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期待ではなく、検証で──公開テストと最終投票の5日間:エポック640

2026-07-04SIPO

エポックな日々:640(2026年6月29日 午前6時44分頃 〜 7月4日 午前6時44分頃)

序章:発表を信じるより、検証できるものを見る

エポック639では、SecondFiインシデントをきっかけに、Cardanoが「どの層で信頼を守るか」を問われました。protocol本体、ウォレット入口、返還手順、Glacier Dropの予防停止、Treasury執行。それぞれを混ぜずに切り分けることが、前回の中心でした。

エポック640では、その規律がもう一段、表に出ました。

van Rossem(Protocol 11)は「もう終わった」と読みたくなる強い見出しが出ましたが、SIPOではそう書きません。本稿作成時点(2026年7月4日13時台JSTのKoios確認)で、エポック641のprotocolは10.0、つまりPV10継続です。見るべきものは、SNSの勢いではなく、準備率、投票、ratification window、そしてmainnet適用の一次確認です。

Leiosも同じです。公開テストネットMusashi Dojoは、速さの期待値を語る場所ではなく、SPOや開発者が実際に試し、測り、壊し、記録する場所になりました。IOGは「速度は信頼がなければ意味がない」と整理し、Sundae LabsがDojo上でスマートコントラクトを動かしたことも紹介しました。

ガバナンスでは、2026年憲法委員会(CC)選挙がHydra Voting上で進み、HydraとProject Cayleyの国庫投票は7月8日の締切へ向かっています。DeFiでは、Cardano FoundationがOpen USDの発表を歓迎し、launch partnerとしてBraleを紹介しました。ただし、Cardano上での実装範囲や発行条件は、まだ確認段階です。

価格も動きました。ADAは0.14ドル台前半から0.17ドル台後半へ反発しました。けれども、価格の戻りと、チェーンの床が強くなることは同じではありません。今回の主題は、期待ではなく検証です。公開テスト、公開投票、公開された投票判断、公開APIで確認できるprotocol version。この5日間は、Cardanoが「検証できるチェーン」であろうとした時間でした。


第1章:van RossemとLeios──最終局面でも、発効を先取りしない

エポック640の技術面で最初に見るべきものは、van Rossem(Protocol 11)です。

Cardano公式のhardforksページでは、van RossemはProtocol Version 11.0、Epochは未定として掲載されています。Cardano FoundationはIntersectの更新を共有し、Intersect側でも「final 12 hours」という強い表現が出ました。6月末時点では、node v11でのブロック生成87%、取引所準備率77.37%という準備状況も示されていました。

ただし、ここで大切なのは「強い言葉ほど、一次確認を待つ」ことです。エポック641に入ったあと、Koiosのtipはepoch_no 641を返し、epoch_paramsはprotocol_major 10、protocol_minor 0を返しています。つまり、本稿時点の表現は「最終局面」「PV11へ向けた確認待ち」です。切替完了としては書きません。

この慎重さは、Cardanoの遅さではなく、Voltaire期の設計そのものです。ハードフォークは、単一チームのリリース宣言だけで決まるものではありません。SPO、DRep、憲法委員会、取引所、ウォレット、ツール群が、それぞれの役割で準備をそろえます。合意がチェーンの外側で叫ばれるのではなく、チェーン上と周辺インフラの確認を通じて形になる。van Rossemは、その実務の試験です。

Leiosも、同じ「公開検証」の線で読めます。Musashi DojoはOuroboros Leiosの公開Cardano testnetで、2026年6月下旬からmainnet hard forkまで、段階的なnode releaseを試す場です。IOがネットワークを運用し、independent SPOsがLeios-enabled block producersを走らせる構造です。これは、論文や目標値だけでなく、ネットワーク伝播、検証、開発者導線、DApp互換性を公開環境で測るための場です。

Leiosのroadmapには、1k TPS級の体験、public testnet、continuous load testingなどが並びます。これらは達成値ではなく検証目標です。現在重要なのは、Sundae LabsがDojo上でスマートコントラクトを動かしたという事例が、DeFi側にも「実際に触る検証」の入口を作ったことです。

