Midnight の NIGHT トークンは、2025 年 12 月 10 日に始まった償還期間のなかで、4 回に分けて解凍(アンロック)されています。この記事を書いている 2026 年 9 月 13 日はその 278 日目で、すべての割当について 4 回目、つまり最後の解凍が 9 月 6 日から 12 月 4 日のあいだに訪れる時期に入りました。一方で、6 月に起きた SecondFi(旧 Yoroi)のセキュリティ事案を受けて、「受取先が Yoroi のアドレスだったが、どう受け取ればよいのか」「3 回目・4 回目の分はどうなるのか」という質問が、公式アカウントへの返信欄に日本語・英語を問わず並んでいます。本記事は、2025 年 12 月に公開した「Midnight公式ポータル公開:NIGHT受け取り前のチェック方法まとめ」を、いまの段階に合わせて書き直したものです。前半で受け取りの手順と期限を、後半で受取先が Yoroi / SecondFi だった方の分岐を、公式の一次情報を引きながら整理します。
はじめに押さえておきたい 3 つの前提
前提 1:「請求」は終わっていて、いまは「償還」の期間です
Midnight の配布には、請求(claim)と償還(redemption)という 2 つの段階があります。公式 FAQ の定義はこうです。
A claim is a voluntary act of securing a token allocation based on the criteria set for each of the claim phases. A redemption is the act of transferring thawed (unlocked) NIGHT tokens into a redeemer’s Destination Address.
請求の第 1 段階 Glacier Drop は 2025 年 8 月 5 日から 10 月 4 日まで、第 2 段階 Scavenger Mine はその後に行われ、どちらも終わっています。第 3 段階の Lost-and-Found は、公式 FAQ が「メインネット公開後のいずれかの時点」としているだけで、この記事の時点で日程は出ていません。本記事は、請求を済ませて割当を持っている方が、それを受け取るための手順を扱います。
前提 2:受取先アドレスは請求時に固定され、変更できません
償還された NIGHT は、請求のときに指定した受取先アドレス(Destination Address)にしか送られません。公式 FAQ は 2 か所で、これを変えられないと書いています。
Redeemed NIGHT tokens are transferred exclusively to the Destination Address specified in the associated claim(s). Once set during a claim, this address cannot be changed.
Can I update or change my destination address after I submitted my claim?
No. Once you complete a claim, you cannot change its Destination address.
受け取りの操作も、この受取先アドレスを軸に行います。償還ポータルでは「受取先アドレスを含むウォレットを接続する」か「受取先アドレスを手で入力する」かのどちらかから始まります。後半で扱う Yoroi / SecondFi の論点は、すべてこの「変えられない」性質から生じています。
前提 3:受け取りを急がなくても NIGHT は消えませんが、ポータルには終わりがあります
解凍した分をすぐ受け取らなくても、割当は失われません。ただし、償還ポータルが動いている期間には上限があります。
The NIGHT Claim Portal facilitating redemptions will be live and functional for 450 days from mainnet launch. This includes a 360-day period in which all claimed allocations fully thaw, and a further 90-day grace period for redemptions.
After the grace period, claimed NIGHT will still be redeemable, but users will have to use their own means to interact with the smart contracts on the Cardano network and redeem their allocations.
