エポック655(2026年9月12日〜9月17日)
序章:「確かめた」と「確かめられる」のあいだ

日本時間9月17日6時44分、エポック655が終わりました。その境界で、2件のガバナンス提案が同時に期限を迎えています。
ひとつは「Reimburse Ikigai Info Governance Action Deposit.」。最終の賛成率は65.19%でした。必要な水準は67%です。1.81ポイント届きませんでした。
もうひとつは「Governance Incentives Framework 2026」。賛成率は1.72%で、明示的な反対は98のDRep・23億5,487万ADAまで積み上がっていました。
前号でSIPOは、Ikigai について「この速度なら届きません」と書きました。エポック653からエポック654にかけて賛成率は+6.82ポイント動いており、期限までに同じ幅しか動かなければ67%には足りない、という読みです。エポック655の5日間で、賛成率はちょうど+6.82ポイント動き、そして届きませんでした。 同じ速さのまま、同じ距離だけ足りなかったことになります。
ただ、この5日間でいちばん考えさせられたのは、票の数ではありません。
9月13日の朝、Cardano の分散型取引所 Splash の ADA/OADA プールから、約242万ADAが持ち出されました。 動いていたコードは2024年に監査を受けた範囲に含まれていました。Splash が公開した調査報告は、その監査の指摘8件のうち、今回突かれた3つの性質——差し引いた残高がプラスであること、手数料の記録の増え方、取引の向き——を扱ったものは1件もなかったと書いています。「監査済み」は本当でした。ただし監査が確かめた性質の一覧に、その3つは入っていませんでした。
9月16日の未明には、Go で書き直された Cardano ノード Dingo が、メインネットで初めてブロックを作りました。 これはネットワークにとって構造的な出来事です。ところが、そのブロックを外から見ても、どのノード実装が作ったのかを示す欄はありません。 「Dingo が作った」という帰属は、運用者と開発元の申告に依っています。
同じ日に Midnight の改善提案リポジトリに加わった MPS-0040 は、契約から呼ばれた契約が、誰に呼ばれたのかを知る手段がないことを文書にしました。台帳から読める値は「この呼び出しを自分のものとして主張した契約」であって、「実際に呼んだ契約」とは限らない、と。
そして、SIPO自身の話もあります。前号でSIPOは、最低固定費を75 ADAへ下げる提案について「SPO側にも票の面がある」と書きました。これは誤りでした。 最低固定費は経済パラメータで、この提案の可決にSPOの投票は求められていません。
監査済み。ブロックを作った。呼び出した。票の面がある。どれも「名乗り」としては成立していて、そのうちの一部は、確かめてみると名乗りと中身がずれていました。
軸は「名乗ることと、確かめられることは別でした」です。
市場のほうは、前号に続いて下げました。ADAは日次の記録で$0.205667から$0.194598へ−5.38%。境界の確定値では−5.84%です。期間の記録で最高は9月15日、最安は最終日の9月16日で、最後の1日の記録だけで−7.18%動いています。その前夜、米国上院では暗号資産の市場構造法案「クラリティ法」の審議入りが否決されていました。第7章で並べます。
第1章:エポック655の5日間を俯瞰する
まず、この5日間に何が起きたのかを領域ごとに並べます。この章だけで期間の全体像がつかめることを目的にしています。
ガバナンス
| 日付 | 出来事 | 一次ソース |
|---|---|---|
| 9月14日 | Intersect 理事選の投票が始まった。会員選出2議席に11人。日本時間9月25日21時に締切、結果の公表は9月28日 | Intersect |
| 9月15日 | SIPO DRep が、最低固定費を75 ADAへ下げる単独のパラメータ変更に棄権を投じた。理由書は英日でオンチェーンに記録 | SIPO.TOKYO |
| 9月16日 | @Cardano の Governance Hours #10 が、OpenZeppelin へ11,787,063 ADAを支出する国庫提案を取り上げた | Cardano |
| 9月17日 | 期限エポック656の2件が失効。Ikigai は賛成率65.19%(必要67%)、Governance Incentives Framework 2026 は1.72% | AdaStat |
開発・スケーリング
| 日付 | 出来事 | 一次ソース |
|---|---|---|
| 9月14日 | Blink Labs が、Go の Cardano ノード Dingo が3つのテストネットでブロックを作っていると発表。TypeScript の Gerolamo も Preview でブロックを作成 | Blink Labs |
| 9月15日 | BlockPQR が稼働を開始し、台帳・NodeCLI・形式手法を引き受けた。Dijkstra と Leios の実装と調整に向けて作業中 | Input Output |
| 9月16日 | Dingo が Cardano メインネットで初のブロック(高さ13,945,217・プール OTG) | Cexplorer |
| 9月16日 | Maestro が、商用 API を動かしていた Cardano インデクサを Apache-2.0 で公開 | GitHub |
| 9月15日 | Leios の試作ノードで、毎秒250キロバイト・簡単な取引に換算して毎秒約1,000件の処理が示されたと伝えられた | Cardanians |
Midnight・パートナー
| 日付 | 出来事 | 一次ソース |
|---|---|---|
| 9月12日未明 | Midnight Foundation の DevRel 解散に伴い、プロトコル運用を専任で担っていた担当者も今月で離任すると本人が公表(境界の約5時間前) | Stevan Lohja |
| 9月13日 | 日本でのアンバサダーリーダーの3都市ツアーが東京で最終日。約30人が参加したと日本語公式が報告 | Midnight 日本語公式 |
| 9月15日 | 償還された NIGHT が20億枚に達したと Midnight Foundation が発表。止まっていた償還ポータルは再開 | Midnight Foundation |
| 9月16日 | Gero Wallet 2.7.1 が、自分の別ウォレットの DUST で Midnight の手数料を肩代わりできるようにした | Gero Wallet |
| 9月16日 | MPS-0040「Cross-Contract Call Provenance in Compact Circuits」が追加された。呼ばれた契約は呼び出し元を知れない | GitHub |
DeFi・アプリ
| 日付 | 出来事 | 一次ソース |
|---|---|---|
| 9月13日 | Splash の ADA/OADA StableSwap プールから約242万ADAと約199万OADAが持ち出された。Optim Finance は OADA のプロトコルを停止 | Optim Finance |
| 9月14日 | Splash が8ページの調査報告を公開。原因は2024年に監査を受けた範囲のコードで、残高がマイナスになる計算を拒んでいなかった | Splash 調査報告 |
| 9月13日 | @Cardano が RealFi CEO のセミナー動画を公開。年の変わり目までに TVL 1億ドル、その先に10億ドルという目標 | Cardano |
| 9月14日 | SecondFi が、資産回収ツールの証明プログラムに対する zkSecurity の監査結果を公表。高重大度2件は修正済み、公開は「今後数週間以内」 | SecondFi |
| 9月16日 | VyFi が、Safe Swaps での不正な流出を確認し、RISE と PALM のコミュニティに影響が出たと公表。規模と原因は調査中 | VyFi |
組織・資金・イベント
| 日付 | 出来事 | 一次ソース |
|---|---|---|
| 9月14日 | Rooftop UTXO Pitch Night(総額最大50万ドルの出資枠)の応募が締め切られた | Luma |
| 9月15日 | Cardano Foundation が Mastercard の Crypto Partner Program に、Blockchains トラックで参加 | Cardano Foundation |
| 9月14日 | Cardano Foundation が、9月29〜30日にチューリッヒで開かれる CV Summit のゴールドパートナーになると発表 | Cardano Foundation |
| 9月16日 | Cardano Foundation の Gregaard 氏が、バルセロナの European Blockchain Convention で基調講演 | Cardano Foundation |
市場
| 日付 | 出来事 | 一次ソース |
|---|---|---|
| 9月15日(米国時間) | 米国上院が、暗号資産の市場構造法案「クラリティ法」の審議入りのための討論終結動議を賛成49・反対50で否決(可決には60票が必要) | CNBC |
| 9月16日 | 12指標の記録で、地合いが「暗号資産主導のリスクオフ——主要暗号資産が大幅安、株式は底堅く二極化」に変わった。ADAは1日の記録で−7.18% | 本記事 第7章(12指標の日次記録) |
この5日間でいちばん重かったのは、DeFi と開発の側です。 DeFi では Splash の流出が起き、Optim Finance の OADA が交換の場ごと止まり、最終日には VyFi の不正流出も公表されました。一方で開発の側は、Dingo のメインネット初ブロック、BlockPQR の稼働、Maestro のインデクサ公開と、「ノードとデータの層を誰が持つか」を動かす出来事が3つ並んでいます。
ガバナンスは「決着」の5日間でした。 前号までに「決着したものはありません」と書いてきた2件が、境界で両方とも失効しました。ただし終わり方はまったく違います。賛成がほぼ届きかけて時間切れになった Ikigai と、明示的な反対が分母の半分を超えたまま時間切れになった Governance Incentives Framework 2026。 この違いは第2章で扱います。
Midnight の側は、利用の入口に手が入った5日間でした。 償還された NIGHT が20億枚に達し、ウォレット側では DUST を持たないウォレットでも送金が通る工夫が入りました。同時に、プロトコル運用の担い手が離れることが本人の言葉で明らかになり、契約の呼び出しについての穴がもう1本文書になっています。
組織の側で目立つのは、Cardano Foundation の外向きの動きです。 Mastercard のプログラムへの参加、バルセロナでの基調講演、チューリッヒのサミットへの協賛。どれも「決済・金融機関の部屋に入る」方向を向いています。
第2章:同じ速さのまま、1.81ポイント届きませんでした
