エポックな日々:639(2026年6月24日 午前6時44分頃 〜 6月29日 午前6時44分頃)
序章:事件は、土台の強さだけでは受け止められない

エポック638では、信頼を「自己管理・検証・実装・資本配分」の各層で試すCardanoを見ました。Leios public testnet「Musashi Dojo」は研究を公開検証へ移し、Hydra認証済み予算結果は投票を検証できる記録へ移し、SecondFiインシデントはウォレット入口の信頼を問い直しました。
エポック639では、その問いがさらに実務的になりました。
6月23日に起きたSecondFi流出は、約16M ADA、約240万ドル相当と報じられました。重要なのは、これを「Cardanoが壊れた」と読むことでも、「アプリ層の問題だから小さい」と片づけることでもありません。根本原因として報じられているのは、SecondFi独自のウェブウォレット生成ソフトにおける署名処理、特にノンス導出の不具合です。Cardano protocol本体、core node、open sourceの主要暗号ライブラリが侵害されたという話ではありません。
しかし、利用者にとってウォレットは最も資産に近い入口です。protocolが無傷でも、入口のソフトウェアが破綻すれば、信頼はそこから崩れます。だからこの5日間の主題は、「protocolは無傷だった」で終わらせることではなく、事件をどう切り分け、どう回復し、どの層で再発防止へ進むかでした。
同じ規律は、ほかの場所にも見えます。van Rossem(Protocol 11)は本稿時点でPV10継続、投票フェーズはまだ続いています。LeiosはMusashi DojoとしてSPO参加を募る公開テストへ進みました。2026年予算は承認済み11提案のオンチェーン執行段階に入り、Midnight財団はSecondFiの余波を受けて、NIGHT引き出し(Glacier Drop)を予防的に一時停止しました。
急いで勝利宣言をしない。事件をprotocolとapp層に分ける。投票結果を先取りしない。予算をオンチェーンで執行する。別プロジェクト側も予防的に止める。エポック639のCardanoは、規律で信頼を受け止める姿を見せました。
第1章:van RossemとLeios──投票しながら、安全に進める
Cardanoの技術面でまず確認すべきは、van Rossem(Protocol 11)です。これは、オンチェーンでコミュニティ投票を経て進むハードフォークとして重要な節目です。ただし、本稿時点でチェーンは依然PV10であり、Protocol 11がすでに発効した、あるいはmainnetがPV11へ移行済みだとは書けません。
ここがCardanoらしいところです。単一チームが「更新しました」と宣言して終わるのではなく、SPO、DRep、憲法委員会、ウォレット、取引所、索引系、開発ツールが同じ方向へ準備をそろえる必要があります。DRep側の賛成が積み上がっても、SPO参加が鍵になります。締切は7月18日、エポック644です。これは「投票するチェーン」から、「投票しながら安全にアップグレードするチェーン」へ進むための試験でもあります。
Leiosも同じ文脈で読めます。公開テストネット「Musashi Dojo」は、スループット目標を掲げるだけの段階ではなく、SPOが実際に触り、壊し、測り、フィードバックを戻す段階です。10〜65倍や1,000 TPS超といった数字は、現時点の達成値ではなく目標として扱うべきものです。大切なのは、どの条件でどの程度速くなり、どこで遅延し、どのログが次の実装へ戻るかです。
Hydra v2とMidgardも、単なるスケーリングの合言葉ではありません。HydraはMasumiのエージェント取引、Delta DeFi、Intersectの投票インフラなど、実際に稼働する利用例を背景に、国庫ガバナンスで支えるべきかを問われています。Mithrilの運用移管、Project Cayleyの分散インデックス提案、MidnightのDevRel整備も含め、protocol更新、L1、L2、状態証明、データアクセス、プライバシー層が別々の速度で前へ進んでいます。
次に確定すべきものは、7月8日のHydra v2 / Cayley投票期限、7月18日のvan Rossem締切、そしてMusashi DojoへのSPO参加実績です。
第2章:予算とDRep──決めたものをオンチェーンで動かす
エポック639のガバナンス面で最も大きいのは、2026年予算がオンチェーン執行段階へ入ったことです。前エポックで認証済みの最終監査結果として見えていた11提案が、Intersectによるトレジャリーwithdrawal提出を通じて、実際にチェーン上で動き始めました。執行期限はエポック645、7月23日前後です。
ここで重要なのは、金額の大きさより手順です。Voltaire期のCardanoは、公共財に資金を配るチェーンです。だからこそ、どの提案が対象で、どの投票が有効で、どの認証を経て、どのオンチェーンアクションで執行されるのかが問われます。
対象には、Mithril、Wirex RealWorld Payments、Tweagのcore infrastructure、TxPipe tools、Intersectのガバナンス運用など、基盤と運用を支えるものが多く含まれます。Cardano Treasuryが、短期的な話題性だけでなく、保守、標準、開発者導線、支払い導線へ資本を回し始めたことを示しています。
