaceで彼に立場を表明させ、私が自分の立場を主張する形で議論することにも私は問題なかった。でも議論はなかった。彼は議論への参加を拒み、エコシステムを離れた。離れる前に、原則の問題として、IOの全提案に自動的に「No」を投票していったのです。」
「我々は今、他の人々から同様の振る舞いを目にしている。良いコミュニティの免疫システムは、時にはそういう人たちが去らねばならないと受け入れる勇気を持つことです。」
そしてHoskinson氏は、視聴者に対して直接的な選択肢を提示しました。
「もしあなたが私のことをそういう人間(去るべき側)だと感じるなら、我々の提案すべてに『No』を投票し、IOを去らせて、あなたたちだけで進んでください。もし私が解の一部だと感じるなら、我々の提案に『Yes』を投票してください。我々はそこで、塹壕(ざんごう)の中で戦い、カンファレンスに行き、ナショナルテレビでカルダノを代表し、世界の指導者の前でカルダノを代表し、重要なメディアすべてでカルダノのために存在し続けます。」
これは、IOG提案に対する投票が「個別の予算判定」を超えて「IOGとカルダノの今後10年の関係性をどう設計するか」という選択を意味する、という構造を Hoskinson 氏自身が明示した発言です。
10年計画の現在地——「Why Cardano」(2016年)から見たMidnight
中盤、Hoskinson氏は2016年に書いた「Why Cardano」というドキュメントに言及し、10年前のビジョンと現在のMidnightの関係を整理しています。
「2016年に書いた『Why Cardano』は今でもGoogleで検索できます。10年前にあのドキュメントの中で明確に述べていたのは、Cardanoが多層システムであるということです。コアレイヤーであるCardano SL(Settlement Layer)でセキュリティと真実、トークンの発行を担い、計算レイヤー(当時はCardano CLと呼んだ)が業界全体にブロックチェーンサービスを提供する。Midnightは10年前のあの意図の実現なんです。新しいものでも、ピボットでも、放棄でもなく、10年ビジョンの実現です。」
「2つのことが真でなければなりません。①我々は10年スパンで計画する。②私は言ったことをやる。10年前に何かを書いて、市場が変わったら計画から逃げ出すこともできた。代わりに、毎ステップ機能させる方法を見つけてきた。それが私という人間です。この業界で最も一貫し、規律があり、執拗な人間の一人です。」
Midnightが「2016年のWhy Cardanoで予告されていたcomputation layerの実装」であるという位置付けは、SIPO がMidnight Ambassadorとして活動する根拠の一つでもあります。Midnightは「新規プロジェクト」ではなく、「カルダノ10年計画における第二層の実現」なのです。
Partner Chain モデルと「ADAの新しい価値提案」
Hoskinson氏は、Midnightで採用されたMidnight 50%のADA holderへの分配が「単発のサービス」ではなく、Partner Chain モデルの一つの規範例だと位置付けています。
「Midnightを見ても、別のエコシステムから別の分配でローンチした方が遥かに簡単だったのに、Cardanoが供給の半分を受け取った。それはレガシーへの敬意であり、私が友人になった人々とエコシステム全体への敬意です。今後のPartner Chain プロジェクトについても、同様の結果を期待しています。トークノミクスは異なるかもしれませんが、Cardanoを忘れることは絶対にありません。」
「このモデルには本当に並外れたものがあります。Cardano上で5つから10のPartner Chainが成功すれば、ADA holderとしてはステーキング報酬に加えて、5から10の価値あるトークンを受け取れる。現在の市場で、ビットコインからどこまで降りていっても、こんな価値提案を持つ暗号通貨は他にないんです。」
「『カルダノには何があるの?』と聞かれた時に、5〜10の数十億ドル規模で繁栄するマルチチェーン魅力のあるプロジェクトがあれば、それを列挙するだけで済む。スピルバーグが『ジュラシック・パーク』『E.T.』『ジョーズ』と挙げれば『あ、あれ全部観た。良い監督だね』と返ってくるのと同じです。」
これはADA保有者にとっての価値モデル(Cardanoエコシステムへの間接的なエクスポージャー)を再定義する重要な観点です。SIPOとしては、Partner Chainの数と質の追跡は、SDE(SITION Discovery Engine)のCardano側カバレッジの中心テーマの一つになっています。
「コラボラティブな会社」への10年——IOの組織変革
Hoskinson氏は、IOがこの数年で「協調的(collaborative)な会社」へ変わってきたと語ります。
「カルダノは私のライフワークで、過去10年でこのエコシステムを成長させ、繁栄させ、進化させるために膨大な努力を投じてきた。そしてここ数年で、私たちは劇的にコラボラティブな会社になりました。これは多くのハードワーク、文化的変化、そして実際にいくつかの人事を伴いました。」
「去ってもらった人たちのうち、ある人たちは受け入れて理解した。他の人たちは会社の残忍で苦々しい敵対者になり、恨みを持ち続けて、今もそれを引きずっている。それも受け入れねばならない現実でした。」
「分散化は、エコシステム全体に新しい血と新しいリーダーシップを取り入れ、Cardanoが成長と繁栄を続けるために必要なことです。そしてもっと重要なことに、意見の相違が現実的な妥協に変換されて、プロトコル全体が強くなる。Project Blueprint、ノード多様性ワークショップ、Intersectの設立とエンパワーメント、Cardanoガバナンスの成長、見解が異なる人々と協働する我々の能力——これらすべてに見られる傾向です。」
