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📣 Event|AIエージェントが支払う時代に、なぜ「見せない技術」が要るのか

2026-08-01SIPO

AI エージェントが、人に代わって調べ、判断し、支払うところまで進もうとしています。そこで問われるのは便利さだけではありません。エージェントが動くたびに、誰と、いくらで、何を取引したのかが公開台帳に積み上がっていく——この前提のままでいいのか、という問いが出てきます。8月22日(土)、東京・神宮前で「Midnight Community Workshop Vol.1|AI × Privacy: Building the Next Freedom」を開催します。プライバシー保護型の決済が実際に動く様子を見ながら、次の商取引の形を考える回にしたいと思っています。

エージェントが「支払う」側に回ると、何が変わるか

これまでのブロックチェーンの取引は、人が意思を持って署名するものでした。回数はたかが知れています。ところが判断と実行をエージェントに任せると、話が変わります。条件が満たされるたびに動き、必要なだけ小口で払い、相手を探し、また払う。取引の回数そのものが桁で増えます。

公開台帳の上でそれが起きると、何が見えるようになるでしょうか。取引の相手、金額、頻度、時間帯。単発なら意味を持たない情報でも、量が集まれば行動の輪郭が浮かびます。企業の調達なら仕入れ先と発注量、個人なら生活のパターンです。人が年に数十回署名する世界では見えなかったものが、エージェントが毎日数百回動く世界では見えてしまいます。

これは「秘密にしたい」という話とは少し違います。取引の相手には見せる必要があり、監査には応じる必要があり、規制には従う必要がある。全部隠す設計は使えません。必要なところにだけ、必要な分だけ開示できる——その調整ができるかどうかが、実用の分かれ目になります。

公開台帳のうえで「選んで見せる」という考え方

Midnight が置こうとしているのは、この「選んで見せる」を成り立たせる層です。全部を公開する台帳と、全部を隠す仕組みの、どちらでもない場所を作ろうとしています。

技術的な土台はゼロ知識証明です。ざっくり言えば、「中身を見せずに、その中身が条件を満たしていることだけを証明する」やり方です。残高を見せずに残高が足りていることを示す、取引の詳細を見せずに正しく処理されたことを示す。中身と、中身についての事実を切り離せる、というのがこの技術の面白いところです。

Midnight はこの土台のうえに、三つの自由——結社・商取引・表現——を掲げています。誰と組むか、何を取引するか、何を言うかを、開示の強制なしに選べる状態を指しています。理念の話に聞こえますが、エージェントが取引の主体になる世界では、かなり具体的な要件になっていきます。

当日お見せするもの

三つの登壇を、それぞれ25分ずつ用意しました。

  • Midnight の紹介と現状|木村太郎氏(Midnight Foundation Japan)— Midnight が何を目指しているのか、いまどこまで来ているのかを、はじめての方にも分かる形で
  • Midnight × AI エージェント:MCP で AI をプライバシー層へ|SIPO — AI エージェントを使って構築した、ゼロ知識証明による秘匿決済アプリのライブデモ。エクスプローラーの側から見て何が映らないのかも、その場で確認します
  • Midnight Network で実現する予測市場「DareU」|Jiajun Wang 氏(DareU Founder)— プライバシーを守りながら、ユーザーが自分の予測データを所有し、必要な情報だけを自由に開示できる予測市場の話

そのあと、15:40 から16:30 まで、Q&A とネットワーキングの時間を取っています。ここを厚めにしたのは意図があって、この分野は「誰が何を作っているか」を知ることが、技術の詳細を知ることと同じくらい効くからです。開発者、事業担当の方、スタートアップの方が立場を越えて話せる場にしたいと思っています。

参加者のみなさんによる実機の操作はありません。ノート PC も不要です。見て、聞いて、話す回として設計しています。

参加について

  • 日時|2026年8月22日(土)14:00〜16:30(受付は14:00から)
  • 会場|東京・神宮前(JR原宿駅・渋谷駅から徒歩約10分)。正確な住所は参加承認後に Luma のメッセージでご案内します
  • 定員|30名(承認制・参加無料)
  • 言語|日本語
  • 主催|SIPO(田平茂樹 / Nightforce Regional Leader, Japan)/共催|Midnight Foundation Japan(木村太郎氏)

承認制にしているのは、会場の規模と当日の密度を保つためです。登録フォームにご記入いただいた内容を確認のうえ、ご案内します。

AI エージェントが取引の主体になる流れは、もう始まっています。そのときプライバシーがどう設計されているかは、あとから足せる機能ではなく、最初に決まってしまう前提です。8月22日、その前提を一緒に見に来てください。