同時に、憲法委員会の2026年選挙も手続きの正統性を重視して進んでいます。登録後のcold credential検証、投票フェーズの開始、DRep月次コールの立ち上げは、分散型ガバナンスが「意見の多さ」だけでなく、「参加者が継続的に調整する場」を必要としていることを示します。
Catalystの運用移管も見逃せません。IOGからCardano Foundationへ運用が移り、未達マイルストーンのADA一部返還も示されました。8月予定の新パイロットファンドはまだforwardな案件ですが、ここでも「速く出す」より、「どの責任で運用するか」が前に出ています。
投票で決め、認証で確かめ、オンチェーンで執行する。エポック639のガバナンスは、公共財に資金を配る手順を進め始めました。
第3章:SecondFiとGlacier Drop──protocolは無傷、では信頼はどこで守られるのか
SecondFi流出は、このエポックで最も慎重に扱うべき出来事です。
報じられている流出額は約16M ADA、約240万ドル相当です。根本原因は、SecondFi独自のウェブウォレット生成ソフトの署名処理、特にノンス導出の不具合とされています。Cardano protocol本体の問題ではありません。core node、core cryptography、open sourceの主要ウォレット基盤が一斉に破られたという話でもありません。
しかし、それで安心して終わる話でもありません。自己管理とは、「自分で鍵を持つ」という一文で済むものではないからです。どのソフトウェアでシードを作り、どの環境で復元し、どのコードが監査され、インシデント時にどの手順で利用者へ返金・注意喚起が行われるのか。これらすべてが自己管理の一部です。
SecondFi側は、返金に向けた残高スナップショット完了を案内しています。影響を受けた可能性のある利用者にとって重要なのは、問題のあるシードを別ウォレットへ復元しないことです。同じ秘密鍵が再び露出するおそれがあるためです。外部から個別ウォレットの安全・危険を一括判定することはできません。だからこそ、公式案内、独立監査、返金条件、タイムラインが次の確認点になります。
Midnight財団によるGlacier Dropの予防的一時停止も、この文脈にあります。6月28日、財団はNIGHT引き出しを一時停止し、SecondFiに関連する一部Cardanoウォレットへの影響に配慮した措置だと説明しました。同時に、Midnightのインフラや製品自体の問題ではないことも明示されています。これは、別レイヤーのサービスが事件の余波を受け止め、予防的に止める判断です。
DeFi側では、Liqwidがローン組成手数料を撤廃し、FluidTokens / BIFROSTのようなBitcoin DeFi相互運用の話も続いています。RealFi Phase 1 testnetは7月6日予定で、まだliveではありません。639の中心は、「攻め」と「守り」を混同しないことです。
回復スナップショット後の返金条件、Glacier Drop再開、RealFi 7月6日公開。次に見るべきものは、すべて「言ったことが、どの手順で実行されるか」です。
第4章:制度の線──CLARITYはまだ確定していない
規制面では、米国の暗号資産市場構造法、いわゆるCLARITY Actが引き続き大きな焦点です。上院銀行委員会で超党派可決されたことは前進ですが、本会議投票日が確定しているわけではありません。法執行団体は、非カストディアル開発者保護がマネーロンダリング対策に穴を空ける可能性を懸念し、銀行界はステーブルコイン利回りの抜け穴を問題視しています。
ここで、ADAを主語にして「証券でなくなる」といった断定をするのは危険です。市場構造法は、取引所、ブローカー、DeFi開発者、ステーブルコイン、銀行、CFTCとSECの管轄といった複数の線を引き直す試みです。Cardanoにとって重要なのは、制度が整うほど、stablecoin、RealFi、機関アクセス、開発者保護がどの線の内側で育つかが見えやすくなることです。
一方、制度化は追い風だけではありません。GENIUS ActとCLARITYの交点では、誰が利回りを出せるのか、銀行規制を受けない暗号資産事業者がどこまで金融サービスへ入れるのかが争点になります。RealFiやRWA、ステーブルコインが制度の線の内側に入るほど、開示、適格利用者、AML、カストディ、利回り表示は重くなります。
周辺では、Fedの2026年ストレステスト、日本の金融庁の年次活動やサステナ開示基準、digital euroの設計進捗なども並走しています。金融制度は「暗号資産を外側に置く」だけでなく、内側へ入れるときの条件を詰め始めています。
市場構造と銀行・stablecoin制度の整備は、Cardanoのbuilder導線が制度の線の内側で育つ前提を作りつつあります。ただし、その線はまだ確定していません。
第5章:中央銀行の時代、国家承認制AI、機械の財布
マクロ側では、アラン・グリーンスパン元FRB議長の死去が大きな象徴になりました。死去そのものは事実です。一方で、「中央銀行の時代の区切り」と読むのはSITION的な意味づけです。グリーンスパン氏は、「irrational exuberance」「Maestro」「Greenspan Put」といった言葉とともに、市場が中央銀行の判断へ強く依存する時代を象徴してきました。
