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Dano Finance の取引額、1週間で2.8倍の507万ドル

2026-09-29SIPO

DefiLlama の集計で、Cardano の DeFi プラットフォーム Dano Finance(Danogo)の取引額は、9月20日から26日(UTC)の 7 日間で約 507万ドルとなりました。前の 7 日間の約 178万ドルから 2.8 倍に増え、同じ期間の Cardano の DEX では SundaeSwap V2(約 759万ドル)に次ぐ 2 位です。

Danogo は債券トークンの取引所として始まり、いまは貸し借り、Uniswap V3 型の集中流動性プール、レバレッジ取引までを一つの場所で扱っています。取引額の伸びは週の前半に集まり、9月28日にも大きな日がありました。一方で、8月下旬には 1 日で数千万ドルが動いた時期もあります。週ごとの数字だけでは見えにくい中身を、日次の動きと Danogo の公式資料から整理します。

9月21日の 117万ドルから始まった 1 週間

DefiLlama の日次の取引額は次のとおりです。

  • 9月20日(日): 約 45万ドル
  • 9月21日(月): 約 117万ドル
  • 9月22日(火): 約 92万ドル
  • 9月23日(水): 約 97万ドル
  • 9月24日(木): 約 59万ドル
  • 9月25日(金): 約 53万ドル
  • 9月26日(土): 約 44万ドル

前の週(9月13日〜19日)は、1 日 10万〜60万ドル前後で推移していました。9月21日から 3 日続けて 90万ドルを超えたことが、7 日間の合計を押し上げています。その後は落ち着いたものの、9月28日(月)には約 140万ドルと、9月4日以来の大きさになりました。集計期間を 9月22日〜28日にずらすと約 520万ドルで、順位は同じく 2 位です。

同じ週は、Cardano の DEX 全体の取引額も倍増していました。DefiLlama に取引額が載っている 7 つの DEX の合計は約 1,726万ドルで、Dano Finance の占める割合は約 29% です。預かり資産(TVL)の大きい Minswap を、取引額では上回りました。

債券の取引所から、集中流動性とレバレッジへ

Danogo の公式ドキュメントは、自らを貸し借りを中心にした Cardano の DeFi プラットフォームと説明しています。始まりは Optim の債券トークンを売買する「Bond DEX」で、その後、ADA のステーキングの権利を貸し借りする仕組みや、固定金利・変動金利の貸し出し、利回りの比較機能へと広がりました。

取引にかかわる仕組みとしては、次の二つがあります。一つは Uniswap V3 型の集中流動性プールで、流動性を出す側が価格の幅を決めて資金を置き、その幅の中で取引が起きたときだけ手数料を受け取ります。Danogo は 3月30日から、このプールに流動性を出した人に、100ドル分ごと・1 エポックあたり 2 DANO を配るキャンペーンを始めており、終了は告知で知らせるとしています。

もう一つがレバレッジ取引です。貸し出しのプールから資金を借り、DEX で交換し、ポジションとして持つところまでを 1 回の取引で済ませる設計で、ロングとショートのどちらも取れます。

DefiLlama の取引額が、このうちどの仕組みでの取引をどれだけ含んでいるのかは、集計のページからは分かれていません。今回の伸びがプールでの交換によるものか、レバレッジの建て玉を通じたものかは、公開データだけでは切り分けられない点に注意が必要です。

8月下旬の山と比べると

Dano Finance の取引額は、8月下旬に桁の違う動きを見せています。8月21日に約 1,337万ドル、22日に約 5,364万ドル、25日にも約 3,080万ドルと、1 日で今回の 1 週間分を大きく超える日が続き、8月17日〜23日の週(月曜から日曜)の合計は約 9,200万ドルでした。その後 8月26日からは、1 日数万〜数十万ドルの水準に戻っています。

この山の理由は、DefiLlama の集計にも、今回読んだ Danogo の公式資料にも書かれていません。今回の 507万ドルは、8月の山と比べればずっと小さく、それでも 9月に入ってからは最も大きな 1 週間です。プラットフォームの使われ方を映すのは、9月の低い水準から持ち上がった伸びが続くかどうかです。

確認先は、DefiLlama の Dano Finance のページの日次の取引額と、Danogo の公式 X(@DanogoFinance)です。10月第 1 週に 1 日 100万ドル前後の日が続くか、キャンペーンや新機能の告知が伸びと重なるかを見ておくと、今回の伸びの性格が見えてきます。

ことば

  • 集中流動性 — 流動性を出す側が、資金を働かせる価格の幅を自分で決める DEX の仕組み。Uniswap V3 で広まりました。同じ資金でも現在の価格の近くに厚く置けるため、資金の効率が上がる一方、価格が幅の外へ出ると手数料を受け取れなくなります。
  • 債券トークン — 貸し出しの権利や将来の利払いをトークンにしたもの。Cardano では Optim が発行する債券が知られ、Danogo はその売買の場として始まりました。
  • レバレッジ取引 — 手元の資金に借りた資金を足して、より大きなポジションを持つ取引。利益も損失も大きくなり、担保が足りなくなると清算されます。

一次ソース / 関連リンク

取引額・預かり資産は、日本時間 2026年9月29日20時台に DefiLlama の公開データから取得した値です(日付は UTC)。