2026年6月、Cardano エコシステムは「サミットをどう開くか」をめぐる一つの分岐点を通過しました。Cardano 財団が10月5〜6日にシンガポールで予定していた単独開催の Cardano Summit 2026 は、その費用をトレジャリー(共有財源)でまかなう提案がコミュニティのオンチェーン投票で承認に必要な賛成水準に届かず、見送りとなりました。一方で、EMURGO が提出した Token2049(10月7〜8日・シンガポール)への協賛提案——カルダノ・ブランドのパビリオン、ビルダー向けステージ、エコシステム・プログラムに約330万 ADA(約79万ドル相当)を充てる内容——は可決されています。コミュニティが出した答えは、「大きく構えた単独サミットではなく、もっと身軽で開かれたやり方を探そう」というものでした。
動画:https://www.youtube.com/live/B5BgaRPbYTY(Charles Hoskinson「Summit Ideas」/2026年6月2日公開・Wyoming 収録)
これを受けて、Charles Hoskinson 氏は6月2日、ホワイトボードを使った短い動画「Summit Ideas」を公開しました。氏が示したのは、「ハイブリッド・ロールアップ」と名付けた代替案です。ひとことで言えば——Midnight City という仮想空間の中に「誰でも無料で参加できる仮想カルダノ・サミット」を建て、同時に Token2049 では分散していた複数の出展を「一つの巨大な区画」に束ね、その二つを並走させて相互に中継する、という構想です。氏自身が「まだ肉付けの済んでいないアイデア」と繰り返し断っており、まずコミュニティに賛否を問う投票(ポール)を立て、支持の手応えがあれば EMURGO と Cardano 財団とともにトレジャリー提案をまとめる、という順序を明言しています。
本稿は、この動画で何が語られたのかを日本語に全文翻訳したうえで、構想の各パートを、Midnight City・Ouroboros Leios・Token2049 の現在地という客観的な事実とあわせて整理するものです。なお、ここで語られているのは確定した計画ではなく、コミュニティの反応を起点に練り上げていく「たたき台」である点を、先にお伝えしておきます。
なぜいま「サミットを作り直す」話なのか
出発点は、コミュニティの意思表示です。氏は冒頭で「コミュニティの考えは正しい」「何かを変える必要があると、皆さんは非常に明確に示してくれた」と述べ、否決を否定的に受け止めるのではなく、出発点として引き受けています。
「カルダノの人たちだけのためにカルダノ・サミットを開催するというのは、あまり理にかなっていません。とりわけシンガポールのような、費用が高く、行くのが大変で、最終的には参加者がおそらく1,000人を下回るであろう場所では」
ここで示されているのは、単独サミットという形式そのものへの問い直しです。高い費用を投じても、来場するのは身内のカルダノ・コミュニティが中心で、規模も限られる——その投資対効果に、コミュニティもDRepも「ノー」を出した。だからこそ氏は、別の器を探し始めます。重要なのは、その代替案もまた、否決した時と同じガバナンスのプロセス(投票→提案→財源承認)を通して決めようとしている点です。形式を変えても、決め方そのものはコミュニティの手に残されています。
構想①:Midnight City の中に「無料で開かれた仮想サミット」を建てる
構想の半分は、仮想空間側にあります。鍵になるのが Midnight City です。これは Cardano のプライバシー・パートナーチェーンである Midnight 上に構築されている、AI エージェントたちが暮らす仮想都市(氏の言葉では「エージェント的な文明=agentic civilization」)です。現在は初期の V2 段階で、参加希望者の順番待ちの列ができており、ユーザーは自分のエージェントを選んで都市に送り込めます。夏の間にV3へと進化し、エージェント同士の取引(agentic trading)など、より高度な機能が加わっていく——氏はそう説明します。
都市の中には、ライブ配信用の「接続口」を設けて KOL(インフルエンサー)が入って来られるようにし、SNEK や HOSKY といったミームコイン・プロジェクトが自分たちのゾーンを構え、さらにできるだけ多くのカルダノ dApp を地区や建物として統合していく——つまり Midnight City は、Midnight 単体の動きにとどまらず、カルダノ・エコシステム全体を視覚的に歩いて回れるショーケースになっていく、という設計です。