HydraとMithrilも同じ流れにあります。Hydra関連proposalは7月8日の投票締切へ向かい、Mithrilの専門開発はTeragoneへ移管されました。高速化、状態証明、軽量同期、L2、インデックス。どれも「できるはず」ではなく、誰が保守し、どう検証し、どの予算で続けるかが問われています。

次に確定すべきものは、PV11の一次確認、Dojoの次フェーズ、そして7月8日のHydra / Cayley投票結果です。


第2章:Hydra Votingと国庫投票──投票のインフラまで試される

ガバナンス面では、2026年憲法委員会(CC)選挙が大きな材料です。

Intersectは、2026年CC選挙の候補者情報を公開し、DRepがHydra Voting上で投票できる導線を示しています。候補者ページでは10候補、4議席、投票終了は2026年7月23日21:45 UTCです。注目すべきなのは勝敗ではなく、Hydraが実際のCardano governanceで使われていることです。

Hydraは、スケーリング技術であると同時に、投票体験を支える実務インフラにもなっています。これは、7月8日に締切を迎えるHydra v2本番化proposalと自然につながります。Cardanoが唯一の本番L2をどう継続開発するのか。その判断自体が、投票と公開理由のもとで進みます。

同じ7月8日には、Project Cayleyも投票締切を迎えます。Cayleyは、Cardanoのデータアクセスを公共財として整える提案です。インデックス、検索、履歴照会の土台が弱ければ、オンチェーンの透明性は読みにくいものになります。

Cardano Foundationが2026年Intersect Budget Processで投票判断を公開したことも、この線上にあります。Foundationは69提案、331,569,537 adaの要求総額に対して、Yes 27、No 28、Abstain 14という判断を公開し、Yes対象は111,424,355 ada、要求総額の33.61%でした。透明性は、結果だけでは足りません。理由が見えることで、DRepや委任者は次の判断材料を持てます。

エポック640のCardano governanceは、単に投票が多い期間ではありませんでした。投票でハードフォークを進め、投票で公共財の予算を決め、投票で憲法委員会を選び、その投票ツール自体をHydraで動かす。ここまで来ると、ガバナンスは「会議」ではなく、製品と同じように検証されるインフラです。

投票で決め、理由を公開し、投票インフラまで試す。Voltaireは制度ではなく、日々の操作に近づいています。


第3章:Open USD、Pyth、SecondFi──名前より責任分界を見る

DeFi・プロダクト面では、Open USDが大きな見出しになりました。

6月30日前後の報道では、Visa、Stripe、Mastercard、Coinbaseなどが、Open Standardによる新しいドル建てステーブルコインOpen USDを支えるコンソーシアムに参加するとされました。BlackRock、Google、IBM、Rippleなどの名前も挙がり、参加企業は140社超と報じられています。

この材料は大きいです。ステーブルコインが、取引所の中だけでなく、決済網、クラウド、資産運用、加盟店導入、準備資産収益の配分へ広がるからです。ただし、Cardano側での扱いは慎重であるべきです。Cardano FoundationはOpenUSDの発表を歓迎し、launch partnerとしてBraleを紹介しました。しかし、Cardano上での実装範囲、対応チェーン、発行条件、準備資産、mint / redeemの詳細は、まだ確認段階です。「Cardano側の受け口が示され、実装範囲の確認が次の焦点になった」と読むのが適切です。

PythとNasdaqの文脈も、主語を間違えないことが大切です。Cardano Foundationは、PythのCardano統合後のmomentumに触れ、NasdaqがPyth側に加わったことを祝いました。これはCardanoへの直接接続ではなく、Pyth側のデータ貢献者の文脈です。Cardano DeFiで重要なのは、担保評価、清算、perp、RWA、stablecoinの価格参照において、どのfeedを、どの責任分界で使えるかです。