Pentad(IO・Intersect・Pragma・Cardano Foundation・EMURGO の5主要組織)の連携についても触れています。
「例えば、Pentadとは強い不満、構造的な不満を抱えながらも、エコシステムの大義のために共に集まれている。一部の人はこれを単に受け入れることができないか、認めるのが不便で、我々と共に働く人々全員を『買収された』『腐敗した』『取り込まれた』とラベリングしたがる。それは典型的に、彼らが経済的にそう言うインセンティブを持っているか、本質的に未熟な、すべてが白か黒かで全員が敵という世界に住んでいるからです。」
ここで重要なのは、Hoskinson氏自身が「Pentadとは構造的な不満を抱えている」と公言している点です。これは外部から見える「IOG主導のエコシステム拡大」の裏側に、財団・EMURGO等とのテンション(緊張関係)が継続して存在することを示しています。SIPOの社内ドクトリン(Cardano Ecosystem Governance Doctrine)でも、CF/EMURGOの求心力低下とIOG主体エコシステム拡大の構造を整理していますが、Hoskinson氏自身がその構造を率直に語った発言は、非常に貴重な一次ソースです。
個人的疲弊と「もう一つの人生」——幹細胞研究の選択肢
動画後半、Hoskinson氏は個人的疲弊について率直に語っています。
「私は今、これまで述べてきたように、人生の10年以上をこのプロジェクトに費やしてきました。私はもう若くないし、まだ歳でもない。次の10年を見渡した時、もし私が歓迎されないか、私の唯一の役割が他人の問題と罪のスケープゴートであるなら、その10年を費やすつもりはない。」
「私の机の上に、こういう論文があります。中国でiPS細胞(誘導多能性幹細胞)移植を受けた患者の話です。28歳の女性で、すでに肝臓移植と膵臓移植を受けていて、重度の1型糖尿病で死にかけていた。受けた幹細胞移植は、糖尿病を解決しただけでなく、膵臓を完全に再生させた。彼女は今、私たちと同じように、インシュリンを取らなくていい状態です。」
「7万平方フィートのクリニック、2万人の患者、数十人のプロバイダーと科学者たち、そしてStem Cell Freedom Actが生まれようとしている時に、私はその時間を、中国の研究を翻訳して、ここで臨床試験を行い、アメリカの糖尿病患者を治すこと——そしてその他何千もの病気——に使うこともできるんです。」
そしてコミュニティに対する直接的な問いかけが続きます。
「日々こういう争いを続ける機会費用がある。時々、自分に問いかけます——なぜ私はまだここにいるのだろう? もしこのコミュニティが敬意を持つコミュニティなら、もし勝ちたい・自分自身に投資したいコミュニティなら、私には答えがある。もしこれが、我々を分断し、地に焼くような人たちを称賛するコミュニティなら、私には答えがない。それが厳しい真実です。」
「私は、自分の知性が攻撃され、人格と誠実さが攻撃され、永続的な悪意の前提のもとで動機を疑問視されることに、本当に疲れています。評判(reputation)というものがあるはずです。10年間、毎日現れて、良い日も悪い日も戦ってきた人間に対して、ある時点では『少なくとも意図は本物だ』という疑いの利益(benefit of the doubt)が与えられるべきだ。」
これは、コミュニティ運営の観点からも、個人がどこまで持続可能に貢献し続けられるかという普遍的な問題に直結する内容です。SIPOも DRepとして・Midnightアンバサダーとして・SPOとして長期視点で活動する立場として、共感する論点が多くあります。
Kelp DAO・LayerZero事件の振り返りと「カルダノの異質性」
Hoskinson氏は、前エポックで起きたKelp DAO ハックにも改めて触れ、エコシステム間の設計思想の差を強調しています。
「Brendan Nicの言葉を借りれば、『悪い道が正しい道、間違った道が正しい道』です。でも私たちはこらえて、団結し続けた。一つの大きな家族として、『長期的には我々が正しいと証明される』と言い続けた。Ethereumがカルダノを殺すことはできないし、Solanaも他のどのエコシステムもできない。カルダノを殺せるのはただ一つ、我々がお互いとミッションへの信仰を失い、お互いに敵対した時だけです。」
「他の人たちはコンセンサスで巨大なショートカットを取り、ネットワークが再起動・停止しても気にしなかった。TPSのメリットを享受するだけだった。他の人たちは非常にアクセスしやすい開発モデルを持っていて、毎日8,000万〜1億ドルのハックが起きても気にしなかった。直近では2億9,000万ドルのKelp DAO ハック。彼らは開発者採用のメリットを享受している。」
ここで重要なのは、Hoskinson氏がLayerZeroやKelpを単独で名指し批判している訳ではなく、「設計パターンレベルの違い」を論じている点です。SIPOの編集方針としても、特定ブランドへの批判ではなく、設計パターン(マルチチェーン横断+ラップ済みブリッジ vs UTxO + Partner Chain)の対比として整理することを重視しています。
最終ビジョン——Liquid Non-Custodial Staking、BTC DeFi、Layer 2、Partner Chain
動画終盤、Hoskinson氏は今後数年のロードマップを再確認しています。
「我々は今後も働きに行き、戦い続けます。カードがテーブルに並んだ時、ADA holderの皆さんが正しいことをし、団結すると私は信じています。我々はもう一年生き延び、horizonalに繁栄する道を見つけます。すべての答えを持っているわけではないが、毎年答えが増える。Liquid Non-Custodial Staking、Bitcoin DeFi、Extended UTxO——毎年自分たちを証明している。」