その Midnight City に、まだ作り込めていない最後のピースがあります。人と人とがつながる「ソーシャル・レイヤー」です。氏は、これを優先事項として今後数カ月で構築できると見ており、専任チームを置いて開発を加速すれば、Token2049 の時期に合わせて「誰でも参加できる、大規模で開かれた、無料のカルダノ・サミット」を Midnight City の中に用意できる、と語ります。バーチャル・ハッカソン、賞金、各種イベント——しかも物理開催に比べてはるかに低コストで。否決の主因が「費用」だったことを踏まえると、この「安く・開かれた」という性質は、構想の核心に据えられています。
背景として補っておくと、Midnight City は構想上の存在ではありません。Midnight 自体は2026年3月31日にフェデレーテッド・メインネットを稼働させており、Midnight City(midnight.city)も実際にベータ参加者を順次オンボードしている段階にあります。一方で、ここで前提となる「ソーシャル・レイヤー」はこれから数カ月で作るとされている部分であり、構想の実現可能性は、この新規開発がどこまで間に合うかに依存します。
構想②:Token2049 で複数の足跡を「一つの超フットプリント」に束ねる
もう半分は、物理空間側——Token2049 です。氏によれば、カルダノ陣営はすでに Token2049 に、(1) Midnight の出展、(2) Intersect の出展、(3) カルダノ・ブースという構想、と複数の「足跡」を別々に持とうとしている。これらをバラバラに置く代わりに、すべてを一つにまとめて 「スーパー・フットプリント(巨大な出展区画)」 にする、というのが提案です。
十分な広さを取れれば、その区画の中に——ステージ、カルダノの展示エリア、ハッカソン、参加 dApp 向けの投資家ディナー、アフターパーティーまでを収められる。氏は、著名ベンチャーキャピタリストの Draper(ティム・ドレイパー氏)に投資家ディナーをホストしてもらい、他の VC も招く、という具体策にも触れています。多くのカルダノ DeFi の dApp をシンガポールの表舞台に連れ出す、という狙いです。
規模が大きくなれば、確保できるスポンサーシップ枠も上がり、基調講演の枠(氏は「Fred」「Phil」の名を挙げています)も取りやすくなる——氏は「来場規模はおそらく5万人を超えるだろう」と見込みます。そのステージで披露したいものとして、氏は具体名を挙げました。Ouroboros Leios のチーム(「その頃には Leios の登場が目前に迫っているはず」)、カルダノの新しい開発者体験(DevX)、そして Pogun(ビットコイン DeFi)と RealFi(銀行口座を持たない人々=unbanked 向けのマイクロファイナンス)のパビリオン。区画には大型スクリーンを置き、仮想サミット側の様子をライブ中継する——物理と仮想が、同じ場所で互いを映し合う設計です。
事実関係を補うと、Token2049 シンガポールは10月7〜8日にマリーナ・ベイ・サンズで開催予定で、EMURGO の協賛提案はすでにオンチェーン投票で可決済みです。Ouroboros Leios は10倍〜数十倍のスループット向上を狙うスケーリング更新で、そのテストネットは2026年6月に立ち上がる見込みとされています。10月の Token2049 の頃には「登場が目前」という氏の見立ては、このスケジュールと整合します。なお「5万人超」「最も目立つ存在になる」といった規模感は氏の見込み・狙いであり、確定値ではない点は申し添えます。
なぜ「ロールアップ」なのか——二つを並走させ、相互に中継する
この構想を氏が「ロールアップ」と呼ぶのは、仮想(Midnight City のサミット)と物理(Token2049 のスーパー・フットプリント)という二つの場を同時に走らせ、一つに巻き取るからです。両者は大型スクリーンを介して相互に中継され、シンガポールに来られない人は仮想サミットに、現地に来られる人は物理区画に——それぞれ参加できます。
