動画:https://www.youtube.com/live/SQNwaGx6Mn8(Charles Hoskinson「Why Cardano is the only Ecosystem that can run the world」/2026年6月上旬公開・YouTube ライブ。6月初めに「SNS と距離を置く」と表明したのちの復帰配信)
2026年6月上旬、Charles Hoskinson 氏は「Why Cardano is the only Ecosystem that can run the world(なぜ Cardano だけが、世界を動かせるエコシステムなのか)」と題したライブ配信を公開しました。冒頭で「オフィスに戻ってきた」「戻ってこられてよかった」と語るとおり、これは6月初めに「SNS と距離を置く」と表明したのち、久しぶりに腰を据えて話した約40分の配信です。新しいプロダクト発表でもガバナンス提案でもなく、画面に図を描きながら「Cardano は何のために存在するのか」を一から組み立て直す、ビジョンの再提示でした。
氏の出発点は刺激的です。「いまの市場が映し出しているのは弱気相場ではなく、実存的危機だ」——暗号資産はそもそも意味があるのか、もう終わったのではないか、という問いが業界全体に漂っている、と。そのうえで氏は、「この問いに答えられ、かつ価値が年間少なくとも3,000億ドルに上る『ある問題』を、いま実際に解けるのは Cardano だけだ」と主張します。その問題とは「信頼(trust)」であり、解の鍵となるのが、氏が繰り返す一つの概念——「検証可能な再帰性(verifiable reflexivity)」です。
本稿は、この長い配信で何が語られたのかを日本語で整理し(記事後半に全文翻訳を収録しています)、そのうえで Cardano エコシステムにとっての含意を、確かな事実と照らし合わせながら読み解くものです。氏は技術・哲学・社会論を一息に語っており、議論には「検証できる過去の事実」と「氏の将来展望(projection)」が混在しています。本稿では前者を一次・公式ソースで裏取りし、後者は氏の見立てとして区別して提示します。「Cardano だけ」「ビットコインを超える」「世界平和」といった強い表現は、いずれも氏のビジョンであり、事実主張ではない——この線引きを保ったまま読み進めます。
なぜ「弱気相場」ではなく「実存的危機」なのか──問いの立て方
氏の議論は、価格チャートからではなく「信頼のコスト」から始まります。
Bob と Alice が取引をするには、最小限の「信頼」が要ります。相手の通貨への信頼、相手の主張・契約への信頼。現代経済では、この信頼を世界規模で成立させるために、保険・監査・法・法執行・各種制度・第三者機関といった膨大な仕組みが動いており、規制の効いた金融市場だけでもそのコストは数千億ドル規模に達する、と氏は言います。
ここで氏が強調するのは「真ん中(the middle)」の危うさです。取引の当事者である Bob と Alice は見えても、その間に介在する数十もの第三者は見えにくい。しかし、そのうち誰か一人が嘘をつけば、当事者がどれだけ正直でも取引は崩れる。ブロックチェーン産業は真空からではなく「グローバル化」——分断されたバケツが一つの大きなバケツに統合され、摩擦と不信が増した世界——から生まれた、というのが氏の歴史観です。だから業界全体のゴールは、この第三者群を世界規模で縮小・除去することにある、と。
「暗号資産は死んだのか?」という問いを、氏は「では、暗号資産は本来どんな問題を解くはずだったのか?」へと立て直します。この問いの立て方こそが、配信全体の骨格です。
核心概念──「検証可能な再帰性(verifiable reflexivity)」とは何か
氏は、よくある二つの誤解を一度に退けます。「答えは暗号資産だ」——いいえ、暗号資産は重要だが解そのものではない。「答えはブロックチェーンだ」——いいえ、それも重要だが解ではない。では何か。氏の答えが「検証可能な再帰性」です。
定義はシンプルです。「あるものが、それ自身の正しさの証明を、自らの内に携えている」こと。氏は投票を例に挙げます。通常、投票用紙は「信頼された第三者(TTP)」が見て正当性を判断します。しかし、もし投票用紙それ自体に「この票は正しく、投票者は正当だ」という証明が添付されていて、第三者でなくとも観察者の誰もがそれを検証できるなら——もはや信頼された第三者は要りません。
この整理に立つと、各要素の役割がきれいに分かれます。
- ブロックチェーン=検証可能で再帰的な取引を入れておく「容れ物」。グローバルで、透明で、監査可能で、不変だから、保管に向く。
- 暗号資産(トークン)=分散化されたインフラの維持に対価を払うための「燃料・道具」。
- スマートコントラクト+ゼロ知識証明+再帰=「証明を埋め込む」ための生の言語。これが揃って初めて、検証可能な再帰性が成立する。
氏が「木を見て森を見るな」と言うのはここです。私たちが本当に欲しいのはブロックチェーンでも暗号資産でもなく、それらを部品として動く「エコシステム」だ、と。氏は友人 Adam の定義を引きます。エコシステムとは「相互依存するアクターからなる動的なネットワークで、環境とともに共進化し、創発的な振る舞いと分散的な主体性によって特徴づけられるもの」。そして健全なエコシステムは少なくとも、自己治癒(壊れても回復する)・自己最適化(コストが下がり価値が上がる)・自己方向づけ(ゴール→戦略→KPI→達成)の三つを備える——氏はこれを生物の「複雑適応系」になぞらえます。
Cardano が満たすと氏が主張する「4つの構造要件」
配信の中核は、「エコシステムとして検証可能な再帰性を最大化するには4つの構造要件が要り、それをすべて備える暗号資産はいま Cardano だけだ」という主張です。以下、4要件を順に整理し、それぞれ検証可能な事実で裏取りします。
① 分散化のエンジン:Ouroboros
なぜ分散化が要件なのか。氏の論理はこうです。分散化が崩れると、ネットワークは少数の支配者に収束し、「分散的な主体性」が失われる。すると、せっかく排除したはずの信頼された第三者を、自分のシステムを動かすために再び招き入れることになる——本末転倒だ、と。
その分散化のエンジンが Ouroboros です。氏が特筆するのは「スケールするほど分散化が下がるのではなく上がり、しかもセキュリティ水準を保ったまま高速ファイナリティと(実質)無限のスケーラビリティに近づく」という性質。多くの競合は低コスト・高性能に最適化する代わりに分散化で後退した、と氏は見ます。その対極として挙げるのが、許可制で運用者を KYB し、取引を KYC/AML/OFAC でフィルタしてから決済する「Web2.5/コンソーシアム型チェーン」(Canton 等)です。
【裏取り】Ouroboros のスケーリングは、いま現実の工程に乗っています。スループット拡張プロトコル Ouroboros Leios のテストネットは2026年6月23日にローンチ予定で、これは氏自身が確認しています。Leios 提案は DReps の約84%の賛成で可決され、約2,770万ドル相当の資金が解放されました。設計目標はスループットを現行の10〜65倍に引き上げ、1,000 TPS 超を視野に入れること。メインネット投入は年内が目標とされています。氏が「ほぼ完成、年末に完全に仕上がる」と述べた根拠は、この工程です(ただし現時点ではテストネット段階であり、メインネット成熟はこれからである点も併記します)。
② 正しい会計モデル:eUTXO と「チャネル同型性」
