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エポックな日々

反対はゼロ、参加が関門を越えた──「参加」がチェーンを動かす5日間:エポック641

2026-07-09SIPO

エポックな日々:641(2026年7月4日 午前6時44分頃 〜 7月9日 午前6時44分頃)


序章:賛否ではなく、参加が問われた5日間

前回のエポック640で、Cardanoは「期待ではなく、検証で見る」段階に入りました。発表を信じる代わりに、公開テストと最終投票で確かめる——そういう5日間でした。エポック641は、その「最終投票」が、ついに結果を出し始めた期間です。

けれど、そこで見えてきたのは、少し意外な道筋でした。オンチェーン初の「コミュニティ投票で決まるハードフォーク」van Rossem(Protocol 11)は、反対票(No)がほぼゼロ。それでも一時は可決に必要な参加ラインに届かず、止めていたのは反対ではなく、投票に参加したステークが、あと少し足りないという一点でした。そして5日間の終盤、その参加がついに関門を越えます。SPO 票は 52.02%(閾値 51%)に達し、van Rossem は可決に必要な閾値を越えました。動かしたのは賛否ではなく、参加です——ただし発効(PV11 への切替)は、まだこれからです。

同じ構図は、ほかの投票にも現れました。Hydra の高速化を支えるトレジャリー提案は、7月6日には賛成が閾値に届かず「なぜ通らないのか」と問われましたが、締切までに参加が集まり、最終的に閾値を越えて可決されています。一方で、2026年の予算プロセスは 84.39% という高い参加率で確定しました。つまり今のCardanoでは、ガバナンスの健全性が「どれだけ反対されたか」ではなく、「どれだけ参加が集まったか」で測られ始めています。

SIPO は、SPO として、まさにこの関門に立っていました。van Rossem の可否を最後に握っていたのは SPO の票だからです。今回は、その「参加」という物差しで、Cardano の5日間を読んでいきます。


第1章:van Rossem は「賛成の量」ではなく「参加の量」で決まった

エポック641の技術面の中心は、やはり van Rossem hard fork(Protocol Version 11)でした。必要なノードは cardano-node 11.0.1。オンチェーンでの承認投票は、この5日間ずっと継続していました。

投票の中身が、この期間で大きく動きました。7月3日時点では SPO 票は 43.37% と、閾値の 51% にまだ距離がありました。7月6日に一時 51% を上回り、7月8日の集計では 50.86% と 0.14 ポイント届かないところまで戻す——そんな一進一退を経て、5日間の終盤に SPO 票は 52.02% に達し、51% の閾値を越えました。DRep 票は 75.41%(要件 60%)を早くから満たしており、これで van Rossem は可決に必要な票を揃えたことになります。

票の内訳を見ると、事情がはっきりします。SPO の No(反対)は ゼロ。最後まで足りなかったのは、「Always Abstain(常時棄権)」と「Not Voted(未投票)」に滞留したステークでした。van Rossem を動かしたのは反対への反発ではなく、その滞留を崩して積み上がった参加そのものです。ただし、閾値到達と発効は別の時計で動きます。可決に必要な票が揃っても、発効(enactment=PV11 への切替)はまだ——本稿執筆時点でチェーンは依然 PV10 で、切替は今後の epoch 境界で行われます。SIPO は、mainnet への適用を一次情報で確認できて初めて「切替」と書く方針を続けます。

スケーリングの次世代設計 Leios も動きました。テストネット「Musashi Dojo」は、宮本武蔵の五輪書になぞらえた段階構成で高スループットを検証していく取り組みで、この期間に Input Output が「SPO・ビルダー・DApp の参加が必要だ」と呼びかけるフェーズに入りました。7月6日には Leios の特別配信も予告されています。ここでも鍵は「参加」です。

プライバシー特化のパートナーチェーン Midnight は、「見えないプライバシーレイヤー」という立ち位置を打ち出し、開発者に向けて「ZK の専門家である必要はない」と、実装のハードルを下げるメッセージを重ねました。アクセラレーター「Night Sky」の応募締切(7月15日)も近づいています。

