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Intersect 理事選、11人の争いで現職2人が再選

2026-09-29SIPO #Intersect

Cardano の会員制組織 Intersect は 9月28日(日本時間同日夜)、2026年の理事選挙で Adam Rusch 氏と Kavinda Kariyapperuma 氏の 2 人が当選したと公式 X で発表しました。改選された 2 議席はもともと両氏の任期満了に伴うもので、11 人の候補が立った選挙で、現職 2 人がそろって再選されたことになります。

9月24日の記事では投票の締切と投票前の確認点をお伝えしましたが、今回はその結果です。Intersect の理事会が Cardano のガバナンスのなかでどこに位置し、DRep や SPO の投票とどう違うのかをあわせて整理します。

前回の記事: Intersect 理事選の投票締切は日本時間9月25日21時

11 人から 2 人、選ばれたのは任期満了の現職

Intersect の告知によると、今回の選挙は 9月14日 12時(UTC)に投票が始まり、9月25日 12時(UTC、日本時間 21時)に締め切られました。改選は 2 議席で、当選者の任期は 2 年です。公式 X の発表では、2 議席に 11 人が立候補し、会員の投票で当選者が決まったとされています。

2 人は昨年も理事に選ばれています。2025年の理事選の結果発表によると、両氏は上位 2 位に入りながら、あえて任期 1 年の議席を選び、任期は 2026年10月までとされていました。今回の再選で、2 人はここから 2 年の任期に入ります。

発表の投稿がリンクしている結果ページは会員向けポータルの中にあり、会員でなければ開けません。そのため、この記事では候補者ごとの得票数には触れません。

理事会が担うのは組織の運営と監督

Intersect の理事会は 7 人で構成され、そのうち 4 議席が会員の選挙で選ばれます。選挙で選ばれる理事が過半数を占める形で、昨年の選挙の時点で、Intersect はこれを「統治機関の過半数の決定権が初めて会員の手に直接渡された」と説明していました。

理事会の役割について、Intersect は今回の選挙告知で、組織の戦略の方向性、ガバナンス、財務の持続性、リスクの監督、説明責任を理事全体で担うものとしています。つまり理事会は、Intersect という組織をどう運営し、どう監督するかを決める場です。

オンチェーンの投票とは、選び方も有権者も違う

ここで混同しやすいのが、Cardano のオンチェーンのガバナンスとの関係です。予算の引き出しやパラメータの変更といったガバナンスアクションは、アクションの種類に応じて、DRep(委任を受けて投票する代表者)、SPO(ステークプールの運営者)、憲法委員会がチェーン上で投票して決めます。DRep と SPO の票は、それぞれが預かっている ADA の量が重みになります。

一方、Intersect の理事選に投票できるのは、Intersect の会員です。今回の告知では、投票の条件として、個人会員またはエンタープライズ会員として 180 日以上在籍していること、会員資格が有効であること、本人確認(KYC)を済ませていることが挙げられています。立候補にはさらに、Intersect の委員会か理事会での経験が必要でした。

ADA をいくら持っているか、どれだけの委任を集めているかは、理事選の票には関係しません。会員として組織に参加している人が、その組織の運営を任せる人を選ぶ仕組みです。SIPO のようにプール運営と DRep の両方でオンチェーンの判断に関わる立場から見ると、チェーン上の投票とは別に、エコシステムの調整を担う組織の側にも、会員の票という別の経路で選ばれた人たちがいる、という二層の構図を押さえておくと、Intersect の発表を読むときの見通しがよくなります。

10 月の任期の切り替わりで見るところ

2 人の現行任期は 2026年10月までとされていたため、新しい 2 年の任期は 10 月前後から始まる見込みです。まず確かめたいのは、Intersect のニュースページ(intersectmbo.org/news)に載る正式な結果発表で、投票率や得票の内訳がどこまで公開されるかです。昨年は結果発表の記事で、当選者それぞれの任期の区切りまで説明されていました。

もう一つは、再選された 2 人が 2 期目の最初に何を優先課題として示すかです。理事会の役割に財務の持続性とリスクの監督が含まれている以上、Intersect がどんな予算の枠組みで次の年を運営するのかは、DRep として予算の提案を判断する側にとっても直接の関心事になります。

ことば

  • Intersect — Cardano のガバナンスと開発の調整を担う会員制の組織(MBO)。個人や企業が会員として参加し、委員会や理事会の選挙を通じて組織の運営に関わります。今回の理事選も会員の投票で行われました。
  • DRep — ADA 保有者から委任を受けて、ガバナンスアクションに投票する代表者。委任された ADA の量が票の重みになる点が、会員の票で決まる Intersect の理事選とは異なります。
  • KYC — 本人確認の手続き。Intersect の理事選では、投票にも立候補にも本人確認を済ませていることが条件です。ウォレットの鍵で署名して投票するオンチェーンのガバナンスでは求められない手続きです。

一次ソース / 関連リンク

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