Cardanoの開発者やアプリケーションを支えるAPI基盤、Blockfrost。そのソースコード、商標、ドメインをコミュニティ統治の非営利組織へ移し、18か月の移行・運営費として9,832,979 ADAを求めた国庫引き出し提案は、批准に必要な支持へ届かず、エポック646で失効しました。
チャールズ・ホスキンソン氏は投票期限直前、自身のYouTubeチャンネルで再び「Blockfrost」と題した13分51秒の動画を公開しました。
氏は、Cardano FoundationとEverstakeの反対票によって可決への道が事実上閉じたとの認識を示し、Blockfrostのチームを称えながら、サービスを「今日」停止することはないと説明しました。一方で、現在の需要規模では無料の公共インフラを商業収益だけで維持することが難しく、今後はチームと継続策を探る必要があると述べています。
オンチェーンデータを集計するKoiosで最終エポック646の結果を確認すると、DRep投票力ベースの賛成は43.29%、反対は56.71%でした。批准基準の67%には届かず、提案は批准も施行もされないまま失効しています。
今回の動画は、単なる敗北宣言ではありません。Blockfrostをめぐる問題を、「価値があるか」から「価値がある公共インフラを、誰が、どの制度と収益モデルで維持するのか」へ進める動画です。
本稿では、今回の投票結果とBlockfrostの役割を整理し、ホスキンソン氏の発言と独立確認できる事実を分けて解説した後、動画の日本語全訳を掲載します。
動画はこちらです。
先に結論
- Blockfrostの非営利化提案は、DRep賛成43.29%で67%の批准基準に届かず、エポック646で失効しました。
- ホスキンソン氏はBlockfrostを、取引所、ウォレット、dAppなどが依存する「重要インフラ」と位置づけ、今日すぐには停止しないと述べました。
- 同時に、現在のCardano上の需要では、無料枠を中心とするAPI基盤を商業収益だけで維持するのは難しいとの認識を示しました。
- 動画ではCardano Foundation、Everstake、ガバナンス全体へ強い批判が向けられています。これらはホスキンソン氏の評価であり、投票者には提案額、資金統制、競争政策、国庫全体の配分など、それぞれの判断軸があります。
- SIPOは本提案に期待事項付きで賛成しました。ただし、オンチェーンガバナンスでは反対票も正当な意思決定です。重要なのは、失効後のサービス継続、代替経路、運用コスト、分散化計画を検証可能な形で示すことです。
今回の動画で何が変わったのか
ホスキンソン氏は2026年7月16日にも、同じ「Blockfrost」という題名の動画を公開しています。前回の動画は、非営利化提案の投票期間中に、その設計と必要性を説明し、DRepへ再考を求めるものでした。
今回の動画は、その続編です。
動画が公開された時点では投票期限までわずかな時間が残っていましたが、氏はCardano FoundationとEverstakeの反対票により、必要な支持へ届く可能性はなくなったとの認識を示しました。その後、オンチェーンでは提案がエポック646で失効したことが確認されています。
二つの動画を分けて読むと、論点の変化が見えます。
前回は「Blockfrostを公共財へ移す提案を支持するか」でした。今回は「提案が成立しなかった後、依存度の高いインフラをどう継続するか」です。
Blockfrostは何をしているのか
Blockfrostは、開発者が自前でCardanoノードとインデクサーを運用しなくても、ブロック、トランザクション、アドレス、資産、ガバナンス情報を取得し、トランザクションを送信できるAPIサービスです。
ブロックチェーンそのものが正常に動いていても、ウォレットが残高を表示し、取引所が入出金を処理し、dAppがオンチェーン状態を読み取るには、使いやすいデータアクセス層が必要です。Blockfrostは、この「チェーンとアプリの間」を埋めてきました。
提案メタデータによれば、BlockfrostのAPIトラフィックの90%は無料枠から発生し、多くのエポックでCardanoトランザクションの50%超がBlockfrost経由で送信されているとされています。後者は送信経路をオンチェーンだけで第三者が再構成できないため、本稿では提案者側の提示値として扱います。
Blockfrostは同時に、100を超えるSPO・ノード運用者がAPI処理へ参加する「IceBreakers」を進めています。つまり、現在のサービスを維持するだけでなく、単一事業者への依存を減らす方向も持っています。
