前号(#16)は「床は上がった、次は配分」という題で閉じました。van Rossem がプロトコルの床を 11 へ上げ、その上で限りある資金を誰に配るのかという投票が、7 月 28 日に期限を迎える——そこまでを書いて、結末は来週に預けたかたちです。その来週が今週でした。結果から言えば、期限を越えたのは 5 件のうち 1 件です。残る 4 件は票が足りないまま期限切れになりました。同じ週に、国庫からは実際に 3,200 万 ada を超える資金が出ています。そして配分の話が一段落した直後、次の議題が提出されました。今度は配る先ではなく、ネットワークを動かしている側の取り分——ステークプールが受け取る固定手数料の下限を、170 ada から 75 ada へ下げるという提案です。
エグゼクティブ・サマリー
- 配分は決着した:前号で追った 5 件のうち、可決されたのは Se7en Labs の Daedalus 保守提案 1 件だけでした。DRep 賛成は 77.06%(閾値 67%)。前号時点の 54.72% から期限までに票が動いています。残る 4 件はエポック 646 で期限切れとなりました。
- 資金は実際に動いた:同じエポック 646 で、5 件の引き出しが執行されています。合計 32,877,129 ada。決まっただけの週ではなく、国庫から出た週です。
- 次は取り分:Intersect のパラメータ委員会が、
minPoolCostを 170 ada から 75 ada へ(−55.9%)下げ、あわせて Plutus のメモリ上限を引き上げる提案を提出しました。可決には DRep の 67% に加えて SPO の 51% が必要です。 - 橋の後始末に日付が入った:Wanchain が攻撃者に対し、盗まれた NIGHT の 90% を 8 月 6 日 12 時(協定世界時)までに返せば 10% を報奨として認め、民事上の請求は行わないと通知しました。NIGHT は週間で −10.4%。
1. マーケット・パルス
| 資産 | 7/25 | 8/1 | 前週比 |
|---|---|---|---|
| BTC | $64,099.00 | $62,820.09 | −2.0% |
| ETH | $1,861.26 | $1,860.59 | −0.0% |
| ADA | $0.16386 | $0.168048 | +2.6% |
| NIGHT | $0.020245 | $0.018148 | −10.4% |
BTC がやや下げ、ETH はほぼ動かず、そのなかで ADA だけが +2.6% と小幅に上げました。主要通貨が下げる週に単独で上げるのは久しぶりです。とはいえ 0.16 ドル台の小幅な往復で、方向感が出たと言える水準ではありません。今週も値動きの中心は NIGHT で、週間 −10.4%。前週の −27% に続く下げで、事故後の戻りは続きませんでした。この二つの数字の差——ADA は静かに上げ、NIGHT は下げ続けた——が、今週の内容をそのまま映しています。片方では手続きが前に進み、もう片方では後始末が続いていました。
2. 配分は決着した — 4 件が期限切れ、通ったのは 1 件
結末
エポック 646 は協定世界時 7 月 28 日 21 時 44 分 51 秒(日本時間 7 月 29 日 6 時 44 分)に始まりました。前号で「7 月 28 日に期限を迎える」と書いた 5 件は、ここで決着しています。
| 提案 | 結末 |
|---|---|
| Se7en Labs: Daedalus ウォレット保守・改善 2026-2027 | 可決 |
| Blockfrost の非営利化 | 期限切れ |
| Cardano Enterprise Adoption: チケッティング基盤 | 期限切れ |
| Cardano Builder DAO | 期限切れ |
| Alchemy by Sundial × Charms: Cardano ネイティブ BTC トレジャリー | 期限切れ |
通ったのは Daedalus の保守提案 1 件です。要求額は 1,785,333 ada。DRep の賛成は 77.06%(148 票)で、可決に必要な 67% を上回りました。投票済みの反対は 3.41%(19 票)、未投票は 14.41% です。憲法委員会は 6 名が賛成、反対 0、未投票 1 でした。
注目したいのは、この数字の動き方です。前号を書いた 7 月 25 日時点で、私たちはこの提案の賛成率を 54.72% と報告しました。閾値まで 12 ポイント以上の開きがあり、「期限までに大きく票が動かなければ、多くは通らずに期限切れとなります」と書いています。実際には、この 1 件だけが期限までの数日で 67% を越えました。残る 4 件は越えられませんでした。
決まっただけでなく、出た
同じエポック 646 では、別の 5 件の引き出しが執行されています。