償還期間の初日を 2025 年 12 月 10 日とすると、360 日目が 2026 年 12 月 4 日、450 日目が 2027 年 3 月 4 日です。公式は「12 月 4 日に解凍が終わり、その後 90 日の猶予期間」と日付と日数で示していて、猶予期間の終了日そのものは書いていません。3 月 4 日という日付は SIPO の計算値です。ポータルが閉じたあとも NIGHT はあなたのものですが、受け取るにはスマートコントラクトを自分で操作することになります。急ぐ必要はありませんが、ポータルが使えるうちに済ませるのが現実的です。
いま、解凍はどこまで進んでいるか
解凍は 25% ずつ 4 回です。1 回目の日付は割当ごとにランダムで、償還期間の 1 日目から 90 日目のあいだに設定され、2 回目以降は 90 日ごとに続きます。償還ポータルは、この仕組みを 4 つの窓として示しています(2026 年 9 月 13 日に SIPO が確認)。
- 1 回目の解凍:2025 年 12 月 10 日〜2026 年 3 月 9 日
- 2 回目の解凍:2026 年 3 月 10 日〜6 月 7 日
- 3 回目の解凍:2026 年 6 月 8 日〜9 月 5 日
- 4 回目の解凍:2026 年 9 月 6 日〜12 月 4 日
たとえば 1 回目が最も早い 12 月 10 日だった割当は、3 月 10 日、6 月 8 日、9 月 6 日に残りが解凍されます。最も遅い 3 月 9 日だった割当は、6 月 7 日、9 月 5 日、12 月 4 日です。つまり、どの割当も 9 月 13 日の時点で 3 回目までが終わっていて、最後の 25% がこれから 12 月 4 日までに解凍されます。
解凍のたびに受け取る必要はありません。公式 FAQ は、都度でも一括でもよいとしています。
You can choose to redeem each share as it thaws, or wait until your entire allocation thaws and redeem your whole allocation at once.
ポータルに受取先アドレスを接続(または入力)すると、その割当について、解凍の進み具合(1/4 など)、次の解凍までのカウントダウン、いま受け取れる量(Redeemable now)、総割当量、受け取り済みの量が表示されます。これは 2025 年 12 月の記事で SIPO が実際に確認した項目で、いまも同じ画面です(手順 3 の画面 4)。
なお、償還は 6 月 28 日から 7 月 9 日 17:00 UTC まで一時停止していました。SecondFi の事案を受けた予防措置で、Midnight 側のインフラに問題はなく、停止中に解凍した分はそのまま受け取れ、解凍のスケジュールも変わっていません。
受け取りの手順(償還ポータル)

手順 1:入口は redeem.midnight.gd だけです
償還ポータルの URL は https://redeem.midnight.gd です。公式サイト https://www.midnight.gd の右上「Redeem」からも同じ場所に着きます。最初に「ブラウザを確認しています」という黒い画面(Vercel のセキュリティチェック)が数秒出ることがありますが、これは正常な動作です。

ポータルはパソコンでの利用が前提です。スマートフォンで開くと、次の表示が出ます。
Please switch to a desktop or laptop to redeem your NIGHT token allocations.
偽サイトについて、公式 FAQ は「公式チャネルからリンクを辿り、URL を必ず二重に確認する」ことを求めています。検索結果や、誰かから送られてきたリンクから入らないでください。
Please follow links through official channels of the Midnight network and always double check URLs.
手順 2:受取先アドレスを含むウォレットを接続するか、アドレスを入力します
「Redeem your NIGHT」を押すと、接続の画面が開きます。書かれているのは次の一文です。
To redeem your NIGHT, connect the wallet containing the Destination address you used for making a claim. Alternatively, enter your address manually.
2026 年 9 月 13 日時点で、ポータルが対応ウォレットとして並べているのは、Lace、Eternl、Yoroi、Typhon Wallet、VESPR、Gero Wallet、NuFi の 7 つです。2025 年 12 月の時点では Lace、Eternl、Yoroi の 3 つでしたから、増えています。Yoroi はいまも一覧にありますが、SecondFi(旧 Yoroi)は終了に向かっています。受取先が Yoroi のアドレスだった方の扱いは、後半で分けて説明します。

ウォレットを接続する場合は、受取先アドレスを含むウォレットを選びます。ウォレットを接続せずにアドレスだけを入力しても、その受取先の解凍状況は確認できます。どちらの場合も、償還そのものは Cardano のトランザクションなので、手数料の ADA を払うウォレットの接続が必要です。画面にはこう書かれています。

You’ll need to connect a wallet with enough ADA to cover the Cardano network fees for every redemption transaction you make.