提案が目指したものと、最終結果
今回失効した「Blockfrost’s transformation to not-for-profit」は、BlockfrostをIOG所有の資産から、独立したコミュニティ統治の非営利組織へ移す提案でした。
提案の主な内容は次の通りです。
- ソースコード、商標、ドメインなどの知的財産を非営利組織へ移転する
- 18か月の移行と運営に9,832,979 ADAを充てる
- コミュニティが理事会を選び、IOGは移行期に議決権のない助言役へ退く
- 無料の公開APIを維持し、運用状況とコストを公開ダッシュボードで報告する
- 将来は、非営利組織による商用プラン、または複数ベンダーが商用需要を担うモデルを検討する
- 未使用資金は国庫へ返還する
Koiosで確認した最終集計は、DRep賛成112票、反対61票、棄権19票です。投票力ベースでは賛成43.29%、反対56.71%となり、賛成67%の批准基準に届きませんでした。提案レコードは expired_epoch: 646、ratified_epoch: null、enacted_epoch: null です。
なお、単純な票数と投票力は同じではありません。CardanoのDRep投票は委任されたADAの投票力で集計されるため、賛成票の件数が多くても、批准基準へ届くとは限りません。
SIPOの視点
1.「重要インフラ」と「この提案へ賛成する」は同じ問いではない
Blockfrostが広く使われ、開発者の参入障壁を下げてきたことと、特定の国庫引き出し提案へ賛成することは、分けて考える必要があります。
DRepは、公共性だけでなく、金額、期間、成果物、資金管理、競争への影響、国庫のNet Change Limit、他提案との優先順位も判断します。反対票を、そのままBlockfrostの技術やチームへの否定と読むのは正確ではありません。
SIPOは、単一企業の商用資産を維持する補助ではなく、ソースコード、商標、ドメインをコミュニティへ移し、マイルストーン管理と公開報告を伴う公共財化である点を評価し、期待事項付きの賛成票を投じました。しかし、反対票を含む最終結果を受け入れることもオンチェーンガバナンスの一部です。
2.公共財は「無料だから」ではなく、継続条件が共有されて初めて公共財になる
今回の提案が可視化したのは、無料枠の裏側にあるコストです。
利用者から見ればAPIは一つのURLですが、実際には24時間の監視、データベース、ノード、インデクサー、負荷分散、障害対応、セキュリティ、開発者サポートが必要です。無料利用が大半を占め、チェーン上の商用需要が十分でなければ、サービス品質を維持する費用を利用料金だけで回収するのは難しくなります。
ここで必要なのは、「善意のチームだから支える」「反対されたから撤退する」という二択ではありません。
- 無料枠に必要な最低コストはいくらか
- 商用SLAを必要とする利用者は、どの程度費用を負担できるか
- 国庫が負担するなら、どの期間と成果物へ限定するか
- 複数のAPI事業者や自営ノードへ移行できる標準をどう整えるか
- IceBreakersのような分散運用を、どの指標で評価するか
を公開し、再現可能な制度へすることです。
3.失効後に最優先すべきは「継続性の契約」
ホスキンソン氏は、Blockfrostを今日すぐ停止することはなく、チームと継続策を探ると述べました。これは利用者にとって重要なメッセージです。
ただし、「できる限り続ける」だけでは、取引所、ウォレット、dApp、開発者は移行計画を立てられません。次に必要なのは、少なくとも次の情報です。
- 無料枠と有料枠の継続期間
- SLA、レート制限、価格変更の予告
- 重要利用者への移行窓口
- セルフホスト版Blockfrost Platformの運用手順
- 代替APIや自営ノードへ切り替えるための互換性情報
- IceBreakersの稼働範囲と障害時のフェイルオーバー
- 今後の所有権、知的財産、チーム体制
ガバナンスの失敗をサービス停止の恐怖だけで語るのではなく、依存関係を減らす移行計画へ変換できるかが、次の評価点になります。
4.Wanchain事故との接続は、本人の仮説として扱う
動画でホスキンソン氏は、WanchainのCardano–BNB Chainブリッジ事故について、問題がコントラクトだけでなくデータフィードにもあった可能性へ言及しました。