氏が投げかける刺激的な見立てが、「カルダノは大きなコミュニティなので、Midnight City 側の参加人数が Token2049 全体の来場者数を上回ることもあり得る」というものです。そして狙いは、明確に「Token2049 のテイクオーバー(乗っ取り)」——その場で最も目立ち、メディアでの言及も最多になること。氏は「すでに Midnight で Consensus の一部をテイクオーバーしてきた」とも述べています。ここは野心の表明であり、実際にそうなるかは別問題ですが、「単独で1,000人を集めるサミット」と「5万人規模のイベントの中で最も目立つ存在になる」とでは、露出の桁が違う——という発想は明快です。
繰り返せる「カンファレンス・テイクオーバー」モデルへ
この構想のもう一つの主眼は、一度作れば再利用できる「型」になる、という点です。インフラと技術がそろえば、毎年、あるいは年に複数回でも実施でき、回を重ねるごとに費用は下がっていく。そして、この「埋め込み型」の設計は、Consensus や Token2049 はもちろん、Web Summit・E3・South by Southwest(SXSW)のような非暗号系のカンファレンスにも差し込める——氏はそう構想を広げます。「単独で構えるのではなく、もっと大きな水槽の中に入り、新しい人々をカルダノに呼び込む」ための装置、という位置づけです。
そして、SIPO のような DRep にとって見逃せないのが、氏が最後に添えた一言です。この場を「主要な DRep たちが集まり、カルダノ・ガバナンスの未来を語り合う『ガバナンスの集い』、望むなら一種のミニ・コンベンションとしても使える」と述べたこと。否決をきっかけに生まれた代替案が、ガバナンスの当事者たちが顔を合わせる場づくりにまで広がっていく——構想の射程は、単なるイベント設計を超えています。
次のステップ:ポール(投票)→ トレジャリー提案
氏は、この動画があくまで「ブレインストーミング」であることを強調して締めくくります。提案をまとめる用意はあるが、その前に「コミュニティ全体がこの方向を支持している」というシグナルが要る。だからまず投票を立て、支持が得られたら提案を書き、Stevie・Phil・Fred らと費用を見積もり、EMURGO と Cardano 財団の支持を得られるか確かめる——という手順です。
この順序こそが、今回のいちばんの読みどころだと言えます。大きな単独サミットを止めたのはコミュニティの投票でした。その代替案もまた、同じ投票から始まる。トップダウンで「こうします」と告げるのではなく、「これはどうだろう?」と問いを返し、答えをコミュニティに委ねる——否決を、対立ではなく次の設計の入力として扱う姿勢が、この短い動画には表れています。構想そのものは Midnight City の社会機能という未完成のピースに依存しており、実現には相応の開発と調整が要りますが、「コミュニティのシグナル → ガバナンス提案」という決め方は、最初のサミットが決まった(そして止まった)筋道とまっすぐつながっています。
【全文翻訳(日本語)】
こんにちは、チャールズ・ホスキンソンです。暖かく晴れたコロラドからライブでお届けしています。いつも暖かくて、いつも晴れていて、ときどきコロラド。今日は2026年6月2日、ここ荒々しくも雄大なワイオミングからお送りしています。……いや、今の出だしは間違っていますね。最近すっかり自動操縦で話してしまっていて。いろいろと立て込んでいまして。さて、ちょっと手短な動画を撮って、サミットについて少しお話ししたいと思いました。
コミュニティの考えは正しいと思いますし、皆さんは「何かを変える必要がある」と非常に明確に示してくれました。サミットについて、私たちは何か違うやり方をする必要があります。カルダノの人たちだけのためにカルダノ・サミットを開催するというのは、あまり理にかなっていません。カルダノの人たちに来てもらう——とりわけシンガポールのような、費用が高く、行くのが大変で、最終的には参加者がおそらく1,000人を下回るであろう場所で、というのは。