その時代が完全に終わった、という断定ではありません。むしろ、金利・流動性・中央銀行がなお強い影響力を持つからこそ、AI、stablecoin、RWA、agentic paymentが次の金融地図を書き換えようとしていることが際立ちます。
AIでは、GPT-5.6が政府承認済みパートナーに限定提供されると報じられ、顧客ごとの承認という新しい統制の形が浮上しました。一般公開は数週間後とも報じられていますが、これはforwardであり、確定運用として断定すべきではありません。重要なのは、フロンティアAIが「性能」だけでなく、「誰に、どの条件で、どの能力まで配るか」という配布統制の問題になったことです。
この流れは、機械と資金の関係にもつながります。MastercardのAgent Pay for Machines、CircleのUSDC x402、野村とCircleのstablecoinオンチェーン決済に関する基本合意。決済は、人間がボタンを押す前提から、AIエージェントや機械が小さく頻繁に支払う前提へ移り始めています。
機械が財布を持つほど、ID、署名、委任、取り消し可能性、選択的開示が重要になります。誰が支払ったのかは証明したい。しかし、すべての取引履歴や属性を晒したいわけではない。ここでMidnight的な選択的開示が意味を持ちます。
中央銀行の時代が象徴的な区切りを迎え、AIが国家承認制の配布モデルへ入り、資金が機械間を動き始めるほど、「何を証明し、何を隠すか」を扱う基盤の価値が上がります。
第6章:SIPO視座──事件を、三つの役割で見る

エポック639を一本にまとめるなら、「事件を規律で受け止めた5日間」です。
SecondFiは、自己管理の入口を問い直しました。van Rossemは、投票しながら安全に進むプロトコル更新を見せています。Leiosは、性能を期待ではなく公開テストで測る段階へ移りました。予算は、認証済み結果からオンチェーン執行へ進みました。CLARITYとstablecoin制度は、暗号資産が制度の線の内側へ入る条件を詰めています。AIと機械決済は、IDと署名と選択的開示の重要性を押し上げています。
SIPOの視座は、ここで三つに分かれます。SPOとしては、ネットワークが淡々と動き、エポック境界を越え、ブロックを作り続けること。DRepとしては、予算、ハードフォーク、公共財、開発者導線、ウォレット安全性を、好悪ではなく説明可能性で見ること。観察者としては、Cardanoだけを内側から見るのではなく、規制、AI、stablecoin、RWA、機械決済の変化と同じ筆で読むことです。
SPO、DRep、観察者。この三つの役割が重なる場所で、エポック639の出来事は「不安な事件」ではなく、「信頼をどの層で守るか」という問いに変わります。
エポック639 市場指標・KPI分析
市場・CardanoオンチェーンKPI
エポック639の市場は、穏やかな全面リスクオフに近い形でした。6月24日時点でBTCは約$62,535、ETHは約$1,663、ADAは約$0.1516でした。6月29日朝のDaily Intel時点ではBTC $59,601、ETH $1,571、ADA $0.1435、NIGHT $0.0299が確認されています。
株式側では、Nasdaqの続落、AIデータセンター投資への再評価、日経225の大きな下落が目立ちました。一方でVIXは18台、米10年債は約4.39%、DXYは約101.4、ドル円は約161.8円、金は4,000ドル台で堅調でした。恐怖が一気に噴き出した相場というより、AI資本サイクルの過剰投資を静かに織り直す相場として見るのが自然です。
CardanoオンチェーンKPIは、Dune Analytics由来のローカルスナップショットで、エポック639進捗21.9%、最新ブロック2026年6月27日23:59:51 UTC時点です。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ステーキング率 | 57.55% of supply |
| Nakamoto係数 | 164 |
| 日次Tx | 19,545(2026-06-27 UTC) |
| アクティブアドレス | 13,231 |
| Script Tx比率 | 25.90% |
| ステーブルコイン総額 | $54.30M |
| Treasury | 1,490,365,080 ADA(epoch 639) |
| ガバナンスアクション | 提案中21 / 批准0 / 失効55 |
ステーブルコイン内訳では、USDCxが約$31.24M、USDMが約$12.25M、USDAが約$5.25M、Djed USDが約$2.83Mでした。Cardanoの平均取引手数料は一時約$0.05と報じられましたが、ドル建ての低下にはADA安も効いています。チェーンが安く動いていることと、トークン価格が弱いことは分けて読む必要があります。
SIPO DRep活動
SIPO DRep活動としては、van Rossem投票、Hydra v2 / Project Cayleyの投票期限、2026年予算11提案のオンチェーン執行、DRep月次調整の開始が中心です。DRep voting powerは、エポック639終了時点の確定値で₳89.66Mです。これは、Cardano governanceの意思決定に参加する規模を維持していることを示します。