手順 3:解凍の状況を確認します
接続が通ると、その受取先アドレスに紐づく割当の状況が出ます。見るのは「いま受け取れる量(Redeemable now)」と「次の解凍までの日数」です。受け取れる量がゼロなら、まだ待つ段階です。解凍が始まっていない割当では、償還のボタンは押せません。接続後の画面は、下の画面 4 のとおりです。

ここで割当が表示されない場合、公式 FAQ は、まず URL を確認して偽サイトでないことを確かめたうえで、そのアドレスで請求が完了していないか、または対象外であるかのどちらかだと説明しています。心当たりのない請求が表示される場合は、そのアドレスの鍵が第三者に渡っている可能性があるとしています。
手順 4:手数料の ADA を用意して、償還のトランザクションに署名します
NIGHT 自体は無料ですが、償還は Cardano 上のトランザクションなので、ネットワーク手数料を ADA で払います。公式 FAQ の説明です。
Cardano does not have a single, fixed transaction fee. Instead, the minimum fee for any given transaction is calculated using a formula defined by the protocol. For a typical simple transaction on Cardano, as of May, 2025, the minimum transaction fee is around 0.16 to 0.17 ADA – around USD $0.09 as of that same date.
受取先のウォレットに ADA が入っていなくても構いません。手数料は別のウォレットから払えます。公式ガイドと、Lace の日本語ガイドが同じことを書いています。
The protocol allows any wallet to pay the fee for a redemption. This means if your Destination wallet is cold storage or empty of ADA, you can connect a different wallet just to pay the gas fee.
受取先の古いウォレットにADAが残っていない場合は、手数料を支払うためだけに別のウォレットを接続できます。そのため、古いウォレットへ再びADAを送り戻す必要はありません。
署名の画面では、これが請求のときの「メッセージ署名」ではなく、資金が動く「トランザクション署名」であることを意識してください。公式 FAQ は両者の違いをこう説明しています。
Signing a message proves ownership of a wallet address without making any changes to the blockchain. No actual funds are moved, and no transaction fees are incurred.
償還のトランザクションで動くのは、手数料の ADA と、受取先へ送られる NIGHT です。ウォレットの確認画面で、宛先が自分の受取先アドレスであること、ADA の出金が手数料程度であることを見てから署名してください。送信後の反映は、Cardano のブロック生成(平均 20 秒)の状況によります。
手順 5:届いた NIGHT を確認します
NIGHT は、Midnight メインネットに先立って Cardano のネイティブアセット(CNA)として発行されています。
The supply of 24 billion NIGHT tokens will first be minted on the Cardano network as Cardano Native Asset (CNA). When the Midnight mainnet’s genesis block is created, the supply will be mirrored on the Midnight network.
したがって、償還が通れば、受取先アドレスを含むウォレットの残高に NIGHT が表示されます。ウォレットに出ない場合でも、cardanoscan 等のエクスプローラーで受取先アドレスを開けば、届いているかを確認できます。受け取った NIGHT については、公式 FAQ が DUST の生成先を指定できると案内しています。
You can designate a DUST address on the Midnight network straight away and start generating DUST. Once you have DUST, you can start transacting on Midnight.
