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📋 Daily Intel 9/21|ノード 11.1.2 への更新が回り始めた

2026-09-21SIPO

🎯 今日の主役

この週末、Cardano の足元では地味ですが確実な作業が進んでいます。ノードの更新です。

9 月 17 日に cardano-node 11.1.2 が公開されました。11.1 系で出ていたメモリ消費の問題に対処したリリースで、修正の中心はタイムロックスクリプトの処理です。プロトコルの仕様を変える種類の更新ではなく、動かし続けるための更新にあたります。同じ日、Daedalus 11.4.0 もリリースされました。中身は cardano-node 11.1.2 と cardano-wallet の 2026-09-16 版で、ガバナンス委任まわりの改善と、取引の CSV 書き出しで期限切れの取引が「確認済み」と表示されていた不具合の修正が入っています。

週末のコミュニティでは、この更新がどこまで行き渡ったかが話題になりました。報告しているノードのうち 20% が新しいバージョンへ上がったという観測が共有され、ウォレット側でも Daedalus が内部のノードを 11.1.2 へ入れ替えたことが指摘されています。Intersect のモニタリング環境の移行についても、まだ済んでいない運用者への呼びかけが出ていました。

ここに出てくるのは、価格でもロードマップでもありません。誰かが自分のサーバーに入って、バージョンを上げて、再起動したという事実の積み上がりです。分散型ネットワークの信頼性という言葉は、最終的にはこの作業が何パーセントまで届いたかという数字に還元されます。次のハードフォークでも大型アップグレードでもない週に、その数字が静かに動いていることのほうが、実は珍しくありません。

🧭 今日の焦点 3 件

Midnight のコントラクト前夜: メインネットでのスマートコントラクト有効化が近いという言及が、開発者側から相次いでいます。Paima のセバスチャン・ギルモ氏は「まもなく有効になる」と述べ、DexHunter は秘匿性のある DeFi が解禁されるとして反応しました。Midnight の公式アカウントも同じ話題に触れています。実際にどの機能がどの順で開くかは、公開される仕様を待つ段階です。

ブリッジの不正ミント: SingularityNET のブリッジで不正な発行が確認されました。WingRiders は、今回の事案が Ethereum 側での $WMTx の不正なミントに関するものだと注意喚起しています。橋を渡る資産は、渡った先のチェーンで増やされてしまうと、元のチェーンの安全性とは無関係に価値が薄まります。Cardano のエコシステムから見ても、他チェーンへ出した資産の管理は自分たちの守備範囲に入ってきます。

ガバナンスと現場: Cardano Governance Hour の第 11 回が告知されました。同じ週末には、Cardano Foundation が zenGate Global の Palmyra を紹介しています。EU の森林破壊防止規則が輸入業者に適用されるまで 103 日という文脈で、農家がどのように生産履歴を記録するかを示す事例です。ガバナンスの議論と、実際に使われる仕組みが、同じ紙面に並びました。

📊 数値スナップショット

ADA $0.2257 +0.02%|NIGHT $0.02489 +3.93%(9 月 20 日 7:30 時点)
背景クロスマーケット: BTC $81,041 -0.25%|ETH $2,620.66 -0.40%(同)
Epoch: 657 進行中
ノード: cardano-node 11.1.2(9 月 17 日公開・タイムロックスクリプト処理のメモリ修正)
ウォレット: Daedalus 11.4.0(cardano-node 11.1.2 + cardano-wallet 2026-09-16 を同梱)
更新の行き渡り: 報告ノードのうち約 20% が新バージョンへ
EU 森林破壊防止規則の輸入者適用まで: 残り 103 日
Regime(Cardano エコシステム): 価格は横ばい、動いているのは運用と実装の側です。

⚡ 先行指標 Watch(48-72h)

【1】ノード 11.1.2 の普及率。報告ノードの割合が次のエポック境界までにどこまで伸びるかを見ます。

【2】Midnight のスマートコントラクト。公開される仕様と、最初に対応する開発ツール・ウォレットです。

【3】SingularityNET ブリッジ事案の続報。不正に発行された分の扱いと、Cardano 側の関連資産への影響範囲を見ます。

【4】Cardano Governance Hour #11 で扱われる議題。次の投票期限を持つガバナンスアクションが示されるかどうかです。

【5】TOKEN2049 シンガポール週の Midnight サイドイベント。3 日間のテーマ構成と、そこで出る発表を見ます。

🔄 48-72h 分岐(観察軸)

分岐A(基準): 更新が順当に進みます。ノードのバージョン普及が上がり、Midnight のコントラクト有効化が仕様とともに示されます。エコシステムの話題が実装側に寄ったまま推移する展開です。

分岐B(リスク): ブリッジ事案が広がります。不正ミントの影響範囲が当初の説明より大きいと判明した場合、関連するプールや貸借の担保評価に波及します。注意喚起の粒度が上がるかどうかが最初の兆候です。

分岐C(別軸): 話題が外部要因に移ります。国連総会週と TOKEN2049 が重なり、規制・上場・提携といった外からのニュースが、ノードやコントラクトの話題を覆う展開もありえます。

📎 直近24時間の動き

■ 重要な動き

▫ その他の動き


一次ソース / 関連リンク

■ ことば

  • タイムロックスクリプト — 「この時刻より前(あるいは後)でなければ使えない」という条件を取引に付ける仕組みです。今回のノード 11.1.2 は、この条件を処理する部分のメモリ消費を直しています。
  • 報告ノード — 自分の稼働状況を集計側へ送っているノードのこと。ネットワーク全体の台数そのものではないため、更新率は「見えている範囲での割合」として読みます。
  • ガバナンス委任 — 自分の投票力を DRep に預ける操作です。Daedalus 11.4.0 では、最初に選んだウォレットがそのまま使われるように挙動が整えられました。
  • ブリッジ — 別のチェーンへ資産を移すための仕組み。預けた分だけ相手側で発行する設計が多く、発行の権限が奪われると、元のチェーンが無事でも相手側で供給が増えてしまいます。