| 提案 | ada |
|---|---|
| Intersect: ガバナンス調整および技術関連 | 25,400,000 |
| Mithril プロトコル | 3,810,423 |
| ハードウェアウォレット保守 2026 | 1,310,960 |
| Intersect 技術運営委員会サポート | 1,193,000 |
| MLabs コアツール保守・拡張 | 1,162,746 |
| 合計 | 32,877,129 |
これらは 2026 年度の予算プロセスを通ってエポック 645 で可決され、646 で執行されました。可決と執行は別の段階で、可決された提案は次のエポックの境界で実際に国庫から資金が出ます。今週はその執行が起きた週です。
この二つを並べると、国庫の状態がはっきりします。予算プロセスを通った案件は順に執行されており、その外側で個別に申請された案件は、大半が閾値に届かずに落ちています。先に枠組みの合意を取ったものは通り、個別に募った支持だけでは 67% に届かない——今週の結果は、この対比として読むのが素直だと考えています。
前号で私たちは「これは機能不全ではなく、閾値が意図どおりに効いている状態だ」と書きました。4 件が落ちたことで、その見立ては裏付けられたことになります。ただし付け加えておくと、閾値が効いているという事実は、落ちた 4 件の中身が悪かったことを意味しません。67% は高い水準で、良い提案でも支持を集めきれなければ落ちます。落選と否決は違います。
なお、可決された Daedalus 提案の執行はまだです。可決はエポック 646、資金が動くのはエポック 647(日本時間 8 月 3 日 6 時 44 分〜)の見込みです。
3. 次の議題は、ネットワークを動かす側の取り分
minPoolCost を 170 ada から 75 ada へ
配分の決着と入れ替わるように、エポック 646 で新しいパラメータ変更提案が提出されました。提出したのは Intersect のパラメータ委員会で、独立した二つの変更を一つの提案に束ねています。
minPoolCost:170,000,000 Lovelace(170 ada)から 75,000,000 Lovelace(75 ada)へ。約 55.9% の引き下げ- Plutus のメモリ上限(2 段階のうちの 2 段目):トランザクションあたり 16,500,000 → 17,500,000 単位(+6.1%)、ブロックあたり 72,000,000 → 77,500,000 単位(+7.6%)
後半は、以前から進んでいた累計 25% の引き上げを完了させるものです。話題として大きいのは前半のほうでしょう。
minPoolCost は、ステークプールが 1 エポックあたり必ず受け取る固定手数料の下限です。各プールは自分の固定手数料を宣言しますが、この値より低くは設定できません。プールの報酬からまず固定手数料が引かれ、続いて運営者の取り分(マージン)が引かれ、残りが委任者へ分配されます。つまりこの数字は、委任者から見れば差し引かれるコストで、プール運営者から見れば規模によらず保証される収入です。
170 から 75 へ下げると何が変わるか。単純に言えば、小さなプールの委任者の取り分が増え、小さなプールの運営者の保証収入が減ります。委任量の少ないプールほど固定手数料が報酬全体に占める比率は高いので、影響もそこに集中します。同時に、プールを増やす際の固定コストが下がるため、多数のプールを運営する形の採算も変わります。どちらの効果をどう評価するかが、これから数週間の論点になるはずです。
私たちの立場を先に書いておくと、この提案は「良い/悪い」で答えられる種類のものではないと考えています。下限が高いことは小規模プールの生存条件を守る一方で、委任者の利回りを押し下げます。下限が低いことはその逆です。どちらを取っても誰かが損をする設計であり、だからこそ長く議論が続いてきた論点でもあります。数字そのものより、どの層の持続性を優先するかという価値判断が問われている提案です。
なぜ今回、SPO が票を持つのか
ここが今回、SPO にとっていちばん重要な点です。
Intersect は、この提案の可決要件を「アクティブな DRep 投票ステークの 67%」に加えて「アクティブな SPO 投票ステークの 51%」と説明しています。パラメータ変更に SPO の票が必要になるのは、限られた場合だけです。
CIP-1694 は「セキュリティ関連プロトコルパラメータ」という一群を定めており、この一群に触れる提案は、通常なら SPO が投票しない種類のものであっても、追加で SPO の同意を必要とします。その一群とは maxBlockBodySize、maxTxSize、maxBlockHeaderSize、maxValueSize、maxBlockExecutionUnits、txFeePerByte、txFeeFixed、utxoCostPerByte、govActionDeposit、minFeeRefScriptCostPerByte です。