技術は、投票の結果を待たずに、それぞれの時計で前に進んでいます。次に確認すべきは、閾値を越えた van Rossem が実際に PV11 として発効する epoch 境界と、その一次確認です。


第2章:「参加」がガバナンスの健全性を測る物差しになった

エポック641は、ガバナンスの読み方そのものが変わった期間として記録できます。

まず van Rossem です。第1章で見たとおり、可否を最後まで握っていたのは SPO の参加でした。SIPO の視点で強調しておきたいのは、「反対がゼロでも、参加が足りなければ動かない」という事実が、Voltaire というガバナンスの仕組みの正直さを示している点です。誰も反対していなくても、参加が閾値に届くまでは可決しない。今回はその参加が最後に届きました——これは欠陥ではなく、設計が正しく働いた証です。

次に、7月8日前後のエポック境界で判定を迎えた複数の投票です。Hydra の高速化(v2)をトレジャリーで支える約 510万 ADA の提案は、7月6日時点では賛成が 56%67% の DRep 閾値に届かず、SIPO はこれを「賛成 56% でも、なぜ通らないのか」という角度で速報しました。ところが締切までに DRep の参加が積み上がり、最終的に賛成 74.25% で閾値を越えて可決されています。足りなかったのは賛成の意思ではなく参加で、それが最後に届いた——van Rossem と同じ構図です。憲法委員会の最小人数を 7 から 5 へ変えるパラメータ変更も、DRep の高い支持で可決されました。

そして、対照的な例が二つあります。ひとつは、Intersect 自身の運営資金 2,540万 ADA を求めるトレジャリー提案です。こちらは DRep 支持が3割台にとどまり、否決圏で推移しています。ここでは、参加不足ではなく「反対」がはっきり示されています。DRep が「NO」と言える——これも、支出管理の仕組みとしての健全性の一部です。もうひとつは、2026年の予算プロセスです。69 件の提案・合計 331,569,537 ADA の要求に対し、投票力ベースで 84.39% という高い参加で確定しました。参加が厚く集まれば、大きな予算も前に進む。

任期満了に伴う 2026年憲法委員会(CC)選挙も、DRep 投票の段階に入りました。4 議席に 10 候補が立ち、投票期限は7月23日です。

反対の数ではなく、参加の濃淡が結果を決める。誰が投票し、誰が沈黙するかが、そのままチェーンの意思になる時代に入っています。


第3章:投票が決着を待つ間も、実装は別の時計で動いていた

ガバナンスが「参加」を積み上げて決着へ向かう裏で、プロダクトと実装は着実に前に出ました。エポック641は、この「二つの時計」が並走した期間でもあります。

最も大きかったのは、RealFi の Phase 1 テストネットが7月6日に稼働したことです。ここは言葉を正確に置く必要があります。これはテストネット(preprod 環境)であり、メインネットではありません。実資金はまだ動きません。できるのは、テスト用トークンでの Swap(交換)・Stake(テスト USDr をテスト sUSDr にステーク)・Unstake の 3 操作に限られます。融資・信用スコア・デジタル ID といった「実世界金融」の本丸は、まだロードマップ上の構想で、メインネットは2026年後半と説明されています。SIPO として見るべきは、「bank the unbanked」という語の大きさではなく、テストで何が動き、メインネットに向けて何が検証されるかです。

Bitcoin と Cardano をつなぐ動きも具体化しました。BIFROST(FluidTokens・ZkFold・Lantr による、信頼を最小化した Bitcoin↔Cardano ブリッジ)のメインネット化に向けたトレジャリー提案が、DRep 投票にかかりました(投票期限は8月2日頃)。DeFi 貸借の分野では、FluidTokens が、より大きな資本の求める貸借(手動運用を減らす方向)へ進むと告知しています。