しかし、動画内でも「可能性」として述べられており、本稿ではBlockfrostや別のデータ提供者が事故原因だったとは確認していません。公開情報で確認されている範囲では、事故はCardanoやMidnightのプロトコル障害ではなく、第三者ブリッジの実装・運用層で起きたものです。
それでも氏の広い問題提起には意味があります。ブロックチェーンの台帳が安全でも、ウォレット、ブリッジ、取引所が参照するオフチェーンデータが誤っていれば、利用者の資産へ影響する可能性があります。したがって将来のAPI層には、可用性だけでなく、複数ソース照合、検証可能な応答、監査可能性が必要です。
5.今回の動画は、BlockfrostからCardano全体の政治論へ広がった
動画後半でホスキンソン氏は、Blockfrostの投票結果を、Cardanoの悲観主義、商用化、マーケティング、行政機能、政治組織の必要性という広い議論へ接続しました。
これは同氏の一貫した主張です。CardanoにはDReps、SPO、憲法委員会、オンチェーン財務がありますが、単一のロードマップ、成長KPI、対外発信を束ねる「行政機能」が弱い。そのため政治組織をつくり、憲法を更新し、一つのビジョンで実行できる体制を求めています。
ただし、Blockfrost提案への反対と、Cardano全体の悲観主義を同一視することには慎重さが必要です。個別提案への反対は、制度上認められたガバナンス判断です。行政機能を強める場合も、権限の範囲、任期、選出、監査、解任、少数意見の保護を具体化しなければ、「一つの声」は単なる権力集中になり得ます。
今回の投票が残した最大の宿題は、Cardanoにリーダーが必要かどうかだけではありません。公共インフラの継続を、特定の人物の資金と善意から、検証可能な制度へ移せるかです。
チャールズ・ホスキンソン氏動画「Blockfrost」全翻訳
以下は、YouTubeの英語自動字幕を基礎に、音声認識上の明らかな誤りと固有名詞を文脈に沿って補正した日本語訳です。読みやすさのため、意味を変えない範囲で言い淀み、重複、間投詞を整理しています。
動画にはCardano Foundation、Everstake、他の投票者、Cardanoコミュニティに対する強い批判が含まれます。以下はホスキンソン氏の発言の翻訳であり、SIPOの評価や事実認定ではありません。
Blockfrostチームと、可決が難しくなった投票(00:00〜00:59)
こんにちは、チャールズ・ホスキンソンです。暖かく晴れたコロラドからライブ配信しています。
今日は2026年7月28日です。Blockfrostの今後、現在の状況、投票がどうなっているか、その他のことについて、短い動画を作ります。
その前に、ひとつ共有したいことがあります。
私がBlockfrostを買収したとき、チームの人たちは、Cardanoエコシステムにいて、私が好感を持ち、存在を知っている人たち、感じのよさそうな人たちという程度でした。
しかし、彼らは本当に特別な人たちで、よい友人になりました。
今日、Beatriceから短いメッセージがありました。
「Cardano FoundationとEverstakeが反対票を投じたため、この提案が可決される可能性はなくなりました。それでも、懸命に働いてくれた皆さん一人ひとりへ感謝を伝えたいです」
そして彼女は、さまざまな人たちへの感謝を続けています。
それがこのチームの考え方であり、姿勢です。彼らは本当によい人たちです。いつも前向きで、楽観的です。
需要がなければ、最良のサービスでも事業にならない(01:00〜02:17)
彼らは、Blockfrostがエコシステム全体にとって不可欠なインフラだと人々へ伝えるため、できる限りのことをしました。
数年前に買収してから、私たちは商業モデルがどのようなものになるかを懸命に考えてきました。
この種のものの商業モデルは、チェーン上に一定水準の活動があるときにだけ成立します。
EthereumやSolanaほどの活動があれば、非常に収益性があります。しかしCardanoの現在の活動水準では、実質的に慈善事業になり、通常は財団、非営利組織、その他の主体が運営することになります。
それが現実です。私たちがビジネスに下手で、何をしているか分からず、別の誰かが来れば魔法のように解決できる、という話ではありません。需要に基づく事業だからです。
世界で最高のレストランを運営していても、砂漠の中に店を建て、道路を通る人が誰もいなければ、最高のメニュー、最高の料理、最高の料理人、最高の接客、最高のおもてなし、美しい店があっても、お金は稼げません。