この一覧を見ると、minPoolCost は入っていません。入っているのは maxBlockExecutionUnits——今回束ねられた Plutus のメモリ上限のほうです。
つまり、こういう構造になっています。プール運営者の固定収入の下限を決める minPoolCost は、それ単体ならプール運営者に投票権のない提案でした。ところがブロック実行単位の上限と束ねられたことで、セキュリティ関連パラメータの規定が働き、SPO の 51% 同意が可決条件に入りました。自分たちの取り分を決める提案に、束ねられた結果として自分たちが票を持つことになったわけです。
これを意図された設計と見るか、偶然の産物と見るかは分かれるところでしょう。ただ実務的な結論は一つです。今回の提案について、SPO は意見を持つだけでなく、投票しなければ数に入りません。
投票は始まったばかりです。8 月 1 日 10 時 14 分(日本時間)時点で、DRep の賛成は 0.9%(9 票)、投票済みの反対は 0%(0 票)、未投票が 95.8% でした。期限はエポック 653 なので、議論の時間はまだ十分に残っています。
4. 監督の席が埋まり、憲法を直す窓口が開いた
前号で「監査は 7 月 27 日までに完了予定、オンチェーンへの反映はエポック 646 の見込み」と書いた憲法委員会(CC)選挙 2026 は、予定どおり進みました。独立した監査が完了し、選出された 4 名は Philip DiSarro、Leandros BSP、Marek Mahut、Cardano Curia です。この 4 名を任命するガバナンスアクションがエポック 646 でオンチェーンに提出されました。
このアクションは、エポック 653 の終わりで任期が切れる 4 議席を更新するもので、新しい任期は committeeMaxTermLength に従ってエポック 799 までとなります。提案自体の期限もエポック 653 です。任期切れと投票期限が同じエポックに設定されており、席が空く前に次の席が埋まる設計になっています。
あわせて、Intersect が憲法修正ポータル(cap.intersectmbo.org)をアルファ版として公開しました。ウォレット認証を使って、憲法の修正案を出したり、論点を提起したり、議論したりできる窓口です。憲法委員会は提案が憲法に適合しているかを審査する機関ですが、その憲法自体を直す手続きの入口は、これまで一般には見えにくい場所にありました。審査する人を選ぶ手続きと、審査の基準そのものを直す手続きが、同じ週に前へ進んだことになります。
5. Midnight ウォッチ — 橋の後始末に、日付が入った
8 月 6 日 12 時という期限
前号でお伝えした Wanchain のブリッジ流出事故に、続きがありました。Wanchain は攻撃者に対して、盗まれた NIGHT の 90% を協定世界時 8 月 6 日 12 時までに返還すれば、残る 10% をホワイトハット報奨として保持することを認め、民事上の請求は行わないという条件を通知しています。連絡手段として、攻撃に使われたウォレットからのオンチェーンメッセージ、または専用のメールアドレスが示されました。
事故そのものの中身は前号で書いたとおりです。7 月 20 日、約 5 億 1,520 万 NIGHT が流出しました。原因はブリッジの TreasuryCheck バリデータにあり、14 個の可変長フィールドを区切り文字も長さ情報もなしに連結して署名対象を作っていたため、フィールドの境目が一意に定まりませんでした。結果として、約 3,110 NIGHT を承認する正当な署名が、203,001,692 NIGHT の引き出しにも通ってしまいます。差は約 65,000 倍でした。
今週の変化は、この話に日付が入ったことです。事故から 2 週間、調査と停止という状態が続いていましたが、期限を切った提案が出たことで、次に何が起きるかを待つ形になりました。8 月 6 日を過ぎて応答がなければ、Wanchain は民事上の請求を留保する理由を失います。
こうした提案が受け入れられるかどうかは、正直なところ読めません。ただ、期限と条件を公開の場に置いたこと自体には意味があります。交渉が非公開で進むと、利用者は結果が出るまで何も分かりません。条件が見えていれば、少なくとも「何を待っているのか」が分かります。
価格は戻らなかった
NIGHT は 7 月 25 日の $0.020245 から 8 月 1 日の $0.018148 へ、週間で 10.4% 下げました。前週の −27% に続く下落です。前号では事故直後の安値からいくらか戻していた局面を書きましたが、その戻りは続きませんでした。
