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FluidTokens、ADA の報酬を年6%まで上乗せ

2026-09-29SIPO

Cardano のレンディングプロトコル FluidTokens が9月28日(UTC)、ADA を貸し手として預けた利用者への報酬の上乗せを再開すると公式 X で発表しました。指定した 7 つの市場で、貸し出されずに置かれている ADA のステーキング報酬を、2026年末まで年 6% になるまで補うという内容です。

Cardano では、スマートコントラクトに預けた ADA でもステーキングを続けられる設計がとれます。FluidTokens はその報酬に自社の上乗せを重ね、借り手が現れるまでの「待ち時間」にも利回りを付けようとしています。発表の中身と、書かれていないことを分けて整理します。

Incentives are back on FluidTokens.

6% APY on your $ADA until end of 2026.

How? 👇

— FluidTokens (@FluidTokens) September 28, 2026

上乗せの仕組み:ステーキング報酬との合計で年 6%

発表のスレッドは、仕組みを 2 文で説明しています。FluidTokens に置いた ADA は、使われていない間も利用者自身のプールからステーキング報酬を受け取り続ける。そのうえで、指定の市場では、使われていない ADA のステーキング報酬を「合計で 6%」になるまで上乗せする、という書き方です。

ここで押さえておきたいのは、6% が上乗せ分ではなく合計の水準だという点です。委任先のプールから受け取る報酬が年 6% に届かない分を、FluidTokens が補う形になります。受け取る報酬のうち、どれだけがプールからで、どれだけが上乗せかは、委任先のプールの成績によって変わります。

ADA が借り手に貸し出されている間は、上乗せの対象ではなく、借り手が払う利息が貸し手の収入になります。FluidTokens の説明書は、貸し手が自分のプール(貸し出しの条件をまとめた単位)を作り、金利や受け入れる担保の種類を自分で決めて、いつでも資金を引き出したり条件を変えたりできると説明しています。

対象は 7 つの市場

上乗せの対象として挙げられたのは、次の 7 つの市場です(投稿の表記のまま)。

  • snek:native
  • $IAG
  • $ASCEND
  • midnight-3:native
  • $STRIKE
  • $FLDT
  • $WMTx

並んでいるのは Cardano 上のトークンの名前で、FluidTokens の説明書が挙げる担保の一覧(SNEK、IAG、NIGHT、STRIKE、FLDT、WMTx など)と重なります。STRIKE は 9月に取引額の記録を更新している無期限先物取引所 Strike Finance のトークン、FLDT は FluidTokens 自身のトークンです。

投稿は、上乗せの計算の単位(日ごとか、エポックごとか)、支払いに使うトークン、支払いの時期には触れていません。発表の最後は「質問があれば聞いてほしい」と結ばれ、アプリの市場のページへの案内が添えられています。

使う前に確かめておきたいこと

上乗せが付くのは「使われていない ADA」です。借り手が多い市場ほど、ADA は貸し出されている時間が長くなり、上乗せではなく利息で稼ぐ形になります。どちらの状態が長いかで受け取る合計は変わるため、6% を、ADA がどの状態にあっても届く利回りと読むことはできません。

もう一つは担保の側のリスクです。貸し出しが返済されない場合、貸し手の手元には担保のトークンが残ります。担保の価格が大きく下がる局面では、清算がどこまで間に合うかが貸し手の損益を左右します。

FluidTokens は同じスレッドで、チームから DM を送ることはないと注意を呼びかけ、リンクを必ず確かめるよう促しています。報酬の告知に便乗した偽のリンクや DM には注意が必要です。

確認先は、FluidTokens のアプリの ADA 市場のページと公式 X です。計算の単位や支払いの方法が追って示されるか、そして上乗せの期間の終わる 2026年12月末までに条件が変わらないかを見ておくと、実際に受け取れる利回りの見当がつきます。9月24日には、Midnight のスマートコントラクトを監査中であることも公表しており、Midnight 側での展開もあわせて追っておきたいところです。

ことば

  • ステーキング報酬 — ADA をステークプールに委任すると、ブロック生成の報酬から配分される分け前。ADA は手元やコントラクトに置いたまま委任でき、預け先に渡す必要はありません。
  • APY — 複利を含めた年換算の利回り。今回の 6% は、プールからの報酬と FluidTokens の上乗せを合わせた水準として示されています。
  • 担保 — 借り手が返済できなくなったときに、貸し手の損失を埋めるために差し入れる資産。FluidTokens では、貸し手がどのトークンを担保として受け入れるかを選べます。

一次ソース / 関連リンク