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エポックな日々

Leios は3〜5倍から段階導入、最低マージンが Dijkstra 入り、SecondFi 返還1億ADA超:エポックな日々662

2026-10-22SIPO

エポック662(2026年10月17日〜10月22日)

序章:床と天井を、引き直していました

日本時間10月22日6時44分、エポック662が終わりました。

この5日間、Cardano では「どこまで上げてよいか」と「どこより下げてはいけないか」が、続けて書き直されました。

  • IOG は10月20日、次のハードフォーク Dijkstra で Leios をメインネットに入れる手順を5つの段階に分けて公開しました。処理能力は一度に上げず、今のおよそ3〜5倍から始め、本番の結果を見ながら10〜15倍を目指します。
  • ステークプールの可変手数料(マージン)に下限を置く CIP-23 が、数か月先とみられていたバージョン13ではなく、Dijkstra(バージョン12)に全面的に入る見通しになったと、案を推してきた SPO たちが伝えました。手数料の床が、固定費に加えてもう一本増えることになります。
  • ステークプールの目標数 k を500から1000へ上げるかを SPO に問うポールは、エポック663の始まりとともに期限を迎え、失効しました。プール1つあたりの上限は、いまの k=500 のままです。
  • 国庫から引き出せる額の上限5億 ADA は、残りが約4,260万 ADA です。その中で、銅準備金の2,200万 ADA に加え、AURORA の94万 ADA と、10月21日夜に出た960万 ADA の引き出し案が投票に入りました。
  • 6月のインシデントで失われた資産について、SecondFi は1億 ADA 超と2,200万 NIGHT を利用者の指定したアドレスへ送ったと公表し、Liqwid も夏の清算で損失をかぶった貸し手への補填を発表しました。

処理能力の天井、手数料の床、プールの大きさの天井、国庫の天井、そして傷んだ DeFi の床。上限と下限の線が、5日間で何本も引き直されました。軸は「床と天井を、引き直していました」です。

米国では、Cardano 財団など6つの団体が、ADA を「デジタル商品」とした SEC の分類を規則の本文に書き込むよう求めました。足元の線を、消えにくい場所に書き移そうとする動きです。

市場は、ADA が5日間で小さく下げてから戻しました。12指標の日次の記録で$0.22563から$0.22319へ−1.08%、境界の確定値では+1.31%です。第7章で並べます。

第1章:エポック662の5日間を俯瞰する

まず、この5日間に何が起きたのかを領域ごとに並べます。この章だけで期間の全体像がつかめることを目的にしています。

ガバナンス

日付出来事一次ソース
10月17日Intersect の週報で、2026年の予算の最後の契約に資金が入り、ベンダー契約25本・204,639,279 ADA がすべてオンチェーンの契約にIntersect
10月17日Agora が、Cardano のガバナンスの資料を出典つきで集める「Knowledge Base」を公開Agora
10月19日国庫の引き出し上限5億 ADA のうち、成立済み30件で457,395,629 ADA を使い、残りは42,604,371 ADACryptoSlate
10月19日現実の貸し出しの市場を Cardano に持ち込む「AURORA」が、94万 ADA の国庫引き出しを提出。期限はエポック669GovTool
10月20日Project Catalyst の新しい試行で、117件の応募から12件を選び、約200万 ADA を配分Cardano
10月20日CIP-23(最低プールマージン)が Dijkstra(バージョン12)に全面的に入る見通しと、ATADA と共著者の Cerkoryn 氏が伝えるATADA
10月21日960万 ADA の国庫引き出しが提出される。GovActions は Trivolve Tech と Cardano 財団による政府規模の採用をめざす「PFMS」と伝える。期限はエポック669GovActions
10月22日6時44分、k を500から1000へ上げるかを問う SPO のポールが失効AdaStat