受取先アドレスが Yoroi / SecondFi のウォレットだった方へ

2025 年の請求当時、Yoroi は Cardano 側で検証されたウォレットの 1 つで、SIPO の 12 月の記事でも接続先として挙げていました。その Yoroi は 2026 年 4 月に SecondFi へ名前を変え、6 月 21 日から 23 日にかけてセキュリティ事案が起き、7 月には運営元の EMURGO が通常運営に戻らないことを表明しました。事案の全体像(影響の確認、新しいウォレットへの移行、委任のやり直し、被害の届け出)は、8 月 23 日に公開した「Yoroi / SecondFi 利用者のための移行マニュアル」にまとめてあります。本記事では NIGHT に絞ります。
受取先が Yoroi のアドレスだった方には、2 つの問題が重なります。ひとつは、前提 2 のとおり受取先を変えられないこと。もうひとつは、SecondFi のアプリが終了に向かっていることです。ただし、まだ受け取っていない NIGHT は、あなたのアドレスではなく配布のコントラクト側にあります。ウォレットの中にすでに入っている NIGHT は、移行ツールで他の資産と一緒に移せます。問題になるのは「これから届く分」です。
まず、その受取先アドレスが影響を受けたかを確認します
SecondFi の事案で影響を受けるのは、特定のアドレスの集合であって、Yoroi で作ったウォレットのすべてではありません。鍵の材料が漏れる経路は、欠陥のあるバージョンで行った署名です。確認の手段は、公式のウォレットチェッカー(checker.secondfi.io・公開アドレスのみ・署名不要)と、Lace に組み込まれたセキュリティチェックの 2 つで、詳しい使い方は移行マニュアルの「まず確認する」の節に書いてあります。チェッカーの結果は暫定で、「該当なし」が確定を意味しないことも、そこで説明しています。
本記事で 1 点だけ加えておきたいのは、NIGHT の償還も署名だということです。移行マニュアルでは、委任・報酬の引き出し・送金・スワップ・NFT の売買を「署名あり」の操作として挙げました。2025 年 12 月から 2026 年 6 月のあいだに、SecondFi のアプリを通じて 1 回目や 2 回目の解凍分を受け取った方は、その受取先アドレスで署名したことになります。判定のときに思い出してください。
ケース A|影響なし:その受取先で受け取り、新しいウォレットへ移します
影響を受けていないウォレットでも、これから解凍される NIGHT は元の受取先に届き続けます。SecondFi の公式 FAQ(2026 年 9 月 3 日更新)は、移行ツールで移したあとの扱いをこう書いています。
Future NIGHT token redemptions will continue to be sent to the wallet address designated when your redemption arrangement was established. You will need to continue migrating the NIGHT from there.
やることは 2 段階です。まず償還ポータルで受け取り、次に新しいウォレットへ移す。順番に見ていきます。
受け取りは、前半の手順のとおり redeem.midnight.gd で行います。接続するのは、受取先アドレスを含むウォレットです。SecondFi のアプリを使う必要はありません。同じリカバリーフレーズを Lace に復元すれば、Lace からポータルに接続できます。ただし、復元した直後、何にも署名する前に、Lace のセキュリティチェックを通してください。この順番の理由は移行マニュアルのケース A(経路 2)に書いてあります。
受け取ったあとの移動は、SecondFi の公式移行ツール(アプリ内・全額一括)でも、Lace など他のウォレットから自分で送っても構いません。自分で送る場合は、送り元のアドレスに手数料の ADA が要ります。移行ツールで全額を移したあとの受取先には ADA が残っていないので、公式 FAQ はこの状態を「ブロックチェーンの仕組み」として説明しています。
The Cardano network requires a small amount of ADA in the sending address to process native token transfers.
Because the automated migration tool moved all ADA out of your original source wallet, that address currently has 0 ADA. Without ADA, the Cardano network will reject any outgoing token transfers from that address.
9 月 9 日に公開された移行ツールの新しい版は、委任していて残高が動かせなかったウォレットにも対応し、その移行にかかる手数料は SecondFi が負担すると告知されました(詳細は SIPO の 9 月 9 日の記事)。届いた NIGHT を移行ツールで移すのであれば、こちらの経路が候補になります。
古いアドレスに触る回数は、少ないほど安全です。解凍のたびに受け取って移すのではなく、12 月 4 日までに全部が解凍されてから一括で受け取り、一度で移す方法があります。前半で引用したとおり、公式 FAQ は一括の償還を認めています。償還の手数料は、古いウォレットに ADA が無くても別のウォレットで払えます。
最後に、SecondFi のアプリは消さないでください。移行ツールは公式アプリと公式ブラウザ拡張の中でだけ動き、別のアプリやサイトは存在しません。アプリを消すと、移行ツールという選択肢を自分で閉じることになります。
ケース B|影響あり:公式は「回復を保証できない」としています
受取先アドレスがチェッカーに載っている、または Lace のセキュリティチェックで異常が出た場合です。SecondFi の公式 FAQ は、この組み合わせについてはっきり書いています。
We are working to support affected users in securing the Glacier Drop. However, recovery of any NIGHT tokens redeemed to an affected wallet cannot be guaranteed due to the nature of the vulnerability and the fact that the designated sending address for NIGHT redemptions cannot be changed. Accordingly, any future NIGHT token redemption directed to an affected wallet may be drained together with the other assets in that wallet and may not be recoverable. SecondFi will publish any verified material updates through its official channels.