それが需要に基づくビジネスの性質です。Blockfrostは、事実上そのようなビジネスです。
今日停止はしない──ただし継続策が必要(02:18〜04:47)
ですから、今すぐ何かを停止するつもりはありません。
しかし、今後どうするかを考えるプロセスは必要です。チームと協力し、できる限り継続性を保つよう最善を尽くします。
これはCoinbase、Binance、Kraken、私たちのLace、その他多くのものにとって不可欠なインフラです。停止すれば壊滅的な影響があります。
時に疑問のあるリーダーシップを持つ別の組織が、その空白へ入り、魔法のようにすべてがうまくいくと考えているようですが、私はそれを理解しています。
Wanchainのブリッジハックを見ると、問題がWanchainのコントラクトだけではなく、利用していたデータフィードにもあった可能性があります。
Cardanoで何が起きているかを伝える場所に、信頼できないインフラがあり、自分で検証する方法がないのは、非常に問題です。資金が盗まれ、ブリッジがハッキングされ、dAppとDeFiに大きな問題が起こり得ます。
これはCardanoにとって重要なインフラです。
とても親切で優れた人たちが運営しているものが、これほど早く見捨てられることに驚いています。
率直に言えば、運営費はそれほど大きくありません。ネットワーク上で起きていることの半分以上を支え、24時間365日稼働するグローバルネットワークを、非常に小さなチームと数百万ドル台前半で運営できるのは驚異的です。
現時点では、これが投票者の意思です。
私が政治組織をつくれば、当然、強い意見や異なる意見を持つでしょう。私たちは投票を記憶し、誰が支持し、誰が支持しなかったかを記憶します。
それによって、人々が健全で合理的な判断を持っているかどうかを理解できます。
周囲にはダニング=クルーガー効果が大量に漂っています。理解はできます。こうしたものを運営した経験がない人たちだからです。
それでも、ハッキングが起きれば不満を言い、停止すれば不満を言い、失敗すれば不満を言います。
自分たちでその現実を作ったのです。
私たちは、あることをすれば何が起きるかを伝えます。人々はそれを行い、実際に起きると、「どうしてこうなったのか。なぜ起きたのか」と言います。
それも物事の教訓です。
チームは優秀です。よい人たちのための場所はいつでもあります。製品は根本的に健全です。今日、何かが起きるわけではありません。
しかし今後どこへ進み、何をするかについては、後日発表します。
ガバナンスの決定を受け入れ、それに応じて動く(04:48〜06:39)
Cardano FoundationやEverstakeのような人たちが、こうしたものへ反対票を投じることに困惑しています。
問題ではありますが、現実は現実です。あちら側からは、そうしたことを予想するようになりました。
エコシステム全体にとってよいことではありません。
しかし、これがガバナンスです。決定が自分の望んだ通りではなくても、決められた通りに受け入れ、それに応じて行動します。
私たちは作り続け、前へ進み続けます。やるべき仕事は多く、整理しなければならないことも多くあります。
ただ、人々に希望を失ってほしくありません。
この5年間、毎年が厳しいものでした。少しずつ失い、ときには取り戻すこともありましたが、年々失い続けてきました。
その結果、混乱した、冷笑的な態度と空気が生まれ、人々はエコシステム全体にとって極めて逆効果なことを言い、行っています。
この混乱、敗北主義、自ら招く傷を受け入れ続ければ、私たちは生き残れません。
プラットフォーム全体の成長や商業化につながるものへ、悲観的に反対票を投じ続けても、生き残れません。
そのような態度が続くなら、このエコシステムにいる理由がなくなります。
誰もが少し立ち止まり、考える必要があります。
よい人、親切な人、正直な人、忠実で、このエコシステムの成功を心から望んでいる人たちを、エコシステム内に残して初めて生き残れます。彼らは必要なものを伝えてくれます。
公平に言えば、彼らが求めていたのは多額ではありません。私たち全員が依存する非常に重要な仕事のために、少額を求めていただけです。
そして今、私たちは方向転換しなければなりません。
いくつのチームを失えば、何も残らなくなるのか(06:40〜08:43)
何も残らなくなるまで、あと何回これを繰り返すのでしょうか。
TapToolsについても同じことを言いました。ほかの多くのプロジェクトについても言ってきました。そして今回、また一つ増えました。
