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Midnight の取引100万件、直近1週間で3分の1

2026-10-28SIPO #Midnight

Midnight のメインネットで、取引の累計が 10 月 28 日未明(日本時間)までに 100 万件を超えました。そのうち 33 万件あまりは直近 7 日間の取引で、9 月 28 日にスマートコントラクトの公開が誰にでも開かれてから約 1 か月、累計の 3 分の 1 近くをこの 1 週間で積み上げた計算になります。

プライバシーを扱う基盤としての Midnight が、技術の説明より先に利用の量で測られる段階に入ったことは、前日の記事で 1 日あたりの最多記録とあわせて整理しました。今回は、100 万件という数字を誰がどう数えたのか、Midnight 公式の 10 月の月報が何を伝え何を伝えていないのか、そしてこの速さをどう読むかを順に見ていきます。

初期報: Midnight メインネットが累計100万トランザクション達成 / 前日の記事: Midnight、1日4万9229件の取引で最多更新

100万件を数えたのは独立系のエクスプローラー

最初に 100 万件の突破を伝えたのは、TexLabs が運営する独立系のブロックエクスプローラー Midnight Explorer です。10 月 28 日 0 時 7 分(日本時間)の投稿で、メインネットの累計が 1,019,963 件を超えたと報告しました。あわせて示した 1 日あたりの件数は、9 月 27 日の 128 件に対して 10 月 26 日は 47,714 件で、1 か月で約 370 倍に増えています。

その約 1 時間後には、市場や新しい技術を解説している MSB Intel が、100 万件のうち 33 万 4,000 件超が過去 7 日間の取引だったと伝えました。さらに 2 時 18 分、Midnight の開発を担ってきた IOG(Input Output Global)が Midnight Explorer の投稿を引用し、Midnight と「プライバシーを実際に使っているビルダー」にとっての節目だと共有しています。

つまり今回の 100 万件は、Midnight 財団や IOG が自ら集計して発表した数字ではなく、外部のエクスプローラーが数えた値を開発元が追認した形です。数字の出どころが外部の集計にあることは、次の章で見る公式月報の中身とも関係してきます。

公式の10月の月報に、利用件数は載っていない

Midnight 公式ブログは 10 月 27 日、月次の報告「State of the Network – October 2026」を公開しました。中心にあるのは、2027 年 1〜3 月期までの 7 つの分野にわたるロードマップの公開と、シンガポールの TOKEN2049 で披露された製品群です。ID と資産を管理するアプリ Midnight Passport、利用者を関連するアプリへつなぐ、プライバシーを保った AI エージェント Midnight Companions、Midnight の暗号によるプライバシーを Ethereum へ広げる Nightmode などが紹介されています。

一方で、この月報には取引件数やコントラクトの数といった利用の数字は示されていません。9 月 28 日の前回の月報がパーミッションレス化(審査なしでのコントラクト公開)を発表した号だったことを考えると、その後 1 か月の利用の伸びを運営側がどう説明するかは、まだ語られていない部分です。

もう一つ、月報には数字の読み方に関わる告知があります。Midnight が自ら提供していたメインネットと Preprod(公開テスト網)向けのインデクサーと RPC は 10 月 9 日に停止し、開発者は Blockfrost のエンドポイントへ移るか、自前でインデクサーを動かすよう案内されました。チェーン上のデータを読む窓口が外部の事業者やコミュニティに移ったいま、Midnight Explorer のような独立した集計が、利用の数字を確かめる主な手段になっています。なお同じ月報では、メインネットのすべてのバリデータがノード 1.0.400 へ更新済みだとも伝えています。

1週間で33万件という速さの読み方

7 日間で 33 万 4,000 件という数字は、1 日あたり約 4.8 万件にあたります。前日の記事で見た 10 月 25 日の最多記録 49,229 件や、Midnight Explorer が示した 26 日の 47,714 件とほぼ同じ水準です。100 万件は、4.8 万件前後の日が続いた結果として積み上がった数字です。

この水準が続けば、次の 100 万件は 3 週間ほどで積み上がる計算です。ただし、件数はあくまで処理の回数で、どのアプリのどんな操作がこの量を生んでいるのか、その内訳はまだ公表されていません。件数の多さがそのまま経済的な価値の大きさを表すわけでもない点は、前日の記事と同じく押さえておきたいところです。

量の節目の次に来る問い

パーミッションレス化からの 1 か月で、Midnight は「動くか」から「使われるか」の段階へ進み、100 万件はその量の面での最初の節目になりました。次に問われるのは、その量をどのアプリが生み、利用者が継続して使っているかです。日々の確認先は Midnight Explorer のコントラクト一覧で、運営側の説明としては、Midnight 公式ブログの State of the Network の 11 月版(9 月版は 9 月 28 日、10 月版は 10 月 27 日に公開)が利用の中身を数字で語るかどうかが、一つの確かめどころになります。

ことば

  • Midnight Explorer — TexLabs が運営する Midnight のブロックエクスプローラーで、財団の公式サイトとは別の存在です。公式のインデクサーが 10 月 9 日に停止したあと、日次の取引数などを外から確かめられる窓口の一つになっています。
  • State of the Network — Midnight 公式ブログが月に一度まとめるネットワークの報告。9 月版でパーミッションレス化を、10 月版で 2027 年 1〜3 月期までのロードマップを伝えました。
  • インデクサー — ブロックチェーン上のデータを検索しやすい形に整理して提供する仕組み。ウォレットやアプリ、エクスプローラーは、これを通じて残高や取引の履歴を読み出しています。

一次ソース / 関連リンク

Midnight 公式ブログ「State of the Network – October 2026」(midnight.network)

Midnight 公式ブログ「State of the Network – September 2026」(パーミッションレス化の発表)(midnight.network)

タグ: #Midnight
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