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Cardano PRIME の RFP、残り1週間で応募55件

2026-09-23SIPO

Cardano PRIME を運営する AlphaGrowth が9月23日、提案募集 (RFP) の中間状況を公式 X で公開しました。締切は9月30日の午後11時59分 ET、募集開始からここまでに完了した応募は55件で、集まっているのはウォレット・エージェント基盤・perps (永久先物) の3カテゴリ、オラクルやブリッジを含む7カテゴリは応募が少ないままだと書かれています。

PRIME は AlphaGrowth が Cardano の DeFi を対象に進めている成長プログラムで、9月19日には第1段階の中核となる成果物としてエコシステム監査が公開されたばかりです。監査が「いま何がどれだけできているか」を測るものだったとすれば、今回の投稿は「これから誰が何に手を挙げているか」を外から見えるようにしたものにあたります。残り1週間で何が埋まり、何が空いているのかを順に見ていきます。

■ 締切まで1週間、届いた応募は55件

AlphaGrowth の投稿にある数字は3つです。締切が9月30日の午後11時59分 ET であること、残りが1週間であること、そして募集開始から公開中のカテゴリ全体で55件の応募が完了していること。9月30日の23時59分 ET は、日本時間では10月1日の12時59分にあたります。

審査の進め方も同じ投稿で説明されています。応募は届いた順に審査され、どのカテゴリでも同じ基準に照らして採点される、という書き方です。締切日にまとめて並べ替える方式ではなく、早く出したものから順に読まれていきます。

■ 集まる側と、空いている側に分かれた10のカテゴリ

応募が最も多いカテゴリとして名前が挙がったのは、ウォレット、エージェント基盤 (agentic infrastructure)、perps の3つでした。ウォレットと perps は利用者が画面で直接さわる面で、エージェント基盤はこの数か月で道具立てが急に増えた領域です。

一方、応募が比較的少ないとして挙げられたのは次の7つです。

  • コミュニティとエンゲージメント
  • オラクル
  • ブリッジ
  • executor / scooper の共通規格
  • オンチェーン保険
  • 集中流動性
  • 自動の流動性管理

並べてみると、空いている側には他のプロトコルが土台として呼び出す部品や、複数の実装をまたぐ共通規格が多く入っています。使う人の目に触れにくく、作っても自分のサービスの見栄えにはなりにくい部分です。AlphaGrowth はこの一覧に「この領域で作っているなら、何を進めているか見せてほしい」と添えました。

上位に入った「エージェント基盤」は、9月21日に伝えた x402 公式 SDK の Cardano 対応と同じ方向を向いています。AI エージェントが自分で支払いをする、という想定でチェーンを触る道具が増えている時期に、提案の側もそこへ寄ったかたちです。

■ 審査の物差しは据え置き

求めているものは変わっていない、として挙げられた条件はこの4点でした。

Builds that turn capital into durable TVL and on-chain activity. Ship-ready teams. Clear milestones. Public outcomes.

順に、資本を「続く TVL」とオンチェーンの活動に変えるビルドであること。すぐ出荷できるチームであること。マイルストーンが明確であること。成果が公開されること。アイデア段階の構想よりも、動くものを出せる体制と、外から確かめられる結果を見る、という並びです。

4点のうち3点 (出荷体制・マイルストーン・成果の公開) は、作るものの中身ではなく進め方と見せ方についての条件です。資金の出し先を選ぶ物差しが、アイデアの新しさよりも実行と説明責任に寄っていることが、この並びから読み取れます。

■ 残り1週間と、その後に見る2点

確かめる先ははっきりしています。応募の受付は AlphaGrowth のフォームで、締切は9月30日の午後11時59分 ET (日本時間10月1日12時59分)。空いている7カテゴリのどれかで作っているチームにとっては、今週が最後の週です。

締切後に見るのは、55件がどこまで伸びたか、そして空いていた7カテゴリが埋まったかどうかの2点です。どちらも @Cardano_Prime の公式 X で、今回と同じ形で示されると見込まれます。空いたまま締め切られたカテゴリがあれば、それは「この期間に、その領域で手を挙げたチームが少なかった」という記録として残ります。PRIME がそこを再募集で拾うのか、別の進め方に切り替えるのか。来月以降のプログラムの動かし方を見るうえで、そこが最初の分かれ目になります。

■ ことば

RFP (提案募集) — 発注する側が対象と要件を示して提案を募る方式。PRIME ではカテゴリごとに要件が公開され、届いた順に同じ基準で採点されます。

executor / scooper — Cardano の DEX やレンディングで、利用者の注文をまとめてオンチェーンで実行する代行プログラム。PRIME が募集対象に「共通規格」として挙げているのは、各プロトコルが自前で持っている現状を揃えたいからです。

集中流動性 (concentrated liquidity) — DEX で、値動きしやすい価格帯に資金を寄せて同じ元手あたりの取引効率を上げる仕組み。その配分を自動で調整する「自動の流動性管理」と並んで、今回は応募が少ない側に入りました。


一次ソース / 関連リンク