SecondFiについては、エポック639からの回復の弧が続いています。7月4日には、公式チェッカー第1段階とハードウェアウォレット移行ガイドに関するSIPO記事も公開されました。ここでも、返還条件や最終タイムラインを断定しないことが重要です。影響範囲の確認、移行手順、署名詐欺への注意、公式導線の確認。インシデントの後半戦は、恐怖を煽ることではなく、利用者が誤った復旧操作をしないように、情報の粒度を整えることです。

MidnightのGlacier Dropは、SecondFiの余波を受けた予防停止の線を継続しています。再開時期は、公式確認が必要です。FluidTokensなどBitcoin DeFi相互運用の進捗もありますが、今回の中心は金額の大小ではありません。Open USD、Pyth、SecondFiに共通するのは、名前よりも、誰が何を保証し、どこから先は利用者やアプリ側の責任になるかです。

Open USDの実装範囲、Pyth feedの採用実例、SecondFiの返還手順。次は責任分界が一次情報で確定するかを見ます。


第4章:CLARITYとステーブルコイン制度──成立ではなく、義務の設計を見る

規制面では、CLARITY Actをめぐる議論が続きました。

ここで最も避けるべきなのは、法的完了を先取りすることです。2026年7月4日朝時点の材料では、法案をめぐる支持、中立化、ロビーの変化は続いていますが、両院通過や署名完了を確認できる状態ではありません。Congress.gov上でも、H.R.3633は法案本文として確認できますが、これをもって成立扱いにはできません。

エポック640で重要だったのは、CLARITYの議論が「規制するか、しないか」から、「どの行為に、どの義務が、どの執行機関で乗るか」へ移ったことです。Senator Lummisは、BSA/AML、KYC、OFAC制裁、CFTC/SECの執行権限など、不正金融対策を具体的に列挙しました。つまり、市場構造法制の焦点は、暗号資産を自由にするか縛るかという二分法ではなく、取引所、ブローカー、開発者、カストディアン、DeFi、ステーブルコインにどの義務を割り当てるかへ移っています。

この文脈で、ADAの法的地位を断定するのも危険です。法案は、資産そのもののラベルだけでなく、市場構造、仲介者、登録、開示、執行、AML、制裁、消費者保護の線を引き直すものです。Cardanoにとって大切なのは、制度が固まるほど、RealFi、stablecoin、RWA、DApp、oracle、DRep活動が、どの線の内側で運用できるかが見えやすくなることです。

ステーブルコイン側では、Bessent財務長官がstablecoinをドル覇権の文脈で語り、CircleはCircle Mint Franceを通じたstablecoin payoutsを案内しました。Open USDの報道、Circleの欧州展開、Treasuryのドル戦略、CLARITYの義務設計は、別々のニュースではありません。ドル建て決済が制度の内側に入り、銀行、企業、クラウド、取引所、カードネットワークの配布網へ広がる流れです。

制度化は、暗号資産の外側からくる圧力であると同時に、公開検証を重視するチェーンにとっては追い風にもなります。誰が準備資産を持ち、誰が発行し、誰が償還し、誰が価格データを提供するのか。義務が明確になるほど、設計の粗さも見えやすくなります。

CLARITYは未成立です。しかし、義務の設計はすでに市場の前提を変え始めています。


第5章:AI、ドル、ホルムズ──公開範囲が政策で変わる時代

マクロ・地政学・AIの面では、Claude Fable 5の提供再開が、エポック639からの直接の続編になりました。

報道によれば、AnthropicのClaude Fable 5は、米国の輸出管理措置で一時停止されたあと、米政府との協議と追加安全策を経て、7月1日に制限解除、7月2日に全世界提供へ復帰しました。GuardianやTom’s Hardwareなどは、危険なサイバー用途につながる入力を分類器で遮断する設計や、米政府側の確認を背景に整理しています。

ここでも、主題はモデル性能ではありません。誰がアクセスできるか。どの地域・顧客・用途が止められるか。危険なサイバー用途を誰が検証するか。AIは、発表されたら世界中で同じように使えるソフトウェアから、公開範囲が政策判断で変わる準戦略物資へ寄っています。