ここで大切なのは、数値の上下を短期感情で読むことではありません。SecondFiの余波や委任移動がある局面でも、DRepとしての判断は、未確定の投票結果を先取りせず、予算・protocol更新・公共財を検証可能な形で見続けることです。
エポック639 配信記事の紹介
エポック639期間中に公開済みとして確認できた関連配信は、規制、中央銀行、AI、週末市場が中心でした。ここでは公開が確認できたものを掲載しています。
| 日付 | 媒体 | 種別 | タイトル・内容 | URL |
|---|---|---|---|---|
| 6/25 | SITIONjp | Signal | マエストロの死。グリーンスパン氏死去を、中央銀行時代の象徴的区切りとして整理。 | https://x.com/SITIONjp/status/2069899201883103415 |
| 6/25 | SITIONjp | Deep Dive | CLARITY Act、BRCA論点が再点火。法執行・州税・市場構造の交点を整理。 | https://x.com/SITIONjp/status/2069946850422280230 |
| 6/27 | SITIONjp | Deep Dive | GPT-5.6は三つに割れた。性能、価格、配布統制を分けて読むAIレポート。 | https://x.com/SITIONjp/status/2070640251333406747 |
| 6/27 | SITIONjp | Weekend Market | 週末12指標。日経、Nasdaq、金、AI資本サイクルの軋みを整理。 | https://x.com/SITIONjp/status/2070666171712712706 |
この配信群は、エポック639の外側の輪郭を作っています。Cardanoの内側で起きたSecondFi、van Rossem、Leios、Treasury執行は、中央銀行、米市場構造法、国家承認制AI、AI資本サイクルの再評価と切り離すより、制度と機械の時代に必要な信頼基盤として読む方がつながります。
エポック639終了時点 ステーキング動向
エポック640への切替後、エポック639:100%時点のステーキング状況が確定しました。数値は、公開オンチェーンデータとadastatの公開値に基づきます。
ネットワーク全体では、総サプライは₳37.6b、総ステークは₳21.3bでした。総ウォレット数は5,886,417、総ホルダーは3,283,200、総委任数は1,346,873、アクティブ・プールは2,719です。時価総額は$5.3b、ADA/USDは$0.1425付近でした。
| 項目 | エポック639:100%時点 |
|---|---|
| 総サプライ | ₳37.6b |
| 総ステーク | ₳21.3b |
| 総ウォレット数 | 5,886,417 |
| 総ホルダー | 3,283,200 |
| 総委任数 | 1,346,873 |
| アクティブ・プール | 2,719 |
| 時価総額 | $5.3b |
| ADA/USD | $0.1425 |
SIPO / SIPO2 / SIPO3の3プール合計では、Active Stakeは₳108.44M、Live Stakeは₳104.84M、委任者数は2,188、エポック639のブロック数は95、Lifetime累計は45,746です。
| プール | Active | Live | 委任者 | ep639 blocks | Lifetime |
|---|---|---|---|---|---|
| 合計 | ₳108.44M | ₳104.84M | 2,188 | 95 | 45,746 |
| SIPO | ₳46.79M | ₳43.68M | 1,139 | 42 | 19,451 |
| SIPO2 | ₳33.82M | ₳33.71M | 477 | 31 | 14,599 |
| SIPO3 | ₳27.83M | ₳27.45M | 572 | 22 | 11,696 |
前エポック比では、3プール合計のLive Stakeは₳108.44Mから₳104.84Mへ、Active Stakeは₳113.12Mから₳108.44Mへ、委任者数は2,192から2,188へ変化しました。委任者数はほぼ横ばいで、短期変動として淡々と見るのが適切です。
SIPO DRep voting powerは₳89.66Mです。マージンは本稿時点で現行2.5%で、既報のとおりエポック642、2026年7月9日開始分から3.9%へ発効予定です。固定費340 ADAは据え置きです。
終章:次の信頼は、回復手順で決まる

エポック639は、SecondFi流出を中心に、信頼の層を分けて読む5日間でした。protocolは無傷。しかし、ウォレット入口は痛みを受けました。Leiosは前進。しかし、達成値ではなく公開テストで測る段階です。予算は動き出しました。しかし、執行と報告が次の信頼になります。CLARITYは前進しました。しかし、まだ本会議で確定したわけではありません。
エポック640以降で確認すべきものは明確です。
- 7月6日:RealFi Phase 1 testnetの公開