「我々のLayer 2モデルが起動した時、得られるmass throughputはLightning コミュニティやPlasmaコミュニティが構想したものを凌駕する。そして Partner Chainモデルを見れば、新しいプロジェクトと参加者が我々を leapfrog(蛙跳び)し、かつての地位に戻すための活力源になる。」
「Cardanoのようなプロトコル、Midnightのようなプロトコル、そしてその後に来る Blockfrost の Project Hailey のようなものたち——その目的は、我々が今直面しているディストピア的な悪夢から我々を解放することです。それが、私が幹細胞だけに専念せずまだここにいる理由です。我々が団結すれば、必ずそこに到達する道があると私は永遠に信じています。分断されれば、信じられない。」
Project Hailey(Blockfrost)への言及は本動画の重要な情報の一つで、Cardanoエコシステムでの新たな主要プロジェクトとして今後追跡すべきテーマになります。
SIPOとして整理する3つの論点
本動画から、SIPOがDRepとして・SPOとして・Midnightアンバサダーとして注視すべきポイントを3点に整理します。
1. 9提案投票判断の前提条件
- 規模感:昨年の半額。IOのリストラ(人員削減・部署統合)を伴う
- 構造:「車のパーツ」のように相互依存している。一部だけ切り出すのは推奨されない
- 対立:投票が「個別の予算判定」を超えて、「IOGとCardanoの関係性をどう設計するか」を問うている
2. ガバナンスの本質的な問い
- オープンソース公共財に対する財源の付け方:Cardano core node、Hydra など利用料を取らない設計のソフトウェアに、ローン返済モデルは整合しない
- Pentadの構造的緊張:IO・Intersect・Pragma・CF・EMURGO の連携には継続的なテンションが存在し、Hoskinson氏自身がそれを認めている
- コミュニティの免疫システム:誰を含め、誰を含めないかは、エコシステム健全性の中核問題
3. 10年ビジョンの現在地
- Why Cardano(2016)の実現としてのMidnight:Settlement Layer + Computation Layer の二層設計が、10年越しに実装段階に入った
- Partner Chain モデル:5〜10の数十億ドル規模プロジェクトが Cardano 上で成功すれば、ADA holderにとっての価値提案は他のいかなる暗号通貨とも異なる
- 設計パターンの優位性:Liquid Non-Custodial Staking、UTxO、Layer 2、Partner Chain の組み合わせは、KelpDAO/LayerZeroで露呈した「マルチチェーン横断+ラップ」モデルに対する構造的代替案として機能する
動画と関連ソース
動画はこちらからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=mJXdbXy8ovY
関連動画(前エポック・Kelp DAO ハック解説)
https://www.youtube.com/watch?v=dV7enjf2cJY
「Why Cardano」(2016年、Hoskinson氏言及)
(GoogleでKeyword検索:Why Cardano IOHK 2016)
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■ 原題:Remember Kids, X isn’t reality
■ 動画:https://www.youtube.com/watch?v=mJXdbXy8ovY
■ 収録日:2026年4月25日(公開日ベース)
■ 翻訳:SIPO(日本語意訳・全文)
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チャールズ・ホスキンソン氏動画「Remember Kids, X isn’t reality」全翻訳
【00:00】
ワイオミング州ジレットからお届けします。実はこのクリニックからなんですが、本当に綺麗なクリニックですよ。ジレットに来る機会があれば、ぜひ寄っていってください。気に入るはずです。
実は今度ヴィヴァリウム(爬虫類・両生類飼育施設)も入る予定で、ワイオミング州内では唯一の、おそらくモウドクフキヤガエル(poison dart frogs)の展示場ができます。ワイオミング州には動物園がないんです——古い法律と歴史的経緯のせいで。
【00:20】
今日はサンディエゴへの飛行機に乗る前に、短い動画を撮っておきたいんです。Harmon博士と一緒に、再生医療の幹細胞研究をするためです。3つのテーマについて、簡単にお話しします。
提案パイプラインの現状と、皆さんに思い出してほしいこと、いくつかについてです。
【00:41】
まず、9つの提案について。それぞれにXASE(X Spaceでの議論)を行っています。系統的に進めていて、ウェブサイトもあります。良いところは、各提案に対して責任を持つ「コアリションのアカウンタブル・パーティ(説明責任を持つ提携体)」が存在することです。私たちはそれぞれを信じています。
これは「車」のようなものです。「エンジンを作ろう、トランスミッションを作ろう、でもタイヤは作らないでおこう」と言うのは馬鹿げています。これはシステムなんです。すべてのパーツを組み合わせなければ、車を走らせるのは本当に難しい。
【00:58】
9つのうち8つで車を組み立てる方法を見つけられるかもしれません。でも切り取り始めれば、全体としての体験は本当に悪くなります。
【01:00】