第二の要件は会計モデルです。氏は「Satoshi は UTXO で惜しいところまで解いたが、解き切らなかった」と言います。UTXO には「ローカル=グローバル」——手元の計算結果とネットワークの状態が一致する決定論——という強力な性質がある。だが、性能最適化を優先した Ethereum などはこれを持たず、ローカルとグローバルに差が出れば、その差を埋めるために信頼された第三者が要る。ゴールが第三者の除去である以上、これは避けたい。
そこで Cardano は UTXO に二つを足しました。一つは頭の「E」、すなわち拡張 UTXO(eUTXO)によるプログラマビリティ。もう一つが「チャネル同型性(channel isomorphism)」——オフチェーンの別ドメインで処理を行い、Cardano に戻したとき「あたかも Cardano 上でやったかのように」同じ保証を持たせる性質です。これにより、RWA や規制対応のような特化したルールの商取引を外で処理し、結果だけを安全に取り込む「実質無限のスケール」が可能になる、と氏は説明します。
【裏取り】チャネル同型性を体現するレイヤー2「ヘッド」プロトコル Hydra はメインネットで稼働しています。氏は対照例として、Ethereum が同種の発想を Plasma で2018年以来追ったが解けなかった点を挙げます(正しい会計モデルがなかったため、という氏の見立て)。さらに氏は、配信終盤で eUTXO が「Starstream のような何かと統合されれば検証可能な再帰性に近づく」と述べました。Starstream は UTXO 系チェーン向けの zkVM(ゼロ知識仮想マシン)で、処理をオフチェーンで実行し、各ステップを簡潔な暗号学的証明に封じ、オンチェーンの軽量 Plutus コントラクトで検証する設計です。「処理が、それ自身の正しさの証明を携えて戻ってくる」——これはまさに、氏の言う検証可能な再帰性の技術的な土台にあたります。
③ 主要機能のモジュール性:パートナーチェーン
第三の要件はモジュール性です。氏は Nick Szabo の「太いプロトコル/細いプロトコル」を引きます。エコシステムが広がるほど、利用者はインフラに「もっと多くの機能を」と求め、プロトコルはどんどん「太く」なる。そして太いプロトコルでは、全利用者がその全機能の維持コストを負担させられる。氏のたとえ——地元の切手収集クラブの DAO を回したいだけの Alice と Bob が、「世界金融 OS」全体の重荷を背負わされるのは筋が通らない。
解は「細い基盤+差し込み式の特化ドメイン」。プライバシー、分散インフラ、ギャンブル、規制対応、CBDC といった機能を、それぞれ専用の層として基盤に差し込む。これが Cardano の「パートナーチェーン・モデル」です。一つの決済層に対し、能力ごとに型付けされた多数の計算層を接続し、差し込めばその能力が Cardano 全体で使えるのに、基盤は細いまま保てる——機能の無限の拡張、というわけです。
【裏取り】その第一号が Midnight です。Midnight は2026年3月31日にフェデレーテッド・メインネットを稼働させ、安定段階「Kukolu フェーズ」に入り、ネイティブトークン NIGHT の配布が進んでいます。氏はパートナーチェーンの優位として、Polkadot や Cosmos が「同じデュアル・トークノミクスを持たず、基盤層に従属的で離脱できない」のに対し、Cardano のパートナーチェーンは「HTML5 対 Flash」のようにベンダーロックがなく、不要になれば『プラグを抜いて去れる』点を挙げます。さらにパートナーチェーンは他エコシステムへの「連結点」になり、Midnight を介して XRP・Ethereum・Solana を、また別途ビットコインの流動性を Cardano に取り込む構想が語られました(後者はビットコイン流動性を Cardano の貸付・利回りへつなぐ「Pogun」として報じられており、貸付モジュールは2026年Q2 予定とされます)。これらは稼働済みの事実というより、進行中のロードマップとして読むのが適切です。
④ ガバナンスと統制の分散化──そして「実行機能(executive function)」
四つ目が最も物議を醸す、と氏自身が認める要件です。「ガバナンスを分散化すると、戦略も進化も見つけられず、システムは機能しない。だから中央集権的なアクターが要る」——この通念を、氏は複雑適応系への誤解だと退けます。必要なのは「支配者」ではなく「特化(specialization)」だ、と。
氏のたとえは身体です。身体に中心点はなく、脳・肺・皮膚といった専門化した臓器の集まりが、全体として「人間」という創発的性質を生む。どれが一番偉いかではなく、総体が機能する。Cardano に「次に足りないもの」は、この特化——氏が「実行機能(executive function)」と呼ぶ、KPI の発見・戦略・成長計測・予算配分を担う専門化した臓器だ、というのが配信の最も重要なメッセージの一つです。
ここは、所有と執行を分けて考えると見通しがよくなります。氏が描くのは「意思決定は分散したまま(誰も単独の責任者ではない)、しかし機能ごとに専門化した執行の器を育てる」という構図です。具体的には、いまは欠けている「予算機能」を——一つの機関(氏は Intersect を例に挙げます)が作るのではなく——プロトコルのレベルで作り、その上に「戦略機能」を載せて KPI を追わせる。氏は実際に AI(Claude)に「チェーンが生きているかを示す上位10 KPI」を生成させ、手数料・アクティブ開発者・チェーン/アプリが保持する収益・純発行と希薄化・ステーブルコイン供給・アクティブアドレス・ステーク比率・TVL・分散化度・調整後移転価値、という一覧を提示しました。出発点はどこでもよい(Ethereum も Solana も Cardano も数年前はゼロだった)、正しいダイナミクスがあれば自己最適化的に伸びる、と。
【裏取り】この要件は、4つの中で最も具体的な裏づけがあります。Cardano は2025年2月23日、オンチェーンで憲法を批准・発効させました(DRep の75%閾値+暫定憲法評議会の全会一致)。Plomin ハードフォークで本格的なオンチェーン・ガバナンスへ移行し、2025年には住民が選出した初の憲法委員会(7名)が成立しています。氏が「憲法・リキッドデモクラシー・憲法委員会を持つ唯一の暗号資産」と述べる土台はここにあります。一方で「予算機能・戦略機能・実行機能」はまだ整っておらず、氏自身が「特化を組み込む必要があるのは明らかだ」と現在地を認めています。つまり①〜③が「ほぼ実装済み/工程上」なのに対し、④は「土台はあるが、次の段階はこれから」と読むのが正確です。
「価格ではない」という主張をどう読むか
配信の後半、氏は議論を一気に社会論へ広げます。ここは「検証できる事実」より「氏の見立て・展望」の比重が高い部分なので、線引きを保って読みます。
氏の中心命題は「価格はこれらの何一つ測っていない」。評価すべきは DEX 取引高や TVL やトークン価格ではなく、「そのシステムが検証可能な再帰性を持つか」だ、と。もし持たないなら、それは「浴槽の水を片側から反対側へ移しただけ」——信頼された第三者を別の信頼された第三者へ入れ替えただけだ、という辛辣なたとえを使います。氏が信頼インフラ崩壊の象徴として挙げるのが、米国の選挙をめぐる不信と、生成 AI が「自分の目と耳を信じられなくする」問題です。投票そのものに「正しさの証明」が埋め込まれていれば信頼の問題は解消するはずだ、と氏は言います。
ここで氏が示す数値——信頼装置のコスト除去で年2,500〜3,000億ドル(現実的には1,200〜1,600億ドル)、総体では数兆ドル——は、氏が自ら生成したレポートに基づく推計であり、独立検証された数字ではありません。本稿は氏の推計として紹介するにとどめます。同様に「Cardano だけが4要件すべてを備える」「ビットコインを追い越す」「これを解いた者は人類史上最も価値ある制度を作る」「世界平和」といった表現は、いずれも氏のビジョンであり、その実現を保証するものではありません。