私はあと何回、このような動画を作ることになるのでしょうか。
もちろん、私を責めるのは簡単です。業界全体がそうしています。私はその象徴になりました。
私が何か言うたびに、誰かが「95%下落」と投稿します。お決まりの冗談です。
それがもどかしいのは、私はここから抜け出す方法を分かっていると思うからです。
私たちは団結し、一つになり、冷笑をやめ、この旅を共にしてきた人たちを守り、彼らがものを作るために必要な余地を与えなければならないと、繰り返し伝えてきました。
しかし私たちは、この自己敗北的で冷笑的な態度を受け入れ続けています。
それが悲しいのです。多くの人が、今日の場所へたどり着くために非常に多くを犠牲にしてきました。その犠牲が無意味になるのを見たくありません。
この業界もビジネスも厳しいものです。
一つ間違えば、容赦なく罰せられます。することはすべて公開され、何も隠せません。永遠に評価され、攻撃され、批判されます。
人々は固定観念の中で生きたがります。イノベーションを生み出しても、それを所有するわけではありません。公開領域へ出ていき、ほかの人が持ち去って、自分が発明したと主張します。
そうしたことを見るのはつらいものです。
あらゆる否定的なものに囲まれても、前向きで、感じがよく、楽観的な人たちを見つけられるのは珍しいことです。
その人たちが傷つき、彼らにとって非常に大切なものを失うとき、本当に心が痛みます。
今日起きたことの一つが、それです。それが私を悲しくさせます。
プロトコルもエコシステムも死んでいない(08:44〜10:18)
では、プロトコルは死んだのでしょうか。いいえ。
エコシステムは死んだのでしょうか。いいえ。まったく違います。
私たちは戦いから脱落したのでしょうか。いいえ。
ただ、今日は前日より少し難しくなった。それが私たちの直面する現実です。
私は前へ進み続け、道を探し続けます。
行政機能ができれば、皆さんがそのための権限を私に委ねる限り、私が最善だと考えることを行います。
委ねないのであれば、別の人を見つけてください。その人が正しい戦略とロードマップを持っていることを願います。
私は諦めたくありません。皆さんも諦めたくないでしょう。このエコシステムの誰もが諦めたくないと思います。
これからの道がでこぼこで、浮き沈みと曲がり角があり、悪天候の多い、難しい道だということは理解しています。
それでも私には、もう一度やってみて、何を成し遂げられるかを見るために進み続けるエネルギーがあります。それが、私の中に残っているものです。
ですから、前へ進み続けましょう。
RealFiは予定通りです。年末までにメインネットへ到達します。
Pogunも懸命に取り組んでおり、多くのよい話があります。
もちろんMidnight側も強く推進しています。誰もが人生でかつてないほど働いています。
今後6か月で多くのマイルストーンを達成する長い道があります。私たちはこれらを強く信じており、大きく成長し、多くの価値を提供すると考えています。
その価値が実現したとき、IOはオープンソースプロジェクトとエコシステム全体への貢献を惜しまないでしょう。
まずはそこへ到達しなければなりません。それが私たちの旅です。
Cardanoについては、Leiosも予定通りです。そのほか多くのインフラ計画も予定通りです。
「一つの声」を求める政治組織と行政機能(10:19〜11:57)
この政治組織を早く整えられることを、心から願っています。皆さんの支援を求めます。
もし私に支援を与え、その支援が十分にあるなら、私はこれを終わらせると約束します。
この冷笑を終わらせ、悲観主義を終わらせます。私たちは一つの声で話します。
冷笑と悲観主義へ加担するすべての人に反対票を投じます。十分な力があれば、彼らを排除し、前へ進めます。
そうすれば、優れたマーケティング、優れた普及を実現し、軌道へ戻れます。
私は人生の非常に大きな部分、意味のある成人生活のほとんどをここで過ごしてきました。
これを成功させたいのです。
ハッキングにはうんざりしています。優れたブランドとマーケティングがないことにも、普及が進まないことにも、私たちには勝つ資格がないと言われることにも、うんざりしています。
私たちはその資格を得ました。実際にあります。
今、私たちの勝利を妨げているのは、私たち自身です。
人々の投票の仕方、態度、取り組み方が、私たちを殺しています。それは毒です。
彼らが認めるかどうかは関係ありません。投票者である皆さんが、それにうんざりしているかどうかを決めます。
十分な力を与えてもらえれば、私たちはこれを乗り越えられます。
