Laceで受け取ったADAを、取引所や別のウォレットへ送りたい。そんなときの手順です。暗号資産の送金は、送ったあとに取り消せません。宛先を間違えると、取り戻せないことがほとんどです。
この記事では、送信の画面に入る前に確かめること、確認画面で見るところ、届いたかの確かめ方を、実際の画面で順番に紹介します。取引所へADAを戻して売りたいときに必要な、取引所側の手続きもまとめています。
この記事は、Laceマニュアル 2026 年版(作成からバックアップと受け取りまで)の続きです。ウォレットの作成とADAの受け取りは、そちらで説明しています。
はじめる前に
PCのブラウザに追加する拡張機能版Laceで、Cardano MainnetのADAを送る場合の手順です。この記事の画面は、Chromeウェブストアで配布中のLace 2.4.3をBraveに追加し、検証用のウォレットから国内の取引所へ実際に2回送金して撮影しました(2026年10月25日確認)。モバイル版では画面や操作が異なります。
Laceをまだ用意していない方は、先にLaceマニュアルで作成とリカバリーフレーズのバックアップを済ませてください。バックアップが済んでいないウォレットからは、送金を始めないでください。
| 用意するもの | 用途 |
|---|---|
| 送り先のアドレス | 取引所の入金アドレス、または自分の別ウォレットの受取アドレス。addr1で始まります |
| 送りたい額+手数料+残す分のADA | 手数料はADAで支払います。ウォレットには約1 ADA以上を残す必要があります(後で説明します) |
| Laceのパスワード | 送信の最後に入力します。リカバリーフレーズは使いません |
送る前に知っておきたいこと
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 取り消せない | 確認画面のあとにパスワードを入れて送信すると、取り消せません |
| 手数料はADA | 額は取引の大きさで変わります。今回のADAだけの送金では、2回とも0.167129 ADAでした |
| ほぼ全額は送れない | Cardanoでは、送ったあとにウォレットへ残る「おつり」にも最低額があります。今回、残高6.83 ADAから6.5 ADAを送ろうとすると組み立てられず、5.6 ADAなら送れました。残りが約1 ADA以上になる額にしましょう。Laceの送信画面には、全額を入れるボタンはありません |
| トークンやNFT、報酬の分は送れない | トークンやNFTを持っていると、その分のADAも残す必要があります。ステーキングの報酬は表示上の残高に含まれますが、通常の送金では使えません。公式サポート |
| 送金にリカバリーフレーズは要らない | 送金の途中でリカバリーフレーズの入力を求める画面やサイトは、詐欺を疑ってください |
手順1 送り先のアドレスを用意する
送り先のアドレスは、相手側の画面からコピーして用意します。
- 取引所へ送る場合:取引所の入金画面で、銘柄がADA、ネットワークがCardanoの入金アドレスを表示し、コピーボタンでコピーします。

- 自分の別ウォレットへ送る場合:送り先ウォレットの受取画面でアドレスをコピーします。Laceの場合はLaceマニュアルの手順6を参照してください。
アドレスは手で打ち込まず、必ずコピーと貼り付けで扱います。メールやDMで届いたアドレスを、そのまま使うのは避けましょう。
次へ進む前に: 送り先がADA(Cardano)のアドレスで、addr1で始まっているかを確認しましょう。
手順2 送信の画面を開く
左側のLaceのロゴを押してメニューを開き、上部が「Mainnet」「同期済み」になっているかを確認します。同期中は、残高が正しく表示されていないことがあります。

「送信」を押すと、右側に「送信」の画面が開きます。

一番上の「送信元アカウント」が、送りたいADAのあるアカウント(はじめは「Cardano #0」)になっているかを確かめます。BitcoinやMidnightのアカウントを追加している場合は、Cardanoのアカウントを選びます。
手順3 宛先と金額を入れる
- 「送信先アドレス」に、手順1でコピーしたアドレスを貼り付けます。右の人のアイコンからは、連絡先に登録したアドレスを選べます。
- 貼り付けたアドレスの先頭と末尾の数文字が、コピー元の表示と一致するかを確かめます。
- 「送信内容」のADAの欄に、送る額を入れます。欄の上に、送れる残高が表示されます。
- 「推定手数料」に手数料が表示されたら、「トランザクションを確認」を押します。