Midnight 側は、6 月 28 日の停止告知と 7 月 9 日の再開告知のどちらでも、影響を受けたウォレットの利用者に対して「SecondFi の公式案内に従い、資産を守るための推奨手順を取ってください」と述べるにとどめています。受取先を変える仕組みは、いまのところどちらの側にもありません。移行ツールも、影響対象のアドレスを移行先として受け付けません。
Addresses linked to the incident: addresses connected to affected or quarantined wallets are blocked, and you will be asked to enter a different address.
この状況で SIPO が勧めるのは、次の 3 つです。
1 つ目は、記録を残すことです。SecondFi のサポートポータル(support.secondfi.io)に、NIGHT の受取先が影響対象のアドレスである旨を、アドレスと請求の内容を添えてチケットで出してください。Midnight 側にも窓口があります。公式 FAQ は、技術的な問題は midnight.gd のチャットボックスから連絡するよう案内しています。
If you have a technical issue or discover a bug, please contact support via chatbox at midnight.gd.
2 つ目は、自分から償還を進めないことです。償還すれば、NIGHT は確実にそのアドレスに置かれます。SecondFi はそこにある資産が「他の資産と一緒に抜かれる可能性がある」と書いています。まだ受け取っていない NIGHT は配布のコントラクト側にあり、前提 3 のとおり、ポータルの期限を過ぎても自力で受け取る道は残ります。したがって、公式の手順が出るまで受け取りを保留するのが安全側だ、というのが SIPO の判断です。これは公式の指示ではなく、公式の文言から SIPO が導いた整理です。
3 つ目は、保留が安全を保証するわけではないと知っておくことです。事案の性質上、そのアドレスの鍵が第三者に導き出されている可能性があります。SecondFi は「影響を受けた利用者が Glacier Drop を守れるよう対応を進めている」と書いていますが、具体的な手順は 9 月 13 日の時点で出ていません。ここは続報を待つ論点で、公式の手順が公開されたら本記事を更新します。
ケース C|すでに届いた NIGHT が抜かれた、またはアプリが開けない
影響を受けたウォレットに 1 回目・2 回目の解凍分が届いていて、それが他の資産と一緒に抜かれた方は、移行マニュアルのケース C と同じ扱いです。請求(claim)をまだ出していなければ今すぐ出し、アドレス・トランザクション・当時の残高を記録し、アプリとリカバリーフレーズは捨てないでください。SecondFi の資産回収ツールは 9 月中の公開が予告されていますが、9 月 8 日時点の公式サイトではまだ公開されておらず、9 月 13 日の時点でも公式の公開告知はありません。返信欄で「回収ツールはもう使える」と案内してくる相手は、公式ではありません。
偽ポータル・偽サポートの見分け方
Midnight 側の入口は、midnight.gd と redeem.midnight.gd の 2 つだけです。サポートは midnight.gd のチャットボックスで、Midnight から個別に連絡が来て、秘密の情報やウォレットへのアクセス、送金を求めることはありません(6 月 28 日の公式告知)。
SecondFi 側は、9 月 1 日に「絶対にやらないこと」を列挙しました。その一部です。
Although we may respond to your queries, we will never initiate contact with you by direct message on X, Telegram, Discord, WhatsApp, or any other platform.
We will never ask you to send funds to any address.
SecondFi personnel and support representatives will never ask you to send, disclose, read aloud, or share your seed phrase or private key.