留意すべきは、この配信が、市場が軟調で、氏自身が6月初めに SNS と距離を置くと表明した時期に行われた「復帰の配信」だという点です。だからこそ氏は、目先の価格やドラマではなく「第一原理(first principles)に戻ろう」「再び成長を始めよう」と繰り返します。配信の性格は、ロードマップの告知というより、コミュニティを根本思想から奮い立たせる「再起動の演説」に近いものでした。
ロードマップ上の現在地(裏取り)
配信で触れられた「これから」を、事実として確認できる範囲で整理します。
- Ouroboros Leios:テストネット2026年6月23日ローンチ予定(提案は DReps 約84%可決・約2,770万ドル解放)。メインネットは年内目標。
- eUTXO + Starstream:eUTXO は成熟し多言語対応。Starstream(UTXO 系向け zkVM)との統合が「検証可能な再帰性」への接近点として位置づけられている(研究・開発段階)。
- Hydra:レイヤー2ヘッド・プロトコルとして稼働中。
- Midnight:2026年3月31日フェデレーテッド・メインネット稼働、Kukolu フェーズ、NIGHT 配布中(パートナーチェーン第一号)。
- RealFi:銀行口座を持たない層・グローバルサウス向けの実世界金融。氏は「John O’Connor 氏が IO を離れ RealFi を率いる体制になり、RealFi は目前だ」と述べました。RealFi は IO 由来の取り組みで、World Mobile や Atala PRISM(デジタル ID)との連携が知られています。
- Pogun:ビットコイン(世界のデジタルゴールド)の流動性を Cardano の貸付・利回りへ取り込む仕組みとして報じられており、貸付モジュールは2026年Q2 予定とされます。
- 実行機能/特化:氏が「次に足りない」と明言した領域。憲法・憲法委員会という土台の上に、予算機能・戦略機能をプロトコルレベルで育てるのが次の課題。
総じて、①分散化のエンジンと②会計モデルは実装・工程として確かな裏づけがあり、③モジュール性は第一号 Midnight が稼働しつつ拡張中、④ガバナンスは土台が整い「特化」が次の宿題、という現在地です。氏の壮大なビジョンと、足元の「テストネット/初期段階/ロードマップ」という実態の両方を、同時に押さえておくのがよいでしょう。
【全文翻訳】Why Cardano is the only Ecosystem that can run the world
以下は、約40分の配信全体を要約せず日本語に意訳した全文翻訳です。元の自動字幕に含まれる固有名詞・専門用語の認識誤り(Ouroboros/Leios・Praos/Nick Szabo/Vitalik/Pogun など)は、文意を損なわない範囲で正しい語に補正し、補正・補足は末尾「翻訳ノート」にまとめています。一人称(私)は Charles Hoskinson 氏の発言です。
導入──情報的で、教育的で、前向きな話を
こんにちは、Charles Hoskinson です。暖かく晴れたコロラドからライブでお届けしています。オフィスに戻ってきました。今日は、Cardano に固有の、何かユニークなものについて話したいと思っていました。たまには、情報的で、教育的で、前向きな話をする頃合いでしょう。では画面を共有して、実に興味深く、実に重要なことについて話していきましょう。
いま市場が映し出しているのは「弱気相場」ではなく「実存的危機」だ
世の中には、たくさんのブロックチェーンや暗号資産エコシステムがあり、その周りには無数の人々が漂っています。みんな「ブロックチェーン、ブロックチェーン、ブロックチェーン」と口にする。そして今、市場が映し出しているのは、弱気相場(bear market)ではありません。映し出されているのは「実存的危機(existential crisis)」です。
要するに、人々はこう問うているのです。「暗号資産って、そもそも本当に存在するものなのか? 意味があるのか? 我々が気にかけるべきものなのか? それとも暗号資産はもう死んでいて、次のマクガフィン(話の本筋ではない『お題目』)へ、つまり AI や合成生物学(synbio)や、指数関数的成長をうたう次の『大きな何か』へ移っていくのか」と。
この動画でお話ししたいのは、なぜこのすべてが必要なのか、ということです。そしてそのうえで、現状において Cardano こそが、この問題を実際に解けるただ一つの存在である、という主張をしていきます。そして、その問題が持つ価値は、少なく見積もっても年間3,000億ドルに上ります。
Bob と Alice──あらゆる商取引の根にある「信頼」
では、ごく基本的なパターンから始めましょう。Bob と Alice がいるとします。二人は互いに取引をしたい。何らかの商取引です。Bob が何かをして、その対価として Alice から何かを受け取る。中身は何でも構いません。
重要なのは、これを成立させ、円滑にするには、ある種の「信頼(trust)」という概念が必要になる、ということです。これを T と呼びましょう。Alice が Bob と取引するために必要な、最小限の信頼の水準があり、その逆もまた然りです。
それは、Bob が持っているお金への信頼かもしれません。たとえば、それが米ドルならどうでしょう。良さそうですね。では、ペソだったら? ……微妙かもしれません。あるいは、Bob が主張していることへの信頼かもしれません。彼は何らかの主張をしている。契約書を持っているのかもしれない。時間的な要素もあるでしょう。商取引はいくらでも分解できますが、その根っこにあるのは常に「当事者は互いを信頼しているか?」という一点です。
そして現代経済を見渡すと、世界規模で信頼を確立するためのコストは、規制の行き届いた金融市場に限ってさえ、数千億ドル規模に上ります。保険がそうです。監査がそうです。法律や法執行がそうです。各種の制度や、第三者機関がそうです。世界中に何千、何万という仕組みが存在し、それらはただ一点、Alice と Bob の双方が「これなら大丈夫だ」と納得して、安心して互いに商取引できるように、信頼の閾値(threshold)を下げるためだけに存在しているのです。
ブロックチェーン産業は「グローバル化」から生まれた
ですから、ブロックチェーン産業は真空から生まれたのではありません。それは「グローバル化」から生まれました。
グローバル化を理解していない人、世界市場がいかに途方もなく脆いかを理解していない人——「すべては単純だ、政府を信じていれば、なんだかんだで全部うまくいく」と思っている人——は、これらの第三者・制度・幾層にも積み重なった信頼が、取引に対して持つコストだけでなく、その「危うさ」も理解していません。
もしこの「真ん中」の部分が見えていないと、あなたには Bob の側(Bob が主張すること)と Alice の側(Alice が主張すること)は見えても、真ん中が見えない。そしてその真ん中には、2〜3ダース(数十)もの関係者が関わっていることがあります。そのうちの誰か一人が嘘をつけば、たとえ Alice が完全に正直で、Bob も完全に正直であっても、取引は崩れてしまう。第三者の誰かが破綻すれば、それで終わりなのです。ですから、私たちの産業全体のゴールは、これらの第三者を、世界規模で縮小し、あるいは取り除くことにあります。
答えは「暗号資産」でも「ブロックチェーン」でもない──核心は「検証可能な再帰性」