期限の朝、2件の数字
日本時間9月17日7時23分頃の取得時点で、期限エポック656の2件はどちらも expired(失効) と表示されています。境界で固定された最終の数字を並べます。
Reimburse Ikigai Info Governance Action Deposit.(Action ID gov_action105mjyzm3spjppny2m776lwk5jnsuu07uva9tz0yg5u4nkf770rvsql5raht・action_ref 7d37220b71806410cc8adfbdafbad494e1ce3fdc674ab13c88a72b3b27de78d90・国庫からの引き出し額103,000 ADA)
| 面 | エポック654終了時 | エポック655終了時 |
|---|---|---|
| DRep 賛成 | 118票・2,567,125,967 ADA | 129票・2,890,889,668 ADA |
| DRep 明示的な反対 | 7票・110,594,620 ADA | 5票・54,984,919 ADA |
| DRep 棄権(分母から除外) | 7票・809,556,013 ADA | 7票・805,838,212 ADA |
| 常時不信任 | 139,364,456 ADA | 139,044,608 ADA |
| 未投票 | 1,581,147,803 ADA | 1,349,926,869 ADA |
| 批准の分母 | 4,398,232,845 ADA | 4,434,846,064 ADA |
| 賛成率 | 58.37% | 65.19%(必要な水準は67%) |
| 憲法委員会 | 賛成2・未投票5 | 賛成5・反対1・未投票1 |
Governance Incentives Framework 2026(Action ID gov_action174lclj6wswk3km6chl755vp24ja44yy8fjput7z20795hdpuax7qq67pvcp・action_ref f57f8fcb4e83ad1b6f58bffd4a302aacbb5a90874c83c5f84a7f8b4bb43ce9bc0・国庫からの引き出し額4,207,967 ADA)
| 面 | エポック654終了時 | エポック655終了時 |
|---|---|---|
| DRep 賛成 | 11票・69,245,945 ADA | 12票・73,687,859 ADA |
| DRep 明示的な反対 | 91票・2,181,385,734 ADA | 98票・2,354,868,515 ADA |
| DRep 棄権(分母から除外) | 18票・947,657,859 ADA | 19票・944,420,396 ADA |
| 常時不信任 | 139,364,456 ADA | 139,044,608 ADA |
| 未投票 | 1,870,134,863 ADA | 1,728,662,898 ADA |
| 批准の分母 | 4,260,130,998 ADA | 4,296,263,880 ADA |
| 賛成率 | 1.63% | 1.72% |
| 憲法委員会 | 反対2・未投票5 | 賛成1・反対4・未投票2 |
どちらも国庫引き出しの種別なので、SPOの投票はありません。 批准の判定は DRep と憲法委員会の2面です。
Ikigai は、未投票と反対の両方から賛成へ移りました
Ikigai の賛成は、この5日間で+3億2,376万ADA増えました。同じ期間に、未投票が−2億3,122万ADA、明示的な反対が−5,561万ADA減り、批准の分母は+3,661万ADA増えています。賛成の増加は、未投票の減少だけでは足りず、反対の減少と分母の増加が合わさった形です。 反対票の数は7から5へ減りました。
前号の動きは「賛成+約3億2,720万ADA、未投票−約3億2,760万ADA」で、ほぼそのまま未投票から移った形でした。今回の賛成の増え幅(+3億2,376万ADA)は前号とほとんど同じですが、出どころが変わっています。
そして賛成率の動きは、前号も今回も+6.82ポイントです。前号でSIPOは「期限まで残り2エポックで、この速度なら届きません」と書きました。残り2エポックのうち最後の1エポックで、速度は変わらず、65.19%で止まりました。
憲法委員会の側は、この5日間で大きく動いています。賛成2・未投票5から、賛成5・反対1・未投票1へ。 9月12日の Weekly Brief #23 でSIPOは、エポック654の開始以降、委員会の票が係属中の議案に1票も入っていないことを記録しました。エポック655は、入れ替わった委員会が実際に票を投じ始めた5日間でもあります。 批准を止めたのは委員会の側ではありませんでした。届かなかったのは DRep の67%です。
GIF は、反対が分母の半分を超えたまま終わりました
Governance Incentives Framework 2026 は、前号で「明示的な反対が未投票を追い越した」提案です。今回、反対はさらに+1億7,348万ADA積み上がり、23億5,487万ADAになりました。 批准の分母は42億9,626万ADAですから、反対だけで分母の半分を超えています。 未投票は−1億4,147万ADA減っており、未投票から動いた分の多くが反対へ向かったと読めます。
賛成率は1.63%から1.72%へ、ほとんど動いていません。委員会も反対2から反対4へ増えています。
前号の読みの、最初の実例になりました
エポック653で、SIPOは「投票が集まらずに流れた議案と、明示的に反対された議案は、次に提案する人にとって意味が違う」と書きました。前号の終章では、この2件の終わり方がその読みの最初の実例になると書いています。
実際に出てきたのは、次の2つの形です。
- Ikigai:賛成65.19%・明示的な反対は5票だけ。 方向への合意はほぼあり、足りなかったのは時間と、最後に動く票でした。再提出するなら、中身を変えるより、期限内に票を集める段取りのほうが論点になります。
- GIF:賛成1.72%・明示的な反対は98票・分母の半分超。 こちらは「時間が足りなかった」とは読めません。中身そのものに合意がない、という形がはっきり票に残っています。 再提出するなら、設計から組み直すことになります。
同じ「失効」という表示でも、次に何をすべきかが票から読み取れます。 前々号から追ってきたのは、この差でした。
第3章:聞く面が、はじめから1つ少なかった
前号の訂正
前号の第2章でSIPOは「SPO 側にも票の面があります」と書き、終章の確認点の1つ目に「最低固定費の提案に、SPO側の票が入るか」を置きました。これは誤りでした。
「Reduce minPoolCost to 75 ada」(Action ID gov_action1whncs25w727rj5tml7lmv48gnaf9mm66sdjds8s3l306et7xmkdsqzqd7s2・action_ref 75e7882a8ef2bc39517bffbfb654e89f525def5a8364d81e11fc5facafc6dd9b0)が変えるのは、minPoolCost ひとつだけです。CIP-1694 は、プロトコルパラメータのうち一部をセキュリティに関わるものとして区別し、それを変える議案にだけ SPO の追加の投票を求めています。minPoolCost は経済パラメータで、そこに含まれていません。
エポック653で失効した前回の提案に SPO の投票が必要だったのは、最低固定費のためではなく、同じ束に入っていた Plutus の実行上限のためでした。 束をほどいて最低固定費だけを残した結果、SPO の投票は可決の要件から外れています。SIPOの取得経路も、この提案の SPO の閾値を0%と返しています。
この点は、前号と同じ9月12日に公開した Weekly Brief #23 では正しく書いていました。同じ日に、同じ提案について、SIPOの2本の記事が違うことを書いていたことになります。 エポックな日々654の該当箇所の記述は誤りです。お詫びして訂正します。
序章で書いた「名乗りと中身のずれ」は、SIPO自身の記事にもありました。取得した数字(SPO側の未投票や常時棄権のステーク)は正しかったのですが、その数字が可決に効くかどうかという、いちばん大事な前提を確かめていませんでした。 数字が正しくても、その数字の置き場所を間違えれば、読者に誤った問いを渡すことになります。
DRep の側は、5日間で動き始めました
SPO の面を外して、DRep と委員会の数字を並べます。
| 面 | エポック654終了時(提出の1時間17分後) | エポック655終了時 |
|---|---|---|
| DRep 賛成 | 2票・97,239 ADA | 20票・290,662,148 ADA |
| DRep 明示的な反対 | 0票 | 12票・248,078,584 ADA |
| DRep 棄権(分母から除外) | 0票 | 2票・533,897,596 ADA |
| 常時不信任 | 139,364,456 ADA | 139,044,607 ADA |
| 未投票 | 5,068,327,163 ADA | 4,015,958,841 ADA |
| 批准の分母 | 5,207,788,858 ADA | 4,693,744,180 ADA |
| 賛成率 | 0.0% | 6.19%(必要な水準は67%) |
| 憲法委員会 | 未投票7 | 賛成1・未投票6 |
賛成と明示的な反対が、ほぼ同じ厚みで積み上がっています(賛成2億9,066万ADA・反対2億4,808万ADA)。そして、棄権が2票で5億3,390万ADAあります。棄権は批准の分母から外れるため、分母は52億779万ADAから46億9,374万ADAへ小さくなりました。
期限はエポック661、日本時間10月12日6時44分頃です。残りは5エポックです。
SIPO DRep は、棄権を投じました
この棄権の2票のうち1票は、SIPO DRep のものです。9月15日に投じ、理由書を英日でオンチェーンに記録しました(SIPO DRep:minPoolCost 75 ADA 単独案に棄権)。
SIPOは8月、同じ75 ADAへの引き下げを実行上限の引き上げと束ねた前回の提案には賛成しています。今回棄権にした理由は、理由書に3つ書きました。2023年に固定費の下限を340 ADAから170 ADAへ下げたときに市場の構造が変わらなかったこと、75 ADAへの引き下げで委任者の利回りがはっきり動くプールの範囲が限られること、そして研究報告が勧める「最低マージンと組み合わせる」順序より先に、固定費の一歩だけが進むことです。
SIPOの3プールはいずれも固定費340 ADAを宣言しており、この変更で収益が機械的に動くことはありません。だからこそ、反対は既存の運営者の防衛と読まれかねません。 懸念は記録し、その重みは反対には投じない。それが棄権の意味です。
ここにも、名乗りと中身の問題があります。 SIPOは SPO でもあり、DRep でもあります。この提案に SPO として票を投じる欄はありません。運営者の側の懸念を記録できる場所は、DRep の理由書しかありませんでした。
OpenZeppelin の提案は、反対が先行しています