憲法を更新し、行政機能をつくり、一つの声、一つのロードマップ、一つのビジョンで話し、物事を成し遂げられます。
そうすれば、毎年よい人たちが敗れ、よい事業が消えていくのを見ずに済みます。
希望と未来を選ぶのか(11:58〜13:51)
あるいは、上にいる全員が無能で、邪悪で、愚かだと信じることもできます。
冷笑的になり、陰謀論でいっぱいになり、Xの粗悪な言説を聞くこともできます。
それも選べます。
この2年間、皆さんはそうしてきました。それは私たちの役に立ったでしょうか。
率直に言って、今日は2024年よりよくなっていますか。
技術的には、はい。私たちは驚くべきものを持っています。Leiosは間近です。
しかし市場での立場、ブランド、敬意という点では、違います。
本当に、うまくいっていません。
皆さんには決断すべきことがあります。
私は自分の立場を知っており、何をしたいかも分かっています。
私は許可を待たずに前へ進みます。
その道を私と歩きたいなら、一緒に歩き、Cardanoを軌道へ戻しましょう。
Cardanoを本来あるべき場所へ戻し、もう一度勝てる状態へ戻しましょう。
勝つことは気分がよいでしょう。
ほかの人たちは、ほかに何を持っているのでしょうか。率直に言って、皆さんへ何を提供しているのでしょうか。
粗悪な言説以外に。
「私たちはすでに負けた」「死んだ、終わった」「全員が不正直だ」「すべてを憎む」「すべてが……」という認識以外に何があるのでしょうか。
皆さんはどちらを望みますか。
希望と未来でしょうか。
それとも、何も来ず、私たちは死んだのだと受け入れることでしょうか。
率直に言って、選ぶ時です。
私はこれにとても疲れました。次へ進む時です。
チームの皆さん、必要な結果を得られなかったことを申し訳なく思います。
私はできる限り物事を動かし続けます。その後、そこから前へ進む道を考えます。
彼らはよい人たちです。私は、よい人たちを置き去りにしません。
ありがとうございました。
透明性メモ
- 対象動画は2026年7月28日公開、YouTube IDは
NjKWb8gvM68、動画時間は13分51秒です。2026年7月16日に公開された同名動画(YouTube ID:YjP2M_VCAxg)とは別の動画です。 - 翻訳はYouTubeの英語自動字幕を基礎にしています。字幕の重複を除去し、動画の流れに沿って段落化しました。
- 固有名詞は文脈と公式資料に基づき、
CFをCardano Foundation、everybody stakeをEverstake、Real PhiをRealFi、WoganをPogun、LayosをLeiosとして補正しました。 - 09分台の「IOはオープンソースプロジェクトへ貢献する」は、自動字幕の
Iを文脈上IOと解釈しています。 - 13分台の
everything's...は発言が途切れているため、日本語訳でも「すべてが……」としました。 - Blockfrostの利用規模、無料枠比率、取引送信比率、運営費、顧客・依存先は、提案メタデータまたはホスキンソン氏の発言に基づきます。特に「多くのエポックで50%超のトランザクションがBlockfrost経由」という値は、本稿では第三者として独立検証できていません。
- 最終投票結果は、2026年7月29日にKoiosの
proposal_voting_summaryとproposal_listで確認しました。提案はエポック646で失効し、批准・施行されていません。 - Wanchain事故とデータフィードの接続は、ホスキンソン氏が可能性として述べたものです。本稿では事故原因として独立確認していません。
- 本稿は投資助言ではありません。ガバナンス判断は提案書、最新のオンチェーン状態、各DRepの投票理由を確認した上で行ってください。
一次ソース・関連資料
- Charles Hoskinson「Blockfrost」
- Blockfrost’s transformation to not-for-profit(オンチェーン提案メタデータ)
- Momentum:Blockfrost提案概要
- Blockfrost公式APIドキュメント
- Blockfrost公式:IceBreakers
- DRepTalk:Blockfrost’s transformation to not-for-profit(投票状況・各DRep理由)
- SIPO.TOKYO:前回動画「Blockfrost」紹介・解説・全翻訳
- SIPO.TOKYO:Wanchain Cardano–BNBブリッジ事故とNIGHT
