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Leios の Musashi Dojo、SPO の負荷試験日に毎秒157.9件

2026-10-17SIPO #Leios

Ouroboros Leios の公開テストネット「Musashi Dojo」で 10 月 15 日 (UTC)、参加するステークプール運営者 (SPO) がそれぞれ自分で取引を流し込む負荷試験の日が設けられました。参加した SPO の BBHMM がまとめた集計では、最も混んだ 5 分間で毎秒 157.9 件の取引がチェーンに載り、ブロックを作る側が自分たちの手で Leios の限界を探す段階に入っています。

10 月 13 日の Signal では、Input Output (IO) が Musashi Dojo の「Fire」フェーズ入りを発表したことを扱いました。今回はその Fire の中で実際に負荷をかけた一日の記録です。同じ週には、台帳の側でも Leios を次のハードフォーク「Dijkstra」に載せる準備が進みました。この記事では、SPO の集計が何を示し何を示さないか、台帳側の準備、SPO にとっての意味、次に確かめる点を順に整理します。

前回の記事: Leios の Musashi Dojo、Fire フェーズで負荷試験を開始

一日で何が流れたか、SPO の集計から

Musashi Dojo は IO が運営し、独立した SPO が Leios に対応したブロック生成ノードを動かして合意に加わるテストネットです。Intersect は 10 月 14 日 (UTC)、Fire フェーズでの Leios の負荷試験に合わせて、翌 15 日に開発チームとのオフィスアワーを 2 回開くと告知していました。

BBHMM は自前の集計ページで、この日を「SPO による分散型の負荷試験」と位置づけています。10 月 17 日未明 (日本時間) に公開したまとめでは、33 時間で約 800 万件の取引が 5,150 のブロックに入り、平均は毎秒 67.3 件、ブロックを作ったプールは 107、ブロックの 38% に Leios の証明書が載っていたとしています。

個々の SPO も自分の数字を公開しました。JOKER Pool は自前で流した取引が 30 万 7,000 件を超え、ピークは毎秒 18.6 件だったと報告しています。日本語で発信している SPO の SODM は、送る速さを毎秒 10 件、20 件、100 件と段階的に上げ、ローカルのノードが受け付けた件数で最良の 10 秒平均が毎秒 45.3 件だったと書いています (チェーンに載った件数とは別だと本人が注記しています)。

毎秒 157.9 件をどう読むか

BBHMM は物差しとして、最も混んだ 5 分間どうしを並べています。メインネットのふだんの日は毎秒 1.3 件、10 月 7 日に HOSKY の企画で取引が殺到したときの過去最高が毎秒 26.4 件で、Musashi の 157.9 件はその約 6 倍にあたる、という比較です。エポック 660 の取引の急増は、10 月 13 日の Signal で扱いました。

ただし、これらはすべて SPO 自身の集計で、IO の公式発表ではありません。BBHMM も「テストネットの数字はメインネットの容量ではない」と書き添えています。テストネットの取引は参加者が自分で生成したもので、混み方も中身も本番とは違います。読み取れるのは「Leios の設計が、この負荷のもとで止まらずに動いた」という事実までで、本番の処理能力の約束ではありません。

もう一つ注意したいのは、この日がまだ途中の段階だという点です。BBHMM のページは、今回の負荷試験を Musashi の 3 本目のチェーンで行ったとし、Fire に向けた 4 本目で最後の作り直し (リスピン) が次に控えていると説明しています。IO の公式ページも、Fire の目的を「負荷を段階的に上げ、どこで無理が出始めるかを見つけること」としています。限界の位置は、次のチェーンでの試験も含めて見えてくるものです。

台帳の側では Dijkstra への準備

同じ週、IO の 10 月 16 日の週次開発報告によると、台帳のチームは Leios の新しいブロックである EndorserBlock を定義し、Leios の投票委員会を照会する手段を加えました。プールの BLS 鍵 (Leios の投票に使う鍵) は、新しい鍵が登録されたときだけ有効なエポックを更新する扱いに改められています。Dijkstra で使えるスクリプトの言語は Plutus V4 が最上位になりました。

テストネットで性能を確かめる作業と、台帳の規則を本番の形に固める作業が、並んで進んでいることになります。一方で、Dijkstra への入口となるノード 11.2 はまだ公開されていません。cardano-node の最新の正式版は 9 月 29 日の 11.1.3 です。

SPO にとっての意味

今回の試験で特徴的なのは、負荷をかける側が IO ではなく SPO 自身だったことです。各プールは自分の機器で取引を作って流し、自分のブロック生成ノードがそれをどこまで受け止めるかを見ることができました。SODM のように送る速さを段階的に変えた報告は、機器の性能と負荷の関係を手元で確かめる試みでもあります。

Leios がメインネットに入るには、ハードフォークとしてのガバナンスの承認に加え、ブロックを作るプールの大半が新しいノードに入れ替わる必要があります。テストネットで自分の構成を試した経験は、その入れ替えのときに効いてきます。

IO の公式の数字とノード 11.2 を待つ

一つ目は、IO が運営する Leios の公式サイトとブログです。Fire でどの負荷の段階まで進み、どこで無理が出始めたかが、IO 自身の数字として出ると見込まれます。SPO の集計と公式の数字が並べば、今回の 157.9 件の位置づけがはっきりします。

二つ目は、cardano-node のリリース一覧に 11.2 のタグが付くかどうかです。Dijkstra の機能を載せたノードが出て初めて、ハードフォークに向けた本番側の準備が具体的な日程に入ります。

ことば

  • Musashi Dojo — Ouroboros Leios の公開テストネットです。IO が運営し、独立した SPO がブロックを作ります。宮本武蔵の『五輪書』にならい、Earth・Water・Fire・Wind・Void の 5 フェーズで進み、いまは 3 つ目の Fire にあります。
  • EndorserBlock — Leios で、通常のブロックとは別に取引の束を運ぶブロックです。委員会の投票で証明書が付くと通常のブロックから参照されて台帳に入り、今回その形が台帳のコードで定義されました。
  • Dijkstra — Cardano の次の台帳の時代 (エラ) の名前です。Plutus V4 はこの時代から使えるようになり、Leios もこの時代に向けて台帳の準備が進んでいます。

一次ソース / 関連リンク

Musashi Dojo 公式ページ(musashi.network)

タグ: #Leios
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