同じ期限エポック661の国庫提案「Withdraw 11,787,063 ada for the OpenZeppelin Stack administered by Intersect」(Action ID gov_action1gxxltxr02p28a398p8c6t08xhpg82wkkv9xgwvuxkly48lhgf20sqlkl2l8・action_ref 418df5986f50547ec4a709f1a5bce6b850753ad6614c873386b7c953fee84a9f0)も、この5日間で票が入り始めました。
| 面 | エポック654終了時 | エポック655終了時 |
|---|---|---|
| DRep 賛成 | 2票・940,007 ADA | 6票・45,953,095 ADA |
| DRep 明示的な反対 | 8票・107,530,970 ADA | 22票・809,309,378 ADA |
| DRep 棄権(分母から除外) | 0票 | 1票・40,205,215 ADA |
| 常時不信任 | 139,364,456 ADA | 139,044,607 ADA |
| 未投票 | 4,959,953,425 ADA | 4,193,129,481 ADA |
| 批准の分母 | 5,207,788,858 ADA | 5,187,436,561 ADA |
| 賛成率 | 0.02% | 0.89%(必要な水準は67%) |
| 憲法委員会 | 未投票7 | 賛成1・未投票6 |
明示的な反対は、5日間で+7億178万ADA積み上がりました。 未投票は−7億6,682万ADAです。未投票から動いた票の大半が、反対に回っています。
9月15日の SIPO.TOKYO の Signal では、反対票に添えられた理由を読みました。多くは「開発者向けの基盤を強くするという方向性は支持する」と前置きしたうえで、既存の取り組み(Input Output の contracts-library など)との重複、国庫に返ってくるものがないこと、規模を挙げています。方向ではなく、進め方と大きさへの反対です。提案書は、否決された場合は懸念を踏まえて見直し、再提出すると明記しています。
9月16日の Governance Hours #10 には、OpenZeppelin の担当者が参加しました。その後の数字が動くかどうかは、次のエポックで見ます。
第4章:「監査済み」は、確かめた性質の一覧でした
45秒の間隔で、2本の取引
9月13日、協定世界時0時47分から48分(日本時間9時47分から48分)にかけて、Splash の ADA/OADA StableSwap プールに対して、同じ人物による2本の取引が送られました。間隔は45秒です。
Splash が公開した調査報告によると、1本目の取引で、攻撃者はプールに9,870 ADAとごく少量の OADA を入れ、そのほとんどを「プロトコル手数料」として記録させました。 手数料の記録は0から9,869.999999 ADAに増え、取引に使える ADA の残高が増えたのは1 lovelace だけでした。
2本目の取引で、プールから2,434,648.42 ADAと1,988,222.18 OADAが引き出されました。 自分で入れた分を差し引いて、攻撃者の手元に残った ADA は約242万ADAです。プールに残った実際の ADA は10 ADA、取引に使える ADA の残高は−9,859.999999と、マイナスになっています。
どちらの取引も、チェーン上では検証を通った正当な取引として記録されています。
欠けていた確認は、3つでした
このプールの検証スクリプトは、実際の残高から積み上がった手数料を差し引き、その値を「取引に使える残高」として StableSwap の計算式に入れていました。報告書は、次の3つの確認が欠けていたと指摘しています。
- 差し引いた残高がプラスであることを、取引の前後どちらでも確かめていない。台帳そのものはマイナスの残高を持てませんが、計算の途中でマイナスの整数を扱うことは Plutus では許されます
- 手数料の記録が増える量に、下限しか設けていない。このプールは手数料の設定値が0だったため、入れた ADA のほぼ全額を手数料として申告できた
- 取引の向きを確かめていない。両方の資産が同時に減る動きも拒まれなかった
StableSwap の判定は、両方の残高がプラスであることを前提にしています。片方がマイナスになると掛け算の符号が反転し、プールが両方の資産を失う、経済的にありえない動きでも判定を通ってしまいます。 報告書は、残高がプラスかを確かめる仕組みか、手数料の増加に上限を設ける仕組みの、どちらか一方があれば今回の攻撃は止まったと再計算で示しています。
監査の範囲の内側で、指摘の外側にあった
報告書が紙幅を割いているのは、実際に動いていたコードの特定です。チェーン上のスクリプトを、リポジトリの特定のコミットと特定のコンパイラの版からビルドし直し、ハッシュとバイト列が完全に一致することを確かめています。
そのうえで監査との関係を整理しています。Anastasia Labs の監査報告(v1.0・2024年8月5日付)は、今回のプールの計算を含むファイルを対象にしていました。監査の後に交換の処理は変わっていません。監査の指摘は8件で、そのうち手数料の積み上げ、取引に使える残高の符号、取引の向きを扱ったものは1件もありませんでした。
監査はコードを読む作業であると同時に、どの性質を確かめたかを列挙する作業でもあります。 今回の穴は、監査の対象ファイルに含まれていながら、確かめた性質の一覧には入っていない場所にありました。
「監査済み」という名乗りは正しかったのです。ただ、その名乗りが保証していたのは「確かめた性質の一覧」までで、一覧の外は何も言っていませんでした。 前号の Hydra では「一度検証した」という前提が崩れました。今回は「監査を受けた」という前提が、読む側の中で実際より広く受け取られていた、という形です。
資金の行方は、名前を付ける基準から書かれています
攻撃者のアドレスからは、OADA の売却分も含めて合計2,552,176.54 ADAが6つの入金アドレスへ送られ、82分以内に4つのカストディ型のまとまりへ集められました。 報告書は KuCoin に786,851.54 ADA、Gate.io に550,000 ADA、運営者を確認できていない2つのまとまりに合わせて1,215,325 ADA と整理しています。
SIPOがこの報告書で注目したのは、取引所の名前を付ける基準を明記していることです。 名前を付けるのは、独立した2つの公開データセットの両方に同じ取引所名で載っている場合か、そうしたウォレットとの間に取引所の通常の集約と同じ形の送金が確認できる場合に限る。そして、KuCoin も Gate.io も準備金証明で Cardano のアドレスを公表していないため、どのラベルも取引所自身が公表したものではないと書いています。
名乗らせるのではなく、確かめられる範囲でだけ名前を付ける。 この書き方は、資金が戻るかどうかとは別に、DeFi のインシデントを記録する手本の1つになりそうです。
OADA は、交換の場ごと止まりました
OADA を発行する Optim Finance は、日本時間9月13日15時57分にプロトコルを停止しました。OADA は ADA へ直接償還する窓口を持たず、Splash の DEX 上の仕組みで ADA との連動を保つ設計でした。プール1つの被害が、交換の手段と連動の支えを同時に止めたことになります。
持ち出された約199万OADAは、Minswap の流動性の薄いプールで売られ、攻撃者が得たのは115,323.33 ADAでした。そのプールには、OADA が本来の連動水準を大きく下回る価格で残っています。報告書は、いま ADA/OADA の流動性を新しく出すと、その価格差を狙った取引の相手になると警告しています。修正したスクリプトを出すことと、OADA の連動を立て直すことは、別々の課題です。
同じ5日間に、監査がもう1本、流出がもう1件
9月14日、SecondFi は資産回収ツールの中核となる証明プログラムについて、zkSecurity による監査結果を公表しました。高重大度の指摘2件は、どちらも使っていたゼロ知識証明ライブラリそのものの欠陥で、ライブラリの更新によって修正済みと確認されています。低重大度の2件は、実用上は悪用できないとの評価のうえで残っています。ツールの公開は、回収用スマートコントラクトの専用監査を終えてから「今後数週間以内」とされました(SIPO.TOKYO の解説)。
こちらは、何を確かめ、何が直り、何が残っているかを、指摘ごとに公表しています。 監査の結果を「監査済み」の一語で済ませず、一覧として出す形です。SIPOは公開リポジトリで、ライブラリの更新が9月4日に取り込まれていることも確認しました。
そして期間の最終日、VyFi は相手と直接トークンを交換する Safe Swaps の仕組みで不正な流出を確認し、RISE と PALM のコミュニティに影響が出たと公表しました。規模と原因は、まだ示されていません。
第5章:どの実装が作ったかは、ブロックに書いてありません
2本目の実装が、メインネットに出ました
日本時間9月16日4時12分15秒、Cardano メインネットの高さ13,945,217のブロックが作られました。エポック655、世代は Conway、取引は10件です。作ったプールはティッカー OTG(Star Forge)で、このブロックを作ったノードが、Blink Labs が Go で書いている Dingo でした。
Blink Labs は約50分後に「Dingo has crossed the Rubicon.」と投稿し、Preview、Preprod、Musashi、Prime Testnet、そして Cardano Mainnet と並べたチェックリストを添えています。前々日の9月14日の夜には「3つのテストネットでブロックを作っている」と発表したばかりでした。 1日あまりでメインネットまで進んだことになります。同じ9月14日には、Harmonic Labs の TypeScript のノード Gerolamo も Preview テストネットでブロックを作ったと伝えられています。
Cardano は長く、IOG が Haskell で開発してきた cardano-node というただ1つの実装に依存してきました。1つの実装だけに頼るネットワークでは、その実装の不具合がネットワーク全体に同時に効きます。 別の実装がメインネットでブロックを作ったことは、その依存が一段だけ薄くなったことを意味します。
「本番で使わないでください」と書かれたまま
一方で、Dingo の README の冒頭には、9月16日時点でも次の警告が置かれています。
Dingo is under heavy active development and is not yet ready for production use. It should only be used on testnets (preview, preprod) and devnets. Do not use Dingo on mainnet with real funds.