この構図は、Open USDの連合戦とも重なります。ステーブルコインが決済、クラウド、資産運用、取引所の共通レイヤーになるなら、それは暗号資産だけの話ではありません。米国債需要、準備資産収益、加盟店手数料、AML、制裁、API課金、AIエージェントの小額決済まで含む、ドルの配布網の話になります。

ホルムズ海峡をめぐる材料も、見出しではなく通航条件で読むべきです。米イラン協議は示唆と否定が交錯し、原油はエポック中に軟化しました。市場が本当に確認したいのは、会談があったかどうかだけではなく、商船がどの回廊を、どの監視条件で、どれだけ安定して通れるかです。地政学もまた、「言った」より「書面化された条件」と「継続する流れ」で見ます。

市場では、DXYが101を割り、USD/JPYは162円台から161円台へ戻りました。ETH、ADA、Goldなど、ドル安に素直な資産は動きました。ただし、米10年債利回りは4.49%近辺に残り、Fear & Greed Indexも直近値22、7日分すべてExtreme Fearです。価格は戻っても、センチメントと金利の床はまだ軽くありません。

AIの公開範囲も、ドル決済の配布網も、通航条件も、いずれも「誰が何をどう検証するか」の問題です。


第6章:SIPO視座──価格より、床がどう検証されたか

エポック640を一本にまとめるなら、「期待ではなく、検証で見る5日間」です。

van Rossemは、強い見出しが出てもPV10継続を確認してから書く。Leiosは、目標TPSではなくMusashi Dojoでの公開テストと実契約の動作を見る。Hydraは、L2技術であるだけでなく、CC選挙の投票インフラとして使われていることを見る。Open USDは、140社超という報道の大きさではなく、Cardano側でどこまで実装範囲が確認できるかを見る。Pythは、Nasdaqという名前ではなく、Cardano DeFiがどの価格データを責任分界つきで参照できるかを見る。

価格反発も同じです。ADAは0.1425ドル付近から0.1788ドル付近へ、約25%反発しました。これは明るい材料です。しかし、価格が戻ったことと、ガバナンス、スケーリング、oracle、stablecoin、インシデント回復の床が強くなることは別です。エポック640では、価格の戻りよりも、床がどのように検証されたかが重要でした。

SIPOの視座は、Cardanoの内側だけでは閉じません。@SIPO_Tokyoでは、SPO / DRepの観点から、投票、ハードフォーク、ステーキング、インシデント回復を見ます。@SITIONjpでは、CLARITY、stablecoin、AI、ドル、金利、地政学を同じ画面で読みます。@LifeMakersComでは、AIやツールの変化が暮らしや仕事の導線をどう変えるかを翻訳します。Cardano視座とマクロ視座を同じ筆で扱えることが、今回のようなエポックでは特に効きます。

ステーキング面では、エポック640終了時点で、SIPO / SIPO2 / SIPO3の3プール合計はActive ₳104.84M、Live ₳104.05M、委任者2,188名、エポック640ブロック116、Lifetime累計45,862でした。DRep voting powerは₳89.79Mです。価格が大きく反発したエポックでも、委任者数は前エポック比±0で静かに横ばいでした。これは熱狂ではなく、床の安定として読むのが自然です。

SIPO運営マージンは、告知どおりエポック642(7月9日)より2.5%から3.9%へ適用されます。手続きはオンチェーン反映済みで、固定費340 ADAは据え置きです。

エポック640で進んだのは価格だけではありません。検証できる床が少し厚くなりました。


エポック640 市場指標・KPI分析

市場12指標

エポック640の市場は、暗号資産が先に戻り、ドルと金利があとから試す形でした。6月29日朝の記録では、BTCは約$59,318、ETHは約$1,566、ADAは約$0.14267でした。7月4日にはBTC約$62,579、ETH約$1,759、ADA約$0.17918まで戻っています。