そこで、いろいろなアイデアが飛び交ってきました。バーチャル・サミットにするという案や、あるいはサミットをシンガポールに埋め込む形でハイブリッド・サミットを開くという案などです。それで、手短に動画にしたかったのは、ある仮説的なアイデアです。私はこれを「ハイブリッド・ロールアップ」のようなものと呼んでいて、ホワイトボードを使った動画にして、少しお話ししようと思います。私がやろうとしているのは、ポール(投票)を実施することです。もし皆さんがそのポールで賛成してくれたら、トレジャリー提案をまとめて、EMURGO とカルダノ財団(CF)の支持を得られるか確かめます。ですので、ここではブレインストーミングをしているわけです。もし気に入らなければ、いつでも別のことをすればいい。でも、皆さんの声は聞きました。何が起きているのか、私たちは理解しています。
さて。基本的に、ハイブリッド・サミット——ハイブリッド・ロールアップ——のアイデアは、二つのことを同時にやる、というものです。私たちには Midnight City(ミッドナイト・シティ)と呼ばれるアセットがあります。Midnight City は基本的に「エージェント的な文明(agentic civilization)」であり、現在は初期の V2 段階にあります。ごく近いうちに——いま順番待ちの列ができていて、誰もが自分のエージェントを選べるようになっています——まもなくそれらのエージェントがスポーン(出現)し、ゲーム世界に入っていきます。そして夏の間ずっとアップグレードを続け、V3 に到達します。そこでは非常に高度な機能が数多く登場します。
これは要するに、活気あふれる都市になりつつあるということです。「ただ眺めているだけ」の状態から、エージェントによる取引(agentic trading)のようなことができる状態へと進化していきます。中にライブ配信用のフック(接続口)を作って、参加したい私たちの KOL(インフルエンサー)たちが入って来られるようにします。他のプロジェクトも入ってきます。SNEK や HOSKY のような多くのミームコイン・プロジェクトが、Midnight City の中に自分たちのゾーンやエリアを持つことになります。いろいろなものが入ってくるわけです。そしてもちろん、できるだけ多くのカルダノの dApp を Midnight City に統合したいと考えています。ですから、これは Midnight 全体の動きに加えて、より広いカルダノ・エコシステムを美しく見せる場(ショーケース)になります。
そして本当にクールなのは、それを視覚的に見られることです。つまり、ゲーム世界の中に、まさにそのための地区や建物、特別な仕掛けが実際に用意される、ということです。私たちがまだ作り込めていないものの一つが、人と人とのつながり(human to human)のための「ソーシャル・レイヤー」です。これは優先事項であり、今後数カ月で構築できると考えています。
ですから、もし今その判断をするなら、Token2049 の時期に合わせて専任チームを置き、システムのソーシャル・レイヤーを加速させるのは、とても簡単なことです。そうすれば、誰でも参加できる、大規模で目立つ、無料で開かれたカルダノ・サミットを Midnight City の中に用意できます。バーチャル・ハッカソンを開いたり、賞金を出したり、あらゆる種類のイベントを行ったりできる。しかも、こうしたことをやるのにそれほど費用はかからない。そして、そのすべてを美しいショーケースに仕立てることに、大きな力を注げます。
さて、これと並行して——そしてこれを一種の「ロールアップ」と呼ぶ理由ですが——Token2049 があります。これはおそらく今年最大の、単独開催としては今年最大の暗号資産イベントになるでしょう。私たちはすでに、そこに置く予定の Midnight のプレゼンス(出展)を持っています。さらに、Intersect のプレゼンスのようなものもそこに置かれる予定です。そして、カルダノのブースという構想もあります。このように、いろいろなアイデアがあるわけです。そこで私たちにできるのは、それらをすべて一つにまとめて、潜在的には一つの「スーパー・フットプリント(巨大な出展区画)」にすることです。
そのスーパー・フットプリントは——(ホワイトボードの一部を指して)これは隠して、こちらに移りましょう——基本的に十分な広さを取れるので、ステージを設けたり、カルダノの展示エリアを設けたりできます。ハッカソンも開けます。参加するすべてのカルダノ dApp 向けに投資家ディナーを開いたり、アフターパーティーを催したりすることもできます。これをうまくやれば、多くのカルダノ dApp を、プロジェクトをシンガポールに連れて行けます。つまり、カルダノ上の DeFi の dApp 群です。彼らを表舞台に出すのです。そして Draper(ドレイパー)に投資家ディナーをホストしてもらい、他の VC たちも招待し、多くの人を招ける素敵なアフターパーティーを開く。ですから、これはより大規模になります。