開発・スケーリング

日付出来事一次ソース
10月17日Musashi Dojo の SPO の負荷試験の集計。33時間で約800万件・5,150ブロック、ブロックを作ったプールは107BBHMM
10月17日Go 言語のノード Dingo が v0.85.0。Blockfrost 互換の29の操作に対応GitHub
10月19日Plutus V4 の台帳の型の書き方を定める CIP-0195 が、CIP の今週のまとめで「完了」に(状態は Proposed)Cardano
10月20日Mithril 2642.0 をメインネットのアグリゲーターに展開。署名者は 1.2.5 への更新と新しい設定項目が必要にMithril
10月20日ホスキンソン氏が、Cardano 上の Bitcoin DeFi を1月に Pogun で始めると投稿Charles Hoskinson 氏
10月20日Lace のブラウザ拡張 2.4.3 を公開GitHub
10月21日IOG が Leios の導入を5段階で公開。今の処理量の3〜5倍から始め、10〜15倍を目指すIOG
10月21日GMBL のプールが、Dingo でメインネットのブロックを作った2例目にBlink Labs

Midnight・パートナー

日付出来事一次ソース
10月17日Midnight City で、順番待ちの AI エージェントが4,235、稼働中が1,556にCardanians
10月18日ホスキンソン氏が、Aiken の共同創設者 Lucas Rosa 氏と、Groth16 で intent と PCD を扱う言語を開発中と明かすCharles Hoskinson 氏
10月19日9団体が耐量子の公開標準をつくる Quantum Alliance を発足(10月16日・リスボン)。Midnight Foundation が創設メンバーにGlobeNewswire
10月20日Ascend が Midnight のメインネットの取引の10%を占め、利用者は500人に近いと報告。Ura は ADA を秘匿して移す入口を Preprod で公開Ascend
10月20日Gero ウォレットで、手持ちの NIGHT から DUST を作れるようにGero
10月20日NuFi が Zcash に約1週間、XRP に約1か月、その後まもなく Midnight に対応すると予告NuFi
10月20日Midnight が、ほかのチェーンの資産を秘匿して使える「Nightmode」を公式ブログで説明Midnight

DeFi・アプリ

日付出来事一次ソース
10月18日Strike の担保の一覧で、sUSDrf を担保にした借入が119,199.94ドルで首位にStrike Finance
10月18日DexHunter の集計で、Cardano のチェーン上の取引高が直近30日で2億8,000万 ADA 超、1日平均938万 ADADexHunter
10月20日Indigo が、TxPipe の見つけた脆弱性を INDY DAO の承認を経て修正。続いて USDrf と iUSD の PSM を稼働Indigo
10月20日SundaeSwap で ADA から sUSDrf へ直接交換できるようにSundaeSwap
10月20日Iagon が、IAGONAUT トークンとは無関係と声明Iagon
10月21日SecondFi が、回収のツール公開以来1億 ADA 超と2,200万 NIGHT を利用者へ送ったと公表SecondFi
10月21日DefiLlama の集計で、Minswap が直近7日の取引高で Cardano の DEX の1位に戻るDefiLlama
10月22日Liqwid が、7月と8月の NIGHT の清算で不良債権を引き受けた貸し手への補填を発表。Surf は TVL 1,750万 ADA と報告Liqwid

組織・資金・イベント

日付出来事一次ソース
10月19日Cardano 財団と UCLA アンダーソンの最初の授業。2027年に科目の教材へCardano Foundation
10月20日Cardano 財団と Draper Dragon のピッチナイトの振り返り。9社が90人超の投資家に登壇、資金の枠は最大50万ドルCardano PRIME
10月21日Cardano 財団など6団体が、ADA などの「デジタル商品」の分類を規則の本文に書くよう SEC に要望。欧州の MiCA の見直しにも回答Cardano Foundation
10月22日インドの農地10万件が Cardano に登録。5am.earth の取り組みCardano Foundation
10月22日Intersect が、PHP の欠陥の報告を受けて会員のページを予防のため一時停止Intersect

市場

日付出来事一次ソース
10月18日12指標の記録で ADA が−3.72%の$0.21715本記事 第7章(12指標の日次記録)
10月19日12指標の記録で ADA が$0.21401。期間の記録での最安本記事 第7章(12指標の日次記録)
10月21日12指標の記録で ADA が+2.54%の$0.22319。地合いは「リスクオン傾き——BTC・株式揃って上昇」本記事 第7章(12指標の日次記録)

この5日間でいちばん重かったのは、開発でした。前号までは Leios をテストネットで試す話でしたが、今回は IOG が本番へ入れる道筋を段階ごとに書き出し、誰が何に投票するのかまで示しました。同じ日に CIP-23 の扱いが変わり、Dijkstra は処理能力と SPO の経済の両方を扱うハードフォークになりつつあります。第2章と第3章で扱います。