ここでよくある誤解があります。人々は、その答えが「暗号資産(cryptocurrency)」だと思っている。暗号資産は役割を果たしますし、とても重要です。しかし、それは解決策ではありません。あるいは「ブロックチェーンこそが解決策だ」と言う人も多い。ブロックチェーンも非常に重要で、役割を果たします。しかし、それも解決策ではないのです。
本当の解決策は、「検証可能な再帰性(verifiable reflexivity)」と呼ばれるものです。これは一つの性質(property)です。検証可能な再帰性——つまり、「あるものが、それ自身の正しさの証明を、自らの内に携えている」ということ。単純に聞こえますが、これは信じがたいほど強力です。実のところ、これこそが唯一にして最も強力な概念です。検証可能な再帰性。
投票の例で理解する
例を使って、この概念をはっきりさせましょう。Bob が投票したいとします。Bob はどうするか。投票用紙に記入し、それを提出します。
通常であれば、それは「彼が用紙に何かを書き込み、それをどこともしれぬ場所へ送り、そして信頼された第三者(TTP=trusted third party)がそれを見て、これが正当かどうかを判断する」ということを意味します。それだけのことです。
ところが「検証可能な再帰性」、すなわち「自分が行う行為の中に、その正しさの証明を埋め込める」という概念があると、Bob が投票用紙を出すとき、その用紙には「証明(proof)」が添付されています。そしてその証明は、信頼された第三者ではなく、システムを観察している「誰でも」が、それを見れば正しいと分かるだけの十分性を持っています。そうすると、こう問わざるを得ません。「この取引に、もはや信頼された第三者は必要だろうか?」答えはノーです。投票用紙それ自体が、正しいと分かるだけの情報を内に持っているのです。
ブロックチェーンは「証明を入れておく容れ物」
では、ブロックチェーンとは何か。それは、こうしたもの——検証可能で再帰的な取引——を入れておく「保管場所・保管機構」です。なぜそこに置くのかというと、ブロックチェーンには素晴らしい性質がたくさんあるからです。グローバルで、誰もが見られる。透明で、誰もがアクセスできる。そして監査可能です。
つまり、検証可能な再帰性は、取引そのものに加えて、ブロックチェーンの構造それ自体の中にも宿っている。そして通常、ブロックチェーンは不変(immutable)です。いったんそこに入ったものは、永久にそこに在り続け、誰も取り出せません。だから、これらすべてを入れておくには、実に優れた「バケツ(受け皿)」なのです。
しかし、もしシステムの中に検証可能な再帰性を埋め込む能力がなければ、結局あなたは何も得られません。「ゴミを入れればゴミが出てくる(garbage in, garbage out)」だからです。だからこそ、ブロックチェーンはスマートコントラクトと組み合わされているのです。これが一つのレベル。そしてもう一つのレベルが、ゼロ知識証明(zero knowledge proofs)です。この二つが合わさり、そこに「再帰(recursion)」が加わると、「検証可能で再帰的なシステム」を作る能力が手に入ります。これは投票だけのためのものではありません。金融のほぼすべて——金融のあらゆる構成要素——のためのものです。
では、暗号資産(トークン)はどこで登場するのか
もしこのシステムが信頼されるべきものなら、私たちはシステムを分散化(decentralized)させたい。しかし、その分散化には、何か(誰か)が対価を払わねばなりません。この仕組み全体を動かすために、計算資源、ネットワーク、データ、その他あらゆるものに、何かが対価を払わねばならない。そこで、もし暗号資産があれば——トークンがあり、そのトークンに価値があれば——そのトークンを通貨として用いて、インフラの維持に対価を払うことができます。
木を見て森を見ず──欲しいのは「インフラ」ではなく「エコシステム」
しかし皆さん、私はこう思うのです。人々はこのすべてを見るとき、木を見て森を見ていない、と。人々はあまりに、ブロックチェーンの「維持に対価を払うこと」だけに取り憑かれてしまっています。ビットコインがマイニング報酬でやっているように。あれはただ、それ(チェーン)の維持に対価を払っているだけです。しかも、ビットコインには検証可能な再帰性がありません。スケールする形で、契約や証明をその中に埋め込むことができない。ビットコインで何かをするのは、非常に難しいのです。
人々は見落としています。あなたが探し求めているのは、ブロックチェーンではない。暗号資産でもない。暗号資産は、インフラの維持に対価を払うための「道具(instrument)」です。けれど、あなたが本当に維持したいのは、インフラではない。あなたが維持したいのは「エコシステム(ecosystem)」なのです。この言葉を、これから何度も繰り返し耳にすることになるでしょう。そして、それにはちゃんとした定義があります。私の友人の Adam が考え出したものです。
「エコシステム」の定義
エコシステムとは——実際の定義はこうです——「動的なネットワーク(dynamic network)」です。動的、つまり静的ではない。変化し続けるネットワーク。「相互依存するアクター(interdependent actors)」からなり、それらが「自らの環境とともに共進化(co-evolve)」し、「創発的な振る舞い(emergent behavior)」と「分散的な主体性(decentralized agency)」によって特徴づけられる、動的なネットワーク。
ブロックチェーンは確かにこの一部です。私たちの仕組みには I・U・E があります。インフラ(Infrastructure)、ユーティリティ(Utility)、そしてエクスペリエンス(Experience)です。インフラを維持するアクターがいる。ユーティリティ——チェーンができること——がある。そして、それらの体験を可能にする人々がいる。彼らは互いに結びつき合い、自らの環境とともに共進化している。その環境とは、より広い暗号資産空間と、Circle や Tether といったオフチェーンのあらゆる連結点、いわゆる Web2 や Web2.5 の空間です。
創発的な振る舞い──自己治癒・自己最適化・自己方向づけ
これらのシステムのゴールは、先ほどの「検証可能な再帰性」へと収束していくことです。私たちは、Alice と Bob のあいだのすべてに、その性質を持たせたい。二人が取引するとき、あらゆる取引が、それ自身の正しさの証明を携えているようにしたい。そうすれば、信頼された第三者をすべて取り除ける。信頼の閾値は、商取引を妨げるものだからです。
そして、私たちが気にかける、いくつかの振る舞いがあります。「自己治癒(self-healing)」——エコシステムが打撃を受け、内部の何かが死んでも、その問題を自ら解決できる。「自己最適化(self-optimizing)」——資源(=暗号資産)の「量」と「価値」について、創発的振る舞いを促すために費やす量は減っていき、価値は自然に上がっていく。そして「自己方向づけ(self-directing)」——ゴールがあり、それに向けて戦略を立て、KPI を追い、達成する。近づくほどに自己最適化し、悪いことが起きれば自己治癒する。
つまり、厳密に「複雑適応系(complex adaptive system)」の視点から見れば、あなたが欲しいのは暗号資産でもブロックチェーンでもなく、エコシステムなのです。彼らは分散的な主体性を持つ、つまり、ただ一人のアクターが決定を下すのではない。その目的のための、何らかの分散的なガバナンスがある。ゴールは、あらゆるものに対して、可能なかぎり最大の「検証可能な再帰性」の集合を作り出すことです。
なぜ Cardano だけなのか──①分散化のエンジン「Ouroboros」