そして規模が大きくなるぶん、より上位のスポンサーシップ枠を確保できます。つまり、おそらく Fred(フレッド)に基調講演の枠を取ってあげられるし、Phil(フィル)にもきちんとした基調講演の枠を取ってあげられる。基調講演はいつも私に回ってくるんです、私が「大物」だからね。でも、それ以外の基調講演には、より大きなスポンサーシップ・パッケージが必要で、それによって彼らに非常に大きなステージを用意できます。なにしろ、おそらく5万人を超える規模になるでしょうから。そして私がやるとしたら、Leios(レイオス)チームを連れて来ます。その頃には Leios の登場が目前に迫っているはずだからです。さらに、カルダノの新しい開発者体験(DevX)も披露します。
私たちにはパフォーマンスがあり、使いやすさもある。そして、クールで本当に興味深いことがたくさん起きているという証拠もあります。そしてここは、ビットコイン DeFi である Pogun(ポーガン)や、私たちのマイクロファイナンス——銀行口座を持たない人々(unbanked)のための金融スタック——である RealFi(リアルファイ)にとって、完璧なショーケースになります。これらはそのパビリオンの一部となり、おそらく非常に大きなスクリーンを用意して、バーチャル・サミットのライブ中継も流すことになります。さらに、人口カウント(参加人数の表示)など、いろいろなものも見られます。可能性としては——カルダノは大きなコミュニティなので——Midnight City 側の参加人数が、Token2049 全体の来場者数を上回ることもあり得ます。
ここで興味深いのは、これが「カンファレンス・テイクオーバー(会議の乗っ取り)」のモデルを私たちに与えてくれる、という点です。これがうまくいけば、毎年、あるいはエコシステムの規模次第では年に複数回でも、これを実施できます。回を重ねるごとに費用は安くなっていくからです。一度やってしまえば、インフラも技術もすべて揃いますし、エコシステムとしての「私たちらしさ」にもなります。そして、この埋め込み型の設計は、一度作り上げてしまえばかなりシンプルです。これは、Consensus や Token2049 のような、どんなカンファレンスにも埋め込めます。さらには、たとえば Web Summit のような非暗号系のカンファレンスでも。E3 もそうですし、South by Southwest(SXSW)なども。あらゆる種類のサミットで可能です。非暗号系のものでもできるわけです。ですから、これは考える材料(food for thought)です。ここには多くの選択肢があり、多くの可能性があります。
ただ、もし単独開催はしたくなくて、もっと大きな「水槽」の中にいたい、そしてカルダノ・エコシステムに新しい人々を呼び込みたいと考えるなら——私たちが活気ある生きたエコシステムであることを示せるものがあるのは、良いことです。たくさんのことが進行しています。いまや私たちには高いパフォーマンスがあり、優れた DevX があります。カルダノ上で構築されているクールなものすべてをショーケースし、とても歓迎的なコミュニティを持ち、絶え間なくプレゼンテーションを行う。もちろん、ポッドキャストのブースも設けます。ですから、24時間体制で絶えずポッドキャストを配信し、多くのインタビューや多くのコンテンツ、そういったものを生み出し続けます。これから登場する新しいものすべて。それらもきちんと取り上げます。そしてもちろん、シンガポールに来られない人々のために、こちら側(バーチャル)に並行した場が用意されます。
これには、すべてのカルダノ dApp を Midnight City に取り込めるという、嬉しい副次効果もあります。彼らは「店舗(storefront)」を持ち、広告の場も得られるわけです。そして、ここに大きく美しいスクリーンを置いて、リアルタイムの Midnight City と、そこで進行しているクールなものすべてをショーケースします。ですので、これはひとつのアイデアであり、まだ肉付けの済んでいないアイデアです。練り直すべき点もありますし、やらなければならない作業もあります。私は提案をまとめることにまったく前向きですが、何よりもまず、コミュニティ全体がこうした構想を支持しているという「シグナル」が必要です。