Xはいつも難しい。私はしばらくXを離れていて、戻ってきました。AIアバターを作ろうとしていて、今も取り組んでいます。「Project Nyx(プロジェクト・ニクス)」と呼んでいて、いくつか良い進捗もありました。
【01:17】
課題は、エンドユーザーライセンス契約(EULA)が、アカウントを完全にAIに任せることを禁じていることです。「ボット」とラベル付けしなければならないし、ボットとラベル付けすると、自動的にアルゴリズム上で降格されて、投稿の多くが見られなくなる。
それともう一つ、Iran戦争が勃発して、Xはプロパガンダ・フィルターを通さずにリアルタイム情報を得られる唯一の場所になっているんです。
【01:46】
だから、複製したい要素がいろいろあって、ちょっと難しい状況です。Open Codeを使っていて——私のフォーク版「Logan」経由で——その一部を実現しようとしています。なんとか早めに離陸させたいです。
でも、Xは現実ではありません。
【02:05】
Xは、本当にとても大きな声で吠える人々で溢れています。それはそれでいい。問題なのは、彼らがプラットフォームを使って、ボランティアの人々や、わずかなstipend(月額支援金)しか受け取っていない人々を攻撃し、「彼らは買収されたボットでInput Output を支援するために金を払われている」と主張する時です。それは絶対に許されない。良い、ポジティブで幸せなコミュニティを作る我々の能力を傷つける行為です。
【02:32】
Midnightは本当に楽しいんです。なぜなら若くて新しくて、ドラマがあまり起きていないから。Discordに行って、Nightstreamのホワイトボードセッションに参加して、人と話してみると、そこには楽観、希望、ポジティブさがあふれている。
そしてアンバサダーたちは、人生のさまざまな立場・さまざまなチェーンから来ています。Solana出身の人もいれば、Avalanche出身の人もいる。XRPの人たちもいます。私たちは過去の固定観念や戦いを玄関で脱いで、リセットして始めるんです。
【02:53】
そしてそこにいる上で最も重要なルールの一つは、「お互いに親切に。そしてドラマはなし」というものです。
Cardanoコミュニティのある一部のメンバーが、競合的な理由で、ほとんど何も給料をもらっていない人たち——あるいは月額のわずかなstipendを受け取っていても、針一本動かすほどでもない——を攻撃し、犠牲者にすることを決めるのは、楽しくない。
【03:27】
彼らがそうするのは、自分たちが崩れ始めているからです。商業的進捗が、必要なところに届いていない。我々がやっていることを直接の競合と見なし、おそらく将来的により良いバリュー・プロポジションだと気づいている。コミュニティの一部のメンバーがその道を選ぶことは、恥ずべきことであり、悲しいことです。
【03:53】
ガバナンスはCardanoにとって極めて困難でした。そしてそれは、必要のない、そして極めて非生産的な狂気と分裂を生み出しました——人々がCardanoを完全に去りたくなるほど。
私は完璧な人間ではありません。私について気に入らないことのリストを、とても長く作ることができるでしょう。でも一つ疑えないのは、私の情熱と、Cardanoが成功するのを見たいという欲求です。
【04:23】
Cardanoは私のライフワークです。過去10年間、このエコシステムを成長させ、繁栄させ、進化させるために、膨大な努力を投じてきました。
そしてここ数年で、我々は驚くほど協調的(collaborative)な会社になりました。これは、多くのハードワーク、文化的変化、そして実際にいくつかの人事を伴いました。
【04:46】
去ってもらった人たちのうち、ある人たちは受け入れ、理解しました。他の人たちは、会社の残忍で苦々しい敵対者になり、恨みを持ち続け、今もそれを引きずっている。それは受け入れねばならない現実でした。
しかし、我々はそれを受け入れた。なぜなら、Cardano全体のより大きな善は、我々が協調的になり、多くの人々を取り入れ、彼らと共に働くことで、彼らが成長し、繁栄し、最終的に自分自身のリーダーになれるからです。
【05:14】
言い換えれば、これはエコシステム全体を分散化し、新しい血と新しいリーダーシップを取り入れて、Cardanoが成長と繁栄を続けるために必要なことです。そしてもっと重要なのは、意見の相違が現実的な妥協に変換されて、プロトコル全体が強くなる、ということです。
そしてそれは、Project Blueprint、Node Diversity Workshop、Intersect の設立、Intersectのエンパワーメント、Cardano ガバナンスの成長、見解が異なる人々と協働する我々の能力——これらすべてに見て取れます。
【05:49】
例えば、Pentad(5主要組織連合:IO・Intersect・Pragma・Cardano Foundation・EMURGO)とは、強い不満、構造的な不満を抱えてきました。でもエコシステムの大義のために、我々は共に集まることができてきた。
一部の人はこれを単に受け入れることができないか、あるいはそれを認めるのが不便です。だから、我々と共に働く人々全員を「買収された」「腐敗した」「取り込まれた」とラベリングしたがる。
【06:09】
典型的に、彼らはそう言うことに経済的なインセンティブを持っているか、本質的に未熟な人々で、すべてが白か黒か、全員が敵という世界に住んでいるからです。
Cardanoは、Input Output の独演会だけでは成功できません。すべてを分散化する責任ある体系的な方法があります。
【06:34】
過去3年間、我々はその分散化を促進するために、暗号資産業界全体の中で他のどのプロジェクトよりも大きな進歩を遂げてきたと思います。
どこを見ても、複数のフレーバーがあって、バニラだけではない。どこを見ても、このエコシステムには分散化への、そして人々に多くの選択肢を提供することへのコミットメントがあります。
