LIVE ADA-- MCAP-- TVL-- STAKE-- EPOCH-- Cardano & Midnight 総合情報ポータル
SIPO
速報 Intersect Members AreaをPHPセキュリティ脆弱性対策で一時停止 7時間前 速報一覧 →
HOME › Signal › Intersect の5ツール、Cardano の Builder Tools に掲載
Signal

Intersect の5ツール、Cardano の Builder Tools に掲載

2026-10-22SIPO #Intersect

Cardano の公式 X (@Cardano) は日本時間 2026 年 10 月 21 日 22 時 40 分、Intersect が保守する 5 つの開発ツール — cardano-api・cardano-rpc・cardano-wasm・cardano-sieve・cardano-testnet — が、Cardano Developer Portal の道具一覧「Builder Tools」に新しく加わったと告知しました。cardano-node と同じ場所で作られてきた Haskell の基盤ライブラリ群が、TypeScript や Go で dApp を作る開発者が最初に探す一覧に、名前つきで並んだことになります。

なかでも cardano-rpc は、SIPO が 9 月 24 日に「cardano-node が自前で返す gRPC、初出は10.7.0の実験版」で取り上げた、ノード内蔵の gRPC サーバーです。前回は機能がどの版で入ったかを追いました。今回は、5 つの道具が一覧の上でどう説明されているか、そして前回から何が進み、何がまだ利用者の手元に届いていないかを整理します。

Builder Tools に並んだ 5 つの道具

Builder Tools は、Cardano Foundation が運営する開発者ポータルの道具の索引です。10 月 22 日に編集部で確認した時点で 103 件が載っており、今回の 5 件には「NEW」の印が付いています。ポータル上の分類と説明は次のとおりです。

  • cardano-api (SDK とライブラリ) — トランザクションの組み立て・署名・送信、鍵とアドレスの管理、ノードへの照会を担う Haskell ライブラリ。cardano-cli はこのライブラリの上に作られています。
  • cardano-rpc (ノードへのアクセスと RPC) — cardano-node に組み込まれた gRPC サーバー。UTxO RPC という仕様を実装し、UTxO とプロトコルパラメータの照会、トランザクションの評価と送信、チェーン先端のストリーム追従ができます。
  • cardano-wasm (SDK とライブラリ) — cardano-api の一部を WebAssembly に変換したもの。JavaScript と TypeScript から、鍵の管理、アドレス、トランザクションの組み立て、手数料の見積もり、署名を、ブラウザと Node.js の上で扱えます。
  • cardano-sieve (インデクサとデータ) — ローカルのノードを追いかけ、指定したパターンに合う UTxO を、いつ作られていつ使われたかとともに SQLite に記録し、HTTP API で返すチェーン索引。
  • cardano-testnet (開発環境) — ジェネシス・エラ・ノード構成を指定して、手元に複数ノードの Cardano クラスタを立ち上げる道具。コマンドラインと、統合テストを書くための Haskell ライブラリの両方で提供されています。

ポータルのリポジトリでこの 5 件を一覧に加える変更が取り込まれたのは 9 月 29 日 (プルリクエスト #2021) で、10 月 21 日の告知はその紹介にあたります。

cardano-rpc、9 月 24 日の記事から進んだこと

前回の記事の時点では、cardano-rpc は版ごとのリリースノートを読まないと何ができるのか見えにくい状態でした。いまは cardano-api リポジトリにある cardano-rpc の README が、入門から仕様の対応表までを一か所にまとめています。

README によると、gRPC サーバーは追加のサービスを動かす必要がなく、ノードの設定フラグで有効にします。手元のクラスタで試す手順は cardano-testnet を使って 1 コマンドで始まり、Rust・TypeScript・Go・Python・Haskell の 5 言語の例が並んでいます。TypeScript の例は MeshJS、Python の例は PyCardano でトランザクションを組んで送るところまで進みます。UTxO RPC は共通の仕様なので、同じクライアントのコードを Dolos など他の実装に向けても動く、とも書かれています。

対応表を見ると、使える範囲もはっきりします。UTxO の読み出し、プロトコルパラメータ、ジェネシスとエラの情報、トランザクションの送信と評価、メモリプールの読み出しと監視、ブロックの取得、チェーン先端の追従は「対応」。一方で、トランザクションやデータをハッシュから引く照会は「チェーン全体の索引が必要」として対応外です。README 自身が「インデクサではない」と書き、そうした照会には専用の索引サービスを使うよう案内しています。5 つの道具のうち cardano-sieve が索引の側に置かれているのは、この役割分担に沿っています。