では問いはこうです。「なぜ Cardano だけが、これを成し得るのか?」10年にわたる研究開発は、巧妙なプロトコルをバラバラに量産したのではなく、実に注意深い思考が注ぎ込まれています。
第一に、「分散化のエンジン」を持たねばなりません。分散化がなければ、分散的な主体性が失われ、ネットワーク全体が、ごく少数の支配者・意思決定者の集まりへと崩れ落ちます。すると、信頼された第三者を取り除く能力を失い、むしろ招き入れることになる。
その分散化のエンジンこそが、Ouroboros プロトコルです。Ouroboros は単なる科学実験ではなく、「ブロックチェーンのジレンマ(トリレンマ)」を解くために作り込まれたものです。Leios や Praos が連れて行こうとしている先で、私たちが手にしつつあるのは、「高速なファイナリティ」と「無限のスケーラビリティ」です。しかも、スケールすればするほど、セキュリティ水準を保ったまま、分散化の度合いが上がっていく。そして自己最適化について言えば、成長させるコストは時間とともに下がっていきます。他のどのプロトコルも、本当の意味でこの性質を持っていません。多くは低コスト・高性能に最適化される代わりに、分散化で逆方向に進んでしまった。
その行き着く先が、いわゆる Web2.5 の空間です。Canton(カントン)のようなもの、数多く出てきている「コンソーシアム型チェーン」がそうです。あれは基本的に「許可制(permission set)」で、誰がそこにいるかを彼らが告げ、取引に KYC や AML を行い、OFAC コンプライアンスを見る。運用者は KYB され、取引を決済する前に「米国が問題ないと認めるか」を確かめる。これは、分散的なエコシステムとは正反対です。
Ouroboros は「ほぼ完成」しており、年末には完全に仕上がります。これを突き止めるのに、約10年の血と汗と涙がかかりました。リキッドで非カストディアルなステーキング(liquid non-custodial staking)など、ボタンを一つ押すだけで参加できる素晴らしい性質。これが一つ目の主要な構成要素であり、Cardano に固有のものです。
②正しい会計モデル──eUTXO と「チャネル同型性」
第二の構成要素は、「正しい会計モデル」です。Satoshi Nakamoto は UTXO を考案しましたが、完全には解き切らなかった。UTXO の「レジ会計」には、「ローカル=グローバル(local equals global)」という驚くべき性質があります。あなたのコンピューター上で見えているものが、ネットワークが見ているものと同じである、ということ。その「ローカルの決定論」は、Ethereum やその他の多くのシステムにはありません。食い違いがあると、その差を処理するために信頼された第三者が必要になる。けれどゴールは第三者の除去ですから、それは避けたい。
UTXO にはあと二つの性質が必要でした。一つは、頭に「E」を付けること。拡張 UTXO(eUTXO)です。その E が、プログラマビリティを可能にします。これは本当に難しく、まったく新しいプログラミングの概念をゼロから築き上げねばなりませんでしたが、今ではかなり簡単になり、好きな言語を使えるようになりました。
もう一つは、「チャネル同型性(channel isomorphism)」です。あなたは外へ手を伸ばし、アプリケーションに固有のあらゆる種類の「ドメイン」(DApp や企業)に処理をさせ、それが Cardano に戻ってくるとき、「あたかも Cardano 上でやったかのように」扱える。これが「無限のスケール」を生みます。RWA のような特化した商取引や OFAC コンプライアンスを外で処理し、Cardano に持ち帰る。それを体現しているのが Hydra プロトコルであり、すでに稼働しています。Ethereum は Plasma でそれを試み、2018年以来取り組みましたが、正しい会計モデルを持たないために解けませんでした。
③主要機能のモジュール性──「パートナーチェーン」
次に必要なのは、「モジュール性(modularity)」です。Nick Szabo の「太いプロトコル vs 細いプロトコル」を思い出してください。エコシステムでやりたいことの幅を広げていくと、相互依存するアクターたちはインフラに「もっと、もっと」と要求し、プロトコルはどんどん「太く」なる。そして太くなるほど、そのプロトコルを使う全員が、その全体の対価を払わされる。地元の切手収集クラブのために、ちょっとした DAO を回したいだけの Alice と Bob が、「世界金融オペレーティング・システム」全体の重荷を背負わされる——まったく筋が通りません。
望ましいのは「細いプロトコル」を持ちつつ、「モジュール性」を備えることです。あなたのプロトコルに特化したドメインを差し込み、それらが機能(プライバシー、分散インフラ、新しいネットワーク能力、特化したギャンブル用ドメイン、規制対応、CBDC 専用チェーンなど)を付け加える。これを Cardano では「パートナーチェーン(partner chains)」と呼びます。一つの「決済層」に対し、能力ごとに型付けされた多数の「計算層」がある。差し込むと、その能力が Cardano 全体でグローバルに手に入るのに、あなたはその対価を払わない。Cardano は比較的「細い」まま、機能の面では無限に拡張可能なのです。
これを、最初の例として Midnight でやっています。パートナーチェーンの第一号であり、成長を続けています。Polkadot や Cosmos などの部分的な解は、私たちと同じ「デュアル・トークノミクス」を持たず、インフラも持たない。Cardano のパートナーチェーンは、ちょうど昔の「HTML5 対 Flash」のようにベンダーロックされておらず、機能が不要になれば「プラグを抜いて去る」ことができる。Cosmos や Polkadot ではそれができず、基盤層に従属的です。さらにパートナーチェーンは、他のエコシステムへの「連結点」になります。たとえば Midnight は、XRP を、Ethereum を、Solana を Cardano にもたらそうとしています。哲学的にまったく異なる機能——Web2.5 チェーン、許可制チェーン、規制対応チェーン——までもが含まれるのです。
④ガバナンスと統制の分散化──そして「特化(実行機能)」という次の段階
そして四つ目が、「ガバナンスと統制の分散化」です。これがいちばん物議を醸します。よくある通念は「ガバナンスを分散化するとシステムは機能しない。だから中央集権的なアクターが必要だ」というもの。私は、これは複雑適応系への誤解だと思います。必要なのは「支配者」ではなく「特化(specialization)」です。
あなたの身体は、分散的な有機体です。中心点があるのではなく、専門化した臓器(脳・肺・皮膚)の集まりが、総体として「人間」という創発的性質を生む。Cardano は、ガバナンスと統制の分散化をまだ完全にはやり終えておらず、「特化」を完全には受け入れていない。その特化こそが、私たちが「実行機能(executive function)」と呼ぶもの——KPI の道を見つけ、戦略の道を見つけ、成長を測り、エコシステムを強く健やかに保つ、専門化した臓器です。