額が小さすぎると、欄が赤くなり「最小」の額が表示されます。今回は0.5 ADAで「最小 0.84907」と表示されました。

次へ進む前に: 宛先の先頭と末尾、送る額、推定手数料を確認しましょう。
手順4 確認画面を見直して送信する
「トランザクションを確認」の画面で、次の項目を一つずつ見直します。
- アカウント:送信元のアカウント
- 送信中:送る額
- 送信先アドレス:先頭と末尾だけが表示されます。取引所など、自分のウォレット以外のアドレスには「Foreign」と表示されます
- 推定手数料と合計および手数料:送る額に手数料を足した、ウォレットから出ていく合計です

すべて合っていれば「次へ」を押します。パスワードの入力を求められるので、Laceのパスワードを入れて「確認」を押すと送信されます。

ここで「確認」を押すと取り消せません。 少しでも不安があれば、「キャンセル」で戻りましょう。
手順5 届いたかを確かめる
送信が終わると「完了しました」と表示されます。「トランザクションはまもなく完了しアクティビティに表示されます」とあるとおり、反映には少し時間がかかります。

アカウント画面の「アクティビティ」タブで、送金を確かめます。処理中は「お待ちください/送信中…」と表示され、確定すると上向きの矢印の行に変わります。

取引所へ送った場合は、取引所の入金履歴も確認します。次の「取引所へ戻すとき」のとおり、取引所によっては手続きが済むまで口座に反映されません。
はじめての送り先には、少額で試す
はじめての送り先へ送るときは、まず少額を送り、届いたことを確かめてから残りを送りましょう。手数料は2回かかりますが、宛先の間違いで全額を失うことを防げます。取引所の最低入金数量より少ない額は反映されないことがあるので、試しの額は最低入金数量以上にします。今回も、まず3 ADAを送って取引所に届いたことを確かめてから、残りを送りました。
取引所へ戻すとき
ADAを取引所に戻して売るときは、Laceで送る前に、取引所の入金画面で次の点を確認します。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| その取引所がADAの入金に対応しているか | 対応していない取引所へ送ると、反映されません |
| 銘柄がADA、ネットワークがCardanoか | 別のネットワークで送ると、取り出せなくなる可能性があります |
| 最低入金数量と反映までの時間 | 「1 ADA未満の入金は反映されない」「ネットワークで50回承認された後に反映」のように案内している取引所もあります |
| 入金アドレスが毎回同じか | 取引所によって変わることがあります。送るたびに、その時点の画面からコピーします |
送ったあとに、送付人情報の登録が必要な場合があります
日本の暗号資産交換業者は、個人が管理するウォレットとの取引でも、所有者の情報を集めて保存することが求められています(金融庁の資料)。今回送った取引所では、入金が「未反映入金」として表示され、送付人情報を登録するまで口座に反映されませんでした。同じ送付人でも、入金のたびに登録が必要でした(2回とも求められました)。


登録のあと、取引所の入金状況が「反映済」になれば、口座に入っています。今回は2件とも反映されました。

送付人の登録方法や画面は、取引所によって異なります。入金がなかなか反映されないときは、取引所の入金履歴や「未反映」の一覧、お知らせを確認してください。
入金が反映されたら、売却は取引所の画面で行います。Laceから送っただけでは、日本円にはなりません。
困ったときは
| 状況 | 最初に確認すること |
|---|---|
| 「トランザクションを構築できませんでした」と出て送れない | 額を減らして試します。多い原因は、ほぼ全額を送ろうとしておつりが最低額を下回る、前の送金がまだ確定していない、トークンやNFTの分のADAが足りない、スワップなどの取引が止まっている、ステーキング報酬の分まで送ろうとしている、です。公式サポート |
| 額の欄が赤くなり「最小」と出る | 表示された最小の額以上を入れます |
| 送ったのに取引所へ反映されない | 取引所の入金履歴と「未反映」の一覧を確認し、送付人情報の登録が必要なら済ませます。ネットワーク・最低入金数量も確かめ、取引所のサポートへ問い合わせます |
| 宛先を間違えた | 送金は取り消せません。送り先が取引所なら、その取引所のサポートに相談します。「取り戻せる」と持ちかける個人や業者には注意してください |
| サポートを名乗る人からリカバリーフレーズを聞かれた | 渡さないでください。Laceのサポートがフレーズを聞くことはありません。公式サポート |

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