- 7月8日:Hydra v2本番化 / Project Cayley投票期限
- 7月18日(エポック644):van Rossem投票締切とSPO参加状況
- SecondFi返金条件・タイムラインの具体化と、Midnight Glacier Drop再開時期
- エポック642(7月9日):SIPO運営マージン2.5%から3.9%への発効
信頼は、事件が起きないことでだけ守られるわけではありません。事件が起きたときに、どの層の問題かを切り分け、何を止め、何を動かし、誰が何を補償し、どの記録を残すかで守られます。
Cardanoが成熟するほど、読むべきものは増えます。protocol、wallet、DRep、Treasury、SPO、stablecoin、AI、規制、agentic payment。すべてを同じ温度で語る必要はありません。大切なのは、層を混ぜないことです。
エポック639で見えたのは、事件を規律で受け止めるCardanoでした。次のエポックで問われるのは、その規律が回復手順、投票結果、公開テスト、オンチェーン執行として、どこまで形になるかです。
透明性メモ
SIPOはCardanoのSPO、DRep、ADA保有者としてCardanoエコシステムに継続参加しています。また、Midnight関連の情報発信・調査にも関与しています。本稿は、公開済みのSIPO/SITION配信、公式発信、開発リリース、ガバナンス関連資料、エポック640開始時のステーキング確定値をもとに、エポック639の出来事を整理したものです。
本稿は投資助言、投票助言、ノード運用指示、DApp実装指示、ウォレット復旧手順、API利用推奨ではありません。ADA、NIGHT、ステーキング、DRep委任、ガバナンス投票、Treasury提案、ウォレット利用、開発・事業判断については、必ず一次情報、公式ドキュメント、各サービスの利用条件を確認してください。
SecondFiに関する影響範囲、返金条件、対象ウォレットの判断は、今後の独立監査や公式案内で更新される可能性があります。本稿では、個別ウォレットの安全・危険を断定せず、Cardano protocol本体とアプリ層を分けて扱っています。GPT-5.6に関する記述は報道ベースの配布統制・価格・性能情報を含み、公式価格表や一般提供状態の確定を断定していません。
出典・参照
- Intersect Weekly Update #117: https://intersectmbo.org/news/intersect-weekly-update-117-june-26-2026
- Ouroboros Leios: https://leios.cardano-scaling.org/
- Crypto Briefing / SecondFi recovery: https://cryptobriefing.com/secondfi-cardano-wallet-exploit-recovery/
- Midnight Foundation / Glacier Drop pause: https://x.com/midnightfdn/status/2071200405371982011
- Digital Today / Cardano transaction fees: https://www.digitaltoday.co.kr/en/view/74257/cardano-ranks-fourth-on-decentralisation-metric-transaction-fees-hit-lowest-in-months
- Senate Banking Committee / CLARITY Act: https://www.banking.senate.gov/newsroom/majority/chairman-scott-senate-banking-committee-advance-clarity-act-in-historic-bipartisan-vote
- NPR / Alan Greenspan obituary: https://www.npr.org/2026/06/22/656930918/alan-greenspan-the-legendary-former-federal-reserve-chair-dies
- The Decoder / GPT-5.6 state-gated rollout report: https://the-decoder.com/openais-gpt-5-6-rollout-now-requires-us-government-approval-on-a-customer-by-customer-basis/
- Mastercard / Agent Pay for Machines: https://www.mastercard.com/us/en/news-and-trends/press/2026/june/mastercard-launches-agent-pay-for-machines.html
- Circle / autonomous payments with USDC and x402: https://www.circle.com/blog/autonomous-payments-using-circle-wallets-usdc-and-x402