Cardano は、特化と分散型ガバナンスの創出に大きく投資してきました。それは「憲法(constitution)」を持つ唯一の暗号資産です。リキッド・デモクラシーとリキッド・フィードバックを持ち、憲法委員会を持つ。そして構造の再帰的な進化を通じて、たとえば今は欠けている「予算機能(budget function)」を作り出す。これは Intersect のような一つの「機関」ではなく、プロトコルのレベルで作られる必要があります。次に「戦略機能」を作り、KPI を追う。私は実際に AI(Claude)に「上位10 KPI」を生成させてみました——手数料、アクティブ開発者数、チェーン/アプリが保持する収益、純発行と希薄化、ステーブルコイン供給、アクティブアドレス、ステーク比率、TVL、分散化度、調整後移転価値。出発点はどこでも構いません。Ethereum も Solana も Cardano も、数年前はゼロでした。正しいダイナミクスがあれば、自然にその方向へ成長していける。
主要機能のモジュール性があり、パートナーチェーンで機能を無限に拡張でき、正しい会計モデルがあり、分散化のエンジンがある。この四つを合わせて備えた暗号資産は、今この瞬間、他に一つも存在しません。これは単なる事実です。報道機関に「Charles Hoskinson は価格を気にかけていない」と何度も誤って描かれますが、価格はこれらの何一つ測っていない。私にとって大事なのは、この「検証可能な再帰性」という聖杯です。それさえあれば、あらゆる商業的・社会的取引から、信頼された第三者をすべて取り除ける。
信頼インフラの価値──年間3,000億ドル、そして数兆ドルへ
その価値について、簡単なレポートも生成してみました。金融業界の「コスト除去」という一つのレンズだけで、理想化された上限は年間2,500億〜3,000億ドル、現実的にはおそらく1,200億〜1,600億ドル。これは西側の金融システムにおける「信頼の装置」——外部監査と保証業務、トレード後インフラ、バックオフィスの照合、カストディと資産サービシング、規制コンプライアンス、トレードファイナンス、ファンド管理、エスクローの正規化、権原保険、準備金の証明など——だけを見た数字です。
現行の金融市場の、ほんの一つの小さな縦割り領域だけで、数千億ドル。AI のための「規制レイヤー」まで含めた商業取引の総体では、年間数兆ドル規模です。暗号資産は、それを可能にする「燃料」。この問題を解けば、暗号資産は持続的に数兆ドルの価値を持ちます。だから、トークン1枚あたりの価値は重要ではない。重要なのは、その問題を解くことです。「DEX の取引高が多い」「TVL が多い」「トークン価格が高い」では解ではない。検証可能な再帰性がなければ、それは浴槽の水を片側から反対側へ移しただけ——一つの信頼された第三者から、別の信頼された第三者へ移っただけです。JP モルガン・チェースから「Fu Corp」へ、フランクリン・テンプルトンから「Sushi Swap」へ。名前を変えても、第三者は第三者なのです。
Cardano に埋め込まれた、先見的な設計
Cardano は、このビジョンを反映するために、この10年で築かれてきました。私たちは DeFi のハッキングをすべて予測し、だからこそ「形式手法(formal methods)」を受け入れました。ところで、それはもはやコストではありません。すべてのコーディングが、コードではなく「仕様(specifications)」へ移行しつつあり、コードは「コンパイルの一段階」になりつつある。あなたは形式仕様を書き、もはや基盤言語が何かを気にする必要はない。「どうすれば正しくできるか、AI がそれを書けるように」と問うだけです。ここに大きな優位があります。
起こることの大半はブロックチェーンの外で起こる、と私たちは予測しました。チャネル同型性がその問題を解きます。モジュール性のおかげで、Cardano の中身を何も変えずに最先端の解を差し込めます。Midnight は技術的な「リヴァイアサン(巨獣)」で、Cardano より洗練され、リスクも高い。基盤レベルに引き込めば「太い」プロトコルになり、間違えれば Cardano 全体が崩壊する。モジュール化されていれば、そのモジュールが失敗しても Cardano を殺さない。それが土台への信頼を築くのです。そして Ouroboros は、ブロックチェーンのジレンマを解いた唯一のプロトコルです。10年かけて追い求めたから、そう言えるのです。
私たちが負けたのは「ナラティブ戦争」だった
私たちが失敗したのは、「ナラティブ戦争(narrative war)」においてです。これは分散的なエコシステムの弱点です。誰も、分散的なエコシステムを「代弁」しない。私の身体で「話している」のは誰か。唇か、舌か、脳か、肺か。脳だと思いたいが、脳は他のすべてがなければ役立たずです。分散的なエコシステムも同じで、誰一人それを代弁しない。
その結果、外部の人々はエコシステム全体を、自分にとって大事な「たった一つの指標」(価格、TVL、収益)に切り詰め、それが見栄えしないからと「失敗だ」と言う。一方、私はそれを複雑適応系として見て、こう問います。「再帰的に自己改善しているか? 自己最適化しているか? 検証可能な再帰性を解けるか?」と。もしそれができるなら、私たちは人類を前進させる何かを作り出したことになるのです。
人類は幸せか──信頼の崩壊
少しメタな視点で問います。あなたは幸せですか? 信頼が、信仰が、幸福がありますか? 明日は今日より良い日になると信じていますか? 西側世界の大多数の答えは「ノー」です。お金が今より価値を持つとも、制度が自己修正するとも信じていない。そして私たちは「部族(tribes)」になりました。部族は「強い男」と、現実との接点を持たない「ナラティブ」を糧とします。あらゆる重大な出来事に、複数の解釈が並び立つ。
何かが起こるたび、私たちが最初に頼るのが、客観的現実の「事実」ではなく、それを解釈してくれる「部族」だとしたら——どうやって互いを信頼し、共感し、結束した社会を築けるでしょう。検証可能な再帰性がなければ、第三者に検証してもらうしかない。カリフォルニア州の選挙を見てください。票は数えられているのに、それが公正かどうかは、あなたの政党が告げる。メディアと民主党は「公正だ」と言い、トランプ派の共和党は「不正だ」と言う。どちらも投票の実際のメカニズムとはつながっておらず、根本問題——信頼インフラが壊れている——を解こうとしていない。本来、投票が提案されるたびに「この票は正しく、投票者は正当だ」という証明が埋め込まれているべきではないでしょうか。検証可能な再帰性です。
AI が信頼の基盤をさらに壊す
私は政治的な側につくつもりはありません。世界の信頼インフラが、ひどく壊れていると言いたいのです。社会を立て直すには、どんな部族に属していようと全員が共有でき、本物だと客観的に知れる「共通の地盤」を作らねばなりません。
人工知能の問題は、それがその基盤をも損なうことです。生成 AI は、私たちが自分の目と耳を信じることを事実上不可能にする。すると部族は、自分たちの現実に反するものを「フェイクニュース」「生成 AI だ」と言い、裏づけるものを「真実」と言う。これは私たちを引き離します。だからこそ私は、レーザーのようにその問題を解くことに集中しているのです。ブロックチェーンは解が宿る「容れ物」。スマートコントラクト、ゼロ知識証明、再帰は、その問題を解くための「生の言語」。暗号資産は対価を払う「道具」。分散型ガバナンスを持つエコシステムは、殺すことができず、毎年強くなっていく有機体を作り出します。
この問題を解けば、生まれるのは「世界平和」
この問題を解けば、多くの経済的価値を生み出すだけでなく——それ以上に重要なことに、あなたは「世界平和」を作り出します。ひとたび互いを信頼できれば、互いの話に耳を傾け、向こう側にいる人々が敵ではない、私たちと同じjust like usなのだと理解できる。折り合えない理由は、互いを信頼できないからにほかなりません。
「もし私たちが、敵の人生の秘められた物語を読むことができたなら、一人ひとりの人生の中に、あらゆる敵意を解き去るに足るだけの、悲しみと苦しみを見出すだろう」(ロングフェロー)