期限を理由に急がせる連絡も、偽物と判断できます。SecondFi は「本物の期限は公式チャネルで十分前に告知する」としています。
Fraudsters may claim that SecondFi is closing imminently, that the migration window is about to expire, or that your assets will be forfeited unless you act within hours. Any real deadline will be published well in advance through our official channels.
署名の画面では、宛先アドレスを全桁見てください。SecondFi は 9 月 2 日の告知で、クリップボードを書き換えるマルウェアやブラウザ拡張の危険を挙げています。これは移行ツールに限らず、アドレスを貼り付ける操作すべてに当てはまります。
Malware and browser extensions can alter or replace an address in your clipboard between copying and pasting.
よくある質問
Q. 解凍した分をすぐ受け取らないと、消えてしまいますか
消えません。公式 FAQ は、都度でも、全部が解凍してからの一括でもよいとしています。ただし、ポータルが動くのは償還期間の開始から 450 日(2027 年 3 月上旬・SIPO の計算値)までです。
Q. ポータルが閉じたあとはどうなりますか
If you miss the Redemption period window, you can still redeem your tokens even after the portal and backend API are tuned off — your NIGHT will always be yours, and will always be redeemable. However, you’ll have to use your own means to interact with the smart contracts that hold your tokens.
権利は残りますが、受け取るにはコントラクトを自分で操作することになります。一般の利用者にとっては、ポータルが動いているあいだに受け取るのが現実的です。
Q. Lost-and-Found はいつですか
Glacier Drop の対象だったのに請求しなかった方向けの最終段階です。公式 FAQ は「メインネット公開後のいずれかの時点」で、4 年間開いていて、参加者はコントラクトを自分で操作するとしています。9 月 13 日の時点で日程は出ていません。
Lost-and-Found will take place sometime after the Midnight mainnet launch. Lost-and-Found phase claimants must use their own means to interact with the relevant smart contracts and claim/redeem their allocations. Lost-and-Found will remain open for four years, after which remaining tokens will be reallocated to the Reserve.
Q. スマートフォンで受け取れますか
ポータルはパソコンのブラウザ専用です。スマートフォンで開くと、パソコンに切り替えるよう表示されます。
Q. 取引所のアドレスを受取先にしてしまいました
公式 FAQ は、取引所などカストディアンが管理するアドレスを受取先にしないよう、請求の段階から強く求めていました。
DO NOT set an exchange or otherwise custodian-controlled address as your Destination address, as you’ll have to use it to sign/execute a transaction to redeem your allocation during the Redemption period. Make sure you use a non-custodial address from a wallet you control. Using a custodian-controlled Destination address may lead to your being unable to redeem any allocations associated with that address.
受取先は変えられないので、SIPO から示せる解決策はありません。その取引所に、NIGHT の償還に対応しているかを問い合わせるところからになります。
Q. 受取先のウォレットに ADA がありません
手数料は別のウォレットから払えます(手順 4)。古いウォレットに ADA を送り戻す必要はありません。
Q. ハードウェアウォレットで請求しました
請求の段階で公式が検証済みとしていたのは、Ledger と、Lace(1.26.1 以降)または Yoroi を組み合わせる方法でした。償還も同じ接続の仕組み(CIP-30)を使うので、同じ組み合わせでポータルに接続します。なお、ハードウェアウォレットの利用者は、SecondFi の事案の影響を受けていません。
Hardware wallet users were not compromised by this incident, whether accessed through SecondFi or Yoroi.
