LIVE ADA-- MCAP-- TVL-- STAKE-- EPOCH-- Cardano & Midnight 総合情報ポータル
SIPO
速報 Constitutional Committee更新ガバナンス提案、投票残り4日間 22時間前 速報一覧 →
HOMESignal › 「最終エポック」は、いま走っている 652 のことです——Upgrade Bulletin 31 の 3 点と、閾値に届いていない SPO 票
Signal

「最終エポック」は、いま走っている 652 のことです——Upgrade Bulletin 31 の 3 点と、閾値に届いていない SPO 票

2026-08-28SIPO

Intersect が日本時間 8 月 28 日 5 時 05 分、Upgrade Bulletin 31 を公開しました。見出しに並んでいるのは 3 点です。Dijkstra が早期テストの段階に近づいていること、SPO のオンチェーン投票を必要とする現在のガバナンスアクションが最終エポックに入ること、そしてノード多様性ワークショップの日程が発表されたことです。

3 点はそれぞれ別の話に見えます。けれど、次のアップグレードをいつ出せるのかという工程の話と、いま投票所で何が足りていないのかという話は、Cardano では別々に進みません。委員会の更新が通らなければ、憲法への適合を判定する機関が定足を割ります。SIPO はこの 2 週間、その 2 つを別々の記事として追ってきました。今回は、発行元自身が同じ見出しの中に並べています。

そこで確かめたいのは 1 点です。「最終エポック」とは、いつのことなのか。

初期報: https://sipo.tokyo/breaking-x-2093067300010184847/

■ 「最終エポック」は、いま走っている 652 のことです

Koios の tip を 8 月 28 日 14 時 25 分(日本時間)に引くと、現在のエポックは 652 です。期限のかかった 2 議案は、どちらも「エポック 653 で失効」と記録されています。つまり最終エポックとは、これから始まる 5 日間のことではなく、いま動いているこのエポックのことです。

エポック 652 が終わるのは、日本時間 9 月 2 日 6 時 45 分頃(協定世界時では 9 月 1 日 21 時 45 分頃)です。残りは 4 日半ほどで、そこまでにチェーンへ載った票だけが数えられます。

告知の言葉は「enter their final epoch(最終エポックに入る)」でした。読んだ日には、もう入っています。

■ 2 日で票は動きました。それでも閾値には届いていません

2 議案の集計は次のとおりです(2026 年 8 月 28 日 14 時 24 分 JST 取得・AdaStat の集計を Koios で照合)。どちらも DRep 67% と SPO 51% の両方を超えなければ成立しません。

議案DRep 賛成(閾値 67%)SPO 賛成(閾値 51%)
Update Constitutional Committee 2026(憲法委員会の更新)57.42%(123 票)32.18%(140 票)
Reduce minPoolCost to 75 ada and increase Plutus Memory Limits (Part 2)53.25%(119 票)25.72%(99 票)

SIPO が 8 月 26 日 11 時 57 分に取得した値では、憲法委員会の更新が DRep 43.3%・SPO 14.74%、minPoolCost 側が DRep 47.53%・SPO 19.09% でした。2 日で、憲法委員会の SPO 賛成は 2 倍を超えています。動いていないわけではありません。

それでも、賛成はどちらも閾値の下にあります。そして内訳を見ると、止めているのは反対ではありません。憲法委員会の更新に投票済みの反対を投じたのは SPO が 1 票(0.55%)、DRep が 4 票(0.28%)です。minPoolCost 側でも SPO 23 票(3.69%)、DRep 25 票(5.42%)にとどまります。

いちばん大きいのは未投票です。SPO 側では憲法委員会が 66.80%、minPoolCost が 70.12%。DRep 側でもそれぞれ 38.82% と 37.77% が投票していません。賛成率の分母には、この未投票が残り続けます。報酬アカウントを AlwaysAbstain に委任していない限り、投票しなければ棄権にはならず、分母だけを押し上げます。

「反対が何 % だ」と書けるのは、投票済みの反対だけです。gov.tools の画面で「No」として表示される値(投票済み反対 + AlwaysNoConfidence)は、憲法委員会の更新で SPO 1.02%・DRep 3.75%、minPoolCost で SPO 4.16%・DRep 8.98% です。どちらの議案も、反対されて止まっているわけではありません。

■ Dijkstra の「早期テスト」が指しているもの

見出しの 1 点目について、Intersect 自身が読める形で出している直近の記述は、8 月 21 日の週次アップデート #125 です。そこに 2 つの文が並んでいます。

The initial Dijkstra readiness tracker is now in place and will be expanded with more detailed criteria and ecosystem reporting.

準備状況を追う仕組み(readiness tracker)の初版が置かれ、今後より詳細な基準とエコシステム側の報告を加えて拡張していく、という記述です。もう 1 つは日程についてです。

The Haskell node teams remain committed to achieving enactment in 2026, although the timeline carries risk around the availability of a node release candidate.

2026 年内の発効という約束は維持されている。ただしノードのリリース候補が出せるかどうかについて、日程にはリスクがある——SIPO は 8 月 22 日に、この留保そのものを 1 本の記事として扱いました。今回の「早期テストが近づく」は、その留保が外れたという話ではありません。テストの段階に入る準備が進んでいる、という報告です。

工程の話と投票の話が同じ紙に載る理由も、ここにあります。Intersect は週次アップデートで、委員会の更新が批准されなければガバナンスの連続性が途切れ、結果として Dijkstra の日程にも影響しうると書いています。票が足りないことは、開発の遅れとして返ってくる可能性があります。

■ ノード多様性のワークショップについて

3 点目は、ワークショップの日程が発表された、という告知です。日付そのものは見出しからは読み取れないため、ここでは日程を書きません。Bulletin の本文をご確認ください。

ハードフォークは、ネットワーク上のノードが同じ規則へ同時に移る操作です。実装が 1 つでないほど、「準備できているか」を確かめる先が増えます。readiness tracker に「エコシステム側の報告」を加えていくと書かれているのは、その確認先が今後増えることの裏返しでもあります。

■ 次に見るもの

9 月 2 日 6 時 45 分頃までに、SPO 51% と DRep 67% の両方へ届くかどうかです。届かなければ、否決ではなく時間切れとして終わります。憲法委員会の更新については、任期満了を迎える議席が失効したあとの構成が、そのまま次の論点になります。

プールを運用されている方は、報酬アカウントの委任先を一度ご確認ください。投票する予定がない場合でも、AlwaysAbstain に委任していれば分母から抜けます。手順は Cardano Developer Portal に SPO 向けの案内があります。

Dijkstra 側は、readiness tracker がどこまで具体化するかです。基準と報告が細かくなるほど、「2026 年内」という言葉が実際に何を指しているのかを、外から数えられるようになります。


一次ソース / 関連リンク

集計数値は 2026 年 8 月 28 日 14 時 24 分(日本時間)取得。締切までライブで動く数値のため、ご覧になっている時点では変わっている可能性があります。