流出したトークンの多くはすでに市場で売却されており、加えて配布されたトークンが順次流通に入る局面が重なっています。回収の交渉が始まったことは価格を支える材料になり得ますが、今週はそうなっていません。期限が過ぎるまで、この材料は宙に浮いたままです。
チェーン本体の安全性と、そこへ出入りする経路の安全性は別の問題だ——前号ではそう書きました。今週はもう一つ足しておきたいことがあります。壊れた橋の後始末は、チェーン本体の手続きでは処理できません。Cardano にも Midnight にも、外部ブリッジの資金を取り戻す手続きは存在しません。だから期限を切った提案と、メールアドレスと、交渉が残ります。オンチェーンで完結する世界の外側に何を置くかは、渡る前に決めておくべきことです。
6. 次の床の名前と、その先の設計
プロトコルバージョン 12 のハードフォークを「von Bergen」と名付ける情報提供議案は、まだ投票中です。8 月 1 日 10 時 15 分(日本時間)時点で DRep の賛成は 23.88%(50 票)、投票済みの反対は 0%(0 票)、未投票が 72.46% でした。期限はエポック 651 です。
名前の由来は Fabian von Bergen 氏(Zyroxa)で、議案の説明によれば ITN の時代からのコミュニティメンバーであり、Tempus Stake Pool の SPO、そして初期からの Cardano アンバサダーです。プロトコルの床の名前が、プールを運営してきた一人の名前になる——SPO として、これは記録しておきたい種類の議案だと思います。
その先の設計も見えてきました。Intersect によれば、次の Dijkstra は一度にではなく数フェーズに分けて導入され、Nested Transactions、Linear Leios、Peras が入る予定です。最初の 2 フェーズは 2026 年末までにメインネットへ、という目標が示されています。
もう一つ、手数料そのものの決め方についても動きがありました。Input Output Research の 2026 年中間報告ドラフト(7 月 16 日公開)のレビュー期間が 7 月 30 日で終わりました。この報告によれば、手数料市場の設計仕様は CIP-1194 のドラフトまで進んでおり、シミュレーションでは緊急トランザクションの遅延が約 18% 減ったとされています。
手数料は、利用者にとってはコスト、プール運営者にとっては収入、ネットワークにとっては混雑を抑える仕組みです。同じ数字の三つの顔で、どれか一つだけを最適化すると必ずどこかが痩せます。今週は minPoolCost という固定部分が投票にかかり、その一方で変動部分の決め方が設計仕様として前に進みました。プールの収入がどう決まるかという問いが、上下から同時に触られている状態です。
7. リスク・ディメンション
| 領域 | 今週の状態 | 次に確認したいこと |
|---|---|---|
| 国庫 | 4 件が期限切れ、1 件可決。別途 3,288 万 ada を執行 | 落ちた 4 件が再提案されるか、その際に何を変えてくるか |
| プール経済 | minPoolCost 170 → 75 ada が投票へ。SPO 51% が要件 |
SPO 側の投票参加率。無投票が多いままだと成立要件に届かない |
| 実行環境 | Plutus メモリ上限が 2 段階目の引き上げへ | 上限引き上げがブロック伝播に与える実測の影響 |
| 監督 | CC 4 名の任命アクションを提出(期限エポック 653) | 任期切れ(エポック 653)までに反映が完了するか |
| 憲法 | 修正ポータルがアルファ公開 | 実際にどんな修正案が出てくるか |
| 境界(ブリッジ) | Wanchain が 8/6 12:00 UTC の期限を提示 | 応答の有無。無応答の場合の次の手順 |
| 配布(Midnight) | NIGHT 週間 −10.4%、戻りは続かず | 流通量の増加ペースと、回収交渉の帰結 |
| プロトコル実効 | PV11 の新組込関数を使う実装は未確認 | 前号からの持ち越し。実際の採用例が出るか |
8. 来週の注目
minPoolCost提案の票の動き — DRep と SPO の双方。特に SPO 側が 51% という要件に対してどこまで動くか。- Daedalus 提案の執行 — エポック 647(8 月 3 日 6 時 44 分〜)で 1,785,333 ada が実際に出るか。
- 8 月 6 日 12 時(協定世界時) — Wanchain の期限。応答があるか、過ぎるか。
- 落選 4 件の再提案 — 期限切れになった提案が、条件を変えて戻ってくるか。
- 憲法委員会の任命反映 — エポック 653 の任期切れに向けた進行。
まとめ
今週の Cardano は、前号が残した問いに答えを返しました。配分は決着し、5 件のうち通ったのは 1 件です。同じ週に 3,288 万 ada が国庫から出ました。閾値は意図どおり効いています。