開発元が「メインネットでは使わないで」と書いているものを、独立したプールの運用者がメインネットで動かした、という並びです。判断もリスクも、その運用者のものです。Star Forge Pool はその後、Dingo でメインネットのブロックを3つ作り、メモリの使用量は6GBだったと投稿しています。
帰属は、申告に依っています
ここで押さえておきたい性質があります。チェーン上のブロックには、どのノード実装が作ったかを検証できる欄がありません。 エクスプローラや Koios から取れるのは、プロトコルの版番号、VRF 鍵、運用証明書といった項目までです。
ブロックが実在し、指定のプールが作ったことはチェーンで検証できます。そのブロックを作ったソフトウェアが Dingo だったかどうかは、運用者と開発元の申告を信じる以外にありません。 その後、Dingo が作るブロックにはヘッダーに目印を付けているという説明も出ていますが(SIPO.TOKYO Daily Intel 9/17)、それは実装の側が自分で付ける印であって、他の実装が合意の中で検証する欄ではありません。
これは Dingo の問題ではありません。 cardano-node 以外の実装が増えるほど、「どの実装がどれだけブロックを担っているか」を外から数えたくなります。そのときに、名乗りしか材料がない。クライアントの多様性を数える仕組みは、まだ作られていないということです。
仕様が、実装の上に立つ順番へ
同じ5日間に、中核プロトコルの開発を引き継ぐ BlockPQR が9月15日に稼働を始めました。担当は台帳、NodeCLI、形式手法です。BlockPQR の技術ノートは、進め方の半分近くを「形式仕様を実装より先に置く」説明にあてており、台帳の規則を実装の中に暗黙のまま置かず、不変条件として明示すると書いています。取り組みとマイルストーンの主たる責任は Input Output に残り、各マイルストーンは Intersect が関門として確認する、という分担は8月の告知から変わっていません。
これは Dingo の話と地続きです。9月8日の Hard Fork Working Group の議事録には、「Alternative node teams need CIP level source of truth, rather than Haskell implementation level」と書かれていました。複数の実装が同じハードフォークを越えるには、Haskell のコードではなく、文書になった仕様が基準になる必要があります。 実装が名乗る「正しく動いている」を、仕様の側から確かめられる状態にしておく、ということです。
データの層も、読める形で外に出ました
9月16日、Cardano のデータ API を提供してきた Maestro が、自社の Cardano インデクサを Apache-2.0 で GitHub に公開しました。告知は「This is the production stack that ran our Cardano Developer API.」と書き、試作でも機能を削った派生でもなく、本番で動いていたものだと明言しています。
多くのウォレットや DEX は、自前でチェーンを走査せず、こうしたデータ事業者の API に残高や取引履歴を問い合わせています。その層の実装が読める形で出たことで、「事業者が返す値は正しいのか」を、実装の側から確かめられる範囲が広がりました。 ただし告知は「ran」と過去形で書かれており、Cardano Developer API を今後どう扱うかについては何も述べていません。
Leios は、数字を1つ出しました
Leios の試作ノードでは、毎秒250キロバイト、簡単な取引に換算して毎秒約1,000件の処理が示されたと伝えられています。実際の処理量は取引の大きさによって変わります。 試作の値として記録し、公開テストネットでの調整がどこまで安定するかを見ます。
Intersect は9月5日の週次アップデートで、Dijkstra の発効の可能性がある期間を、中程度の確度で12月5日から1月4日、高い確度で2月24日から3月26日と示しています。ノードの11.2は「1か月以内」とされていました。10月上旬までに cardano-node のリリース欄に11.2が出るかが、最初の手がかりになります。
第6章:呼ばれた側は、呼んだ相手を知れません
MPS-0040 が書いた、非対称
日本時間9月16日の朝、Midnight の改善提案リポジトリに MPS-0040「Cross-Contract Call Provenance in Compact Circuits」が追加されました。446行の文書で、状態は Proposed です。冒頭はこう書き出されています。
A Compact contract invoked as the callee of a cross-contract call cannot learn whether a contract invoked it, which contract invoked it, or which circuit of that contract made the call.
契約から呼ばれた契約は、そもそも契約に呼ばれたのか、どの契約に呼ばれたのか、その契約のどの回路が呼んだのか、いずれも知ることができない、という内容です。
呼ぶ側の作法は、対照的にきちんと決まっています。呼び出し側は自分の記録に、呼び先のアドレス・回路のハッシュ・通信のコミットメントを書き込み、検証はそれに対応する呼び出しがない取引や二重の主張を拒みます。呼び出し元の情報そのものは台帳の中に存在していて、取引を外から見るインデクサなら復元できます。読めないのは、当事者である呼ばれた側だけです。
「呼んだ」と主張できてしまった
提案が強いのは、指摘で終わっていないところです。著者らは実際のノードと台帳の版で試し、ある契約が「クライアントが行った呼び出し」を自分のものとして主張したところ、その取引はそのまま受理されたと記録しています。
他人が勝手に偽装することは検証規則で防げても、自発的な「貸し出し」は残る。台帳から読める値は、正確には「この呼び出しを自分の記録で主張している契約」であって、「実際に呼んだ契約」とは限りません。
ここにも、名乗りと中身のずれがあります。そして MPS-0040 は、その解決策を書いていません。「The design of any primitive: no mechanism, type, or namespace is chosen here.」と明記しています。MPS は「何を解くべきか」を定める文書で、「どう解くか」は後続の MIP が提案する、という分担です。前号の MPS-0039 は契約を呼ぶのに384MBの成果物が要ることを記録し、今回の MPS-0040 は呼ばれた側が呼び出し元を知れないことを記録しました。 どちらも、composability を実際に組もうとした人が最初にぶつかる壁の座標です。
DUST を持たないウォレットが、送れるようになりました
利用の入口では、具体的な手当てが入りました。Gero Wallet は9月16日の2.7.1で、自分が同じ Gero に入れている別の Midnight ウォレットの DUST で、送金の手数料を肩代わりできるようにしています。
Midnight では手数料を DUST で払い、DUST は人に渡せません。NIGHT を持たず、トークンだけを受け取ったウォレットには、手数料を払う手段がそもそもありませんでした。Gero の公開リポジトリには、9月7日にメインネットで USDM だけを持つアドレスから送金しようとして、署名の画面で処理が終わらなくなった事例が書かれています。
公開されたソースを読むと、線引きは細かく決められています。スポンサーになれるのは同じネットワークの自分のウォレットだけで、使うたびにそのウォレット自身の解錠が求められ、外部の dApp との接続経路にはスポンサーの指定が渡らないように作られています。
その前日、9月15日の未明には、Midnight Foundation が償還された NIGHT が20億枚に達したと発表しています。SecondFi の件でしばらく止まっていた償還ポータルも再開しています。受け取りの手順は、9月13日に更新した NIGHT 受け取りマニュアル 2026年版 にまとめています。
運用の層は、抜けたときに数えられます
9月12日、Midnight Foundation に籍を置いていた Stevan Lohja 氏が、自分の役割も今月で終わると公表しました。財団は9月10日に専任の DevRel チームを畳んでいます。
本人の投稿によれば、同氏はここ数か月、肩書きの上の担当ではないまま、ブロックが6秒ごとに出続ける状態を保つプロトコル運用を専任で担っていました。 テストネットの各段階を通じて運用者コミュニティをおよそ200の SPO まで育て、メインネットでは13のノード運用者、11の運用会社、およそ50のノード、3つの環境を支えてきた、と書いています。
財団の発表は、ビルダーの入口を AI 前提で作り直すという主題で一貫しており、プロトコル運用を誰がどう引き継ぐかについては書かれていません。 前号でSIPOは「DevRel の後継として何が置かれるか」を確認点に挙げました。この5日間で分かったのは、畳まれた部署に、開発者の窓口だけでなく運用の実務も同居していたということです。
日本では、アンバサダーリーダーによる3都市ツアーが9月13日の東京で最終日を迎え、約30人が参加しました。開発者向けのワークショップは9月24日に予定されています。
「参加」と「統合」のあいだ
Cardano Foundation は日本時間9月15日の夜、Mastercard の Crypto Partner Program に、Blockchains トラックで参加したと発表しました。国際送金、企業間の取引、決済の確定といった領域について、Mastercard や他の参加者と協議していくとしています。
発表されたのは、枠組みに参加者として加わったということまでです。 ADA が Mastercard の決済網で使えるようになったとか、Cardano のチェーンが同社の決済処理に組み込まれたという発表ではありません。この種のプログラムでは、参加者の名簿そのものが企業側の検討対象の一覧として機能しますので、名簿に載ることには実務上の価値があります。ただ、「参加」が「統合」の方向へ動いたと言えるのは、どの参加者と何を試すのかが固有名詞で出てきたときです。
第7章:エポック655 市場指標・KPI分析
マクロ12指標(エポック655期間・9月12日〜9月16日の日次記録)
はじめに、記録の性質についてお断りしておきます。12指標は1日1回の記録です。以下の「最高」「最安」は記録上のものであって、日中の高値・安値ではありません。株式・金利・商品の記録は市場が閉じているあいだ直前の値が据え置かれます。この期間では、9月12日・13日・14日の株式系の記録は、いずれも9月11日時点の値です。 日本国債の記録には数日の遅れがあり、最終日9月16日の記録は9月14日時点の値です。
この5日間のADAは、4日目まで持ちこたえ、最終日の記録で大きく下げました。
日次の記録で$0.205667(9月12日)→ $0.207082(9月13日)→ $0.202795(9月14日)→ $0.209729(9月15日)→ $0.194598(9月16日)。−5.38%です。期間の記録での最高は9月15日の$0.209729、最安は最終日の$0.194598。 前号は「最高が初日、最安が最終日」の一方向の下げでしたが、今回は9月15日に期間初日を上回ってから、最後の1日で−7.18%下げる形です。
エポック境界の確定値では、エポック654終了時の$0.206425からエポック655終了時の$0.194366へ、−5.84%。時価総額は$7.74bから$7.29bへ−5.83%です。ADA/JPYは¥30.3644、そのときのUSD/JPYは156.22です。
