Cardano のブロックエクスプローラー Cexplorer は 10 月 22 日夜 (日本時間)、画面を土台から作り直した新版を Cardano のメインネットで公開しました。テストネットで先に試されていた取引ページの平易な要約と資産の流れの図が、本物の ADA が動く取引でも使えるようになっています。
ウォレットから送金したあと、DEX で交換したあと、委任先を変えたあとに「本当にそのとおり記録されたか」を確かめる窓口が、専門知識のない利用者にも読める形へ近づきました。テストネット (Preview と Preprod) での先行公開は 10 月 22 日の Signal で取り上げましたが、メインネットへの反映は同じ日の夜に告知されています。以下では、メインネットで何が変わったかと、どこから確かめるとよいかを整理します。
メインネット版の公開と「最初の一歩」
Cexplorer は 10 月 22 日 19 時 49 分 (日本時間) の公式 X で、新しい Cexplorer が Cardano のメインネットで動き始めたと告知しました。画面は土台から作り直したとし、「そのままのページも多く、よくなったページも多い」と説明しています。同時に、Preprod と Preview の 2 つのテストネットにも同じ新デザインが入りました。
作り直しの理由として挙げられているのは、新しい機能をより早く出せるようにすることと、Cardano をより多くの人にとって読みやすくし続けることです。翌 23 日には、数か月かけて新版を準備してきたこと、これまでの反応がおおむね好意的だったことに触れたうえで、「新しいデザインは最初の一歩にすぎない」「さらに変更を予定している」と続けました。
この動きは周辺のアカウントでも取り上げられています。Cardano Prime のアカウントは 10 月 24 日朝の投稿で、新版がメインネットとテストネット 2 つに対応したことを紹介し、取引の詳細ページの作り直しを主な更新として挙げました。Intersect も 10 月 25 日夜、その週に Cardano で出荷されたものをまとめた投稿で、その一つとして Cexplorer のメインネット版の更新を挙げています。
取引ページの先頭に、何が起きたかの一文
中心になるのは取引の詳細ページです。Cexplorer は 10 月 23 日の投稿で、エクスプローラーを開く人の多くは日々の利用者も開発者も「その取引で何が起きたか」を確かめに来るとし、両者に通じる見せ方を目指して作り直したと説明しました。
日々の利用者向けには、ページの先頭に取引の要約が置かれます。トークンの交換なのか、新しいトークンの発行 (ミント) なのか、ガバナンスの投票なのか、ただの送金なのかを、平易な言葉で示すものです。その下には、誰が誰に何を送ったかを簡略化して描く資産の流れの図が加わりました。
開発者や詳しく見たい人向けには、「Inputs & Outputs」と「Flow」のタブが、取引を UTxO ごとに分解して、すべてのアドレス・トークン・datum を表示します。ほかにもコントラクト、メタデータ、ミント、投票、交換などのタブがあり、その取引に該当する中身があるときだけ表示される作りです。
Cardano の取引は、使う前の残高を入力として消費し、新しい残高を出力として作る形で記録されます。1 回の送金でも入出力が複数並び、自分あてのおつりも含まれるため、一覧だけを見て「結局いくら、どこへ動いたか」を読み取るには慣れが要りました。要約と流れの図が入口を受け持ち、正確な数字を確かめたいときは UTxO ごとのタブへ降りていく、という二層の作りになっています。
委任者・SPO・DRep が開く画面として
エクスプローラーは、Cardano の利用者がいちばん頻繁に開く一次情報の窓口の一つです。委任者は委任の証明書が記録されたかを、SPO はプールの状態やブロックの生成を、DRep は投票がチェーンに載ったかを、それぞれここで確かめます。要約の分類に「ガバナンスの投票」が含まれ、投票のタブが用意されたことで、ガバナンスに関わる取引も一文で中身をつかめるようになりました。
一方で、使い慣れた画面のどこに何があるかは変わります。Cexplorer 自身が「さらに変更を予定している」と明言しているので、しばらくは画面の構成が段階的に動く時期と考えておくのが自然です。日々の確認に Cexplorer を使っている方は、自分の直近の取引を 1 件開き、要約の一文と Inputs & Outputs タブの記録を見比べておくと、新しい画面の読み方を早くつかめます。
次に確かめること
確認先は 2 つです。1 つは、次に自分で送金や委任をしたとき、その取引を cexplorer.io で開き、先頭の要約が実際の操作と一致しているかを見ることです。もう 1 つは、Cexplorer が予告した追加の変更で、告知はこれまでどおり公式 X (@cexplorer_io) から出されます。テストネットで先に新しい画面を試したい場合は、preprod.cexplorer.io と preview.cexplorer.io が引き続き使えます。
ことば
- ブロックエクスプローラー — ブロックチェーン上の取引・ブロック・アドレスを検索して閲覧できるサイトです。ウォレットの画面とは別に、記録そのものを確かめる場所として使われます。
- UTxO — 「未使用の取引出力」の略で、Cardano や Bitcoin が残高を記録する方式です。入出力が複数並ぶため、取引を読み解く画面の工夫が今回の作り直しの焦点になりました。
- datum — スマートコントラクトに渡す付帯データです。DEX の注文条件などがここに入るため、開発者向けのタブでは UTxO ごとに表示されます。
一次ソース / 関連リンク
- Cexplorer 公式 X の告知 (メインネット版の公開)
https://x.com/cexplorer_io/status/2113221142932566383 - Cexplorer 公式 X の告知 (取引の詳細ページの作り直し)
https://x.com/cexplorer_io/status/2113586421655027783 - Cexplorer 公式 X の投稿 (「最初の一歩」と今後の変更)
https://x.com/cexplorer_io/status/2113530328656830886
Cexplorer (メインネット)(cexplorer.io)
Cexplorer.io
Cexplorer.io
- Cardano Prime の紹介投稿
https://x.com/Cardano_Prime/status/2113751065992806465 - Intersect の週次まとめ (今週 Cardano で出荷されたもの)
https://x.com/IntersectMBO/status/2114344077533880669