ガバナンスでは、k のポールが失効し、国庫の残り枠を3件の引き出し案が分け合う形になりました。第4章です。DeFi では、RealFi のドルが Strike、Indigo、SundaeSwap と続けてつながり、夏に傷んだプロトコルは返還と補填の段階に進みました。第5章で扱います。Midnight は、秘匿の範囲をほかのチェーンへ広げる Nightmode の中身を示し、規制の面では ADA の分類を規則の本文へ移す働きかけが始まっています。第6章です。

第2章:Leios は、天井を一度に上げません

5つの段階と、それぞれで投票する人

10月20日、IOG は Ouroboros Leios をメインネットに入れるまでの手順を、5つの段階に分けて公開しました。ハードフォークは導入の始まりにすぎないという説明です。

  1. 憲法の更新:Dijkstra で加わるパラメーターを憲法に書き加え、変えてよい範囲(ガードレール)を定めます。DRep のステークの75%と憲法委員会の3分の2が必要で、SPO の投票はありません。
  2. Dijkstra ハードフォーク:DRep のステークの60%、SPO のステークの51%、憲法委員会の3分の2が必要です。
  3. BLS 鍵の登録:SPO が Leios の投票に使う鍵を登録します。投票はありません。
  4. メインネットでの負荷試験:計画的に取引を集め、本番で Leios のブロックと票がどれだけ速く伝わるかを測ります。
  5. 処理能力の引き上げ(少なくとも2回):パラメーターの変更で上限を上げます。DRep のステークの67%、SPO のステークの51%、憲法委員会の3分の2が必要です。

ハードフォークでプロトコルが使える状態になり、鍵の登録で投票ができるようになり、その後のパラメーターの変更で扱える量が決まる。IOG はこれらを別々の節目だと強調しています。処理能力を上げるたびに、ハードフォークをやり直す必要はありません。

なぜ、今の3〜5倍から始めるのか

いまの Cardano を動かす Praos では、新しいブロックが次のブロックより前にネットワーク全体へ届く必要があり、メインネットではその配達に約5秒を見込んでいます。そのため処理能力は1秒あたり約4.5キロバイト分の取引が上限です。Leios は今のブロックを「ランキングブロック」として残し、その上に取引への参照を並べた「エンドーサーブロック」を足します。投票委員会の票がアクティブステークの75%以上集まると、署名を1つにまとめた証明書ができ、後のランキングブロックがそれを載せることで取引が台帳に入ります。

IOG は、メインネットにはテストネットで再現しきれない条件があるとしています。大陸をまたいで散らばる約2,700のプールが、それぞれ違う機材と回線で動いているからです。だから天井は一度に上げず、3〜5倍から始めて、本番の結果を見ながら10〜15倍へ進める。速さを追うより、上げ幅を確かめながら刻む設計です。

利用者から見た時間も変わります。ランキングブロックに直接入る取引は今と同じ速さで、エンドーサーブロックを通る取引は台帳に入るまで約45〜60秒かかります。その代わり、取引を一時的に預かるメモリープールが広がり、混雑したときに送信が弾かれにくくなります。

SPO の手元に来る仕事

SPO にとっての準備は3つです。Dijkstra に対応したノードを動かすこと、ハードフォークの投票に加わること、そしてアップグレードの後に BLS 鍵を登録することです。鍵はプールの登録証明書を出し直して届け、次のエポックの境目から有効になり、約90日ごとに入れ替えます。

証明書を作るには票がアクティブステークの75%に届く必要があるため、IOG は鍵の登録が委任ステークの約90〜95%、上位およそ500〜900のプールに広がることを見込んでいます。鍵を持たないプールも Praos のブロックは作れますが、エンドーサーブロックへの投票には加われません。IOG は委任者に対して、自分のプールが鍵を登録したかを尋ねることができる、とも書いています。

Dijkstra には Leios のほかに、入れ子のトランザクション(CIP-118)、アカウントのアドレスへの直接の送金、ガードスクリプト、Plutus V4、いつでも引き出せるステーキング報酬、Pledge レバレッジも入ります。いつでも報酬を引き出せるようになると、DRep への委任は報酬の受け取りとは別の、意図して行う選択になると IOG は説明しています。Plutus V4 の側では、台帳の型の書き方を定める CIP-0195 がリポジトリに統合されました。

