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📡Signal|van Rossem批准完了、Protocol Version 11へ|7月19日JSTの有効化予定とBLS12-381・Plutusの要点

2026-07-16SIPO

Cardanoのvan Rossemハードフォーク提案は、Epoch 643の2026年7月13日21:44:51 UTC(日本時間14日06:44:51)に批准されました。SPO、DRep、Constitutional Committeeによる承認結果を受け、ガバナンス上の批准段階が完了したことを意味します。

ただし、批准とmainnet有効化(enactment)は別の段階です。Intersectが案内する有効化予定は2026年7月18日21:44:51 UTC(日本時間19日06:44:51、slot 192,844,800)であり、7月16日時点では「批准済み」であって「有効化済み」ではありません。

Protocol v11で変わること

批准されたgovernance actionは、現行のConway era上でprotocol major versionを11、minor versionを0とするハードフォーク提案です。その中心には、Plutusの既存primitiveに関するcost modelの更新と、Protocol Version 11後に利用可能となる新しいprimitive向けの設定があります。

ここで重要なのは、承認された変更の範囲と、その上に今後作られるアプリケーションを分けて見ることです。Protocol Version 11で確認できるのはBLS12-381 MSMの計算primitiveとその設定であり、完成済みの証明検証システム一式や後続プロトコルが同時に稼働することを示すものではありません。

BLS12-381 MSM built-in――オンチェーンSNARK検証に必要な計算を効率化

CIP-133が提案するのは、BLS12-381のmulti-scalar multiplication(MSM)を効率化するPlutus built-inです。CIP-133は主要な利用例として、pairing-based SNARKのオンチェーン検証を挙げています。

したがって、確認できるのは「BLS12-381 MSM built-inの追加が、オンチェーンSNARK検証に必要な計算の効率化につながる」という範囲です。CIP-133はこの計算機能と利用例を説明しており、Protocol Version 11だけで完成済みの証明検証システム一式を提供することを示す一次根拠は確認できません。

Plutus性能改善

Intersectの説明では、既存primitive向けのcost model変更に加え、新primitive向けの設定がハードフォーク後に利用可能になります。関連するcost model actionは、Plutus V1、V2、V3のbuilt-in設定を対象としています。

これはPlutus上で特定の暗号計算を扱うための基盤更新です。一方、今回確認した一次情報には、個別アプリケーションの性能向上率を一律に示す実測値はありません。本稿では「性能改善」を、これらのcost modelとprimitive設定の更新として扱います。

Dijkstra eraとLeiosへの道――PV11とは別の並行工程

2026年7月10日のIOG週次開発レポートは、LeiosCertがDijkstraBlockBodyの任意項目として追加されたこと、ledgerへの最初のLeios変更、Dijkstraの構造整理と試験の継続を報告しています。

これらは、Dijkstra / Leiosの後続開発が進んでいることを示す情報です。ただし、van RossemがLeiosを直接有効化する、あるいはProtocol Version 11が不可欠の橋渡しになるという因果関係は、一次情報からは確認できません。本稿では、同時期に進む別の並行工程として扱います。

実装・起動前に残る段階

7月16日時点で完了したのは、ガバナンス上のratificationです。次の区切りは、Intersectが7月18日21:44:51 UTC(日本時間19日06:44:51)に予定するmainnet enactmentです。

そのため、現時点の状態は次のように分ける必要があります。

  • 批准:完了。
  • mainnet有効化:2026年7月18日21:44:51 UTCに予定。
  • 新primitive向け設定の利用:Protocol Version 11のハードフォーク後。
  • 実際のmainnet状態:予定時刻後の公開情報で別途確認が必要。

批准は重要なガバナンス上の到達点です。同時に、運用上の起動と利用可能性は、予定された有効化とその後の状態確認を待つ段階にあります。

参考・出典