プライバシー領域では、Bodega が Midnight のプライバシー層に乗り、Cardano で初めての「秘匿」型予測市場に踏み出しました。予測市場は、誰が何に賭けたかが見えることが弱点になりがちですが、そこにプライバシーを噛ませる設計です。開発ツールでは、MeshJS がスクリプト評価器として Scalus を組み込み、Plutus 開発の実行コスト見積もりを底上げしました。Draper University は Cardano 向けの「Genesis Hacker House」(4週間のシリコンバレー・レジデンシー)の募集を始めています。

一方で、SecondFi をめぐる回復の弧も続きました。この期間、公式チェッカーの第1段階とハードウェアウォレット移行ガイドが公開され、EMURGO が約 1,600万 ADA 規模の被害に対する返還専用アドレスを公表し、7月14日の WebX 会場での対面サポートも案内されました。ただしエポック終盤には、WingRiders が「secondfi はサービスを再開しない」と確認し、関連資産のあるユーザーへ注意を促しています。返還のプロセスは前進し、サービス自体は戻らない——この二つは、分けて見る必要があります。

実装は、投票の結果を待っていません。次に確認すべきは、RealFi のメインネット設計と、BIFROST の投票、そして返還プロセスの具体的なタイムラインです。


第4章:規制は「発表」ではなく「規則案の提出」で測る段階へ

Cardano の外側、規制と制度の側でも、この5日間で床が動きました。ただし動き方は不均一です。

アメリカでは、SEC が7月7日に2026年の規制アジェンダを公表しました。中心は「Regulation Crypto」と呼ばれるルールで、暗号資産を使った資金調達に明確な枠を与え、トークン化証券をアメリカ国内で保管・取引できるようにする狙いです。Atkins 委員長は「取引されている多くのトークンは、それ自体が証券ではない」との立場も示しました。ただし、これはまだ提案前です。ホワイトハウスの OIRA レビュー中で、「月内に出る見込み」の段階にとどまります。制度が実体を持つのは、規則案の提出とパブリックコメントを経てからです。

議会側の CLARITY 法(H.R.3633)は、上院の議事カレンダーに載ったものの、本会議採決の日程はまだありません。5月14日の上院銀行委員会通過(15対9)から、倫理開示・DeFi/開発者保護・ステーブルコイン利回りの3点が対立点として残っています。上院は7月13日に復帰し、8月の休会前が現実的な採決の窓と見られています。Lummis 上院議員が採決を後押しする一方、別の議員は代替法案の存続を求めており、中身をめぐる綱引きが続いています。本稿執筆時点で、CLARITY は成立していません

ステーブルコインの決済レールは、着実に太くなりました。Circle は、USDC の累計取引高が90兆ドルを突破したと共有し、決済基盤 Gateway が過去最高の週次記録を出したと発信しています。日本でも制度の実装が進みました。SBI と大和証券が、デジタル証券で外国人投資家の直接投資を促す枠組みを検討していると報じられ、USDC での決済や BOOSTRY との連携を軸に、2027年の取引開始を目指すとされています。金融庁は、経済価値ベースのソルベンシー規制のツール公表とあわせ、犯罪収益移転防止法(AML)関連の政令改正案へのパブリックコメントを始めました。

義務の設計が固まるほど、検証可能性を最初から持つチェーンやステーブルコインの設計が効いてきます。次に見るのは、規則案の提出と、CLARITY の採決日程です。


第5章:地政学が再燃し、AI は「準戦略物資」へ寄っていく

マクロと地政学の側では、いったん収束に向かったかに見えた緊張が、エポック終盤に揺り戻しました。

7月8日、トランプ大統領はアンカラでの NATO 首脳会議の記者会見で、対イランについて「もう終わりだと思う」と述べました。ただしこれは正式な停戦破棄ではなく本人の見立てで、特使は交渉継続の姿勢を残しています。背景には、ホルムズ海峡での商船3隻への攻撃と、それに対する米中央軍の報復——6月中旬の合意以降2度目のエスカレーション——があります。6月17日に署名された停戦延長の枠組み(14項目・60日)は、まだ8月中旬まで期限内にあります。原油はこれを受けて +5% 超と反応しました。市場が本当に見るべきは、「終わり」という言葉ではなく、ホルムズ海峡を商船がどの条件で通れるか、という実務です。