あなたが憎むすべての人の中に痛みがあり、意見を異にするすべての人が、その人の人生経験から生まれた視点を持っている。もし現実を信頼できなければ、私たちはそれを理解できず、安らぎを与えてくれる集団へと後退していくしかないのです。
私たちを引き裂いた三つの出来事
この問題を解くための「錨」は、ただ一つ。私たちが行う行為が、それ自身の正しさの証明を携える——そういうものの上に市場と相互作用を築くこと。それは「目的地」ではなく「哲学」です。完全な検証可能な再帰性に真の意味で到達することは決してできませんが、ブロックチェーンを容れ物として、時とともにより分散化していくエコシステムの中で用いれば、毎年この能力をより多く手にできる。そして、私たちが今いる状況について、私は誰のことも責めません。ごく短い期間に三つのことが起こり、私たちが折り合う能力を破壊した。誰のせいでもありません。
一つ目、グローバル化。分離された予測可能な「バケツ」から、一つの大きなバケツへ。それぞれの古い懸念・文化・言語・偏見を抱えたまま統合され、「我々 対 彼ら」の摩擦が生まれた。二つ目、ソーシャルメディアの台頭。アルゴリズムは、私たちを近づけるものではなく、憎しみや差異、ドラマに焦点を当てるよう設計されている。三つ目、生成 AI の台頭。それは私たちから、自分の感覚を信じる能力を奪った。これら三つが同時に、同じ世代に起こり、地球規模の「瘴気(miasma)」を生んでいる。解決されないまま長引くほど、私たちはより消耗し、絶望し、憎しみに満ちていく。多くの Z 世代やミレニアル世代が「もう人生が分からない、みんな怒っていて、すべてが嘘だと感じる」と言う。彼らは正しいのです。
解決策は、根本原因に向き合うこと
解決策は、「オレンジの男を追い出してカリフォルニアの男を連れてくる」ことでも、こちらの哲学をあちらより上に選ぶことでも、全員を強制送還して一つの文化だけが勝つことでもありません。解決策は、すべての根本原因に焦点を当てることです。グローバル化以前の信頼の道具は、コストが高すぎ、AI とソーシャルメディアに対処できない。だから新しい道具がある。ブロックチェーンが「容れ物」、エコシステム思考がそれを機能させるもの、スマートコントラクトとゼロ知識と再帰、そして対価を払う暗号資産。これらが一つになり、人類の外、国民国家の外に存在する、地球規模のシステム——天上に置いた特別な「エーテル」のような場所——を作り出す。そこで私たちは、相手が準備金の証明・支払能力の証明・信頼に足る証明を疑いの余地なく示せると知って、商取引ができる。これこそ、ブロックチェーン技術が人類史上最も急成長し、最も価値ある技術領域の一つである理由です。15年で「無」から数兆ドル規模へ。問題を完全に解くには、Cardano のような何かが必要です。
成長痛と自己治癒──「創設者への信頼を失う」ことの意味
Cardano でさえ、居心地の悪い「成長痛」を経なければなりません。骨は折れ、成長の急伸が起こり、退場と参入があり、失敗が起こらねばならない。「自己治癒する」と言っても、実際にダメージを負い治癒するのを見るまで、あなたは信じない。ビットコインには Mt.Gox とシルクロードが必要でした。私たちにはソフトフォークが必要だった。私たちにはガバナンスの危機が必要です。Cardano が次の段階へ進むには、あなたは「創設者への信頼を失う」必要さえある。それを生き延びれば、自己治癒するシステムだという意味になるから。そして次の段階のガバナンスは「特化」を実証しなければなりません。さもなければアメーバのままです。目を、耳を、脳を発達させねばならない。そして、私たちはそこへ到達します。
人々は「今それが解けていないなら終わりだ」と振る舞います。けれど他の創設者たちの仕事は「トークンを価値あるものにすること」です。トークンを価値あるものにする方法はたくさんあるが、そのどれ一つとして、このすべてが持つ深さと意味と社会的インパクトを持ってはいません。
問い──「世界平和」か、「銀行口座にもう100万ドル」か
心の奥底で、自分に問うてみてください。あなたは、人々が互いを憎まない世界に住みたいですか? ニュースを信頼でき、誰かを信頼せずとも見るものを検証でき、誰とでも仲良くやれる世界。それとも、銀行口座にもう100万ドルあるほうがいいですか? 素朴で近視眼的な人は「100万ドル」と言うでしょう。けれど賢明な人は、調和と平和のある世界こそ望むと気づくはずです。混沌・分断・憎しみの中では、お金は何の意味もありません。
大いなる逆説は——もしその世界を作り出せたなら、それを成し遂げた者は、人類史上最も価値ある制度を作り出したことになる、ということです。数兆ではない、数十兆、数千兆ドルの価値。「墓場でいちばんの金持ち」になるのもいいbut、真に価すべきは世界平和を作り出すことです。他の創設者たちは「トークン価格が上がる、予測市場がある、この DApp がある」と触れ回る。けれどハッキングが起こり、Kelp DAO や AAVE が TVL の三分の一を失い、次の者が現れる。あなたは、そうでなくなるまでは「大きい」のです。Vitalik は英雄、そして Ethereum が低迷すれば英雄でなくなる。最高の TVL と二番目の時価総額を持っていても、です。彼らは間違ったものを追いかけている。あなたは「第一原理(first principles)」を追いかけ、「検証可能な再帰性を持つ世界を作り出せるか?」と問わねばなりません。それさえあれば、世界のすべての制度をその上に作り直せる。その「燃料」はあまりに価値があるため、すべての中央銀行・財務省・フォーチュン500企業が大切に守る「国家的な財宝」「グローバルな信頼の通貨」になるのです。
5年か10年か──そして自己反省
そこへ到達するのに5年か10年かは、問題ではありません。大事なのは「正しい計画」を持っていること、そして、そこへ到達したとき誰も「責任者」ではなく、物事を行う「専門化した臓器」があるだけ、ということです。Cardano は、これらすべての性質を備えた唯一の存在です。だから、人々が押し進め、成長し、投資し続ける限り、私たちは勝ち、ビットコインを追い越すという「必然性」があります。
私は完璧ではありません。誰も、ソーシャルメディアと過剰の世界がもたらす腐敗から無縁ではいられない。あの有害な地獄のタールピットに長く留まるほど、感情的・精神的・肉体的にダメージを受け、木を見て森を見失う。だから私は内省の時間を取り、問いました。「私はまだ、自分が築いたものを、その方向性と哲学を信じているか?」と。信じています。同時に、これが厳しい道のりで、多くを奪うことも知っている。何かがうまくいかないなら、戦略とアプローチを変え、そのたびにより良い何かを見つける。来たる数週間・数カ月で、「特化」を組み込みます。エコシステムとしてはまだ大丈夫。ただ「成長」しなければならない。私自身を含めて。
競合との違い──私たちは「別のゲーム」をしている
競合を見るとき、私たちは彼らとは「別のゲーム」をしています。だからこそ勝つ。彼らは「今週のお気に入り」「今週の企業」「今週の発表」を追いかける。私たちが追いかけているのは——世界を変えたい、より良い場所にしたい、ということ。一人ひとりが、人々をより近づけるインフラを持ち、互いに共感し、やがて憎むのではなく愛し合えるようになることを。それこそ、人が追求し得る最も価すべきことだと思います。
