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North Star、Midnight でのベータ初日に取引1,014件

2026-10-15SIPO #Midnight

Midnight 上の DEX(分散型取引所)である North Star が 10 月 14 日、メインネットベータの初日に 1,014 件のオンチェーン取引を処理したと公式 X で公表しました。交換(スワップ)は 283 件、受け付けた注文 515 件はすべて決済まで済み、決済にかかった時間の中央値は 6 秒、つまり注文の次のブロックだったとしています。

10 月 2 日に誰でもコントラクトを配備できるようになった Midnight のメインネットで、アプリが実際の利用者を相手に動き始めたことを示す数字です。数日前まではダミーのトークンで動作を確かめる段階だっただけに、初日の数字はプライバシーを前提にしたネットワークの上で取引所が回り始めた最初の記録として読めます。

Day 1 of the NorthStar Mainnet beta on Midnight! ⭐️ 1,014 on-chain transactions ⭐️ 283 swaps ⭐️ 147 liquidity adds + 85 removals ⭐️ 515 orders, every one settled ⭐️ 20 new wallets — Median settlement: 6 seconds, the very next block!

初日の数字を分解する

North Star が挙げた内訳は、交換 283 件、流動性の追加 147 件、引き出し 85 件です。この 3 つを足すと 515 件になり、「注文 515 件」とちょうど一致します。交換も流動性の出し入れも、いったん注文として受け付けてから決済する同じ流れで処理されている、と数字の上から読み取れます。

新しいウォレットは 20 件でした。取引数に比べると参加者はまだ少なく、ベータに加わった人が繰り返し交換や流動性の出し入れを試した初日だったことがうかがえます。規模を語る段階ではありませんが、それでも、515 件の注文を「すべて決済した」と同社が明記している点は、DEX の基本動作が本番環境で崩れなかったことを示しています。

ダミートークンから 4 日で本番の利用者へ

North Star は 10 月 10 日、Midnight のメインネットにコントラクトを展開し、ダミーのトークンで交換を実行したと発表していました。当時はネイティブ通貨の NIGHT を扱わず、プールの作成を制限したクローズドベータとして運営すると説明しています(10 月 11 日の記事)。

続く 10 月 12 日(協定世界時)の投稿では、メインネットでの試験で注文がブロック 2,936,004、決済が次のブロック 2,936,005 に入ったと示し、「翌日にベータのメインネットを開く」と予告しました。同じ投稿では、同社が「アーリー ICO」と呼ぶ枠を同時に開くことにも触れていますが、その条件は投稿の中では示されていません。初日の数字は、この予告どおりに開いたベータの最初の 1 日分ということになります。

「次のブロックで決済」が持つ意味

DEX の使い勝手は、注文してから結果が確定するまでの待ち時間に大きく左右されます。North Star は開発の段階から「速い DEX」を掲げており、中央値 6 秒・次のブロックという数字は、その約束をメインネットの実データで示したものです。

Midnight は取引の中身を秘匿するためにゼロ知識証明を使うネットワークで、証明の生成には相応の計算が要ります。その上で注文と決済が 1 ブロック差で回ったことは、プライバシーを保ちながら日常的な交換に耐えられるかという問いに、当事者が出した最初の答えです。ただし初日の注文数は 515 件で、利用が増えたときに同じ速さを保てるかは、これからの数字で確かめる必要があります。

何が取引されたかは、まだ公表待ち

初日の投稿は件数と速さを示すものの、どのトークンの組み合わせが取引されたのか、取引額がどの程度だったのかは書いていません。10 月 10 日の時点で未対応としていた NIGHT の扱いや、プール作成の制限がどこまで緩んだのかも、この投稿だけでは分かりません。国内では OKJ が 10 月 13 日から NIGHT を取り扱うと発表していますが、入出庫は Cardano チェーンで行われるため、Midnight 上の DEX で NIGHT を売買できるかどうかとは別の話です。

確認できる次の一点は、North Star の公式 X と Discord で告知される 2 日目以降の数字と、NIGHT の取扱い開始・プール作成の開放の発表です。新しいウォレットの数が 20 件からどこまで伸びるかが、ベータが限られた試験の場から一般の利用者の入口へ移っていく速さを測る、いちばん分かりやすい物差しになります。

ことば

  • メインネットベータ — 本番のネットワーク上で、機能や参加者を絞って試す段階。North Star は 10 月 10 日の時点でプールの作成を制限しており、ベータの間は誰でも自由に市場を作れる状態ではありません。
  • 決済の中央値 — すべての注文を決済までの時間の順に並べたときの真ん中の値。一部の極端に遅い注文に引っ張られにくく、利用者がふだん体感する待ち時間に近い目安になります。
  • 流動性の追加・引き出し — 交換の相手方となるプールに資産を預ける、または引き出す操作。初日の 147 件の追加は、ベータの参加者が交換だけでなく市場の厚みづくりにも加わったことを示します。

一次ソース / 関連リンク

タグ: #Midnight
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