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📋 Daily Intel 9/20|Midnight メインネットにスマートコントラクトが近い|TapTools が Cardano を離れ、Daedalus 11.4.0 が着地

2026-09-20SIPO

🎯 今日の主役

Midnight のメインネットで、スマートコントラクトのデプロイがまもなく有効になる——開発者のセバスチャン・ギルモ氏が 9 月 19 日にそう投稿し、Midnight の公式アカウントがそれを引き取りました。コミュニティ側でも、チームが実装の到来をほのめかしている、という観測が出ています。有効化の日付そのものは、まだどこからも示されていません。

日付がないのに書き留めておく価値があるのは、周辺の部品がこの 48 時間でそろってきたからです。GeroWallet は 2.7.1 で、Cardano 上に置いた NIGHT から生まれる DUST をウォレット内で扱えるようにしました。改善提案のリポジトリにはシリアライズ形式を定める MPS-0042 が入り、ノードは正式版の一歩手前にあたる 2.1.0-rc.2 の段階にあります。手数料の原資、データの表現形式、ノード——契約を動かすのに必要な足場が、順番に埋まってきた形です。

Midnight が掲げているのは「必要な部分だけを隠せる」プライバシーです。公開台帳の上で、誰が・いくら・何を、のどれを見せてどれを伏せるかを契約側で選べるようにする。スマートコントラクトが乗るということは、その選択をアプリケーションの作り手が書けるようになる、ということです。読み書きの場所が、プロトコルからアプリへ一段降りてきます。

裏付けとして、つくる側の数も動いています。AKINDO と Midnight の Buildathon は第 1 波だけで 159 件の提出を集め、9 月 27 日まで審査が続きます。日本では 9 月 24 日に、ZK アプリケーション開発者向けとしてはこれまでで最も実践的だという触れ込みのワークショップが予定されています。TOKEN2049 の週には、シンガポールで 3 日間のサイドイベントと 2 本の基調講演も控えています。

⚡ 先行指標 Watch と 🔄 分岐で、この「予告」がどこで確認できるかを整理しました。

🧭 今日の焦点 3 件

エコシステム: TapTools が、X アカウントを Cardano 専門として続けることをやめると表明しました。「簡単に書ける一文ではない」という言い方で、4 年にわたる関わりに区切りをつけています。SundaeSwap はすぐに送別の投稿を出し、Cardano の DeFi 分析が必要な人に向けて代替の案内を添えました。分析ツールは、チェーンを見る人の入口です。入口がひとつ減ったとき、どこがその役を引き受けるのか——Cexplorer や Cardanoscan の更新予告が、同じ週に重なっているのは偶然ではないかもしれません。

ウォレットとノード: Daedalus 11.4.0 が公開されました。保守中心のリリースで、ガバナンスの操作まわりを改善し、投票力の委任で「最初に選んだウォレットがそのまま使われる」挙動を整えています。Keystone は V3.1.0 で、Cardano の署名画面に「何に署名しているか」をそのまま出すようにしました。どちらも派手さはありませんが、委任と署名という、間違えると取り返しのつかない操作の周辺です。

実物資産: Cardano Foundation が、EU の森林破壊防止規則が輸入者に適用されるまで残り 103 日だと示し、zenGate Global の Palmyra を現場の例として挙げました。農家がモバイルでデータを記録し、協同組合が紙の束でやっていた突合を置き換える、という構図です。規制の締め切りが、トークン化の売り込みではなく導入の理由になる——この順番になっているのが、今回の見どころです。

📊 数値スナップショット

ADA $0.2256 +12.82%|NIGHT $0.02393 +12.22%(9 月 19 日時点・24 時間変化)
背景クロスマーケット: BTC $81,238 +6.59%|ETH $2,630.63 +7.93%(同)
Epoch: 656 進行中(9 月 20 日朝の時点で約 59% 経過)
Strike Finance: V2 の累計取引高が 5 億ドルを突破
AKINDO x Midnight Buildathon: 第 1 波の提出 159 件・審査は 9 月 27 日まで
EU 森林破壊防止規則の輸入者適用まで: 残り 103 日
Midnight ノード: 2.1.0-rc.2(正式版前の検証版)
Regime(Cardano エコシステム): 価格が二桁で戻す一方、話題の中心はプロトコルではなく「つくる側の足場」に移っています。

⚡ 先行指標 Watch(48-72h)

【1】Midnight のスマートコントラクト有効化がどこで確定するか。公式ブログか、ノードのリリースノートか、ドキュメントの更新か。予告が「日付」に変わる場所を見ます。

【2】ノード 2.1.0 の正式リリース。現在は rc.2 で、MPS-0042 が並行して動いています。rc が取れるタイミングと契約有効化の順番が、実装の進み方を示します。

【3】TOKEN2049 週の Midnight。シンガポールでの 2 本の基調講演で、契約とプライバシーの話がどこまで具体化するかを見ます。

【4】TapTools の抜けた穴を誰が埋めるか。Cexplorer が「大きな改善」を予告し、Cardanoscan はトークンターミナルを公開しました。分析の入口が再編されるかどうかです。

【5】9 月 24 日の日本ワークショップ。ZK アプリ開発者向けの実践編で、Buildathon の第 2 波につながるかを見ます。

🔄 48-72h 分岐(観察軸)

分岐A(基準): スマートコントラクトの有効化は予告のまま推移し、ノード 2.1.0 の正式版とドキュメント整備が先に着地します。Buildathon の審査結果(9 月 27 日)が、実際に何が作られているかの最初の答え合わせになります。

分岐B(リスク): 有効化が遅れ、Buildathon の提出物が動かせる場所を持たないまま滞留します。つくる側の熱量は、置き場所がないと数か月で冷めます。

分岐C(別軸): 分析ツールの再編が先に進み、Cexplorer や Cardanoscan が TapTools の役割を引き取ります。この場合、当面のエコシステムの話題は契約よりも「見る道具」に寄ります。

📎 直近24時間の動き

■ 重要な動き

▫ その他の動き


一次ソース / 関連リンク

■ ことば

  • DUST — Midnight で手数料を払うための資源。NIGHT を保有していると時間とともに生成されます。使い切っても NIGHT を持っていれば回復するため、「手数料を買い足す」感覚が要らないのが設計上のねらいです。
  • MPS — Midnight Improvement Proposal の略で、仕様変更を文書として残す仕組みです。今回入った MPS-0042 は、データをバイト列に変換する形式を定めるものです。
  • シールド残高 — 公開台帳の上で、金額や保有者を伏せたまま扱える残高のこと。Midnight が「必要な部分だけを隠す」と言うときの、隠せる側にあたります。
  • EU 森林破壊防止規則(EUDR) — カカオ・コーヒー・パーム油などを EU に輸入する事業者に、その産品が森林破壊に由来しないことの証明を求める規則。原産地までさかのぼる記録が要るため、供給網のデータ整備と結びつきます。