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North Star、Midnight メインネットでダミートークンを交換

2026-10-11SIPO #Midnight

DEX(分散型取引所)の North Star が 10 月 10 日、Midnight のメインネットにコントラクトを展開し、ダミーのトークンで交換を実行したと公式 X で発表しました。Midnight のネイティブ通貨である NIGHT はまだ扱っておらず、当面はプールの作成を制限したクローズドベータとして運営します。

Midnight のメインネットでは 10 月 2 日から、審査を経ずに誰でもコントラクトを配備できるようになりました(Weekly Brief #26)。North Star の発表は、その開放のあとにアプリがメインネットへ載った例のひとつです。16 本のスレッドで語られた中身を、すでにできたことと、あえてまだ開けていないことに分けて整理します。

ダミートークンで動いた、1 ブロック差の約定

スレッドの 2 本目で、North Star は「コントラクトを Midnight のメインネットに展開し、ダミーのトークンで交換を実行した」と書き、続けて「ネイティブの NIGHT はまだない」と明記しています。数か月のテストを経て、コントラクトと進捗に自信を得たという説明です。

3 本目では速さを示しました。公開した取引では、交換の注文がブロック N に入り、決済がその次のブロック N+1 で完了したとしています。注文と決済それぞれの記録へのリンクも添えられ、Discord に参加すれば自分で試せると案内しています。

ここで扱われているのはダミーのトークンです。値段の付いた資産が行き来する市場が動き出したわけではなく、コントラクトがメインネットの上で注文から決済まで通ることを確かめた段階、と読むのが正確です。

クローズドベータにとどめる理由

4 本目以降は、すぐに全面公開しない理由の説明に充てられています。North Star は現状を「クローズドなメインネットベータ」と呼び、プールの作成を制限しています。動くコントラクトがあっても、それだけで流動性や利用者の需要が生まれるわけではない、というのが同社の立場です。関係の薄い通貨ペアばかりが並ぶ DEX にはしたくない、とも書いています。

同社が重く見ているのは、利用者がたどる道のり全体です。North Star を知り、ウォレットに資金を入れ、交換するところまで。Midnight を初めて知った人は、ウォレットも、ネットワーク上の資産も持っておらず、取引の手数料をどう用意するかも分からないかもしれない、と指摘しています。そのうえで、Midnight のネイティブ通貨にまっすぐ手が届き、ネットワークに入る実用的な経路があることを求め、「一時的な回避策」を前提に一般公開を組み立てるつもりはないと述べました。

10 本目の一文が、この判断をよく要約しています。コントラクトを展開することと、DEX を全員に開くことは別の決定だ、というものです。今の状態でも広く開けることはできるが、最初の交換は利用者がまた戻ってくる理由になるものであるべきだ、と続けています。

名前の挙がった入口の候補

North Star は、今ある代わりの手段にも触れています。Cardano 側での DUST の生成、対応している場面での手数料の肩代わり(スポンサー)、そして USDM のブリッジのような中央集権型のブリッジです。どれも問題の一部には応えるものの、同社が一般公開に求める「手に入れやすい資産」と「厚みのある市場」を自動的にもたらすわけではない、という評価です。

ブリッジについては、価値を Midnight に持ち込むことはできても、それだけで活発な市場はつくれないと書いています。人々が売買したいと思う資産と、十分な流動性のあるプールがなお必要で、資金の入れ方に制約があると、大きな額や流動性の提供ほど手間が増えるとしています。

一方で、制約を理解したうえで今すぐ Midnight のメインネットに自分のトークンのプールを立てたいプロジェクトには、手を貸す用意があるとも述べています。全面公開の前に、個別の相談には応じるという姿勢です。

国内では OKJ が 10 月 13 日に NIGHT の取扱いを始める予定です(10 月 11 日の記事)。ただし OKJ の入出庫は Cardano チェーンで行われます。取引所で NIGHT を買える場所が増えることと、Midnight の上の DEX で NIGHT を売買できることは、別の段階の話です。North Star のスレッドは、後者がまだ整っていないことを当事者の言葉で示した記録でもあります。

プールの開放と NIGHT の対応を待つ

確認できる次の一点は、North Star の公式 X と Discord で告知される、プール作成の制限の解除と NIGHT の取扱い開始です。現時点で日付は示されていません。あわせて、Midnight 公式ブログの月次報告「State of the Network」の次号で、メインネットに載ったアプリと DUST の手数料の肩代わりの広がりがどう報告されるかが、入口の整い具合を測る目安になります。

ことば

  • DEX — 取引所の運営会社を介さず、スマートコントラクトの上で利用者どうしがトークンを交換する仕組み。North Star の場合、プールに預けられた資産を相手に交換が成立するため、プールの厚みがそのまま使い勝手を左右します。
  • DUST — Midnight の取引手数料に使われる資源。NIGHT の保有から生まれ、他人に送ることはできません。Midnight を初めて使う人が手数料をどう用意するかという、North Star が挙げた入口の論点の中心にあります。
  • クローズドベータ — 参加者や機能を絞って本番環境で試す段階。North Star は交換そのものは動かしつつ、誰でもプールを作れる状態にはまだしていません。

一次ソース / 関連リンク

Midnight 公式ブログ: State of the Network(2026 年 9 月)(midnight.network)

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