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📡Signal|Lace 2.2、ハードウェアウォレットで Bitcoin を扱えるようになりました

2026-07-25SIPO

Cardano の軽量ウォレット Lace の 2.2 が、ブラウザ拡張に届きました。目玉は Ledger と Trezor での Bitcoin 対応です。公式は「これまでで最大のハードウェアウォレット対応リリース」と書いています。同じ週にモバイル 2.1 も配信が始まりました。鍵を自分で持ったまま複数チェーンを一つの画面で扱う、という方向がまた一歩進んでいます。

2.2 に入ったもの

ブラウザ拡張の Lace 2.2 で、Ledger と Trezor のハードウェアウォレットが Bitcoin に対応しました。Bitcoin のアカウントを追加し、ハードウェアウォレットで署名する導線です。公式ブログはこのリリースを「これまでで最大のハードウェアウォレット対応リリース」と表現しています。

同時に入ったものが、もう三つあります。

  • SeedSigner でのエアギャップ署名 — アニメーション QR コードを使い、ネットワークにつながっていない機器で署名する経路
  • プロトコル委任の選択肢の追加 — Abstain(棄権)と No Confidence(信任しない)をウォレットから選べるようになりました
  • 表示通貨の追加とトランザクション構築の改善

モバイル側は 2.1 が先に配信されています。Banxa のオンランプ、CardanoCube 連携、アプリ内スワップ、Cardano での Ledger / Trezor 対応、送金画面でのトークン並び替えと連絡先管理、Bitcoin の保留中残高の表示、DRep ID 対応の拡張が入りました。Input Output の週次まとめも「Lace モバイルにアプリ内スワップとハードウェアウォレット対応が入った」と報告しており、公式ブログの記述と一致しています。

公式は、iOS と Android のアプリについても「まもなく Lace 2.2 へ更新される」としています。現時点のモバイルは 2.1 で、2.2 はこれから、という段階です。

「鍵をどこに置くか」を問い直した一か月の続きにある

この一か月、Cardano 界隈で繰り返し議論になったのは、鍵の置き場所でした。

SecondFi の資産流出は、プロトコルではなく暗号署名の実装の欠陥が原因だったと説明されています。Yoroi Wallet は終了へ向かうことになりました。その二日後に出た Daedalus 11.1.0 は、Mithril の部分同期を実装し、長く起動していなかったフルノードが入れ直さずに追いつける形にしました。そして今回の Lace 2.2 が、ハードウェアウォレットで扱える資産の範囲を広げています。

方向が揃っています。預ける先を増やすのではなく、自分で持つ側の道具を厚くする、という方向です。

Bitcoin をハードウェアウォレットで扱えることの意味も、この文脈で読めます。取引所に置いたままの BTC と、自分の鍵の下にある BTC は、同じ数量でも性質が違います。後者を選ぶための手間が、また少し下がりました。

追加する前に確認しておきたいこと

新しい対応が入った直後は、まず少額で往復を確認するのが安全です。ハードウェアウォレット側のファームウェアやアプリのバージョン要件が付く場合がありますので、公式のリリースノートを一度読んでから追加してください。

もう一点、順序の注意があります。SecondFi / Yoroi のインシデントで影響を受けたシードフレーズを、Lace を含む別のウォレットへそのまま復元してはいけません。SecondFi の公式ガイダンスは明確です。

Do not restore your recovery phrase into a new Cardano wallet. This does not mitigate the security risk.

(復旧フレーズを新しい Cardano ウォレットに復元しないでください。これはセキュリティリスクの軽減にはなりません)

該当する方は、EMURGO が 8 月公開を予定している復旧ツールの案内を待つのが順序です。

次に見ておきたいこと

  • モバイル 2.2 の配信タイミング — iOS / Android とも「まもなく」とされている更新が、実際にいつ届くか
  • Bitcoin アカウントの仕様 — 対応するアドレス形式や手数料の扱いが、公式ドキュメントでどこまで明記されるか
  • エアギャップ署名の実地の使い勝手 — SeedSigner 経路が、日常的に使える手数に収まるかどうか

SPO の視座から

今回のリリースで見落とされやすいのは、ガバナンス側の一行です。Abstain と No Confidence をウォレットから選べるようになった、という変更は、委任という行為の粒度を上げます。誰かに任せるか、任せないか、の二択ではなく、「今回は棄権する」「この構成には信任を置かない」という意思表示が、通常のウォレット操作の中に入ってきます。

SIPO も委任 ADA を預かる DRep として、この粒度の側にいます。鍵を自分で持つ道具が厚くなることと、意思表示の選択肢が増えることは、同じ方向を向いた変化です。どちらも、誰かに預けて済ませる範囲を少しずつ狭めていきます。

一次ソース・参照

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