【06:57】
これが時に我々を傷つけることもあります。なぜなら、それらの選択肢のすべてを良いものにするのは難しいから。10の平均的なものを持っているか、1つの良いものを持っているか——10の平均的なものを持っていれば、平均と判断される。たとえ全体としての成果が例外的であっても。
例えば、開発者ドキュメンテーションは、オンボーディングのための「単一の真実の源(single source of truth)」を作り、異なるアクターのコアリションを集めて、それを促進しようとしています。
【07:24】
だから素晴らしい DevX を持ち、AIもどこを見ればいいか分かるような Video もできる——そこにすべてのエンジニアがいるから。我々のやることには予知性があって、私の長期的な目標は、何があってもCardanoが最も分散化された暗号通貨として残り、成長し続ける道を確保することです。
私が下すあらゆる決定は論争を生む。それが現実です。
【07:53】
Catalystは移行が必要だった。だから我々は、最も資金が豊富で最も能力の高いエンティティに移行しました。歴史的な意見の相違があったにもかかわらず、コミュニティの同意を得て、そうしました。なぜなら、それが我々のところよりも、そこに合うかもしれないと感じたからです。
多くの人がその決定に反対し、コミュニティが必要とするものをもたらさないと考えています。
【08:17】
それは公正で、反対するのは完全に妥当です。
我々が現在取り組んでいる多くのものを、Plutus CoreやHydra、Haskellノード自体のような、適切なオープンソースプロジェクトに移行しなければならないのも事実です。それを促進するためのプロセスと道筋があります。今年の資金調達の多くは、それについてです。
【08:39】
新しい機能を作ったり、古い仕事を完成させたりすることだけではなく、「物事を正しい方向に動かして、すべてが持続可能で、レジリエントで、分散化されるようにするにはどうすればいいか」という哲学についてもです。
我々が商業化し、取り組むことについては、富を共有する。それは声明ではなく、客観的な現実です。
【09:00】
Midnightを見ても、別のエコシステムから別の分配でローンチした方が遥かに簡単だったのに、Cardanoが供給の半分を受け取った。それはレガシーへの敬意であり、私が友人になった人々とエコシステム全体への敬意であり、将来のPartner Chain プロジェクトへの敬意でもあります。
【09:24】
我々は同様の結果を期待しています。トークノミクスは異なるかもしれないけれど、Cardanoを忘れることは絶対にない。時々、コミュニティに「ゲームに自分も参加してくれ(skin in the game)」と求めることもあるだけです。それが我々がここでやっていることです。
このモデルには本当に並外れたものがあります。Cardano上で5から10のPartner Chainが成功すれば、ADA holderとしてはステーキング報酬に加えて、5から10の価値あるトークンを受け取れる。
【10:01】
現在の市場で、ビットコインからどこまで降りていっても、こんな価値提案を持つ暗号通貨は他にないんです。
それに、人々が「Cardanoには何があるの?」と聞いた時、5〜10の数十億ドル規模で繁栄する、マルチチェーンの魅力を持つプロジェクトがあれば、それを単に列挙すればいい。スティーブン・スピルバーグの履歴書みたいに、「ジュラシック・パーク」「E.T.」「ジョーズ」と挙げれば、「あ、あれ全部観た。良い監督だね」と。
【10:30】
何か奇妙でマイナーなフランス映画の話だったら、「彼のことは何も知らない」となる。ブランドネームを持って親しみやすさを作り、それがまだ関連性があり、繁栄していて、存在する権利があるかを素早く判断できるようにする必要があるんです。
Midnightの成功と、Midnightの後継者たち、その後に来るPartner Chain たち——これらが、我々が利用できる最大のマーケティング先導者であり、顧客採用の源です。
【11:02】
2016年に書いた「Why Cardano」——まだ Google で検索できます——10年前にあのドキュメントの中で、Cardanoが多層システムであることを明確に述べていました。
一つのコアレイヤー、当時の論文では「Cardano SL」と呼んだセキュリティと真実、トークンが発行されるレイヤー。そして「Cardano CL」と呼んだ計算レイヤーが、業界全体にブロックチェーンサービスを促進する。Midnightは10年前のあの意図の実現なんです。
【11:39】
新しいものでも、ピボットでも、放棄でもなく、10年ビジョンの実現です。
2つのことが真でなければなりません。①我々は10年スパンで計画する。②私は言ったことをやる。10年前に何かを書き留めて、市場が変わったらピボットして、計画とコミットメントから基本的に立ち去ることもできた。
【12:07】
代わりに、毎ステップ、機能させる方法を見つけてきた。それが私という人間です。この業界で最も一貫し、規律があり、執拗な人間の一人です。
私は進み続ける。打撃を受け続ける——受ける必要がない時でさえ。そして我々は、持続可能で公正で互恵的な関係のために戦う。
ある場合には、資金調達はお金を得ることでさえなくなる。それは適切な関係性の認識についてのものです。
【12:34】
我々が仕事をするなら、その仕事に対して支払われるべきです。
Xの中には——Xは現実ではないので——「Treasuryからの引き出しはすべてローン(融資)であるべきだ」という考えに同調する人さえいる。教えてくれ——Cardano core nodeの商業モデルはなんだ? Haskellフレームワーク——失礼、Hydra フレームワークの商業モデルはなんだ?