円建てでは−4.22%です。 ドル建ての−5.84%より下げ幅が小さいのは、同じ期間に円が弱くなったからです(境界のUSD/JPY 153.58→156.22)。前号は円高が下げを深くしましたが、今回は円安が下げを浅くしています。 3エポック続けて、為替が円建ての損益の形を変えています。
$NIGHTは記録上$0.02087497 → $0.01996236(−4.37%)。期間の記録での最安は9月14日の$0.01971842、最高は9月15日の$0.02095424です。前号は全銘柄で最大の下げ幅でしたが、今回はADAより浅い下げにとどまりました。
BTCの下げは、ADAの半分以下でした。 BTCは$77,199 → $75,438(−2.28%)、ETHは$2,521.90 → $2,393.21(−5.10%)。ADAの−5.38%はBTCの約2.4倍です。 前号は約1.6倍でしたので、倍率は広がっています。
記録上の14銘柄のうち、上げたのはWLFI(+4.53%)だけです。 下げ幅の大きい順に、ICP(−9.89%)、FET(−9.23%)、DOT(−8.85%)、ATOM(−7.93%)、ALGO(−6.39%)、XRP(−5.88%)、LINK(−5.81%)、ADA(−5.38%)、SOL(−5.29%)、ETH(−5.10%)、NIGHT(−4.37%)、AVAX(−2.68%)、BTC(−2.28%)。前号で上げ幅の首位と2位だったDOT(+15.30%)とATOM(+13.29%)が、今回は下げ幅の3位と4位に入れ替わっています。
最終日の記録の地合いは「暗号資産主導のリスクオフ——主要暗号資産が大幅安、株式は底堅く二極化」でした。 9月16日の1日の記録で、XRPが−11.12%、ICPが−10.49%、FETが−10.07%、ADAが−7.18%、ETHが−5.87%、BTCが−3.95%。前日の9月15日の記録は「リスクオン——BTC・ETH上昇・VIX低位安定」でしたから、1日で地合いが入れ替わっています。
時間の並びを確認しておきます。 米国上院のクラリティ法の採決は現地時間9月15日14時15分、日本時間では9月16日3時15分でした。9月16日の記録(日本時間7時30分)は、その後に取られています。時間の並びは一致していますが、SIPOは最終日の下げをこの1件に帰しません。 下げは暗号資産全体に広がっており、同じ期間に原油が上げ、ドルと米金利も上げています。
原油は、前号に続いて上げました。 WTIは$99.99 → $105.48(+5.49%)、ブレントは$104.42 → $108.35(+3.76%)。どちらも期間の最高は最終日、最安は初日です。前号のWTI +13.52%に比べると幅は半分以下ですが、2エポック続けて原油が上げています。
株式は小幅に下げ、VIXは上げました。 S&P500が7,656.98 → 7,585.73(−0.93%)、ナスダックが26,333.04 → 25,981.57(−1.33%)、ダウが52,573.29 → 52,093.11(−0.91%)。日経平均先物は64,590 → 63,545(−1.62%)で、期間中の最安は9月15日記録の63,260です。VIXは15.84から17.20へ+8.59%。株式の下げは暗号資産よりはるかに浅く、地合いの言葉どおり「二極化」の形です。
金は、2エポック続けて下げました。 金は$4,390.00 → $4,331.40(−1.33%)で、期間中の最高は初日、最安は最終日です。原油が上げて金が下げる組み合わせは、前号と同じです。
為替では、円が弱くなりました。 USD/JPYは153.554から155.060(+0.98%)へ。ドル指数(DXY)は99.095から99.612(+0.52%)へ上げています。前号は「円だけが動いた」2エポックでしたが、今回はドルそのものが強くなっています。 米10年債利回り(TNX)は4.975%から4.996%へ、ほぼ横ばいで5%の手前にあります。期間中の最安は9月15日記録の4.961%です。
日本国債の利回りは上げました。 10年は2.920%(9月10日時点)から2.988%(9月14日時点)へ、30年は3.995%から4.040%へ。30年は4%台に乗っています。 日米10年金利差は2.055から2.008へ縮みました。前号は米金利が上がって日本国債が下がり差が広がりましたが、今回は日本国債の側が上げて差が縮んでいます。
暗号資産関連株のCOINは175.26 → 172.11(−1.80%)。ただし途中の形は大きく揺れています。9月15日の記録(9月14日時点)で191.45まで上げ、9月16日の記録で−10.10%下げています。 期間の差だけを見ると小さく見えますが、最後の1日の動きはADAと同じ向きで、幅はより大きいものでした。
Cardano オンチェーンKPI
データ基準日は2026年9月15日23時59分55秒(UTC)です。エポック655の終了境界(9月16日21時44分51秒 UTC)より約22時間前の断面で、第9章のネットワーク指標とは出典も時点も違います。
| 指標 | エポック655(基準日 9月15日) | 前回記録(エポック654基準日 9月10日) |
|---|---|---|
| ステーキング率 | 56.96% of supply | 57.01% |
| Nakamoto係数 | 162 | 163 |
| 日次Tx(最新日) | 21,252(9月15日) | 19,735(9月10日) |
| アクティブアドレス | 10,673 | 9,241 |
| Script Tx比率 | 37.38% | 27.59% |
| ステーブルコイン総額 | $62.08M | $62.58M |
| Treasury | 1,352,660,262 ADA(エポック655) | 1,348,927,211 ADA(エポック654) |
アクティブアドレスと日次トランザクションが、そろって増えました。 アクティブアドレスは9,241から10,673へ+1,432、日次Txは19,735から21,252へ+1,517。そして Script Tx比率は27.59%から37.38%へ+9.79ポイントです。
これで3つの基準日の組み合わせが、すべて違う形になりました。 エポック653の基準日は「件数減・スクリプト比率増」、エポック654は「件数増・スクリプト比率減」、そして今回は「件数増・スクリプト比率増」です。前号でSIPOは「前号で観測した構成の変化は、継続的な傾向ではなく揺れだった可能性が高くなった」と書きました。今回、件数とスクリプト比率が同時に上がったことで、揺れの中にも水準の切り上がりがあるのかどうかは、もう1つ基準日を重ねないと言えません。 結論は出しません。
Treasury は、エポック654の1,348,927,211 ADAから1,352,660,262 ADAへ、+3,733,051 ADAです。 前号の+4,076,845 ADAと、おおむね同じ範囲にあります。
ステーブルコイン総額は、$62.58Mから$62.08Mへ、−$0.50Mです。 内訳を並べると、USDCx $46,023,178(前回$46,086,081)、USDM $8,627,076(前回$8,915,886・−$288,810)、USDA $4,102,178(前回$4,252,178・−$150,000)、Djed USD $1,466,318、iUSD $1,381,400(前回$1,373,126)。前号の増加を動かしたUSDCxは、今回はほぼ横ばいです。減少分の大半はUSDMとUSDAで説明がつきます。 USDMとUSDAは、前号に続いて2回続けて減っています。
Nakamoto係数は163から162へ1つ下がりました。ガバナンスアクションの集計は提案中5・批准0・失効71(基準日時点)です。本記事の第2章・第3章で扱った4件とは集計の範囲も時点も違いますので、この「提案中5」と本記事の4件は突き合わせないでください。
SIPO DRep 活動
SIPO DRepの投票力は、2026年9月17日の確認時点で約₳88.12Mです(登録済み・active・有効期限エポック675・委任者389名)。エポック654記事の時点では約₳87.55M・384名でしたから、₳0.57Mほど増え、委任者も5名増えています。 有効期限はエポック671から675へ延びました。
量と人数が同時に増えたのは、これで3エポック連続です。 増え幅は前号(₳3.65M)より小さくなりましたが、委任者は5エポック連続の増加です。
取得した時点の値であり、エポック境界で固定した値ではありません。
第8章:エポック655 配信記事の紹介
エポック655の5日間に、SITIONグループの3アカウントから配信した記事のうち、暗号資産・ブロックチェーン関連を中心に抜粋して並べます。
| 日付 | 媒体 | 種別 | タイトル | URL |
|---|---|---|---|---|
| 9月12日 | SIPO.TOKYO | エポックな日々 | 省いたところが、壊れどころでした──Hydra が検証を戻し、minPoolCost が束をほどき、ADA が5日で5.40%下げた5日間 | 記事 |
| 9月12日 | SIPO.TOKYO | Weekly Brief | Weekly Brief #23|再提出の minPoolCost、SPO 投票が不要に | 記事 |
| 9月12日 | SIPO.TOKYO | Signal | Intersect 理事選、投票資格は3月18日までの入会で確定 | 記事 |
| 9月12日 | SIPO.TOKYO | Signal | Midnight、DevRel 解散でブロック運用の担い手も離任 | 記事 |
| 9月12日 | SIPO.TOKYO | Signal | Cardano 財団、バルセロナで Visa らとトークン化パネル | 記事 |
| 9月13日 | SIPO.TOKYO | 解説 | NIGHT 受け取りマニュアル 2026 年版——償還の手順、12 月 4 日で終わる解凍、受取先が Yoroi / SecondFi だった方の分岐 | 記事 |
| 9月13日 | SIPO.TOKYO | DRep | Cardano憲法を育てるCAPポータル――5つの議論とSIPO DRepの暫定見解 | 記事 |
| 9月13日 | SIPO.TOKYO | Signal | Cardano の公開会議 3 件、日本時間は 9 月 16 日の未明と夜 | 記事 |
| 9月13日 | SIPO.TOKYO | Daily Intel | IOG 週報に Hydra 2.4.1 と Leios 試作の前進 | 記事 |
| 9月14日 | SIPO.TOKYO | Deep Dive | Splash の約242万 ADA 流出、監査済みコードにマイナス残高の確認なし | 記事 |
| 9月14日 | SIPO.TOKYO | Signal | Optim Finance、Splash のプール悪用で OADA を停止 | 記事 |
| 9月14日 | SIPO.TOKYO | Signal | RealFi、TVL 1億ドルから10億ドルへの道筋をセミナーで説明 | 記事 |
| 9月14日 | SIPO.TOKYO | Signal | SecondFi 回収ツールのゼロ知識回路、監査の高重大度 2 件を修正 | 記事 |
| 9月14日 | SIPO.TOKYO | 動画翻訳 | チャールズ・ホスキンソン氏動画「Devs versus Builders」紹介・解説・全翻訳 | 記事 |
| 9月14日 | SIPO.TOKYO | 動画翻訳 | チャールズ・ホスキンソン氏動画「Navier-Stokes」紹介・解説・全翻訳 | 記事 |
