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Intersect、CIP 編集者 2 人を有償で募集

2026-10-05SIPO #Intersect

Intersect は10月2日付の週次アップデート #131 で、Cardano の改善提案(CIP)の審査を担う CIP 編集者を、報酬つきで 2 人募集すると発表しました。報酬は技術運営委員会(TSC)向けのトレジャリー助成から支払われ、Intersect が「Dijkstra」と呼ぶ次のハードフォークの作業が本格化するなかで、標準化の審査を滞らせないための体制づくりです。

今回のアップデートは、全体が「準備」で貫かれています。ノード 11.2 と最初の公開 Dijkstra テストネットが近づき、憲法改正案 CAP-12 が提出され、Intersect の予算は USDM 建てに移りました。初期報で伝えた内容のうち、CIP 編集者の募集とハードフォーク準備の現在地を中心に整理します。

CIP 編集者 2 人、週 10〜12 時間の有償ポスト

Cardano の改善提案は、すべて GitHub の CIPs リポジトリを通ります。Intersect は、そこでの審査の速さと丁寧さが、良いアイデアが標準になる速さを左右すると説明しています。CIP 編集者チームは、審査の頻度と質を保つために、報酬つきの編集者を 2 人採用します。

報酬の出どころは、Intersect が管理する TSC の資金パッケージです。オンチェーンの記録では、この「Intersect Technical Steering Committee Support」の引き出しは 119 万 3,000 ADA で、エポック 646 で実行されています。

Update に書かれた条件は具体的です。

  • 週 5 日以上は連絡に応じられること。それ以外の時間は自由だが、隔週の CIP 審査会議への出席は必須
  • 2 人で審査の担当をできるだけ均等に分け、それぞれが毎月短い報告を公開する
  • 目安は週 10〜12 時間で、審査会議の前後は忙しくなる
  • GitHub のプルリクエストをブラウザでもローカル(git や gh)でも扱えること、CIP や CPS を書いた・審査した経験があること
  • 提案を英語で、AI の助けを借りずに批判的に議論し、他人の意見を公平に記録し、合意に達したかを判断できること

Intersect は、応募の前に CIPs リポジトリの最近のプルリクエストを読み、そこにあるような審査を自分が書けるかを考えてほしいとしています。応募方法と連絡先は Update #131 に記載されています。Dijkstra では Plutus V4 の新しい基本機能やコストモデルが必要になる可能性があり、Intersect はその見通しが10月中旬により明確になるとしています。新しい提案が増えるタイミングで、審査の担い手を有償で確保する判断です。

ノード 11.2 と、Dijkstra への依存関係の洗い出し

ノードの面では、9月末に 11.1.3 が公開されました。11.1.2 で入った IPv4 の読み取りの問題を直すバグ修正で、Intersect はすべての SPO とノード運用者に推奨版としています。セキュリティ修正ではないものの、プレプロッドで見つかった問題に対応した 11.1.2 は優先アップグレードだったため、最低でも 11.1.2 にしておくよう改めて求めています(11.1.3 の詳細は 9月30日の Signal)。

関連するツールを作るチームが目を向けるべきなのは、その次の 11.2 です。プレリリースが近く、新しいブロック形式や Plutus V4 のコンテキストなど Dijkstra の機能の大半を含みます。Leios は含まれず、11.2 自体はハードフォークに対応した版ではありませんが、各チームが統合のテストを始め、文書化された変更点を評価する機会になると Intersect は説明しています。

ウォレットやツールの開発者に向けては、Dijkstra が自分の領域に何を変えるかを特定する段階に入ったとしています。ハードウェアウォレットの提供者は、Leios の BLS 鍵とステークプール登録に関する要件を確認する必要があります。パラメータ委員会は、Leios で約 100、Peras でさらに約 50 と見込まれるガードレールの検討を続けています。Intersect は、足りない依存関係やリスクを、共有の追跡シートに早めに書き込むよう呼びかけています。

憲法の側の準備が CAP-12 です。新しいパラメータを憲法に書き加えないと、Dijkstra の立ち上げ時の値から動かせなくなるため、その追加とガードレールを提案しています。詳しい中身は別の Signal で扱います。

ガバナンスの道具がそろってきた一週間

投票する側の道具にも動きがありました。Update が挙げたのは次の 4 つです。

  • Tempo: しばらく休止していたガバナンスプラットフォームが、見た目を新しくし、ページの読み込みを速くして復帰
  • DRep Council: 9月29日に初めての投票を可決し、暫定憲章 v0.2 で合意
  • DRepTalk: DRep が投票履歴を「drep.link/名前」で共有できる短縮リンクを9月26日に、2 年分のガバナンスの歴史を 147 エポック・42 本のレポートにまとめたアーカイブを9月29日に公開
  • CardanoScan: SPO と DRep の短い名前(spo.me / drep.me)、DEX のページ、詳しくなったブロックのページを追加

Intersect の理事選挙の結果も、独立監査を経て9月28日に確定しました。11 人が 2 つの席を争い、Kavinda Kariyapperuma 氏と Adam Rusch 氏が再選されています(9月29日の Signal)。

今週のシンガポール、10月6日から

アップデートの最後は、今週の予定です。10月6日には、Amaru チームが主催する「Cardano Node Diversity Celebration Day」がシンガポールとオンラインで開かれ、複数のノード実装のチームが現在の機能と開発の進み具合、今後のマイルストーンを共有します。Intersect は、Dijkstra が近づくなかで、特定の実装を基準にするのではなく、実装をまたいだプロトコル準拠と準備の度合いに重心が移っていると書いています。

10月7〜8日の TOKEN2049 では、Intersect が Cardano 財団の Cardano ブースに常駐し、事務局長の Jack Briggs 氏や理事、委員会のメンバーが参加します。Midnight 財団も TOKEN2049 の期間中にサイドイベントを開き、10月10日には東京でのイベントを予定しています。

SPO にとって最初の確認点は、ノード 11.2 のプレリリースの公開と、それに合わせて始まる最初の公開 Dijkstra テストネットです。cardano-node のリリースページに 11.2 のタグが付いた時点で、運用者とツール開発者のテストが始まります。10月6日の Node Diversity Celebration Day は Luma からオンラインでも参加できます。

ことば

  • CIP(Cardano Improvement Proposal) — Cardano の技術標準や仕組みの変更を提案する文書。GitHub の CIPs リポジトリで編集者が審査し、議論を経て標準になります。Dijkstra に向けて新しい提案の審査が増える見込みです。
  • Dijkstra — Intersect が次のハードフォークを指して使っている名前。新しいブロック形式や Plutus V4、Leios などを含み、ノード 11.2 で最初の公開テストネットが始まる予定です。
  • TSC(Technical Steering Committee) — Intersect の技術運営委員会。Cardano の技術的な方向づけを担い、トレジャリーからの助成で活動しています。今回の CIP 編集者の報酬もこの助成から出ます。

一次ソース / 関連リンク

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