【13:01】
それのコア・モデルは何ですか? 私はそこに通行料を入れて、トランザクションを送るたびに一部が私のところに来るようにすべきですか? それは商業モデルのないオープンソースソフトウェアなんです。これらの種類のものに対してローンがどう適切なのでしょう? 意味がない。
でも彼らはそう言う。なぜなら、彼らはちゃんと考え抜いていないからです。ADAが2024年〜2025年の年初に1.10ドルだったのが、今は25セントになっていて、誰かを責めたいだけ。
【13:36】
我々は、その責任の大部分を引き受けると受け入れている。公平か不公平かに関わらず、エコシステム最大かつ最古参のエンティティとして。だから市場が上がるたびに、市場が下がるたびに、我々の関与の有無にかかわらず、それに応じて称賛されたり責められたりする。
それでいい。それが現実だから。
【14:00】
犬は吠える、キャラバンは進む(The dogs bark and the caravan moves on)。
委任ガバナンス(delegated governance)の全要点は、より明るい知性とより賢い知性が勝てるようにすることです。今後数週間・数ヶ月で、我々がどこに行き、何をし、どうやってそこに到達するかについて、難しい決定をしなければなりません。
我々は、Intersectの人々、Pragmaの人々、Cardano Foundation、EMURGO、そしてこの空間の多くの ビルダーとの何ヶ月にも及ぶ議論を経て、ビジョンを描いてきました。彼らが何を懸念しているか、それをどう解決するかを理解しようとしてきた。
【14:39】
我々はまた、このビジョンを可能な限り経済的に効率的にしようとしてきました。過去9提案、過去数ヶ月で出してきたこの9提案は、Input Outputが昨年集めたTreasury draw(財源引き出し)の半額です。
これは、我々が何かを変えなければならない結果でした。Input Outputで人を手放さなければならなかった。
【15:02】
部署を統合し、再編しなければならなかった。長年一緒に働いてきた友人たちに別れを告げなければならなかった。でもこれは下落相場の現実です。すべてを得ることはできない。脂肪を切り落とさなければならない(cut the fat)。
そしてこれについて文句を言うのは私には不公平でしょう。なぜなら、業界のすべてのプロジェクトが同じ苦しみを経験しているから。
【15:25】
JPEG storeの例を見たばかりですよね。彼らも崩壊・閉鎖を発表しました。それが現実です。新しい環境に適応して生き残らなければならない。
我々がもっと少ないリソースで、はるかに多くを成し遂げる道を見つけられたことは、エコシステム全体にとって大きな前進です。
【15:45】
そしてこの最適化は、人として可能な限り積極的に続けます。
ある人にとってはそれでも十分ではない。彼らはどういうわけか「すべてが無料であるべき」という非現実的な期待を持っている。他の人々は、心の奥底で認識する——我々は努力している。みんな努力している。確実性はないけれど、少なくとも試みる中での仲間意識(camaraderie)はある。
【16:12】
我々はここにいる。勝ちたい。このエコシステムが成長するのを見たい。そして、ノイズに本当にうんざりし始めている。
カーニバル・バーカー(祭りの呼び込み屋)にうんざりし、空虚な会話にうんざりしている。我々は止まらなければならない。お互いを攻撃するのを止めなければならない。
私が最も激怒し、防御的になるのは、しばしば人々が私を攻撃する時ではない。
【16:49】
それは、攻撃される必要のない人々を、人々が攻撃する時です。アンバサダー、ボランティア、オープンソース貢献者。これらの人々は、我々が成長し繁栄する能力の生命線です。
誰であろうと——気にしません——彼らをただ情熱的で意見を表明している、というだけで攻撃し始めるのは、適切ではない。間違っている。
【17:17】
そしてそうする人々——彼らは生産的で良いコミュニティのメンバーではない。彼らは癌のようにCardanoを破壊する。誰もそれが標準になっているエコシステムにいたくない。
聞いている多くの皆さんが、「Cardano whale debate(カルダノくじら論争)」を引き合いに出すでしょう。前のビデオで、その現実の結果を伝えました。
【17:43】
もし常識的なことをただ単純にやっていれば、現在我々は主権ウェルスファンド(sovereign wealth fund)で+332%になっていました。Cardano whaleと議論することもできた。彼にX Spaceで自分の立場を表明させ、私が私の立場を主張する形で、議論することにも私は問題なかった。
【18:06】
議論はなかった。彼は議論への参加を拒み、エコシステムを去った。でも去る前に、原則の問題として、IOの全提案に自動的に「No」を投票していったのです。
我々は今、他の人々から同様の振る舞いを目にしています。良いコミュニティの免疫システムは、時にはそういう人々が去らねばならないと受け入れる勇気を持つことです。
【18:35】
もしあなたが私のことをそういう人間(去るべき側)だと感じるなら、我々の提案すべてに「No」を投票し、IOを去らせて、あなたたちだけで進んでください。
もし私が解の一部だと感じるなら、我々の提案に「Yes」を投票してください。我々はそこで、塹壕(ざんごう)の中で戦い、カンファレンスに行き、ナショナルテレビでカルダノを代表し、世界の指導者の前でカルダノを代表し、重要なメディアすべてでカルダノのために存在し続けます。
【19:04】
私は、これまで述べてきたように、人生の10年以上をこのプロジェクトに費やしてきました。私はもう若くないけど、まだ歳でもない。次の10年を見渡した時、もし私が歓迎されないか、私の唯一の役割が他人の問題と罪のスケープゴートであるなら、その10年を費やすつもりはない。
