Cardano のプロジェクト Iagon は日本時間 2026 年 10 月 20 日 0 時 2 分、公式 X で、IAGONAUT という名前のトークンは Iagon が発行・承認したものではなく、提携関係もないとする声明を出しました。保有者に IAG などの報酬を払うことはなく、Iagon が発行しているトークンは IAG だけだと明記しています。
IAGONAUT は Iagon のマスコットの名前を使ったトークンで、名前だけを見ると公式の企画に見えかねません。Cardano ではトークンの名前は誰でも自由に付けられるため、本物かどうかは名前ではなく policy ID で見分けます。この記事では、声明に書かれていることと、手元のウォレットや Explorer で確かめる手順を整理します。
声明が否定した 4 つのこと
声明は短いものですが、否定している中身ははっきり分かれています。
- IAGONAUT トークン (policy ID: 4849e0d9e18061861a88acea1df431b3e39cdf65dfeee22ba024315b) は、Iagon が発行・承認したものでも、提携したものでもない
- Iagon は IAGONAUT の保有者に IAG もその他の報酬も払わない。そうした主張は Iagon から出たものではない
- IAGONAUT を持っていても Iagon に対する権利は何もなく、IAG の価値とも関係がない
- X の「Iagonaut」アカウントは Iagon が運営しているものではない
そのうえで Iagon は、Iagonaut は自社のマスコットで、商標として登録済みまたは出願中の名前であり、今回は許可なく使われていると書いています。公式の告知は公式のページでしか出さないとして、注意を呼びかけています。
「保有者に IAG が配られる」という話が出回っていたのかどうか、声明はその中身までは書いていません。ただ、報酬を払わないことと、そうした主張が Iagon 発ではないことをわざわざ並べている点から、少なくとも報酬をにおわせる話がどこかで流れていたことはうかがえます。
Cardano のトークンを見分ける policy ID
Cardano のネイティブトークンは、スマートコントラクトを書かなくても誰でも発行できます。トークンの「名前」は発行者が自由に付けられる文字列で、同じ名前のトークンが何種類あっても仕組みの上では問題になりません。
その代わりに、どのトークンなのかを一意に決めているのが policy ID です。policy ID は、そのトークンを誰がどんな条件で発行できるかを定めた発行ポリシーから計算される 56 文字の識別子で、他人が同じ値を作ることはできません。名前が「IAG」でも、policy ID が違えば別物です。
声明が示した本物の IAG の policy ID は次のとおりです。
IAG policy ID: 5d16cc1a177b5d9ba9cfa9793b07e60f1fb70fea1f8aef064415d114
編集部で Koios を使ってチェーン上の記録を確認したところ、IAGONAUT の policy ID で発行されたトークンは、日本時間 10 月 17 日 21 時 12 分に作られていました。声明が出る約 2 日半前で、Iagon の公式のトークンである IAG とは発行ポリシーが別です。
受け取る前、交換する前に確かめる手順
見知らぬトークンがウォレットに届いた場合や、DEX で IAG を買う場合は、次の順で確かめると取り違えを避けられます。
- ウォレットのトークン詳細画面か、Cexplorer・Cardanoscan などの Explorer で policy ID を表示する
- その値を、Iagon 公式 X や公式サイトが示す IAG の policy ID と、先頭から末尾まで照らし合わせる (先頭の数文字だけで判断しない)
- DEX の銘柄一覧では名前やロゴで選ばず、policy ID で一致を確かめてから注文する
エアドロップや報酬配布をうたう話は、配る側の公式の告知が出ているかどうかが最初の確認点になります。今回の Iagon のように、当事者が「その話は自分たちから出ていない」と明言しているものは、それだけで判断がつきます。
報酬の話を見かけたら、まず公式 X を
Iagon は声明で、公式の告知は公式のページでしか出さないとしています。IAGONAUT やマスコット名を使った報酬の話を今後見かけたら、まず Iagon 公式 X (@IagonOfficial) に同じ内容の投稿があるかを確かめてください。商標の扱いについて Iagon が追加の対応を告知するかどうかも、同じアカウントで見ることになります。
IAG を保有している方は、ウォレットに表示されている IAG の policy ID が 5d16cc1a で始まり d114 で終わる上記の値と一致しているかを、一度確認しておくと安心です。
ことば
- policy ID — Cardano のネイティブトークンを一意に識別する 56 文字の値。発行ポリシーから計算されるため他人が同じ値を作れず、名前が同じトークンを見分ける決め手になります。
- ネイティブトークン — スマートコントラクトを使わずに Cardano の台帳そのものが扱うトークン。発行が手軽な反面、名前を似せたトークンも簡単に作れるため、policy ID での確認が欠かせません。
- IAG — Iagon が発行する唯一のトークン。今回の声明で、IAGONAUT の保有者に IAG が配られることはないと明言されました。
一次ソース / 関連リンク
- Iagon 公式 X の声明 (2026-10-20 0:02 JST)
https://x.com/IagonOfficial/status/2112197697973129513
Cexplorer : IAG の policy (5d16cc1a…d114)(cexplorer.io)
Cexplorer : IAGONAUT の policy (4849e0d9…315b)(cexplorer.io)