本番の手前で、道具がそろっていきます

テストネットの Musashi Dojo では、SPO が自分で取引を流し込んだ負荷試験の集計が出ました。参加した SPO の BBHMM によると、33時間で約800万件の取引が5,150のブロックに入り、平均は毎秒67.3件、ブロックを作ったプールは107、ブロックの38%に Leios の証明書が載っていました。SPO 自身の集計で、本番の処理能力を約束する数字ではありません。10月16日にはリリース候補 rc-2026w42 も出ています。

Mithril は10月20日、2642.0 をメインネットを含む3つのネットワークのアグリゲーターに展開しました。プロトコルの設定をアグリゲーターから受け取るのではなく、Cardano のチェーンに書き込まれた記録から読む方式です。署名者を動かす SPO は、署名者を 1.2.5 に更新し、新しい設定項目 PROTOCOL_CONFIGURATION_READER_ADAPTER_CONFIG を入れる必要があります。入れていない署名者も次のディストリビューションまでは動きますが、次の版では旧来の読み方が削られます。猶予に期限が付いた更新です。

ノードの多様性も一段進みました。Dingo は v0.85.0 で、これまで「未実装」を返していた Blockfrost 互換の29の操作に対応し、10月21日には GMBL のプールが Dingo でメインネットのブロックを作った2例目になったと Blink Labs が伝えています。

ただし、cardano-node 11.2 はエポック662の終わりの時点でもまだ公開されていません。GitHub の最新の正式版は、9月29日の 11.1.3 のままです。Intersect の10月17日の週報は、11.2 のタグが近く付く見込みで、公開の DijkstraNet を立ち上げる予定だとしています。

第3章:手数料の床が、もう一本増えます

「バージョン13」から「バージョン12」へ

10月20日(UTC)、オーストリアのステークプール ATADA の運営者は X にこう書きました。

SPOs – we did it! minMargin CIP23 will be fully included in the upcoming Dijkstra Hardfork to PV12 and not in PV13 many months away!
— ATADA の X 投稿(2026年10月20日 UTC)

CIP-23 の共著者で DRep の Cerkoryn 氏も同じ日に、CIP-23 は Dijkstra で全面的に実装され、作業は IOG の台帳チームが担っていると投稿しています。

前号の10月13日の時点では、ハードフォークのワーキンググループで ATADA が最低プールマージンを範囲に加える案を出し、「現時点では範囲外」とされていました。10月初めの憲法改正案 CAP-12 の文案でも、最低プールマージンは Dijkstra の後のハードフォークで有効になる予定でした。1週間ほどで、扱いが「後回し」から「Dijkstra に同梱」へ変わったことになります。

台帳のコードで、何が変わるのか

中身は cardano-ledger のリポジトリで追えます。8月4日には minPoolMargin というパラメーターそのものを Dijkstra 期の台帳に足す変更(PR #5949)がマージされましたが、報酬の計算にはまだ使われていませんでした。10月17日に作られた PR #6197 は、報酬を計算するときに次の2つの値を使うように変えます。

  • 実効の固定費 = プールが登録した固定費と minPoolCost の大きい方
  • 実効のマージン = プールが登録したマージンと minPoolMargin の大きい方

この切り替えは、プロトコルのメジャーバージョンが12以上のときに効く作りです。これまでプールの手数料の床は固定費(minPoolCost)の一本だけでしたが、比率の床がもう一本加わります。最低マージンをいくつにするかは、この5日間の発表には書かれていません。

固定費の床をめぐっては、170 ADA を75 ADA に下げる案がエポック661の初めに DRep の賛成44.18%で失効しています。床を下げる議論は国庫のガバナンスの場で止まり、床を足す議論はハードフォークの中身として前へ進みました。どちらも、小さなプールと大きなプールが同じ条件で委任者を集められるかという、Cardano の分散の前提に関わる線です。

k のポールは、天井を動かさないまま失効しました

プール数の目安 k を500から1000へ上げるかを SPO に問うポール(gov_action17m7nv7839mw93hv889tqzj0umv9ckm780f0nq02fep78f50uedxqq6g5mt9)は、10月22日6時44分のエポック663の始まりとともに期限を迎え、失効しました。k はプール1つあたりの報酬が頭打ちになる大きさ(飽和点)を決める数字で、ポールの失効によって、天井はいまの k=500 のままです。このポールは情報アクションで、チェーンの上で何かを実行するものではありませんでした。