為替・マクロ側では、DXYが101.389から100.857へ低下し、USD/JPYは161.791から161.337へ小幅に戻りました。7月2日にはUSD/JPYが162.548まで円安に振れましたが、7月3日にはDXYが100.848へ低下し、円は161円台へ戻りました。Goldは7月4日に約$4,187、WTIは約$68.78、VIXは15.81まで低下しています。

BTC Fear & Greed Indexは、取得時点の直近値が22、直近7日分も11〜22の範囲で、すべてExtreme Fearでした。価格は戻っても、センチメントは恐怖側に残っています。エポック640の反発は「調整がいったん止まった可能性」までで読むのが安全です。

CardanoオンチェーンKPI

CardanoオンチェーンKPIは、Dune Analytics経由のスナップショットを使用します。データ基準日は2026年7月2日23:59:59 UTC、エポック640途中時点です。

指標
ステーキング率57.33% of supply
Nakamoto係数163
日次Tx22,797(2026-07-02 UTC)
アクティブアドレス11,507
Script Tx比率37.08%
ステーブルコイン総額$53.07M
Treasury1,471,083,731 ADA
ガバナンスアクション提案中24 / 批准0 / 失効56

ステーブルコイン総額はやや低下していますが、Open USDやCircleの材料は、Cardano上の現在値と分けて読みます。

SIPO DRep活動

SIPO DRep活動としては、van Rossemの最終局面確認、Hydra / Project Cayleyの7月8日投票締切、CC 2026選挙、Open USD・Pyth・SecondFi続報の整理に加え、実際の投票・意見表明も進みました。Ikigaiの103,000 ADA供託金返還には期待事項なしの賛成を投じ、committeeMinSize 7から5への変更案、Eternl: Path to Sustainability v2についても検討記事を公開しています。DRep voting powerは、エポック640終了時点で₳89.79M、active、expires epoch 660です。

数値が大きいほど正しい、という話ではありません。重要なのは、未確定のハードフォークや投票結果を先取りせず、投票対象、公開理由、実装範囲、影響ユーザーの導線を一次情報に寄せて判断することです。


エポック640 配信記事の紹介

エポック640期間中に公開確認できた関連配信は以下です。@SIPO_Tokyoは個別記事、投票表明、ステーキング告知を群として列挙し、Daily Intelはまとめ行で扱います。@SITIONjpと@LifeMakersComは暗号資産・ブロックチェーン関連を中心に掲載します。

区分公開確認
前回振り返り / ステーキングエポックな日々639(https://sipo.tokyo/post-46421/)、6/29エポック640開始ステーキングスレッド一式、7/4エポック641開始・エポック640確定ステーキングスレッド。
SecondFi / Glacier DropGlacier Drop予防停止Signal(https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2071346484818403387)、SecondFi復旧プロセス(https://sipo.tokyo/post-46435/)、公式FAQ(https://sipo.tokyo/post-46445/)、公式チェッカー(https://sipo.tokyo/post-46460/)、ハードウェアウォレット移行ガイド(https://sipo.tokyo/post-46481/)。
SIPO DRep / GovernancecommitteeMinSize 7→5(https://sipo.tokyo/post-46464/)、Ikigai供託金返還103,000 ADA(https://sipo.tokyo/post-46469/)、Eternl v2(https://sipo.tokyo/post-46472/)、運営マージン3.9%再登録(https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2071798611655176249)。
SIPOその他Daily Intelは6/29〜7/4まで毎朝配信。Charles「Update」(https://sipo.tokyo/post-46439/)、Pay by Cexplorer(https://sipo.tokyo/post-46455/)、Charles「Welcome Monument」(https://sipo.tokyo/post-46450/)。
SITIONjpX Money(https://x.com/SITIONjp/status/2071539661483504055)、Event Risk Radar(https://x.com/SITIONjp/status/2071782312724087253)、7/1・7/2・7/3・7/4のDaily Intelと12指標(https://x.com/SITIONjp/status/2072132371969986882 / https://x.com/SITIONjp/status/2072466859631472818 / https://x.com/SITIONjp/status/2072832796989821040 / https://x.com/SITIONjp/status/2073193614239564084)、CLARITY法執行Signal(https://x.com/SITIONjp/status/2072902939308630277)。
LifeMakersComDaily Intelと星読みは期間中も毎朝配信。暗号資産・ブロックチェーン直結ではないため、本稿では集約扱いとします。

