LIVE ADA-- MCAP-- TVL-- STAKE-- EPOCH-- Cardano & Midnight 総合情報ポータル
SIPO
HOME › Signal › Surf、Cardano の貸付で TVL 2位を維持
Signal

Surf、Cardano の貸付で TVL 2位を維持

2026-10-11SIPO

Cardano のレンディングプロトコル Surf が、日本時間 10 月 10 日 0 時 42 分、公式 X で「Cardano で 2 番目に大きい貸付プロトコルとして第 4 四半期に入る」と投稿し、V1 の高度な機能の再展開と V2 の公開を予告しました。DefiLlama の Cardano の貸付カテゴリで預かり資産(TVL)を並べると、10 月 10 日時点で Surf は約 406 万ドルで、Liqwid の約 1,298 万ドルに次ぐ 2 位です。

この 2 位は、今回はじめて手にした順位ではありません。DefiLlama の推移では、Surf は 7 月中旬の時点ですでに FluidTokens を上回っており、8 月末からのメンテナンスをはさんで、再開後に同じ位置へ戻ってきた形です。順位の中身と、投稿が予告した 2 つの次の段階を、公開データと公式の発信から整理します。

2 位と 3 位の差は約 45 万ドル

DefiLlama の Cardano チェーンで「Lending」に分類されたプロトコルを TVL の順に並べると、10 月 10 日の値は次のとおりです。

  • Liqwid: 約 1,298 万ドル
  • Surf Lending: 約 406 万ドル
  • FluidTokens: 約 361 万ドル
  • Lenfi: 約 17 万ドル

1 位の Liqwid とは 3 倍以上の開きがある一方、3 位の FluidTokens との差は約 45 万ドルです。ADA の価格が動けば入れ替わりうる距離で、2 位は安定した位置というより、競り合いの中にある位置といえます。

数え方の違いにも触れておきます。DefiLlama の標準の表示は、貸し出し中の資産(借入額)を TVL に含めません。Liqwid と FluidTokens は借入額を別の系列で公開しており、FluidTokens は 10 月 10 日時点で約 161 万ドルです。これを足すと FluidTokens は約 522 万ドルになり、Surf を上回ります。Surf には借入額の系列がないため、同じ条件で比べることはできません。Surf の「2 位」は、標準の表示で見た場合の順位です。

メンテナンスの前から 2 位だった

DefiLlama の日次の推移を見ると、7 月 18 日の Surf は約 285 万ドル、FluidTokens は約 224 万ドルで、この時点ですでに Surf が上でした。8 月 9 日までその並びは続いています。

その後、Surf はセキュリティ上のインシデントを受けて 8 月 26 日(UTC)にメンテナンスに入り、9 月 21 日に再開しました(9 月 22 日の記事)。再開直後の 9 月 20 日の値は Surf が約 297 万ドル、FluidTokens が約 276 万ドルで、そこから 10 月 10 日の約 406 万ドルまで伸ばしています。止まっていた約 1 か月をはさんでも、順位は崩れませんでした。

ADA 建てで見ると、10 月 10 日の TVL は DefiLlama の ADA 価格(約 0.255 ドル)で換算して約 1,590 万 ADA です。Surf 自身も 10 月 1 日に「約 1,600 万 ADA」、10 月 6 日に「1,500 万 ADA 超」と発信しており、数字はそろっています。

予告された 2 つの段階

投稿が次の段階として挙げたのは、V1 の高度な機能の再展開と、V2 の公開の 2 つです。

前者について、どの機能を指すのかは投稿に書かれていません。9 月 21 日の再開時点で一時停止のまま残っていたのは、清算、レバレッジ、担保での返済の 3 つでした。Surf は 10 月 6 日にも「V1 の残りの機能を仕上げているところで、それが済めば V2 に全力を注ぐ」と投稿しています。再開の順番は、まず V1 を元の姿に戻し、そのあと V2 へ進むというもので、8 月のメンテナンス入りの告知から一貫しています。

V2 の中身と時期は、まだ公式に示されていません。8 月 17 日の投稿では、週末に TVL が 50 万 ADA 増えたことに触れたうえで「V2 で 10 倍」と書いており、V2 を預け入れを大きく伸ばす手段と位置づけていることがうかがえます。

TVL の目標も掲げています。今回の投稿は「2027 年に 1 億 ADA を楽に超える」としています。現在の約 1,590 万 ADA からは 6 倍強にあたり、見通しの根拠は示されていません。シンガポールの TOKEN2049 で得たという「新しいつながり」についても、相手や中身は書かれていません。

順位が動く 2 つの道筋

いまの位置から先は、2 通りに分かれます。V1 の機能がそろい、とくに清算が戻れば、借り手と貸し手の双方にとって通常の条件で使える状態になり、預け入れが積み上がりやすくなります。この場合は FluidTokens との差が広がり、2 位の位置は固まっていきます。

逆に、機能の再展開が長引き、その間に相場が下がれば、Surf の TVL はドル建てで目減りします。預かり資産のほとんどが ADA と Cardano 上のトークンで、ステーブルコインはわずかしかないためです。約 45 万ドルの差はその程度で埋まる幅なので、3 位との入れ替わりは十分ありえます。

確認できる次の一点は、Surf の公式 X(@surfcardano)での清算の再開の告知です。清算はローンの安全を支える仕組みで、9 月の再開時に「復旧が近づいた段階で詳細を出す」とされていました。順位の推移は、DefiLlama の Surf Lending と FluidTokens のページで日次に確かめられます。

ことば

  • TVL(預かり資産)— プロトコルに預けられている資産の総額。貸付プロトコルの規模を比べる目安としてよく使われますが、借入額を含めるかどうかで値が変わるため、比べるときは同じ数え方にそろえる必要があります。
  • 清算 — 担保の価値が下がってローンが危うくなったとき、担保を売って借入を返す仕組み。貸し手の資金を守る役割を持ち、これが止まっている間は、貸付プロトコルとして本来の形ではありません。Surf の再展開で最も注目される機能です。
  • TOKEN2049 — シンガポールなどで開かれる大規模な暗号資産カンファレンス。今年は Surf の創業者も Cardano Foundation とともに参加し、10 月 8 日に Surf の発表の場を持つと告知していました。

一次ソース / 関連リンク

DefiLlama: Surf Lending(defillama.com)

DefiLlama: FluidTokens(defillama.com)

DefiLlama: Liqwid(defillama.com)

TVL・借入額・ADA 価格は、日本時間 2026 年 10 月 11 日 1 時台に DefiLlama から取得した値です(日次の値は UTC 基準)。