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RealFi メインネット稼働、ポイントは利用額に応じた倍率制に

2026-10-02SIPO #RealFi

ドル建てのステーブルコイン USDrf と、それを預けて利回りを受け取る sUSDrf を扱う RealFi が、日本時間 10 月 1 日 23 時過ぎに Cardano のメインネットで稼働を始めました。テストネットのポイント期間「Pioneer Season」は 9 月 29 日に締め切られ、メインネットでは「Voyager Season」が始まり、ポイントの付き方もテストネットの定額から、利用額に応じた倍率制に切り替わります。

Input Output も同じ夜、公式 X で稼働を祝いました。

From testnet to mainnet. @realfi_co is live on Cardano.

— Input Output 公式 X(2026年10月1日)

稼働そのものは初期報で、同じ日に SundaeSwap・Lace・Liqwid が対応したことは 10 月 2 日の Daily Intel でお伝えしました。この記事では、RealFi の公式ブログとポイント規約(Points Program Terms)をもとに、テストネットで使っていた人とこれから使う人のそれぞれにとって、何が変わったのかを整理します。新しいドル建ての資産が、規約の上でどんな条件付きで動き出したのかを知っておくことは、Cardano の DeFi に資金がどう入ってくるかを読む前提にもなります。

9 月 29 日に締め切られた Pioneer Season

RealFi の公式ブログによると、Pioneer Season は 9 月 29 日 10 時(UTC、日本時間 19 時)に終わりました。テストネット自体は引き続き使えますが、そこでの操作にはもうポイントが付きません。締め切り前にチェーン上で記録された操作は最終の集計に回り、その後の残高は「暫定」として固定されます。

暫定の残高は、交換の前に 2 つの理由で変わりうると説明されています。1 つはバグ報奨金の配分で、まだ確定していません。もう 1 つは不正・ファーミングの確認で、該当すると判断されればポイントが減らされたり取り消されたりします。Pioneer Season 全体に割り当てる RFG(RealFi のガバナンストークン)の量もまだ決まっておらず、交換の前に公表するとしています。

テストネットのポイントが RFG への交換対象になるには、ポイント規約の条件を満たす必要があります。

  • ウォレットの連携 — テストネット(preprod)のアカウントを、メインネットのアドレス(Anchor Address)と 1 対 1 で結びます。手続きはメインネットのアプリではなく preprod.realfi.co で行い、一度結ぶと RFG の配布まで変更できません。あわせて、その Anchor Address がテストネットの告知より前から暗号資産の残高を持っていたことも、スナップショットで確認されます。
  • 最低残高の確認 — 連携したウォレットが、メインネット稼働後の期間に、最低限の残高(当初は 100 米ドル相当、または指定された DeFi のポジション)を持っているかが確認されます。確認の時期と方法は事前に知らされず、満たした確認の割合に応じてポイントが確定します。満たせなかった分は失われます。

RFG の配布は 2026 年の第 4 四半期を目標としていますが、時期・交換の比率・方法はいずれも変更されうると規約に書かれています。ポイントには金銭的な価値がなく、RFG が実際にウォレットへ届くまでは、誰も受け取る権利を持たないという位置づけです。ポイントが付くまでの段階は、9 月 26 日のラーニング記事で詳しく扱っています。

Voyager Season のポイントは利用額に応じた倍率制

テストネットでは、決められた操作ごとに一定のポイントが付き、取引の額は関係ありませんでした。ポイント規約は、メインネット稼働後の仕組みを次のように定めています。対象となるポジションや操作の米ドル建ての額に倍率を掛けてポイントを計算し、対象の場は RealFi のアプリと、連携先の Liqwid・SundaeSwap・Pulse です。

操作は 2 種類に分かれます。USDrf の発行のような 1 回限りの操作は、その額に 1 回分の倍率が掛かります。保有・貸し出し・借り入れ・流動性の提供のように続けるポジションは日ごとに積み上がり、その日の計測期間を通して同じ場にポジションが置かれていた場合に限って数えられます。倍率は操作・場・資産・シーズンごとに違い、アプリかドキュメントに載る表が正式なものになります。

