LIVE ADA-- MCAP-- TVL-- STAKE-- EPOCH-- Cardano & Midnight 総合情報ポータル
SIPO
速報 Leios testnet「Musashi Dojo」がFire段階に進行、段階的な負荷試験を開始 2時間前 速報一覧 →
HOME › Signal › Leios の Musashi Dojo、Fire フェーズで負荷試験を開始
Signal

Leios の Musashi Dojo、Fire フェーズで負荷試験を開始

2026-10-13SIPO #Leios

IOG は 10 月 12 日 21 時 (日本時間)、Ouroboros Leios の公開テストネット「Musashi Dojo」が、5 つあるフェーズの 3 つ目にあたる Fire に入ったと発表しました。テストネットにかける負荷を一段ずつ引き上げ、各段階でプロトコルを試しながらコードを本番品質まで固めていく段階で、IOG は「最後には、Leios がどこまで行けるか、メインネットに向けてどう調整すればよいかが分かる」と書いています。

Leios は、Cardano のブロックとは別に大きな取引の束を運び、委員会の投票で確定させることで処理能力を広げる合意プロトコルです。Musashi Dojo の公式ページは、計画を終えるまでに処理能力を当初 5〜20 倍に引き上げることを目標に掲げています。Fire は、その目標が実際の負荷のもとでどこまで成り立つかを測る段階にあたります。この記事では、これまでのフェーズで分かったこと、同じ日に出た新しいリリース候補、メインネットまでに残る手順を順に整理します。発表直後の初期報はこちらです。

Earth で 6 倍、Water で部品の入れ替え

Musashi Dojo は 6 月 23 日に始まりました。宮本武蔵の『五輪書』にならって、フェーズは Earth・Water・Fire・Wind・Void の順に進みます。

最初の Earth は 41 日間続き、12 万 7,000 を超えるブロックと約 3 万のエンドーサーブロック、8,000 近い証明書を生みました。登録されたプールは 3 から 63 に増えています。IOG の 8 月 27 日の記事によると、Leios が動いた状態でのピークは毎秒 26.8 キロバイト分の取引で、現在のパラメータで Praos だけが動くメインネットの毎秒 4.51 キロバイトに対し、およそ 6 倍でした。

8 月 11 日に始まった Water では、新しいチェーンに切り替えたうえで、パラメータの探索、メモリプール (未処理の取引の置き場) を別の実装に入れ替える試験、投票委員会への本物の BLS 鍵の導入が進められてきました。IOG は同じ記事で、最も厳しいレッドチーム攻撃は Fire と Wind で行うと予告しています。

各フェーズの日付は「目安で、変わりうる」とされています。公式ページによれば、計画はメインネットのハードフォークまで続きます。

同じ日に出た RC 2026w41、テストネットは作り直しに

Fire の発表に先立つ 10 月 12 日朝 (日本時間 6 時台)、Leios の開発リポジトリには「RC 2026w41」というリリース候補が公開されました。プロトタイプを cardano-node 11.2 の上に移し、試作段階の部品のいくつかを本体側のコードへ取り込んだ版です。

中身で目を引くのは三つです。エンドーサーブロックの上限が 512 KiB から 600 kB に上がりました。エンドーサーブロックの配り方も設計どおりの規則に締められ、事前に告知されていないブロックを差し出した相手や、同じものを二度差し出した相手とは接続を切ります。さらに、Leios の項目が載るのは次の台帳の時代である Dijkstra からで、それより前の時代は従来の Praos のヘッダーのまま扱うと明記されています。

この版はヘッダーやブロックの形式が変わったため、以前の版のノードとは通信できません。リリースノートは、チェーンのデータベースと Leios 用のファイルを消し、作り直したネットワークに最初から同期し直すよう求めています。Fire への移行とこの作り直しの関係はリリースノートには書かれていませんが、テストネットでプールを動かしている運営者には、この入れ替えが直近の作業になります。

SPO と利用者にとって、Fire で何が見えるか

ステークプール運営者 (SPO) にとって、Fire は自分の機器が負荷の上昇にどこまでついていけるかを確かめられる場です。Musashi Dojo の公式ページが示す参加の手順は、Leios ノードを構築してテストネットに同期し、ブロック生成ノードを設定し、テスト用の資金と委任をフォーセットから受け取り、各フェーズの案内に沿ってフィードバックを返すというものです。Earth でブロック生成と投票を行ったプールには、さかのぼって報酬を出す制度も動いています。