| 9月14日 | SIPO.TOKYO | Daily Intel | Splash が OADA プール流出の原因と資金の行方を公開 | 記事 |
| 9月15日 | SIPO.TOKYO | DRep | SIPO DRep:minPoolCost 75 ADA 単独案に棄権 | 記事 |
| 9月15日 | SIPO.TOKYO | Signal | OpenZeppelin 国庫提案、公開討議を前に反対票が先行 | 記事 |
| 9月15日 | SIPO.TOKYO | Daily Intel | Go と TypeScript の Cardano ノード、テストネットでブロックを作成 | X |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | Signal | Go 製ノード Dingo、Cardano メインネットで初のブロック | 記事 |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | Signal | BlockPQR 稼働、担当は Cardano の台帳・ノード・形式手法 | 記事 |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | Signal | Maestro、Cardano インデクサを Apache-2.0 で公開 | 記事 |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | Signal | Midnight MPS-0040、呼ばれた契約は呼び出し元を知れない | 記事 |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | Signal | Gero 2.7.1、Midnight の手数料を別ウォレットの DUST で肩代わり | 記事 |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | Signal | Cardano 財団、Mastercard の暗号資産パートナープログラムに参加 | 記事 |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | 動画翻訳 | チャールズ・ホスキンソン氏動画「Clarity Act」紹介・解説・全翻訳:一括で通す設計が落ちたあと、何を分けて通すのか | 記事 |
| 9月16日 | SIPO.TOKYO | Daily Intel | Cardano Foundation、Mastercard の暗号資産パートナープログラムに参加 | 記事 |
| 9月16日 | LiveMakers | Signal | クラリティ法、上院で審議入りならず——交渉役の民主党議員が倫理条項で反対に回った | X |
| 9月17日 | SIPO.TOKYO | Daily Intel | Gero Wallet v2.7.1、Midnight の秘匿残高を本番で表示 | 記事 |
この5日間のSIPO.TOKYOは、Signal を中心に、Deep Dive、DRep の投票記録、動画の全翻訳3本を配信しました。 上の表に載せたほかにも、LiveMakers・LifeMakers の2媒体から市場・地政学・AI・ライフスタイルの記事が出ています。LifeMakers の「星読み」は毎日配信を続けていますが、本表の対象外としています。
エポック655は、SIPOにとって「同じ日に、2つの記事が違うことを書いていた」ことに気づいた5日間でもありました。 第3章で訂正したとおり、9月12日の Weekly Brief #23 は minPoolCost の提案に SPO の投票が不要になったことを正しく書き、同じ日のエポックな日々654は SPO の票の面があると書いていました。配信本数が増えるほど、記事と記事のあいだで前提を突き合わせる手間は増えます。 次号からは、エポックな日々の執筆前に、同じ期間に出した Weekly Brief と DRep 記事の前提を照らし合わせます。
第9章:エポック655 終了時点 ステーキング動向

3プール合計(エポック655:100%時点)
| 項目 | 値 | 前エポック比 |
|---|---|---|
| ライブステーク | 107,897,905.89 ADA(107.90M) | −962,657.75 |
| 有効ステーク | 108,860,563.64 ADA(108.86M) | −764,030.91 |
| 委任者数 | 2,142名 | −11 |
| エポック生成ブロック | 115 | +10 |
| 累計生成ブロック | 47,409 | +115 |
プール別
| プール | ライブステーク | 有効ステーク | 委任者 | エポックブロック | 累計ブロック |
|---|---|---|---|---|---|
| SIPO | 57,052,790.37(−443,723.23) | 57,496,513.60(−257,538.60) | 1,113(−8) | 62(+2) | 20,178 |
| SIPO2 | 25,256,039.75(+110,807.69) | 25,145,232.06(−81,603.80) | 472(±0) | 23(+9) | 15,102 |
| SIPO3 | 25,589,075.77(−629,742.21) | 26,218,817.98(−424,888.51) | 557(−3) | 30(−1) | 12,129 |
マージンは3プールとも3.9%、固定費340 ADA、保証金50,000 ADA です。
SIPO2 のブロックは、14から23へ戻り始めました
前号でSIPOは、SIPO2 のエポックブロックが54から14へ落ちたことを記録し、「2エポック続けて低い水準にとどまるなら、確率の話ではなくなります」と書きました。
エポック655の SIPO2 は23ブロックです。 14から+9で、戻り始めてはいます。ただし、同じエポックの SIPO3 は有効ステーク2,622万ADAで30ブロック、SIPO2 は有効ステーク2,515万ADAで23ブロックです。近い規模のプールで、まだ差が残っています。
ブロック生成は確率的で、1エポックの数字からプールの状態は読めません。前号の14は大きく下振れ、今回の23は下振れの範囲から戻りつつある、というのが言える範囲です。 SIPOは運用側で異常を検知していません。2エポック続けて「低い水準にとどまる」ことにはならなかったので、確率の揺れとして扱い続けます。次のエポックでも、SIPO2 と SIPO3 の差を見ます。
3プール合計では105から115へ+10です。SIPO は60から62、SIPO3 は31から30で、ほぼ横ばいでした。
有効ステークとライブステークの照合が、6回続けて成立しました
エポック654の終了時点のライブステークが、そのままエポック655の有効ステークになっています。
| プール | エポック654 ライブステーク | エポック655 有効ステーク | 差 |
|---|---|---|---|
| SIPO | 57,496,513.60 | 57,496,513.60 | 0.00 |
| SIPO2 | 25,145,232.06 | 25,145,232.06 | 0.00 |
| SIPO3 | 26,218,817.98 | 26,218,817.98 | 0.00 |
前号に続いて、3プールとも小数点以下まで完全に一致しました。 前号で「5回目」と書きましたので、今回で6回目です。
この照合を毎回書いているのは、別々の出典から取った数字が一致するかどうかが、そのまま検算になるからです。本記事の第3章で、SIPOは前号の前提の誤りを訂正しました。数字の出どころを確かめる手順は、この章では6回続けて機能しています。 数字の置き場所を確かめる手順を、ほかの章にも同じ強さで持たせる必要がある、というのが今回の反省です。
ライブステークは、3エポック続けて減りました
ライブステークは3プール合計で−96万2,658 ADA、率にして−0.88%です。 前々号が−48万6,591 ADA、前号が−76万4,031 ADAでしたので、3エポック続けて減り、減り幅も続けて広がっています。
内訳は、SIPO3 が−62万9,742 ADAで最も大きく、SIPO が−44万3,723 ADA。SIPO2 だけが+11万808 ADAと増えています。 委任者数は SIPO が−8名、SIPO3 が−3名、SIPO2 は増減なしです。
SIPO の−8名は、ライブステーク−44万ADAに対して1名あたりの規模が小さい移動の積み重ねと読むのが自然で、大口の1件の移動ではありません。SIPO3 は−3名で−63万ADAですから、こちらは比較的まとまった移動を含んでいる可能性があります。ただし、いずれも委任者の事情をSIPOは知りません。 ADA価格が同じ期間に−5.38%動いていますが、委任量と価格の関係をSIPOは主張しません。
3エポック続けて減っているという事実は、そのまま記録します。 減り幅がさらに広がるのか、止まるのかを、次のエポックで見ます。
累計47,409ブロック
3プールの累計ブロックは47,409です。SIPO 20,178 / SIPO2 15,102 / SIPO3 12,129。 エポック655では115ブロックを積み上げました。
ネットワーク全体では、委任者の減少が鈍りました
| 指標 | エポック655 | 前エポック比 |
|---|---|---|
| ステーキング率 | 56.45% | −0.04ポイント |
| 総ステーク | 21,357,778,070 ADA | −13,019,001 |
| 流通供給量 | 37,835,786,762 ADA | +6,204,116 |
| 委任者総数 | 1,337,408名 | −584名 |
| アカウント総数 | 5,984,534 | +5,167 |
| 総ホルダー | 3,298,411 | +1,150 |
| ブロック生成のあったプール | 935 | −18 |
| 総プール数 | 2,896 | +2 |
| ステークのあるプール | 2,676 | +1 |
委任者総数は、6エポック連続で減りました。ただし減り方は−975名から−584名へ、はっきり鈍っています。 前号でSIPOは「減り方は鈍化から拡大へ転じた」と書きました。今回はもう一度、鈍化の側へ戻っています。 6エポック続けて減っていること自体は変わりませんので、向きが変わったとは言えません。
アカウント総数は+5,167、総ホルダーは+1,150で、どちらも増え続けています。 「新しいアカウントは増え、委任している人は減っている」という構図は、これで6エポック続いています。
総ステークは−1,302万ADAです。 前々号の−506万ADA、前号の−1,547万ADAに続いて3エポック連続の減少ですが、幅は前号より小さくなりました。流通供給量は+620万ADAで増えていますので、ステーキング率は56.49%から56.45%へ、0.04ポイント下がりました。
ブロック生成のあったプールは、953から935へ−18です。 前号で921から953へ戻ったことを記録しましたが、今回はその半分ほどを戻しています。総プール数(2,896)とステークのあるプール数(2,676)はほぼ動いていませんので、エポックごとの確率的な揺れの範囲として扱います。
SIPOの3プールは、この5日間で115ブロックを生成しました。 委任していただいているみなさまのおかげです。
終章:名乗りは、確かめられる形で残します

エポック654の終わりに挙げた確認点を、一つずつ答え合わせします。