私は勝つためにここにいる。そして、そこに至る道があると信じなければならない。
【19:34】
もし我々がお互いの背中を守り、ハードに戦い、勝ちたいと思い、良い計画と戦略を持っていれば、私は留まります。
もしこれが、ただ皮肉な人々、有害な人々が、自分の思い通りにならない瞬間にお互いを焼き尽くし、人格攻撃に堕する場所であるなら、ここにいる意味はない。
私はもうすぐカリフォルニア行きの飛行機に乗ります。座って、幹細胞プログラムについて話す予定です。私はその次の10年を、片手間でやるのではなく、フルタイムで、それに費やすこともできるんです。
【20:13】
この論文が、ちょうどここの机の上に置いてあります。中国でiPS細胞(誘導多能性幹細胞)移植を受けた患者を記述した論文です。28歳の女性で、すでに肝臓移植と膵臓移植を受けていて、重度の1型糖尿病で死にかけていた。
受けた幹細胞移植は、糖尿病を解決しただけでなく、膵臓を完全に再生させた。
【20:42】
彼女は今、私たちと同じように、ほとんどの聞いている人と同じように、インシュリンを取らなくていい状態です。40代で死ぬ可能性が非常に高く、生活の質も非常に悪い状態から、健康に生きていく状態に変わった。
7万平方フィートのクリニックで、2万人の患者、数十人のプロバイダーと科学者たちがいる。そしてStem Cell Freedom Actが生まれようとしている時に、私はその時間を、中国の研究を翻訳して、ここで臨床試験を行い、アメリカの糖尿病患者を治すこと——そしてその他何千もの病気——に使うこともできるんです。
【21:23】
日々こういう争いを続ける機会費用がある。時々、自分に問いかけます——なぜ私はまだここにいるのだろう?
もしこれが敬意を持つコミュニティなら、もし勝ちたい・自分自身に投資したいコミュニティなら、私には答えがある。もしこれが、我々を分断し、地に焼くような人たちを称賛するコミュニティなら、私には答えがない。
【21:53】
それが厳しい真実です。
私は、自分の知性が攻撃され、人格と誠実さが攻撃され、永続的な悪意の前提のもとで動機を疑問視されることに、本当に疲れています。本当に疲れているんです。
評判(reputation)というものがあるはずです。10年間、毎日現れて、良い日も悪い日も、ハードに戦って、すべての悪い日も現れて存在してきた人間に対して、ある時点では「少なくとも意図は本物だ」という疑いの利益(benefit of the doubt)が与えられるべきだ。
【22:35】
多くの人々があなたを失望させたことに、私は感謝します。私自身、この政権(administration)には深く失望しています。我々は多くを求めなかった。基本的な礼儀(decency)だけを求めた。それすら得られなかった。それは公正な感情です。
でも、他の機関があなたを失望させたという事実と、市場が悪い状態にあるという事実から、一つの広い筆で「全員が悪人だ」と言わないでほしい。
【23:02】
全員が泥棒だと、全員があなたを騙すためにここにいると、言わないでほしい。すみません、私にはそれに付き合う時間はない。IOの人々にもそれに付き合う時間はない。
我々は何でもできる。我々は、自分たちがやることを選択している。Midnightも、選択してやっている。私は、起きる日々を選び、植物を遺伝子工学で改変して暗闇で光らせることを選ぶ。
【23:28】
動物を死から蘇らせることを選ぶ。幹細胞研究を選ぶ。医療を選ぶ。バイソン(アメリカ野牛)の牧場主であることを選ぶ。
これらのことを楽しんでいる。楽しくて、興味深くて、新しい。そしてそれらをやれば、雇用を生み、人々を幸せにし、人々の生活の質を改善し、世界に喜びをもたらし、最も重要なことに、それらは難しい問題なので、決して退屈にならない。
【23:54】
暗号資産も難しい問題です。それは間違いない。でも、非常に有害なものになってしまった。
メインストリームが我々を聖職者扱いしているこの業界にいるのは難しい。暗号以外の人々とのすべての会話は、何らかの詐欺、ラグプル、政治的事件のリマインダーになる。SBFという名前が出てくる、FTX、Luna、その他すべて。
【24:25】
そしてゼロからではなく、マイナス10から始めて、ゼロまで自分で稼ぎ戻し、自分が違うとどうにか証明しなければならない。
私は常にCardanoを「ルールへの例外」として見てきた。「ルール」ではなく「例外」として。我々は原則を守る側。我々は実際に分散化を気にする側。我々は第一原理から始めて、ハードに戦う側。
【24:50】
そして我々は、その原則を守ることに対して、エコシステムとして何度も罰せられてきた。
他の人たちはコンセンサスで巨大なショートカットを取り、ネットワークが再起動・停止しても気にしなかった。TPSのメリットを享受するだけだった。他の人たちは非常にアクセスしやすい開発モデルを持っていて、毎日8,000万〜1億ドルのハックが起きても気にしなかった。
【25:15】
直近では、Kelp DAO の2億9,000万ドル($290M)のハック。彼らは開発者採用のメリットを享受している。
Brendan Nicの言葉を借りれば、「悪い道が正しい道、間違った道が正しい道(The bad way is the right way. The wrong way is the right way)」。
でも我々はこらえて、団結し続けた。一つの大きな家族として、「長期的には我々が正しいと証明される」と言い続けた。
【25:42】
EthereumがCardanoを殺すことはできない。Solanaも、他のどのエコシステムもできない。Cardanoを殺せるのはただ一つ、我々がお互いとミッションへの信仰を失い、お互いに敵対した時だけです。