エポック662終了直後の AdaStat の値で、最後の票を並べます。

SPO の投票力エポック662終了時(失効)エポック661終了時
賛成26プール・約2億1,075万ADA24プール・約1億9,489万ADA
明示的な反対48プール・約19億650万ADA33プール・約12億4,151万ADA
棄権1プール・約85万ADA—
未投票約193億7,851万ADA約80億904万ADA
批准の分母約214億9,576万ADA約94億9,523万ADA

最後の5日間で、賛成は2プール・約1,586万ADA 増え、明示的な反対は15プール・約6億6,499万ADA 増えました。明示的な反対と賛成の比は、前号の約6.4倍から約9.0倍に開いています。期限の直前に、反対の側へ票が積み上がった形です。

なお、分母の欄は前号と比べられません。分母は全プールの委任ステークから明示的な棄権と常時棄権を引いたもので、ブロック生成の実績があるプールに絞った母数ではありません。前号は常時棄権の631プール・約118億9,689万ADA を除いた値でしたが、失効後の AdaStat の値では常時棄権が0と表示されており、引き方が違います。プール数と賛否それぞれのステークだけを比べてください。

DRep の側は賛成44票・明示的な反対38票・棄権49票、憲法委員会は賛成1・棄権1・未投票5でした。提出者が掲げた「有効な SPO のステークの50%を超える明示的な賛成」という条件には、届きませんでした。SIPO は10月7日に、SIPO・SIPO2・SIPO3 の3プールで理由を付けて反対を投じ、DRep としては棄権しています(投票の記事)。

k の天井は動かず、マージンの床は増える。同じ5日間に、プールの経済をめぐる2本の線が逆向きに決まりました。

第4章:国庫の天井の下で、3つの案が並びました

残り約4,260万 ADA

国庫から引き出せる額の上限(Net Change Limit)は、エポック613の開始(2026年2月13日)からエポック713の終わり(2027年7月3日ごろ)までの期間で5億 ADA です。7月の情報アクションで、もとの3.5億 ADA から置き換えられました。CryptoSlate が10月16日に報じ、SIPO.TOKYO もオンチェーンの記録で確かめたところでは、成立済みの30件ですでに457,395,629 ADA が使われ、残りは42,604,371 ADA です。名前に「Net」と付いていますが、上限が数えるのは引き出した額の総計だけで、国庫への入金は差し引かれません。

使い道の側では、Intersect の10月17日の週報が、2026年の予算の最後の契約に資金が入ったと伝えました。技術運営委員会の技術調整・プロトコルのガバナンス・技術レビューの契約で、Intersect がこれまでに立てたベンダー契約は25本・合計204,639,279 ADA です。予算は「承認する」段階から、契約ごとに資金の出入りをチェーンの上で追える段階へ移りました。

3つの引き出し案の票

この残り枠の中で、エポック662の終わりには3つの国庫引き出しが投票中でした。Koios の集計(10月21日22時 UTC)でも、提案中の議案は3件です。エポック662終了直後の AdaStat の値で、DRep の側を並べます。国庫引き出しに SPO の投票はありません。

DRep の投票力Cardano Strategic Copper Reserve(₳2,200万)AURORA(₳94万)960万 ADA の引き出し(PFMS)
賛成2票・約1,321万ADA(0.25%)4票・約1,910万ADA(0.38%)3票・約5,270万ADA(1.00%)
明示的な反対46票・約13億659万ADA16票・約10億24万ADA0票
No Confidence約1億3,389万ADA約1億3,389万ADA約1億3,389万ADA
未投票約37億3,224万ADA約39億472万ADA約50億9,294万ADA
棄権(分母外)1票・約9,360万ADA2票・約2億2,158万ADA—
批准の分母約51億8,593万ADA約50億5,795万ADA約52億7,953万ADA
憲法委員会反対1・未投票6反対1・未投票6賛成1・未投票6
期限エポック668エポック669エポック669