機器の条件と性能の関係は、SIPO が 10 月 1 日の Deep Dive「Leiosを動かすのは、誰のマシンか」で扱いました。台帳の処理を単体で測るベンチマークに対し、Fire はネットワーク全体に負荷をかける試験です。部品ごとの数字と、つないだときの数字が並ぶことで、どこが詰まるのかを切り分けやすくなります。

利用者の側から見ると、処理能力は混雑の日にこそ効いてきます。エポック 660 では、2 ADA を送ると HOSKY が返ってくる企画で取引が急増し、ブロックは上限近くまで埋まりました (10 月 9 日の Signal)。こうした需要の山を、手数料の高騰や送金の遅れなしに受け止める余裕をどれだけ持てるか。Fire で負荷を上げていく試験は、その余裕の大きさを測る作業でもあります。

メインネットまでに残る手順

IOG は 8 月の記事で、年末までにメインネットに出せる Leios を用意することを目標に掲げています。ただし、テストネットの試験が終われば自動的に本番へ入るわけではありません。

Cardano では、ハードフォークは「ハードフォーク開始」というガバナンス・アクションとして提出され、憲法委員会の承認に加えて、DRep と SPO の双方がそれぞれの基準を満たす賛成を出して初めて発効します (CIP-1694)。そのうえで、ブロックを作るプールの大半が新しいノードに入れ替わっている必要があります。Intersect の週報では、ノード 11.1.2 のリリースから 3 週間たっても、ブロックの約 3 割がそれより古い版で作られていました (10 月 12 日の Signal)。性能の数字がそろっても、ネットワーク全体の入れ替えには別の時間がかかります。

次に見るもの

確かめる先は二つあります。一つは Leios 公式サイトのブログです。Earth の結果は、フェーズの終了後、8 月 20 日に詳しい報告として載りました。Fire でどの負荷の段階まで進み、どこで限界が見えたかも、同じ形で報告されると見込まれます。もう一つは、開発リポジトリのリリース一覧です。RC 2026w41 が正式な版になるか、Fire の途中でさらに作り直しを伴う版が出るかで、テストネットの進み具合が読み取れます。

ことば

  • Ouroboros Leios — Cardano の処理能力を広げるための合意プロトコル。通常のブロックとは別に取引の束を運び、投票で確定させます。初期の目標は処理能力 5〜20 倍で、メインネットへの導入にはハードフォークが要ります。
  • エンドーサーブロック — Leios で取引の束を運ぶブロック。委員会の投票で証明書が付くと、通常のブロックから参照されて台帳に入ります。RC 2026w41 で大きさの上限が 600 kB に上がりました。
  • ハードフォーク開始 — プロトコルの大きな改定を発効させるガバナンス・アクション。憲法委員会・DRep・SPO の三者の承認が要り、Leios の本番導入もこの手続きを通ります。

一次ソース / 関連リンク

SPO 報酬プログラム

leios.cardano-scaling.org

ouroboros-leios リリース候補 RC 2026w41(GitHub)

CIP-1694 (ガバナンス・アクションの承認要件)(GitHub)

タグ: #Leios
Delegate to SIPO · 委任ガイド

ADA を手元に置いたまま、
SIPO に委任する

SIPO は Cardano ステークプール 3 基 (SIPO / SIPO2 / SIPO3) を運用しています。Midnight のバリデータ運用は開始後に参加予定です。

  • 預けない・ロックなし
  • 約 5 日ごとに報酬
  • DRep も SIPO に
ステーキングをはじめる → はじめての方は、この 3 本を順に読むと迷いません。
  1. 1
    📘 Learning ステーキングとは、ADA を手元に置いたまま報酬を受け取る仕組み 仕組みを知る →
  2. 2
    📘 Learning DRep への委任とは、13.7 億 ADA の国庫の使い道に一票を託す仕組み ガバナンスに参加する →
  3. 3
    📘 Learning 委任マニュアル 2026 年版、Lace と Daedalus でプールと DRep を選ぶ手順 手順どおりに委任する →