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Lace Midnight Preview、9月30日で動作終了

2026-09-24SIPO

Cardano のウォレット Lace は 9 月 23 日、拡張機能の 2.4.0 を公開し、同じ日に「Lace Midnight Preview」拡張を 9 月 30 日で終了すると告知しました。Midnight Shielded がホスティングしているサービスを畳むため、その日を境に Preview 拡張は動かなくなります。

Midnight の開発そのものは、すでに Lace 本体へ移っています。早い段階で触るための別口を用意し、機能が本線に吸収されたところで畳む。そういう順序で片付いていく動きですが、Preview を使ってきた人にとっては期日のある移行作業が残ります。2.4.0 で Midnight まわりに何が入ったのかと合わせて見ていきます。

■ 9 月 30 日までに済ませる 3 つの手順

Lace の公式アカウントは、Preview 利用者がやることを 3 つに整理しています。まだ入れていなければ Lace をインストールすること。Preview で使っていたウォレットを、リカバリーフレーズを使って Lace 側に読み込み直すこと。そのうえで「Lace Midnight Preview」拡張をアンインストールすること。順番もこのとおりです。

告知では、リカバリーフレーズのバックアップを取っておくよう強く勧めています。読み込み直す手順がリカバリーフレーズに依存する以上、これが手元にない状態で Preview 拡張を消すと戻れなくなります。作業の前に確認しておく箇所です。

期日は 9 月 30 日です。Preview 拡張そのものを止めるという判断より先に、拡張が寄りかかっていたサーバー側が無くなる、という順番になります。

■ 2.4.0 で Midnight に入った追加と改善

GitHub のリリースノートによれば、2.4.0 では Midnight 関連の項目が追加と改善の両方に並んでいます。

追加されたのは 2 つです。1 つは、送金シートで Midnight の送金を展開し、確認前に生のトランザクションデータを見られるようにしたこと。もう 1 つが DUST の生成で、cNIGHT を保有する Cardano アカウントから DUST を生成できるようになります。どの Midnight アカウントまたはアドレスに生成するかを選び、確認してから実行し、あとから生成先を変えることも止めることも同じ画面からできます。ただしリリースノートは、この機能を「2.4.0 のリリース直後に提供」と書いています。更新した時点ですぐ使えるとは限らない点に注意が必要です。

改善側で目を引くのは同期の扱いです。ウォレットごとに状態を別々に保存するようになり、同期の進み具合はウォレットのいちばん遅い部分に合わせて表示されるようになりました。これまでは、いちばん速い部分が数字に出ていました。リリースノートはこの変更を、表示される数字がより正直になる、と表現しています。加えて Midnight の設定からリモート証明サーバーの選択肢が外れました。

■ Midnight 以外に入ったもの

リリースノートには、Midnight 以外の項目も並んでいます。Cardano 側で目立つのはステーキングまわりです。ステーキングセンターから USDrf をステーキングできるようになり、ポジションと報酬を追う専用画面と、アカウントごとの内訳を含む R-Points 残高が見られます。Genesis Boost などの開始時キャンペーンは実施中であれば自動で拾われます。リリースノートは、これが対象国でのみ利用可能だと但し書きしています。

スワップの確認画面は、見積もりだけでなくそのトランザクションが何をするのかを示すようになりました。ウォレットから出ていくもの、手数料、注文の行き先、担保として押さえられるもの、そして有効期限です。dApp まわりでは、Lace が署名できない要求に対して理由を説明するようになりました。これまでは要求が返事のないまま放置されていた、とリリースノートは書いています。

ハードウェアウォレットの取り込み画面には、リカバリーフレーズで作られるのはソフトウェアウォレットであってハードウェアウォレットではない、という警告が入りました。取り違えたまま使い始めると鍵の置き場所が想定と変わってしまうため、入口で止める種類の変更です。

■ 別口が畳まれるとき

Preview 拡張の終了は、片付けの一手として読めます。9 月 22 日に公開された2.3.0 から中 1 日で 2.4.0 が出て、そこに Midnight の項目が追加と改善の両方で並んでいることが、開発の重心が本体側にあることを示しています。早期検証用の入口は、本線が受け止められるようになった時点で役目を終えます。

確認する場所は 2 つです。ひとつは 9 月 30 日、Preview 拡張が実際に停止する日。もうひとつは GitHub の lace-extension リリースページで、DUST 生成が「リリース直後」から実際に配られたかどうかは、次のリリースノートで追えます。Preview を使っている方は、その前に移行を終えておくほうが確実です。

■ ことば

  • Lace Midnight Preview — Midnight を早い段階で試せるように、Lace 本体とは別に配られていたブラウザ拡張。役割を終えるのは、Midnight の開発が Lace 本体へ移ったためです。
  • リカバリーフレーズ — ウォレットを別の環境で復元するための語の並び。今回の移行はこれを使ってウォレットを読み込み直す手順なので、手元にあることが前提になります。
  • DUST — Midnight 側で扱われるもののひとつ。2.4.0 では cNIGHT を持つ Cardano アカウントから生成でき、生成先の Midnight アカウントやアドレスを選んだり、後から止めたりできます。

一次ソース / 関連リンク