そのうえで、私は Stevie(スティービー)や Phil(フィル)と腰を据えて話せますし、皆さんが Fred(フレッド)に相談することもできる。そして「なるほど、これは理にかなっているか?」と確認し、費用を見積もることができます。これは単独サミットよりも安く済むと思いますし、参加者数も大幅に増えるでしょう。そして実質的に、その規模ゆえに、私たちは Token2049 を「テイクオーバー」することになります。私たちはそこで最も目立つイベントになり、その場の誰よりも多くの露出を得て、メディアでの言及も最も多くなるでしょう。私たちはすでに Midnight で Consensus の一部を「テイクオーバー」してきていて、そこで最も目立つ暗号資産になっています。ですから、Token2049、とりわけシンガポールでは、もう少し努力が必要ですが、それを実現する道は確かにあると私は信じています。
そして、カルダノの多くのビルダーを一カ所に集められるのも良いことです。これを、主要な DRep たちが集まり、カルダノ・ガバナンスの未来について語り合う「ガバナンスの集い」の機会として使うこともできます。ですから、望むなら、これを一種の「ミニ・コンベンション(小規模な大会)」として扱うこともできます。というわけで、サミットについての手短な話でした。皆さんがこれについて考える機会を持てればと思います。ポール(投票)を立ち上げて、皆さんが気に入るかどうかを見てみます。もし気に入ってもらえたら、そのための提案を書きます。それでは、乾杯。
透明性メモ
SIPO は Cardano の SPO(ステークプール運用者)であり、登録済みの DRep として ADA 保有者から委任された投票権を行使しています。本稿が扱う構想は、将来トレジャリー提案として投票にかけられる可能性があり、その場合 SIPO は一票を持つ当事者になります。また SIPO は Midnight Ambassador として Midnight エコシステムの日本語コミュニティ向け紹介・教育に関わっており、本構想の中心にある Midnight City とも関係する立場にあります。
本稿は、その立場を開示したうえで、ホスキンソン氏の動画内容を全文翻訳し、客観的な事実とあわせて整理することを目的としています。ここで紹介した構想は確定した計画ではなく、コミュニティの反応を起点に練り上げられる「たたき台」です。氏の見込み・狙い(来場規模や「テイクオーバー」といった表現)と、確認できる事実(Token2049 の日程、Midnight の稼働状況、Leios のスケジュール、EMURGO 協賛提案の可決)は、本文で区別して記しました。
本稿は投資助言や特定トークンの売買推奨ではなく、また特定の投票行動を指示するものでもありません。将来この構想がトレジャリー提案として上程された場合、SIPO は提案内容を独自に精読・評価したうえで、自らの責任で投票します。
動画と関連ソース
動画(一次ソース)
https://www.youtube.com/live/B5BgaRPbYTY
Midnight City
https://www.midnight.city/
Midnight Network 公式
https://midnight.network/
TOKEN2049 Singapore(2026年10月7〜8日)
https://www.token2049.com/singapore
Cardano Summit 公式
https://summit.cardano.org/
Ouroboros Leios(スケーリング更新)
https://leios.cardano-scaling.org/
Cardano ガバナンス(gov.tools)
https://gov.tools/
Intersect MBO
https://www.intersectmbo.org/
SIPO のブロックチェーンインフラ運用について
https://sipo.tokyo/
本稿は、ホスキンソン氏の動画「Summit Ideas」の内容を、解説と全文翻訳の2部構成でまとめたものです。正確な発言・ニュアンスは必ず原動画でご確認ください。動画はホワイトボードを用いたブレインストーミングであり、図表上の指し示し(「これは隠して、こちらに」等)は文意を損なわない範囲で訳出しています。