可決には、どれも DRep の賛成67%と憲法委員会の承認が必要です。

銅準備金(gov_action1dmwlfuwm45r0x2d2d96r2kwyjv9hk6ylzmq8xpsay2xecesn6xwqqdlv55z)は、明示的な反対が前号の16票・約1億5,499万ADA から46票・約13億659万ADA に増え、分母の約25.2%になりました。委員会でも1人が反対を投じています。国庫から2,200万 ADA を引き出して米国の倉庫の銅を買い、18〜24か月持ってから売って戻すという提案で、Cardano PRIME は10月21日、36か月以内に資金を国庫へ戻すという目標とその仕組みを読み解くよう DRep に呼びかけました。

AURORA(gov_action1znt2fr0chyye50nj0cdld2dvdjg3xsdfvq0fr37n43uehlvfkqdsqjnuq3n)は、10月19日6時ごろに出された「AURORA: Open infrastructure for bringing real credit markets to Cardano.」です。提出から3日で、明示的な反対が約10億ADA に達しました。DRep の Jaromir Tesar 氏は、需要の裏付けと普及の目標が足りないとして反対票を入れたと説明しています。

960万 ADA の引き出し(gov_action1wfy3vzxurfgq6wrpxg2qdx3t6wm7ng8xwr26h47kxa8xhd20cr5qqz0wzfc)は、10月21日20時49分に提出されました。AdaStat ではまだ提案の名前が表示されていません。提出を知らせた GovActions の投稿は、Trivolve Tech と Cardano 財団による、政府の規模での採用をめざす「PFMS」の提案だとしています。中身の確認は、提案書の表示を待つことになります。

全部通れば、残りは約1,006万 ADA

3件の要求額を足すと3,254万 ADA です。すべて可決されれば、上限の残りは約1,006万 ADA まで縮みます。期間はまだ8か月以上残っています。これからの引き出し案は「良い案かどうか」に加えて、「残りの枠をどれだけ使うか」で比べられることになります。

前号で見た Mesh の SDK の保守費60万 ADA の草案は、エポック662の終わりの時点でオンチェーンには出ていません。一方で、Project Catalyst は国庫とは別の枠で新しい試行を行い、117件の応募から12件を選んで約200万 ADA を配ると発表しました。ホスキンソン氏は、来年は国庫の資金で基準となる計算機の群を用意し、重要なコードの継続的なセキュリティ監査をすべてのノードの開発者に勧めたいと述べています。

SIPO は DRep として、3件のいずれにもまだ票を投じていません。銅準備金はエポック668(11月16日6時44分ごろ)、AURORA と PFMS はエポック669(11月21日6時44分ごろ)が期限です。それぞれの期限までに判断し、理由とともに記録します。

第5章:Cardano のドルに、通り道ができていきます

Strike、Indigo、SundaeSwap と続けてつながる

RealFi のドル建てのトークンは、この5日間で、ほかのアプリの中を通れるようになりました。

  • Strike Finance(10月18日):日本時間10月18日早朝、Strike の担保の一覧で、sUSDrf を担保にした借入の残高が119,199.94ドルになり、ADA の57,563.77ドルを上回って首位になりました。RealFi は10月20日、72時間で20万ドルが RealFi を通じて Strike に流れたと伝えています。
  • Indigo(10月20日):RealFi の USDrf と Indigo の iUSD を1対1で交換できる PSM が動き始めました。前号で投票中だった提案です。仕組みが受け止められる範囲なら額によらず値段のずれが出ず、ブリッジを使わない Cardano の中のドルの通り道になるとしています。
  • SundaeSwap(10月20日):ADA から sUSDrf へ1回の操作で交換できるようになりました。中では ADA と USDCx、USDCx と USDrf、USDrf と sUSDrf の3つのプールを順に通ります。USDrf と sUSDrf のプールの預かり残高は、10月20日14時23分の時点で USDrf 換算で約167万3,000でした。

財務を運用する Blockenfy は、持っている sUSDrf の一部を Strike に配分したと10月21日に公表しました。Strike は流動性の保管庫の出し手に、シーズン1の報酬の前半1万 STRIKE を配り、後半の1万 STRIKE は10月28日に配る予定です。

ステーブルコインの価値は、自分のアプリの中だけで決まらず、ほかのアプリでどれだけ使えるかで広がります。ただし層が重なるほど、リスクも重なります。RealFi の公式ドキュメントは USDrf について、銀行預金ではなく、元本を失う可能性があると明記し、米国・EU・英国・香港などでは使えないとしています。日本は制限の一覧に挙がっていませんが、それだけで利用できるとは言えない、とも書いています。