今回の記事は、「事件を規律で受け止める」線から「公開検証で確認する」線へ進めた続編です。


エポック640終了時点 ステーキング動向

エポック641への切替後、エポック640:100%時点のステーキング状況が確定しました。数値は、adastat REST APIとKoios確認に基づく確定版です。

ネットワーク全体では、総サプライは₳37.6b、総ステークは₳21.4bでした。総ウォレット数は5,895,330、総ホルダーは3,289,841、総委任数は1,346,402、アクティブ・プールは2,700です。時価総額は$6.7b、ADA/USDは$0.1788、USD/JPYは¥161.34、ADA/JPYは¥28.85でした。

項目エポック640:100%時点
総サプライ₳37.6b
総ステーク₳21.4b
総ウォレット数5,895,330
総ホルダー3,289,841
総委任数1,346,402
アクティブ・プール2,700
時価総額$6.7b
ADA/USD$0.1788
USD/JPY¥161.34
ADA/JPY¥28.85

SIPO / SIPO2 / SIPO3の3プール合計では、Active Stakeは₳104.84M、Live Stakeは₳104.05M、委任者数は2,188、エポック640のブロック数は116、Lifetime累計は45,862です。

プールActiveLive委任者ep640 blocksLifetime
合計₳104.84M₳104.05M2,18811645,862
SIPO₳43.68M₳42.87M1,1394719,498
SIPO2₳33.71M₳33.72M4773314,632
SIPO3₳27.45M₳27.46M5723611,732

前エポック比では、総Live Stakeは₳104.84Mから₳104.05Mへ小幅減、総Active Stakeは₳108.44Mから₳104.84Mへ減少しました。委任者数は2,188で横ばい、ブロック数は95から116へ増えました。価格が大きく戻った期間でも、委任者数は動かず、ブロック生成は好調でした。短期の価格より、淡々と続く運用の床を見たいところです。

SIPO DRep voting powerは₳89.79Mです。マージンは、告知どおりエポック642(7月9日)より3.9%が適用されます。手続きはオンチェーン反映済みで、固定費340 ADAは据え置きです。


終章:次のエポックで、答え合わせが来る

エポック640は、発表より検証を重く見る5日間でした。van Rossemは最終局面ですが、PV11の一次確認を待ちます。Leiosは速さの期待ではなく、Musashi Dojoでの公開テストとSundae Labsの実契約で見ます。Open USDは大きな報道ですが、Cardano上の実装範囲はこれから確認します。CLARITYも、成立ではなく義務の設計を見ます。

エポック641以降で確認すべきものは、次の5点です。

  1. 7月8日:Hydra v2本番化 / Project Cayley投票締切と、結果の一次確認
  2. van Rossem:mainnet適用、PV11切替、Cardano node 11系の一次確認
  3. 7月9日(エポック642):SIPO運営マージン改定の適用開始
  4. SecondFi返還タイムラインの具体化と、Midnight Glacier Drop再開時期
  5. CC 2026選挙の進行、RealFi Phase 1 testnet、Open USD / Braleの実装範囲

価格が戻ると、どうしても「もう大丈夫」と言いたくなります。強い見出しが出ると、「もう完了した」と書きたくなります。大きな企業名が並ぶと、「採用が決まった」と読みたくなります。

けれども、Cardanoで本当に価値があるのは、急いで言い切ることではありません。投票を確認する。protocol versionを見る。公開テストで測る。実装範囲を待つ。エポック640が示したのは、その地味な確認作業が、信頼の土台そのものだということでした。

次エポックで答え合わせが来ます。SIPOは公開検証の記録を追います。


出典・参照

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