金融政策の時計は、静かに進みました。連邦準備制度は7月9日、6月会合(16-17日)の議事要旨を公表しています。政策金利は据え置きが続き、金利は高止まり、クレジットは落ち着いた水準にあります。日本では、10年国債利回りが 2.85% と1997年以来の高水準に達し、金利上昇の圧力が続いています。

AI では、639 から続く「国家承認制 AI」の弧が、もう一段進みました。報道ベースでは、Anthropic の新モデル「Claude Fable 5」が、6月に米政府の輸出管理措置を受けて全ユーザーへの提供を一時停止し、6月30日の管理解除を経て7月1日に再開、無償の含有枠は当初7月7日までとされていたものが7月12日まで延長されたと案内されています。AI の性能そのものより、「誰がアクセスできるか・どのタスクを止めるか」が問われる——AI が公開範囲を政策判断で左右される「準戦略物資」へ寄っていく流れです。市場では、著名投資家が AI 関連の過熱に警鐘を鳴らす場面もありました。

AI の公開範囲が政策で決まり、決済のレールが連合で組み直される時代には、「何を・誰に・どう証明するか」の設計そのものが価値になっていきます。


第6章:Cardano と Midnight の役割、そして SIPO の視座

ここまでの5日間を、ひとつの線でつなぎます。エポック641が示したのは、「参加が賛否より重いガバナンス」と、「別の時計で進む実装・制度・マクロ」が同時に走る、という Cardano の現在地でした。

van Rossem は反対ゼロのまま参加が最後に関門を越え、Hydra 提案も一度は届かなかった参加が集まって可決、予算は 84.39% の参加で通る。この一連の出来事は、Cardano が「投票の見出し」ではなく「参加の実体」で動くチェーンであることを、はっきり見せました。そして Midnight は、そこに「検証できるプライバシー」という層を足そうとしています。規制が義務の設計に入り、AI が準戦略物資に寄る時代には、透明性と秘匿を両立できる設計が、Cardano と Midnight の立ち位置を作ります。

SIPO は、この構図を三つの視座で見ています。@SIPO_Tokyo は SPO・DRep として、ガバナンスと Cardano エコシステムの側から。@SITIONjp は、マクロ・規制・地政学の側から。@LifeMakersCom は、それが暮らしにどう降りてくるかの側から。Cardano の内側の論点と、その外側で動く制度やマクロを、同じ筆で往復して読める——この立場そのものが、SIPO の強みです。

SPO としての SIPO は、van Rossem の関門に当事者として立ってきました。SPO の票が可否を握る局面で、SIPO は自分のノードを PV11 系列で準備しながら、投票の参加そのものを観察し続けています。可決に必要な票は揃い、次は発効——反対でも賛成でもなく、参加が結果を決める。その物差しを、いちばん近い場所から見ています。


第7章:エポック641 市場指標・KPI 分析

マクロ12指標(エポック641期間・7/8〜7/9 の直近値)
ADA はエポック初日の $0.1788 から中盤に $0.19 台へ乗せた後、後半にかけて $0.1664 まで戻し、前エポックの反発の一部を吐き出しました(期間ネットで約 −7%)。BTC は $62,000〜64,000 台、ETH は $1,735〜1,812。株式は、日経225が終盤に 67,650(−3.8%)まで軟化。米10年債は 4.49〜4.53%、日本10年債は 2.85%(1997年以来の高水準)。ドル指数(DXY)は 101 前後、USD/JPY は 162 円台。原油はホルムズ緊張を受けて WTI が $72 台(+5%超)へ反発。金は $4,170 前後、VIX は 16 前後で、パニックではなく警戒の水準でした。ドル安に素直な資産が動く一方、金利は高止まり——価格と床は、今回も分けて読む必要があります。

Cardano オンチェーン KPI
※データ基準が二層あります。自動集計(Dune 経由)はエポック640終盤(2026-07-02 UTC 基準)、ステーキング率・ステーブルコイン・TVL はエポック641:100%時点(7/8〜7/9 取得)です。