守りの更新が、DAO の承認を経て入りました

Indigo は PSM の稼働の約2時間前、TxPipe が見つけた脆弱性を直すプロトコルの更新を終えたと発表しました。TxPipe は Indigo Foundation と組んで AI を補助に使った脅威分析を定期的に行っており、最近の点検で見つかった問題を優先して直すことにしたといいます。INDY DAO が更新を承認したあと、チェーンの上で自律的に更新され、警告から完了まで利用者の資金が危険にさらされたことはないとしています。

セキュリティの指摘を受けた更新は、Indigo として初めてです。脆弱性の種類や投票の数字は、発表には書かれていません。運営チームが単独で契約を書き換えるのではなく、保有者が承認した内容だけが実行される。時間との勝負になる場面で不利にも見える手順が、今回は間に合う範囲で働いたことになります。

夏の傷が、返還と補填の段階へ

SecondFi は10月21日、6月のインシデントで失われた資産の回収の進み具合を公表しました。10月7日に回収のツールを公開してから、確認と処理を終えた申請について、1億 ADA 超と2,200万 NIGHT を利用者が指定したアドレスへ送ったとしています。今後数日のうちに、回収のスマートコントラクトを通じた送金を完全に自動にする予定です。

貸し借りの Liqwid も10月22日未明、7月と8月の NIGHT の清算のあとに不良債権を引き受けることになった貸し手に、損失を補填すると発表しました。Liqwid と Wanchain のチームなどが支える善意の取り組みとして行い、影響を受けた市場ごとの記録はすでに取り終えているとのことです。利用者が今することはなく、請求の受付が始まるときは Liqwid の Discord と X で知らせるとしています。

回収や補填の局面では、偽の請求の案内が出回りやすくなります。10月20日には Iagon が、IAGONAUT という名前のトークンは自社と無関係で、保有者に報酬を払うことはないと声明を出しました。Cardano のトークンの名前は誰でも自由に付けられるので、本物かどうかは名前ではなく policy ID で見分けます。案内は公式のアカウントからたどるのが安全です。

取引の場所も、入れ替わりました

DexHunter の集計では、Cardano のチェーン上の取引高は直近30日で2億8,000万 ADA を超え、1日平均は938万 ADA でした。DefiLlama の集計では、直近7日の取引高で DexHunter が Cardano の集約型の取引所の1位に戻り(前の週は3位)、DEX では Minswap が1位に戻っています(前の週は2位)。貸し付けの Surf は、TVL が一晩で40万 ADA 増えて1,750万 ADA になったと報告し、数日のうちにレバレッジの機能を再開する予定です。

床を張り直す動きと、新しい通り道を作る動きが、同じ5日間に並びました。

第6章:隠す範囲と、書き込む場所

Nightmode は、資産を元のチェーンに残したまま隠します

Midnight は10月20日22時53分、公式 X とブログで、ほかのチェーンにある資産にも秘匿と選択的開示を使えるようにする「Nightmode」を説明しました。Sig Network と組んで作られ、対象として Bitcoin・Ethereum・Solana・Tron などの公開チェーンを挙げています。

利用者は、資産のあるチェーンの上の MPC の保管庫に資産を預けます。Midnight は、預けた分に対応する残高を Multi-Chain Shielded プールという秘匿の残高の中に発行し、利用者はその残高で取引やステーキングを行います。残高を焼却すると、元のチェーンで預けた資産が払い戻されます。ブログは「ネイティブの資産は元のネットワークを離れない」と書いています。

どこまで隠れるかの線も、はっきり書かれています。取引の内容と金額は見え、利用者を特定できる情報を Midnight が秘匿する、という説明です。隠すのは金額ではなく、ウォレットと取引の結び付きです。そのうえで、権限のある監査人には身元や残高を明かさずに規制への適合を示せるとしています。手数料は Midnight 本体と同じく、NIGHT を持つと生まれる DUST でまかなう設計です。

Midnight の上で使う道具も増えました。無期限先物の Ascend は、Midnight のメインネットの取引の10%を占め、利用者は500人に近づいていると伝えています。Ura は ADA を秘匿した状態で Midnight に移す入口を Preprod で公開し、Cardano への預け入れを確かめる Mithril の証明書の発行が約1時間から約8分に縮んだと報告しました。Gero ウォレットは、手持ちの NIGHT から DUST をウォレットの中で作れるようにしています。NuFi は、Zcash に約1週間、XRP に約1か月、その後まもなく Midnight に対応すると予告しました。