ですから、これが何人かを再び奮い立たせ、「この仕事には意味がある」と気づかせてくれることを願います。やるべきことはたくさんある。「実行機能」と「特化」を解き明かし、Leo(Leios)を出荷しなければならない。テストネットは6月23日に来ます。拡張 UTXO は見事に成長していて、それが Starstream のような何かと統合されれば、検証可能な再帰性にますます近づきます。Midnight にも引き続き取り組みます。このシステムが、すべての人に当てはまることが重要です。世界の「デジタルゴールド」——これは Pogun がもたらすもの——と、銀行口座を持たない人々(unbanked)——これは RealFi がもたらすもの。RealFi は目前です。John O’Connor は IO を離れ、今は RealFi 財団のトップになりました。それは、発展途上世界の何十億もの人々を、互いを信頼せずに済むがゆえに互いを信頼できる新しいパラダイムへと迎え入れます。そして、機能を一つひとつ攻略するために、さらに多くのパートナーチェーンを築かねばなりません。
結語──シャベルを持って、仕事に戻ろう
私たちは戦わねばなりません。けれど、Cardano エコシステムの一人ひとり、あなたたちは何をすべきか分かっている。Twitter から離れなさい。文句を言うのをやめなさい。私自身、その教訓を誰よりも厳しく学ばねばなりませんでした。シャベルを手に取り、仕事に戻りなさい。あなたの仕事には意味があるのです。
私たちは勝たねばならない。さもなければ Web2.5 へ、さらに Web2 へと後退する。私たちの業界で最大の成長領域は Web3 ではなく、いくらかのブロックチェーン技術でくるまれ、特定の国民国家の規制に従い、所有者がいて許可制でしかつなげない中央集権的な制度でした。私は、世界のその部分をほんの少し速く・利益が出るようにするために身を投じたのではない。私は「革命」に身を投じたのです。だから、シャベルを手に取り、仕事に戻りましょう。再び成長を始めねばならない。ただし「第一原理」から成長するのです。これらの機能は勝利のための「必要条件」であり、「特化」が残りを実現する——戦略を与え、追うべき KPI を教え、資金と資源を配分するからです。ある年は引き締め、ある年は攻める。けれど、投じる時間にはそれだけの値打ちがある。これは、私に希望を与えてくれます。聞いてくださった皆さん、ありがとう。戻ってこられて、よかった。
翻訳ノート(用語・固有名詞・字幕補正・事実の区別)
本動画は画面共有で図を描きながら進む約40分のライブ配信で、元の自動字幕に固有名詞・専門用語の認識誤りが多数含まれます。以下に、補正した固有名詞と、補足が必要な用語、そして「氏の主張」と「検証可能な事実」の区別をまとめます。
字幕の認識誤りを補正した固有名詞
- Ouroboros(ウロボロス):Cardano の Proof-of-Stake コンセンサス・プロトコル(字幕 “Orboris”/”Oraorce” を補正)。
- Leios / Praos:Ouroboros 系列のプロトコル(字幕 “Laos/Prrowse/Harris” を補正)。Leios はスループット拡張、Praos は現行メインネット・プロトコル。氏は Leios を「Leo(レオ)」と愛称で呼んでいる。
- Nick Szabo:「smart contract」の概念で知られる研究者(字幕 “Nick Zabo”)。「太い/細いプロトコル」の議論で言及。
- Vitalik:Ethereum 共同創設者(字幕 “Vitalic”)。
- Kelp DAO(字幕 “kelp Dow”):流動性ステーキング系プロトコル。直後の “A”(AAVE と解釈)とともにハッキング例として言及。
- Pogun(ポガン)(字幕 “Pogan”):ビットコイン(=世界のデジタルゴールド)の流動性を Cardano 上の貸付・利回りへ取り込む仕組みとして報じられている取り組み(貸付モジュールは2026年Q2 予定とされる)。正式名称・最新状況は要確認。
- John O’Connor(字幕 “John Oconor”):RealFi の代表(元 IOG。アフリカ事業ディレクターとして従事した経歴)。
- Starstream(字幕 “star stream”):UTXO 系チェーン向けの zkVM(ゼロ知識仮想マシン)。処理をオフチェーンで実行し各ステップを暗号学的証明に封じ、オンチェーンの軽量 Plutus コントラクトで検証する。氏の「eUTXO + Starstream → 検証可能な再帰性へ近づく」発言の技術的根拠。
- Canton(字幕 “canton of the world”):許可制(permissioned)の機関向けネットワーク。「Web2.5/コンソーシアム型チェーン」の例として言及。
氏の主張であり、独立検証していない数値・見解
- 「世界の信頼確立コストは数千億ドル」「検証可能な再帰性の価値は上限で年2,500〜3,000億ドル、現実的に1,200〜1,600億ドル、総体では数兆ドル」:いずれも氏が自ら生成したレポートに基づく推計であり、独立検証された数字ではありません。
- 「上位10 KPI」:氏が AI(Claude)に生成させたとする一覧。エコシステム評価の一例として提示されたもの。
- 「Cardano だけが4要件すべてを備える」「ビットコインを追い越す」「世界平和を作り出す」:いずれも氏のビジョン・展望(projection)であり、事実主張ではありません。本翻訳は発言の忠実な訳出であり、SIPO がこれらの将来予測を保証するものではありません。
- Midnight が「XRP / Ethereum / Solana を Cardano にもたらす」:パートナーチェーンによるクロスチェーン連結の構想・ロードマップとして語られたもの。
検証済みの事実(本文の裏取りで確認)
- Leios テストネット:2026年6月23日ローンチ予定(氏が確認。提案は DReps 約84%可決、約2,770万ドル解放)。メインネットは年内目標。
- Cardano 憲法:2025年2月23日にオンチェーンで批准・発効(DRep 75%閾値+暫定憲法評議会の全会一致)。Plomin ハードフォークで本格的オンチェーン・ガバナンスへ移行。2025年に初の住民選出による憲法委員会(7名)が成立。
- Hydra:Cardano のレイヤー2「ヘッド」プロトコルとして稼働中。
- Midnight:2026年3月31日フェデレーテッド・メインネット稼働、安定段階「Kukolu フェーズ」、ネイティブトークン NIGHT 配布中。
動画と関連ソース
動画(一次ソース)
https://www.youtube.com/live/SQNwaGx6Mn8
Ouroboros / Leios(IOG 公式)
https://iohk.io/
Cardano ガバナンス(gov.tools/憲法・憲法委員会)
https://gov.tools/ / https://constitution.gov.tools/
Intersect MBO(憲法批准・予算プロセス等の文脈)
https://www.intersectmbo.org/
Hydra(レイヤー2ヘッド・プロトコル)
https://hydra.family/
Midnight Network 公式(パートナーチェーン/NIGHT 状況)
https://midnight.network/
SIPO のブロックチェーンインフラ運用について
https://sipo.tokyo/
※透明性メモ:SIPO は Cardano のステークプール運用者(SPO)・DRep であり、Midnight アンバサダーとしても活動しています。本稿は氏のビジョンを日本語で整理し、検証できる事実で裏取りすることを目的としたもので、投資助言ではありません。本文で繰り返したとおり、「過去の事実」と「氏の将来展望」は性質が異なります。Cardano の歩みには氏自身が認める成長痛とロードマップ上の宿題があり、SIPO はその意気込みを応援しつつ、現在地は事実に即して測っていきます。