それが現実です。だから我々は今後も働きに行き、戦い続けます。
そしてカードがテーブルに並んだ時、ADA holderの皆さんが正しいことをし、団結すると私は信じています。
【26:16】
我々はもう一年生き延びる。そしてhorizonalに繁栄する道を見つけます。すべての答えを持っているわけではないが、毎年、答えが増える。
Liquid Non-Custodial Staking(液体非カストディアル・ステーキング)、Bitcoin DeFi extended UTxO(拡張UTxO)で、我々は毎年自分たちを証明している。我々のLayer 2モデルが起動した時、得られるmass throughputは、Lightningコミュニティや Plasmaコミュニティが構想したものを凌駕する。
【26:44】
そして Partner Chain モデルを見れば、新しいプロジェクトと参加者が我々を leapfrog(蛙跳び)し、かつての地位に戻すための活力源になる。
完璧でなくてすみません。すべてを完璧にやるスキルが私になかったこと、すみません。初期の頃に物事を構造化するのが下手だったこと、すみません。あれをもっと上手くやれていれば、もっと前に進んでいただろう。
【27:06】
でも覚えておいてほしい。私は20代半ばで、これのために学校に行ったわけじゃない。我々がやっていることのための大学プログラムなんて存在しない。だから少ないリソースの中でベストを尽くし、ハードに戦うしかなかった。それが今日の私がやっていることでもあります。
でも今回は、私一人ではなく、本当にたくさんの良い人たちと一緒に。
【27:31】
我々の提案の背後には、素晴らしい会社、素晴らしいCEO、素晴らしいチームを表す多くのロゴがあります。給与日2週間ごとに苦しみ、良い市場でも悪い市場でも、彼らもただ勝ちたいだけなんです。
だから、これが我々の現在地だと理解してください。私はあなたたち全員を気にかけています。あなたたち全員に、より良い世界に住んでほしい。本当に。
【28:06】
私にとってのCardanoの成功と、Midnightのようなものは、トークンが上がってたくさんのユーザーがいることではない。
これらのシステムを使う人々が、自分自身が銀行であり、自分自身のアイデンティティ、自分自身のデータをコントロールし、経済的エージェンシーを持ち、絶対にデプラットフォームされない世界に住むことを、本気で気にかけているということを意味するんです。
【28:29】
それを失えば、お金がいくらあっても、どこに住んでいても、人生は生きる価値がない。なぜなら、結局のところあなたは金の鎖に繋がれた奴隷だから。
そしてどんな瞬間でも、すべてがどんな理由でも、あなたから取り上げられうる。私はそんな世界に住みたくない。そして我々は、毎日それに近づいている。
【28:55】
選ぶ時が来ています。Cardanoのようなプロトコル、Midnightのようなプロトコル、その後に来るBlockfrostのProject Haileyのようなものたち——その目的は、我々が今直面しているディストピア的な悪夢から我々を解放することです。
それが、私が幹細胞だけに専念せずまだここにいる理由です。
【29:19】
私は永遠に、我々が団結すれば、必ずそこに到達する道があると信じます。分断されれば、信じられない。
だからこれは団結への呼びかけであり、Xは現実ではないというリマインダーです。そこにある声の半分はボットで、もう半分の人々の半分は、何のインセンティブもなく、実際に美しいものを、ただ破壊して引き倒したいだけです。
【29:50】
だからあなたの声、あなたの票、そしてあなたの支持——最終的にあなたが与えるリーダーと、与えないリーダーが、我々がどこへ行き、何をするかを決めます。
それは私の選択ではない。あなたの選択です。
そしてあなたがその選択を持っているという事実そのものが、すでにCardanoを他のすべての暗号通貨と区別し、特別なものにしているんです。
【30:14】
皆さん、聞いてくれてありがとう。乾杯。
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■ 翻訳ノート
「Iran war」:2026年に勃発した、動画収録時点で進行中の中東情勢
「Open Code via my fork called Logan」:Hoskinson氏が言及したAIコーディング/ワークフローツール。Project Nyx(AIアバター)のための開発ツールとして使用中
「Pentad」:5主要組織連合(IO・Intersect・Pragma・Cardano Foundation・EMURGO)を指す表現
「Project Hailey」:Blockfrost が開発中の新プロジェクト。Hoskinson氏が「Cardano・Midnightの後に来る重要なもの」として言及
「Cardano whale」:以前 IOG提案に反対し、最終的にエコシステムを離れた著名なコミュニティメンバー(具体名は本動画では言及されず)
「Brendan Nic」:人物名。文脈から皮肉な引用として使われている
「sovereign wealth fund +332%」:Cardano whale が反対し否決された主権ウェルスファンド提案について、もし通っていた場合の現時点での仮想リターン
「Stem Cell Freedom Act」:米国で議論されている幹細胞治療の規制緩和法案
「Why Cardano(2016)」:Hoskinson氏が2016年に書いたCardanoの設計理念ドキュメント
























