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IOG の公式 YouTube チャンネルが乗っ取り被害

2026-09-19SIPO

Input Output(IO)の公式 YouTube チャンネルが乗っ取られたと、同社の創業者である Charles Hoskinson 氏が 9 月 18 日 12 時 35 分(JST)に自身の X で明らかにしました。チャンネル上の動画を信用せず、リンクも開かないように、というのが本人からの呼びかけです。YouTube 側と連携して問題のコンテンツを削除し、認証情報をリセットする作業を進めている、とも書かれています。

公開されている一次情報はこの投稿だけです。いつ、どのように侵入されたのか、何が投稿されたのか、被害があったのかは、本人も現時点では説明していません。ここでは分かっていることと、分かっていなくても取れる行動を分けて整理します。

■ 本人が述べた範囲

投稿の内容は 3 点です。IO の YouTube が乗っ取られたとみられること。そのチャンネルにある動画とリンクを信用しないこと。YouTube と連携して削除と認証情報のリセットを進めていること。

裏を返すと、それ以外は公表されていません。復旧したかどうかも、この投稿からは読み取れません。9 月 19 日 1 時(JST)の時点で、IO の公式アカウントからも、Hoskinson 氏本人からも、その後の続報は出ていません。「もう安全になった」と判断できる材料は、いまのところ公開されていない、というのが正確な状況です。

■ 正規のチャンネルかどうかに関係なく成り立つ守り方

乗っ取られた配信面で何が起きるかは、この件では公表されていません。ただ、投稿が「リンクを開かないでください」と名指ししている以上、読者の側で決めておけることがあります。次の 4 つは、相手が公式に見えるかどうかと無関係に成り立ちます。

  • シードフレーズ(復元フレーズ)は、どんな画面でも入力しない。正規のウォレットも取引所も配布企画も、これを尋ねることはありません
  • 意味の読めない署名要求には応じない。ウォレットが「この取引に署名しますか」と出したとき、何にどの権限を渡すのかが分からなければ、そこで止めます
  • 動画やライブ配信の説明欄にある URL から、ウォレット接続の画面へ入らない。行き先は自分でブックマークした正規のドメインから開きます
  • 配布・エアドロップ・先着の枠といった時間の圧力がかかる誘導は、いったん置く。急がせる設計そのものが判断を落とすための仕掛けです

この 4 つを守っていれば、たとえ乗っ取られたチャンネルの動画を再生してしまっても、資産そのものは動きません。危ないのは視聴ではなく、そこから先の接続と署名です。

■ 復旧を確かめる場所

復旧の告知が出るとすれば、場所は 2 つです。IO の公式サイトのニュース面と、IO 公式アカウントおよび Hoskinson 氏本人のアカウント。チャンネルのページに「戻りました」と書いてあることは、そのチャンネル自体が争点になっているあいだ、根拠になりません。確認の順番を、チャンネルの外から内へ、にしておくのが安全です。

そのうえで、自分の側でも見ておけるものがあります。YouTube は乗っ取られたアカウントの復旧手順を公開しており、自分のチャンネルを持っている場合は、2 段階認証の設定と、アクセスを許可している外部アプリの一覧をこの機会に見直せます。他人の事故は、自分の設定を点検する口実としては十分です。

次に見るのは、IO 公式サイトのニュース面に復旧と経緯の説明が載るかどうか。そこに何も出ないまま動画の投稿だけが再開した場合は、判断をもう一段待つ材料になります。

■ ことば

  • シードフレーズ — ウォレットを復元するための単語の並び。これを知っている人は資産をそのまま動かせるため、入力を求めてくる相手は正規かどうかを問わず危険だと判断できます。今回のように「リンクを開かない」と言われる場面では、その先で最も狙われる情報です。
  • 署名要求 — ウォレットが利用者に承認を求める操作。送金だけでなく、第三者に資産を動かす権限を与える内容も同じ画面で出るため、何に署名するのかが読めないまま承認しないことが守りの中心になります。
  • 認証情報のリセット — パスワードやアクセス用の鍵を無効にして作り直すこと。侵入された経路を塞ぐ作業であり、投稿ではこれを YouTube と進めている最中だとされています。

一次ソース / 関連リンク