  • ステーキング率:約 56.9%(ネットワーク総ステーク ₳21.4b ÷ 循環供給 ₳37.6b・エポック641:100%)
  • アクティブ・プール:2,697
  • Nakamoto 係数:163(7/2 基準)
  • 日次トランザクション:22,797/Script Tx 比率 37.08%(7/2 基準)
  • ステーブルコイン総額(Cardano):約 $58.08M(7/8 時点・7/2 の $53.07M から増加)
  • DeFi TVL(Cardano):約 $77.6M(7/8 時点)
  • Treasury 残高:約 14.71 億 ADA(7/2 基準)。加えて2026年予算で 331,569,537 ADA の配分が確定
  • ガバナンス:この境界で複数が判定(van Rossem 閾値到達=SPO 52.02%/DRep 75.41%・発効待ち/Hydra トレジャリー提案 可決=DRep 74.25%/committeeMinSize 可決/Intersect 2,540万 ADA 否決圏)

SIPO DRep 活動
SIPO DRep の投票力は 約 ₳89.79M(active・有効期限エポック660)。ガバナンスが「参加」で決まる局面では、投票力を預かる DRep の一貫した投票姿勢そのものが、参加の質を支えます。


第8章:エポック641 配信記事の紹介

エポック641(7/4〜7/9)に SIPO・SITION の各アカウントから配信した主な記事です(暗号資産・ブロックチェーン関連を中心に抜粋)。

日付媒体種別タイトルURL
7/4@SIPO_Tokyoエポックな日々期待ではなく、検証で──公開テストと最終投票の5日間:エポック640https://sipo.tokyo/post-46497/
7/4@SIPO_TokyoWeekly BriefWeekly Brief #13|開く前に買われた窓https://sipo.tokyo/weekly-brief-13/
7/4@SIPO_TokyoSignalSecondFi、公式チェッカー第1段階とハードウェアウォレット移行ガイドを公開https://sipo.tokyo/post-46481/
7/5@SIPO_TokyoDaily Intelvan Rossem目前・Treasury投票窓https://sipo.tokyo/2026-07-05_spo_b_001/
7/5@SIPO_TokyoSignalSecondFi、EMURGOの返還専用アドレスを公表:約1,600万ADA返還準備が次段階へhttps://sipo.tokyo/post-46637/
7/5@SIPO_TokyoSignalSecondFi、東京で対面サポートへ:7月14日WebX会場で何を確認すべきかhttps://sipo.tokyo/post-46640/
7/6@SIPO_TokyoDaily Intelvan Rossem最終投票とTreasury継続の是非https://sipo.tokyo/post-46659/
7/6@SIPO_TokyoSignal賛成56%でも、なぜ通らないのか——Hydra財務投票が映す「沈黙が止める」ガバナンスhttps://sipo.tokyo/post-46666/
7/6@SIPO_TokyoSignalvan Rossem、SPO票が51%を超えた——残るは憲法委員会https://sipo.tokyo/post-46671/
7/7@SIPO_TokyoDaily IntelRealFi Phase 1、テストネットで始動https://sipo.tokyo/post-46675/
7/7@SIPO_TokyoSignalvan Rossem ハードフォーク投票の現在地——完全オンチェーン承認への3ゲートhttps://sipo.tokyo/post-46681/
7/7@SIPO_TokyoSignalCardanoの財布は「NO」と言える——Summit中止から、7/28の2026予算投票へhttps://sipo.tokyo/post-46684/
7/7@SIPO_TokyoSignalTradFiが束ねる「OpenUSD」——Cardanoの入口はBrale経由で開いているhttps://sipo.tokyo/post-46687/
7/8@SIPO_TokyoDaily Intelvan Rossemはあと0.14%、SPO票が最後の関門https://sipo.tokyo/post-46690/
7/8@SIPO_TokyoSignalCardano初の「秘匿」予測市場——BodegaがMidnightのプライバシー層で何を変えるのかhttps://sipo.tokyo/post-46698/
7/7@SITIONjpSignalCLARITY、採決の日取りが見え始めた。だが中身は止まっているhttps://x.com/SITIONjp/status/2074369553560486002
7/7@SITIONjpSignalトークン化は「理論の拡大」を終えた——RWAと銀行ステーブルコインが実装期に入ったhttps://x.com/SITIONjp/status/2074303855869989133
7/8@SITIONjpDaily Intel規制の床が動く朝、相場は守りに入るhttps://x.com/SITIONjp/status/2074644904899498404

