カルダノの創設者チャールズホスキンソン氏が、最近のビットコインのスマートコントラクトの有無、イーサリアムの優位性などについてやり取りされていたツィートに反応し『カルダノのEUTXOとPlutusは、イーサリアムの表現力とビットコインの攻撃面を併せ持っています。』とツィートした一連のやり取りついて、Ambcrypto.comが伝えています。
以下はAmbcrypto.comに掲載された記事「‘Expressiveness of Ethereum, attack surface of Bitcoin,’ does Cardano have it all」を翻訳したものです。
「イーサリアムの表現力、ビットコインの攻撃面、」をカルダノはすべてを備えているのか
By Shraddha Sharma 2021年12月1日
イーサリアムは、DeFi分野のブームの最前線にいる。しかし、ビットコインのコミュニティは、ブロックチェーン上でイノベーションが解禁されたことで、既存のプレイヤーの競争相手になりつつあると考えています。ShapeShift社のErik Voorhees氏は最近、スマートコントラクト分野でのビットコインの優位性を主張するこれらのビットコイン支持者のツイートに返信しました。
Voorhees氏はツイートの中で、スマートコントラクトプロトコルの有無は議論の対象ではないと説明しています。むしろ、彼はこう言いました。
ビットコインは多少のスマートコントラクト機能を持っていますが、イーサリアムなどの他のプロトコルに比べてはるかに限定的です。
ETHは結果的に、”より複雑で攻撃対象が大きい “と付け加えています。さて、Ethereumは現在、TVL（Total Value Locked）とオンチェーンプロトコルの数の両方で最大のチェーンであり、そのTVLシェアは今年1月の97％から記事執筆時点では65％に減少しているという。
一方、IOHKのCEOであるチャールズ・ホスキンソン氏は、すぐに反応して次のように述べています。
カルダノのEUTXOとPlutusは、イーサリアムの表現力とビットコインの攻撃面を併せ持っています。
スマートコントラクトの縄張り
今年の初め、Alonzoハードフォークにより、カルダノにスマートコントラクト機能が付与された。このアップグレードでは、ビットコインで使用されているUTXOモデルの拡張として、Extended Unspent Transaction Output（EUTXO）モデルがカルダノに実装されました。カルダノ財団（Cardano Foundation）によると、EUTXOモデルは、ネットワークに優れた「スケーラビリティとプライバシー」を提供し、さらに「すべての出力にカスタムデータを追加する」という。
しかし、ADAの値動きはそれ以来、やや納得のいかないものとなっています。カルダノをめぐるFUDの文脈で、ホスキンソン氏は最近のやりとりの中で次のように述べていた。
彼らが恐れているのは、生き残るために魔法のようなカルダノ2が存在する必要がないからだ。カルダノは将来性のあるデザインであり、私たちは最強で最も熱心なコミュニティと一緒に、一歩一歩体系的に構築しています。
価格が低迷しているとはいえ、カルダノはネットワーク上で最も活発なチェーンの一つであり、最近では1日の取引量でイーサリアムを抜いたことは注目に値します。キングコインに次いでです。
そして、イーサリアムに関して言えば、カルダノはPlutusがはるかに少ないコーディングで「ユーザー定義のトークンをサポート」していると主張しています。
それに伴い、別のアップデートでは、カルダノの開発者が、Plutusを改善する提案を含むCardano Improvement Proposals（CIP）の下で、3つの参照スクリプトを紹介しています。
CIP-31は、チェーンの表現力を本質的に高める「再利用可能な情報を格納するメカニズムとしてのeUTXO」を可能にすることを目的としています。また、TwitterでKtorZという名前で活動しているIOHKの開発者は、次の2つの提案は、オンチェーンの情報を容易に利用できるようにするものだと説明しています。