そして答えが出た直後に、次の問いが提出されました。今度は配る先の話ではなく、ネットワークを動かしている側が受け取る額の話です。minPoolCost を 170 から 75 へ下げるこの提案は、束ねられた相手のおかげで、SPO が票を持つ提案になりました。
前号で私たちは「積むものを決めるのは、床ではなく、票です」と書きました。今週その票は、床を積む側の足元にも向きました。次に数えられるのは、私たち自身の票です。
参考・出典
- Intersect MBO — Weekly Update #122(2026-07-31・パラメータ提案の可決要件、憲法委員会の監査完了、憲法修正ポータル、Dijkstra のフェーズ構成):https://intersectmbo.org/news/intersect-weekly-update-122-july-31-2026
- Intersect MBO — Weekly Update #121(2026-07-24・前号の基礎データ):https://www.intersectmbo.org/news/intersect-weekly-update-121-july-24-2026
- CIP-1694(セキュリティ関連プロトコルパラメータの一覧と SPO の追加投票要件):https://github.com/cardano-foundation/CIPs/blob/master/CIP-1694/README.md
- Intersect 憲法修正ポータル(アルファ):https://cap.intersectmbo.org
- Input Output Research — Cardano Vision 2026 中間報告ドラフト(2026-07-16 公開・レビュー期間 7/30 まで・CIP-1194 手数料市場設計):https://forum.cardano.org/t/ior-cardano-vision-work-program-2026-mid-year-report-draft/155740
- Wanchain が 8 月 6 日の期限を提示(Crypto Times・2026-07-31):https://www.cryptotimes.io/2026/07/31/wanchain-sets-august-6-deadline-for-cardano-bridge-hacker/
- Wanchain ブリッジ流出の技術解説(署名エンコーディングの欠陥):https://www.cryptotimes.io/insights/wanchain-night-bridge-exploit-signature-flaw/
- ガバナンスアクション一覧(提案の状態・期限):https://gov.tools/governance_actions
- オンチェーン投票集計:AdaStat(https://adastat.net)を主とし、Koios の集計で照合
- 価格:CoinGecko(https://www.coingecko.com/)
透明性メモ
ガバナンスの賛成率は、AdaStat の集計を主とし、Koios の集計で突き合わせたうえで、両者が一致した値のみを記載しています。取得時刻は本文に併記しました。投票は期限まで動くため、確定値ではありません。
賛成率は「可決計算の分母(棄権を除き、未投票を含む)」に対する割合です。「反対」と書いたのは投票済みの反対票のみで、未投票は反対に数えていません。未投票は可決の計算上は賛成側に立たないため結果としては不成立方向に働きますが、それは反対の意思表示とは別のものです。憲法委員会の任命アクションについては、集計の分母が参照元によって異なるため、賛成率を記載していません。
minPoolCost 提案における SPO 側の投票状況は、突き合わせ可能な二つ目の集計元を確認できなかったため、数値を記載していません。SPO が投票主体であること、および可決要件が 51% であることは Intersect の公表と CIP-1694 の規定によります。
価格は CoinGecko の日次スナップショット(協定世界時基準)で、7 月 25 日と 8 月 1 日を比較しています。前号は別の時点のスナップショットを使っているため、7 月 25 日の数値がわずかに異なります。
今週、Midnight が米国の規制当局へ提出した意見書に関する言及を目にされた方がいるかもしれません。この提出を報じる同社の記事は 7 月 1 日付で、今週の動きではないため本稿には含めていません。同様に、Midnight の開発者数に関する集計と、Indigo による NIGHT の担保条件変更については、一次資料を確認できなかったため記載を見送りました。
※本記事は情報提供を目的とし、暗号資産の購入・売却・保有を推奨するものではありません。