最低固定費の提案に、SPO側の票が入るかは、問いそのものが誤りでした。 第3章で訂正したとおり、最低固定費は経済パラメータで、この提案の可決に SPO の投票は求められていません。SIPOの取得経路が返す SPO の閾値は0%です。SPO 側の欄は賛成0・反対0・棄権0のままで、常時棄権に置かれたプールは614から631へ、ステークは116億2,253万ADAから121億2,616万ADAへ増えていますが、いずれも可決の判定には効きません。 代わりに動いたのは DRep の側で、賛成率は0.0%から6.19%へ、賛成20票・明示的な反対12票・棄権2票です。前号で見たいと書いた「束をほどいたことが投票行動に効くか」については、賛成と反対がほぼ同じ厚みで入り始めた、というところまでが答えです。
期限エポック656の2件が、どう終わるかは、答えが出ました。両方とも失効です。 Ikigai は賛成率65.19%で、67%に1.81ポイント届きませんでした。明示的な反対は5票だけです。Governance Incentives Framework 2026 は賛成率1.72%で、明示的な反対は98票・23億5,487万ADA、分母の半分を超えていました。「投票が集まらずに流れた議案と、明示的に反対された議案は意味が違う」という読みの、最初の実例が2つ並んで出ています。
Hydra 2.4.1 への追随と、テスト設計への手当ては、今回は確認できていません。 公開情報で確認できるのは、境界の前日にあたる9月11日付の週次開発報告が旧版からの更新を勧めたところまでで、この5日間に、追随の進み具合や、再適用の経路を完全な検証と同一視しないテストが入ったかどうかを示す公開情報を、SIPOは見つけられていません。 持ち越しです。
Musashi Dojo で、鍵の登録まで到達するプールがどれだけ出るかは、今回は確認できていません。 鍵を登録し直したプールの数を示す公開情報を、SIPOは見つけられていません。持ち越しです。 ただし同じテストネットで、Dingo がブロックを作ったことは Blink Labs が発表しています。
10月1日に向けた告知が、どう積み上がるかは、部分的に答えが出ました。 RealFi 側からは、@Cardano が CEO のセミナー動画を公開し、年の変わり目までに TVL 1億ドルという目標と、メインネットの立ち上げ・Lace との連携・DeFi プールをまとめて扱うテーマが示されました。前号で「告知がなかったこと自体を持ち越しの材料とする」と書いた RealFi は、この5日間で数字を伴う告知を出しています。 一方、Sundae v4 について「初日に何が有効で、何が後から来るのか」を段階として示す公表は、SIPOは確認できていません。
DevRel の後継として、何が置かれるかは、部分的に答えが出ました。 後継の窓口そのものは示されていません。この5日間で分かったのは、畳まれた部署にプロトコル運用の実務も同居しており、その担い手が今月で離れることです。日本では3都市ツアーが東京で終わり、9月24日に開発者向けワークショップが予定されています。
SIPO2 のブロック生成が、水準に戻るかは、答えが出ました。戻り始めています。 14から23へ+9です。ただし近い規模の SIPO3(30ブロック)とはまだ差があり、2エポック続けて低い水準にとどまることにはなりませんでしたが、戻り切ったとも言えません。
委任者総数の減少が、6エポック目に入るかは、答えが出ました。入りました。 −584名で6エポック連続の減少です。ただし減り方は前号の−975名から鈍っています。 アカウント総数と総ホルダーは増え続けており、「入ってきた人が委任へ進まない」構図は続いています。
8件のうち、答えが出たものが3件(期限656の2件・SIPO2のブロック・委任者総数)、部分的に答えが出たものが2件(10月1日の告知・DevRel の後継)、持ち越しが2件(Hydra とテスト設計・Musashi Dojo の鍵登録)です。そして、問いそのものが誤っていたものが1件(minPoolCost の SPO 票)ありました。 前号の確認点を立てた時点で前提を確かめていれば、この1件は別の問いになっていたはずです。
そのうえで、エポック656で確認すべきものを挙げます。
- 最低固定費の提案で、DRep の賛成と反対のどちらが先に厚くなるか(ガバナンス):賛成2億9,066万ADA・反対2億4,808万ADAと、ほぼ同じ厚みで入り始めました。未投票は40億1,596万ADA残っています。期限はエポック661で、残りは5エポックです。要件外でも SPO が意思表示として票を投じるのかどうかも、あわせて見ます。
- OpenZeppelin の提案で、Governance Hours #10 のあとに反対の積み上がりが止まるか(ガバナンス):明示的な反対は5日間で+7億178万ADAです。既存の取り組みとの役割分担の説明が出たあとで、反対を投じた DRep が理由を更新するか、未投票41億9,313万ADAがどちらに動くかを見ます。
- Splash の修正スクリプトと、OADA の立て直しの順序(DeFi):報告書は、欠けていた3つの確認のどれか1つで攻撃は止まったとしています。修正版にどの確認が入ったかを、報告書の第3章と突き合わせます。 取引所への連絡の結果と、VyFi の調査結果が示されるかもあわせて見ます。
- Dingo 以外のプールが、メインネットで別の実装を試すか(開発):どの実装がブロックを作ったかを外から確かめる手段が話題になるか、そして cardano-node 11.2 が10月上旬までにリリース欄に出るかを見ます。
- MPS-0040 に続く MIP が出るか、Gero の手数料の肩代わりが他のウォレットに広がるか(Midnight):問題の座標が書かれたあとで、解決策の文書が出てくるまでの速さは、Midnight の開発の温度を示します。
- Mastercard のプログラムで、固有名詞の入った続報が出るか(組織):「参加」が「統合」の方向へ動いたと言えるのは、どの参加者と何を試すのかが出てきたときです。Intersect 理事選の投票は9月25日に閉じ、結果は9月28日に公表されます(エポック657の範囲です)。
- アクティブアドレスとスクリプト比率が、今回の水準を保つか(オンチェーンKPI):3つの基準日がすべて違う形になりました。4つ目の基準日で、件数10,673・スクリプト比率37.38%という水準が維持されるかどうかで、切り上がりか揺れかを判断する材料が1つ増えます。
- 3プールのライブステークの減少が4エポック目に入るか、SIPO2 と SIPO3 のブロックの差が縮むか(ステーキング):ライブステークは3エポック続けて減り、減り幅も広がっています。SIPO2 は23、SIPO3 は30です。
エポック655は、名乗ることと、確かめられることが別だと分かった5日間でした。
Splash のプールは、監査済みでした。監査が確かめた性質の一覧に、今回突かれた3つが入っていなかっただけです。 報告書は、実際に動いていたコードをバイト単位で特定し、取引所の名前は根拠が2つそろうまで付けない、という書き方をしました。名乗りを、確かめられる形に置き直す作業です。
Dingo は、メインネットでブロックを作りました。ただしブロックには、作った実装を検証できる欄がありません。 構造的な一歩であることと、その一歩を外から数える仕組みがまだないことが、同じ日に並びました。
MPS-0040 は、呼ばれた契約が呼び出し元を知れないこと、そして「呼んだ」と主張できてしまうことを文書にしました。解決策はまだありません。穴の形と、その穴を確かめた手順が公開されただけです。
そして SIPO自身が、前号で「SPO 側にも票の面がある」と書いていました。取得した数字は正しく、その数字が可決に効くかという前提を確かめていませんでした。
この4つに共通しているのは、名乗りが嘘だったわけではない、ということです。 監査はあり、ブロックは作られ、呼び出しは主張され、数字は正しく取れていました。ずれていたのは、その名乗りが保証する範囲と、受け取る側が思った範囲です。
SIPOがこれを悪い5日間だと考えないのは、そのずれがどれも公開の場で書き出されたからです。 Splash は調査報告で、Blink Labs は README の警告で、MPS-0040 は446行の文書で、SIPOはこの記事の第3章で。確かめられる形で残っていれば、次に読む人は同じずれを踏まずに済みます。
市場のほうは、5日間で−5.38%です。最後の1日で暗号資産全体が下げ、株式は浅い下げにとどまり、原油は2エポック続けて上げ、ドルと円安が進みました。 米国上院のクラリティ法の採決と時間の並びは一致していますが、SIPOはこの下げを1つの出来事に帰しません。 事実として記録し、次のエポックで水準が戻るかを見ます。
いつもSIPO / SIPO2 / SIPO3へ委任をいただき、ありがとうございます。委任は、ブロック生成を支えるだけでなく、DRepを通じて判断の重みを託す行為でもあります。SIPOはSPO・DRep・観察者として、結論だけでなく、その結論へ至る理由と、まだ答えの出ていない問いを記録し続けます。そして、自分の書いたものが誤っていたときは、それも同じ場所に記録します。
次の期限は、エポック661です。10月12日の朝6時44分頃に、最低固定費と OpenZeppelin の2件が同時に終わります。
出典・参照
- AdaStat:Reimburse Ikigai Info Governance Action Deposit.(期限エポック656・失効) — https://adastat.net/governances/gov_action105mjyzm3spjppny2m776lwk5jnsuu07uva9tz0yg5u4nkf770rvsql5raht
- AdaStat:Governance Incentives Framework 2026(期限エポック656・失効) — https://adastat.net/governances/gov_action174lclj6wswk3km6chl755vp24ja44yy8fjput7z20795hdpuax7qq67pvcp
- AdaStat:Reduce minPoolCost to 75 ada(エポック654提出・期限エポック661) — https://adastat.net/governances/gov_action1whncs25w727rj5tml7lmv48gnaf9mm66sdjds8s3l306et7xmkdsqzqd7s2
- AdaStat:Withdraw 11,787,063 ada for the OpenZeppelin Stack administered by Intersect(エポック654提出・期限エポック661) — https://adastat.net/governances/gov_action1gxxltxr02p28a398p8c6t08xhpg82wkkv9xgwvuxkly48lhgf20sqlkl2l8
- GovTool:OpenZeppelin Stack の国庫提案(投票状況と各票の理由) — https://gov.tools/governance_actions/gov_action1gxxltxr02p28a398p8c6t08xhpg82wkkv9xgwvuxkly48lhgf20sqlkl2l8
- CIP-1694(セキュリティに関わるパラメータ群と SPO の追加投票の定義) — https://github.com/cardano-foundation/CIPs/blob/master/CIP-1694/README.md
- SIPO.TOKYO:Weekly Brief #23|再提出の minPoolCost、SPO 投票が不要に — https://sipo.tokyo/weekly-brief-23/