Q. 2025 年 12 月の記事とは何が違いますか
12 月の記事は、償還ポータルが公開された直後に「解凍が始まる前に接続を確認しておく」ことを勧めるものでした。その前提は 3 月に終わり、いまは全員の解凍が進んでいます。手順の骨格(受取先アドレスを含むウォレットを接続する、手数料は ADA、受取先は変えられない)は変わっていません。変わったのは、期限が見えてきたことと、SecondFi の事案で受取先の安全が問われるようになったことです。
続報について
本記事は、SecondFi が影響を受けたウォレットの NIGHT について公式の手順を出したとき、資産回収ツールが公開されたとき、Lost-and-Found の日程が出たときに更新します。更新は X(@SIPO_Tokyo)でお知らせします。
一次ソース・参照
- Midnight TGE 償還ポータル(唯一の償還の入口・対応ウォレット 7 種を 2026-09-13 に確認) — https://redeem.midnight.gd/
- Midnight TGE 公式サイト「Redeem」(4 回の解凍窓・手順 5 ステップ) — https://www.midnight.gd/redeem
- Midnight TGE 公式 FAQ(請求と償還の定義・受取先固定・450 日・手数料・Lost-and-Found・取引所アドレス) — https://www.midnight.gd/faq
- Midnight「Guide to the NIGHT token launch and Redemption」(2025-12-04・12 月 4 日の解凍終了と 90 日の猶予期間・別ウォレットでの手数料支払い) — https://midnight.network/blog/guide-to-the-night-token-launch-and-redemption
- Midnight「Glacier Drop Redemptions Temporarily Suspended」(2026-06-28) — https://midnight.network/blog/glacier-drop-redemption-temporarily-suspended
- Midnight「Glacier Drop Redemptions Update」(2026-07-09・17:00 UTC に再開・スケジュール不変) — https://midnight.network/blog/glacier-drop-redemptions-update
- Midnight Foundation(@midnightfdn)2026-06-28 停止告知 — https://x.com/midnightfdn/status/2071200405371982011
- Midnight Foundation(@midnightfdn)2026-07-09 再開告知 — https://x.com/midnightfdn/status/2075259474860728756
- SecondFi Knowledge Base「SecondFi/Yoroi Wallet Migration FAQ」(2026-09-03 更新・NIGHT の償還に関する 3 問) — https://kb.secondfi.io/en/article/secondfiyoroi-wallet-migration-faq-1nws9lo/
- SecondFi Knowledge Base「Incident FAQ」(影響範囲・ハードウェアウォレット) — https://kb.secondfi.io/en/article/incident-faq-omrng2/
- SecondFi 公式ウォレットチェッカー(公開アドレスのみ・署名不要) — https://checker.secondfi.io
- SecondFi サポートポータル(唯一の公式サポート窓口) — https://support.secondfi.io
- SecondFi 公式(@secondfiapp)2026-09-01「What We Will Never Do」 — https://x.com/secondfiapp/status/2094685089959739693
- SecondFi 公式(@secondfiapp)2026-09-02「Choosing Your Destination Address」(影響対象アドレスは移行先として拒否・クリップボード改変) — https://x.com/secondfiapp/status/2095013863158858056
- SecondFi 公式(@secondfiapp)2026-09-09「Migration Tool Update」(委任ありウォレットの移行・手数料負担) — https://x.com/secondfiapp/status/2097503652927905854
- Lace「資産を安全にLaceへ移行する方法」(公式ガイド・日本語・別ウォレットでの手数料支払い) — https://www.lace.io/blog/moving-funds-japanese
- SIPO「Yoroi / SecondFi 利用者のための移行マニュアル」(2026-08-23) — https://sipo.tokyo/secondfi-yoroi-migration-manual/
- SIPO「委任していて動かせなかったウォレットが、移行できるようになりました——手数料は SecondFi が負担します」(2026-09-09) — https://sipo.tokyo/signal-20260909-b24b826a/
- SIPO「SecondFi の移行ツールが公開されました——手順は 4 ステップ、委任は両方外れ、NIGHT の受け取り先は変更できません」(2026-08-20) — https://sipo.tokyo/secondfi-migration-tool-now-live-guide/
- SIPO「Midnight公式ポータル公開:NIGHT受け取り前のチェック方法まとめ」(2025-12-07・本記事の前身) — https://sipo.tokyo/post-44269/
- SIPO「NIGHT トークンローンチ償還ガイド:全体を分かりやすく徹底解説」(2025-12) — https://sipo.tokyo/?p=44237