一覧に載ったものと、手元のノードに届いているもの

ひとつ注意したいのは、README の「自分のノードで使う」手順が、ノードに IP アドレスとポートで gRPC を待ち受けさせる設定 (RpcListenPort) を前提にしている点です。cardano-rpc の変更履歴では、Unix ソケット以外に HTTP/2 や TLS 越しの HTTP/2 で待ち受けられるようになったのは 11.3.0.0 (9 月 4 日) からで、その後 11.4.0.0 (9 月 16 日)、11.5.0.0 (10 月 7 日) と版が進んでいます。

ところが、9 月 29 日に公開された最新の cardano-node 11.1.3 のリリースノートを見ると、同梱されている cardano-rpc は 11.2.0.0 のままで、cardano-rpc の節は「変更なし」です。つまり、正式リリースのノードを動かしている人の手元では、gRPC はまだ Unix ソケット経由で、README のポート待ち受けの手順はそのままは当てはまりません。

cardano-wasm も同じ段階にあります。変更履歴の最新は 10.0.0.0 で「未リリース」と記され、ブラウザで動くウォレットのデモが公開されている段階です。この版には、ノードの gRPC から gRPC-web 経由で UTxO を取る getUtxos が加わっており、ブラウザ側の cardano-wasm とノード側の cardano-rpc がつながる設計が見えます。cardano-sieve は 9 月 11 日に最初の版 0.1.0.0 を出し、Linux 向けのビルド済みバイナリを配っています。リポジトリの説明は、Kupo から発展した後継の位置づけです。

一覧に載ったことで、これらの道具は見つけやすくなりました。ただ、使える状態の度合いは道具ごとに違い、ノードに組み込まれる cardano-rpc は、ノードの正式リリースを待って初めて手元の環境で新しい機能が使えるようになります。

次に確かめる一点

確かめる先は、GitHub の IntersectMBO/cardano-node のリリースページです。次の cardano-node のリリースノートで、コンポーネント表の cardano-rpc が 11.3.0.0 以降に上がるかどうか、そして cardano-rpc の節が「変更なし」から書き換わるかを見ます。そこで上がっていれば、README のポート待ち受けや TLS の手順が、正式版のノードでもそのまま使えるようになります。あわせて cardano-wasm の変更履歴で、10.0.0.0 から「未リリース」の表記が外れるかも確認しておきたいところです。

ことば

  • UTxO RPC — UTxO 型のブロックチェーンに共通する照会・送信・追従の窓口を決めた仕様。ノード内蔵の cardano-rpc も Dolos もこれに沿うため、クライアント側のコードを使い回せる点が、今回の一覧化で目に見えるようになりました。
  • gRPC — 型の決まったメッセージを HTTP/2 でやり取りする呼び出し方式。ノードが自分でチェーンのデータを返せるようになり、基本的な照会なら第三者の中継サービスに頼らずに済む経路が開いています。
  • WebAssembly — ブラウザや Node.js で動く、言語に依存しない実行形式。Haskell で書かれた cardano-api の一部をこれに変換することで、ノードと同じ実装をウェブアプリの側でも使えるようにする試みが cardano-wasm です。

一次ソース / 関連リンク

Developer Portal のプルリクエスト #2021 (5 ツールの追加・2026-09-29 取り込み)(GitHub)

cardano-rpc README (IntersectMBO/cardano-api)(GitHub)

cardano-rpc 変更履歴(GitHub)

cardano-wasm README と変更履歴(GitHub)

cardano-sieve (IntersectMBO)(GitHub)

タグ: #Intersect
Delegate to SIPO · 委任ガイド

ADA を手元に置いたまま、
SIPO に委任する

SIPO は Cardano ステークプール 3 基 (SIPO / SIPO2 / SIPO3) を運用しています。Midnight のバリデータ運用は開始後に参加予定です。

  • 預けない・ロックなし
  • 約 5 日ごとに報酬
  • DRep も SIPO に
ステーキングをはじめる → はじめての方は、この 3 本を順に読むと迷いません。
  1. 1
    📘 Learning ステーキングとは、ADA を手元に置いたまま報酬を受け取る仕組み 仕組みを知る →
  2. 2
    📘 Learning DRep への委任とは、13.7 億 ADA の国庫の使い道に一票を託す仕組み ガバナンスに参加する →
  3. 3
    📘 Learning 委任マニュアル 2026 年版、Lace と Daedalus でプールと DRep を選ぶ手順 手順どおりに委任する →