- SIPO.TOKYO:SIPO DRep:minPoolCost 75 ADA 単独案に棄権 — https://sipo.tokyo/sipo-drep-minpoolcost-75-ada-abstain/
- Cardano:Governance Hours #10 の告知 — https://x.com/Cardano/status/2099559083397333263
- Intersect:理事選の投票資格 — https://x.com/IntersectMBO/status/2098420053620248724
- Intersect:理事選の投票開始 — https://x.com/IntersectMBO/status/2099472199027437972
- Intersect ナレッジベース:September 2026 – Board Elections — https://docs.intersectmbo.org/intersect-knowledge-base/intersect-membership/intersect-voting-events/2026-intersect-elections/september-2026-board-elections
- Splash:StableSwap(ADA/OADA)流出の調査報告 — https://github.com/splashprotocol/splash-core/blob/main/validators_v2/validators/stable_pool/SPLASH_STABLESWAP_INCIDENT_2026-09-13.pdf
- Splash:流出の告知 — https://x.com/splashprotocol/status/2099216297913377253
- Splash ドキュメント:Audits(Anastasia Labs の StableSwap 監査報告を含む) — https://docs.splash.trade/concepts/audits
- Optim Finance:OADA のプロトコル停止 — https://x.com/OptimFi/status/2099029810626593147
- Optim Finance ドキュメント:OADA Overview — https://optim-finance.gitbook.io/optim-finance/oada/overview
- SecondFi 公式アカウント(回収ツールの監査結果の公表) — https://x.com/secondfiapp
- Emurgo/proof-tool(GitHub) — https://github.com/Emurgo/proof-tool
- VyFi:Safe Swaps での不正流出の公表 — https://x.com/VyFiOfficial/status/2100032253434941499
- Cardano:RealFi CEO セミナー動画 — https://x.com/Cardano/status/2099131735573242319
- Blink Labs:Dingo のメインネット初ブロック — https://x.com/blinklabs_io/status/2099951643920142612
- Blink Labs:Dingo のテストネットでのブロック作成 — https://x.com/blinklabs_io/status/2099496381538848925
- Cexplorer:高さ13,945,217のブロック — https://cexplorer.io/block/727b0a50df3ae3130b19f2f59f1e8bf645a0bdb93c8b6c8eaf7e218b5ed91b2d
- blinklabs-io/dingo(README の警告文) — https://github.com/blinklabs-io/dingo
- Star Forge Pool:Dingo でのメインネットのブロック — https://x.com/Star_Forge_Pool/status/2100175725953171933
- harmoniclabs/gerolamo(GitHub) — https://github.com/harmoniclabs/gerolamo
- Input Output:BlockPQR 稼働の告知 — https://x.com/IOGroup/status/2099840318128406947
- BlockPQR 技術ノート:BlockPQR goes live to continue Cardano’s core protocol work — https://blockpqr.io/blockpqr-goes-live.html
- Intersect 週次アップデート #127(ノードのロードマップと発効時期の窓) — https://www.intersectmbo.org/news/intersect-weekly-update-127-sep-5-2026
- Hard Fork Working Group 議事録(2026年9月8日) — https://cardanoupgrades.docs.intersectmbo.org/general/hard-fork-working-group-meeting-minutes/8th-september-2026
- maestro-org/maestro-cardano-indexer(Apache-2.0) — https://github.com/maestro-org/maestro-cardano-indexer
- Maestro:インデクサ公開の告知 — https://x.com/GoMaestroOrg/status/2100041234127757379
- Cardanians:Leios 試作の処理能力 — https://x.com/Cardanians_io/status/2099800391311352076
- MPS-0040: Cross-Contract Call Provenance in Compact Circuits — https://github.com/midnightntwrk/midnight-improvement-proposals/blob/main/mps/mps-0040-cross-contract-call-provenance.md
- MPS-0040 の追加コミット — https://github.com/midnightntwrk/midnight-improvement-proposals/commit/8a76400c561d41565f9a681eb54cb1c17435f5a4
- Gero Wallet:2.7.1 の DUST 手数料の肩代わり — https://x.com/GeroWallet/status/2099917284823146916
- Gero Wallet ソースコード v2.7.1 タグ — https://github.com/Gero-Labs/gerowallet/tree/v2.7.1
- Midnight Docs:DUST architecture — https://docs.midnight.network/concepts/dust-architecture
- Midnight Foundation:償還された NIGHT が20億枚に到達 — https://x.com/midnightfdn/status/2099531123546108427
- Stevan Lohja 氏の投稿(役割の終了と運用の記録) — https://x.com/stevanlohja/status/2098454062454772000
- Midnight Foundation:DevRel チームの終了と方針転換 — https://x.com/midnightfdn/status/2098077889346363584
- Midnight 日本語公式:東京ミートアップの報告 — https://x.com/midnight_jpn/status/2099322271487959428
- Cardano Foundation:Mastercard Crypto Partner Program への参加 — https://x.com/Cardano_CF/status/2099811149843759494
- Mastercard:Crypto Partner Program — https://www.mastercard.com/global/en/business/payments/consumer-payments/next-gen-payments/digital-asset-solutions/mastercard-crypto-partner-program.html
- Cardano Foundation:CV Summit のゴールドパートナー — https://x.com/Cardano_CF/status/2099422912944206228
- Cardano Foundation:European Blockchain Convention での基調講演 — https://x.com/Cardano_CF/status/2100270279486300446
- Rooftop UTXO Pitch Night 応募ページ — https://luma.com/utxopitchnight
- CNBC:Senate cloture vote on Clarity Act fails — https://www.cnbc.com/2026/09/15/senate-cloture-vote-on-clarity-act-fails-dealing-regulatory-setback-to-crypto-industry.html
- Koios:エポック655 のエポック情報 — https://api.koios.rest/api/v1/epoch_info?_epoch_no=655
- AdaStat:エポック655 のネットワーク指標 — https://api.adastat.net/rest/v1/epochs/655.json
- AdaStat:SIPO プール — https://api.adastat.net/rest/v1/pools/pool1w6l6rvhxtym5psec3mvgrjlg28d6hrv8g9jjexadzmxfgndfg2f.json
- AdaStat:SIPO2 プール — https://api.adastat.net/rest/v1/pools/pool18rhzlrv83a7ygj7cp5uv8dx07qkn5drhe8nh6f3qvhv66xcyj2m.json
- AdaStat:SIPO3 プール — https://api.adastat.net/rest/v1/pools/pool1p5ja48uqc7pjnuqvwu7cgmspvx938qpnf4zqm0x2k0ngkh4lkjx.json
- Koios:SIPO DRep の投票力 — https://api.koios.rest/api/v1/drep_info
- CoinGecko:ADA の境界価格(USD / JPY) — https://api.coingecko.com/api/v3/coins/cardano/market_chart/range
- Dune Analytics:Cardano オンチェーンKPI(データ基準日 2026-09-15 23:59:55 UTC) — https://dune.com/