9 月 29 日のブログは、メインネットで Lace のウォレットから行う最初の対象取引にポイントの倍率が付く見込みだとし、条件は Voyager Season の開始前に公表するとしていました。テストネットで結んだ紹介の関係は、Voyager Season に引き継がれます。

入口は Lace・Liqwid・SundaeSwap の 3 つ

稼働と同時に、Cardano の 3 つのプロジェクトが RealFi への入口を開きました。

  • Lace — ウォレットに RealFi が組み込まれ、ステーブルコインや利回りの機能にウォレットの中から入れるようになりました。
  • Liqwid — アプリ内に「RealFi Hub」を開き、USDrf への交換、ADA を担保にした借り入れ、sUSDrf への預け入れを扱えるようにしました。RealFi に関する操作は 1 つの履歴画面にまとまります。
  • SundaeSwap — 新版 V4 の 2 種類のプールを使います。USDCx と USDrf の交換は「Linear Swap」のプールで、スリッページ(注文時と実際の交換時の価格のずれ)がなく、手数料が一定です。USDrf と sUSDrf の交換は「Stableswap」のプールで、sUSDrf が利回りを得るにつれて交換の基準となる比率がチェーン上で上がっていく仕組みです。

RealFi のドキュメントは、稼働時に対応するウォレットとして Lace・Eternl・Trezor・Ledger の 4 つを挙げ、今後増えるとしています。

SPO アクセラレーターはテストネットとともに終了

ステークプールの運営者(SPO)にとっては、9 月 29 日のブログにもう 1 つ知らせがありました。RealFi SPO アクセラレーターはテストネットのために作られたもので、Pioneer Season とともに終わったと書かれています。SPO ごとの紹介コードは締め切りの時点でポイントが付かなくなり、それまでに付いたポイントは他と同じ確認を経る暫定の残高に残ります。メインネットで SPO がどんな役割を持つかは、別途知らせるとしています。

SIPO は RealFi のアルファ・アンバサダー(Alpha Ambassador Programme)として、このアクセラレーターに参加してきました。参加の経緯は 9 月 24 日の告知記事にまとめています。

使える地域と、商品ごとの制限

RealFi のドキュメントは、米国(領土を含む)、EU と欧州経済領域の加盟国、英国、香港、包括的な制裁の対象となっている地域の利用者には商品を提供しないとしています。位置情報による接続の制限があり、VPN やプロキシで制限を避けることは禁じられています。さらに、社債などの金融商品を個人に売ることを制限している地域では、sUSDrf を使えるのは適格投資家や機関投資家などに限られます。

日本はこの一覧に挙がっていません。ただし、一覧にないことは使えることを意味せず、自分の居住地の法令に照らして確かめるのは利用者の責任だとドキュメントは書いています。USDrf についても、銀行預金にはあたらず保険の対象でもないこと、元本を失う可能性があることが明記されています。

テストネットで積み上げたものが、メインネットの条件にどう引き継がれるのか。その答えの大半は、まだ RealFi が公表していない数字にかかっています。次に確かめる先は、RealFi のアプリとドキュメントに載る Voyager Season の倍率の表、交換の前に RealFi の公式ブログで公表される Pioneer Season の RFG の割り当て量、そして同じブログで知らされる SPO のメインネットでの役割です。配布の目標とされる第 4 四半期までに、この 3 つがそろうかどうかが最初の節目になります。

ことば

  • Pioneer Season / Voyager Season — RealFi のポイント期間の名前。Pioneer はテストネットの期間で 9 月 29 日に終わり、Voyager はメインネットで始まった期間です。ポイントの付き方がシーズンごとに違うため、どちらのポイントの話かを分けて読む必要があります。
  • Anchor Address — テストネットのアカウントと 1 対 1 で結ぶ、Cardano メインネットのアドレス。テストネットのポイントを RFG に交換するときの受け取り先になり、一度結ぶと配布まで変更できないため、結ぶ前の確認が欠かせません。
  • Linear Swap — SundaeSwap V4 の新しいプールの形式。価格がずれないよう、入れた額から一定の手数料を引いた分がそのまま出てきます。同じドルの価値を持つステーブルコイン同士の交換に向いた設計です。

一次ソース / 関連リンク

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