(このほか、@SIPO_Tokyo は毎朝の Daily Intel、@SITIONjp は12指標・Event Risk Radar・Deep Dive を配信しています)


第9章:エポック641 終了時点 ステーキング動向

エポック641:100%時点の SIPO 3 プール合計は、有効ステーク ₳104.05M / ライブステーク ₳103.91M / 委任者 2,187 名でした。エポック641 のブロックは 94(前エポック 116)、Lifetime 累計は 45,956 に達しています。

プール有効ステークライブステーク委任者ep641ブロックLifetime
SIPO₳42.88M₳42.73M1,1384519,543
SIPO2₳33.72M₳33.72M4773314,665
SIPO3₳27.46M₳27.46M5721611,748

委任者数は前エポックの 2,188 から 2,187 と、ほぼ横ばいです。ライブステークは 104.05M から 103.91M へと小幅に減りました。ブロックは 116 から 94 へ減っていますが、これは主に SIPO3 の巡り合わせ(luck)の変動によるもので、次回に向けた期待値は戻る見込みです。ADA 価格が 25% 反発したエポック640から一転、価格が一部を戻したエポック641でも、委任は静かに横ばいでした。参加が問われた5日間に、SIPO の床は静かに安定していた——そう読めます。

なお、SIPO / SIPO2 / SIPO3 の運営マージンは、かねてよりの告知どおり、本エポック642(7月9日)より 2.5% → 3.9% へ改定を適用しました。固定費(340 ADA)は据え置きです。SIPO DRep の投票力は 約 ₳89.79M(active・有効期限エポック660)を維持しています。詳しい内訳は、本日朝に公開したステーキング状況スレッド( https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2074986308397912567 )をご覧ください。


終章:参加が、次のエポックを決める

エポック641は、Cardano が「賛否」ではなく「参加」で動くチェーンであることを、はっきり見せた5日間でした。van Rossem は反対ゼロのまま、最後に参加が 51% の関門を越え(発効=PV11 切替はこれから)、Hydra 提案も一度は届かなかった参加が集まって可決、予算は 84.39% の参加で確定する。実装は、その投票の外で、RealFi・BIFROST・Bodega・Leios と、別の時計で前に進みました。

エポック642以降で、一次情報として確認すべきものを挙げておきます。

  1. van Rossem:可決に必要な閾値到達(SPO 52.02%/DRep 75.41%)を確認。次は発効=PV11 が実際に切り替わる epoch 境界の一次確認(Koios epoch_params の protocol_major=11)。
  2. Hydra の高速化資金:可決(DRep 74.25%)後の実際の資金執行と開発の進捗。committeeMinSize 変更後の委員会運用。
  3. Intersect 2,540万 ADA 提案の採否(期限7月23日頃・エポック645)。
  4. 2026年憲法委員会選挙の結果(投票期限7月23日)。
  5. RealFi のメインネット(2026年後半)に向けた設計と、BIFROST(Bitcoin↔Cardano)の投票(期限8月2日頃)。
  6. SIPO 運営マージン:本エポック642からの 3.9% 適用(確認済み)。

反対がゼロでも、参加が足りなければチェーンは進みません。だからこそ、参加が集まったこの5日間は、大きな予算も難しいアップグレードも前に出ました。あなたが預けた 1 票のステークは、賛否の数字ではなく、参加の総量として、このチェーンの意思を作っています。SIPO は SPO・DRep・観察者として、その参加のいちばん近くに立ち続けます。


出典・参照

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