耐量子の物差しを、つくる側に

10月16日、ブロックチェーンの9団体が、量子計算機に備える公開標準をつくる Quantum Alliance を立ち上げました。創設メンバーに Midnight Foundation が入り、CTO のセバスチャン・ギユモ氏が「耐量子のゼロ知識」の部会の段落にコメントを寄せています。同盟は「量子に備えができている」とは何かの公開の定義、試験の基準、公開鍵が見えてしまった鍵の移行の参照設計をつくるとしています。IOG、Cardano 財団、Intersect は創設メンバーに入っていません。

ゼロ知識証明でプライバシーを守るチェーンにとって、量子への備えは署名を入れ替えるだけでは終わらず、証明の仕組みそのものの問題になります。物差しをつくる側に Midnight が入ったことは、Midnight 自身の証明の仕組みも、いずれその物差しで測られることを意味します。成果物の期限は、発表には書かれていません。

ADA の分類を、規則の本文へ

Cardano 財団は10月21日、Stellar Development Foundation、Hedera、Aptos Labs、Ava Labs、Chainlink とともに、米 SEC に共同の書簡を出したと発表しました。SEC は3月17日の解釈リリース(CFTC との共同)で ADA を「デジタル商品」の例に挙げましたが、8月21日に提案した新規則「Regulation Crypto Assets」では、その分類が前文の説明にしか置かれていません。前文の説明は、意見公募の手続きを経ずに狭めたり撤回したりできる指針にとどまる、というのが書簡の問題意識です。6団体は、分類を規則の本文に書き込むよう求めています。規則案への意見募集は10月20日に締め切られました。

Cardano 財団は同じ日、欧州の MiCA の見直しの意見募集にも回答し、規制を広げるより今の枠組みを明確にして改善するよう求めました。

Nightmode は、何を見せて何を隠すかの線をプロトコルの文書に書きました。SEC への書簡は、ADA が何であるかの線を、消えにくい規則の本文へ移そうとしています。どちらも、線そのものより、線をどこに書くかを問う動きでした。

このほか、ホスキンソン氏は10月18日、Aiken の共同創設者 Lucas Rosa 氏と、Groth16 の証明で intent と PCD を扱う Cardano 向けの言語を作っていると明かしました。名前も公開の時期も、まだ示されていません。10月20日には、自分自身のソースを書き出せる小さなプログラム群 Quinelings を GitHub で公開しています。

第7章:エポック662 市場指標・KPI分析

マクロ12指標(エポック662期間・10月17日〜10月21日の日次記録)

はじめに、記録の性質についてお断りしておきます。12指標は1日1回の記録です。以下の「最高」「最安」は記録上のものであって、日中の高値・安値ではありません。この期間の記録は、5日分すべてが Hyperliquid の先物(perp)の価格による同じ取得元です。株価の指標は S&P500 連動先物・米テック100 連動先物・日経225 連動先物です。10月22日朝の記録は、本シリーズの決まりで次のエポックの観測として扱うため含めていません。

この5日間の ADA は、3日続けて下げたあと、2日続けて戻しました。

日次の記録で$0.22563(10月17日)→ $0.21715(10月18日)→ $0.21401(10月19日)→ $0.21712(10月20日)→ $0.22319(10月21日)。−1.08%です。期間の記録での最高は初日、最安は10月19日でした。1日の動きが大きかったのは10月18日の−3.72%と、21日の+2.54%です。

エポック境界の確定値では、エポック661終了時の$0.225451からエポック662終了時の$0.228408へ、+1.31%。時価総額は$8.47bから$8.58bへ+1.33%です。ADA/JPY は¥35.6269から¥36.1127へ+1.36%、そのときの USD/JPY は158.03から158.11でした。境界の値は、最終日の記録(10月21日朝)の$0.22319を2.34%上回っています。日次の記録では下げ、境界の値では上げた5日間で、最後の1日の戻りが境界の値に効いています。

同じ取得元の記録で、ほかの銘柄を初日から最終日の変化の大きい順に並べると、SOL(+2.13%)、XRP(+1.81%)、BTC(+1.35%)、ETH(+1.26%)、SUI(+0.85%)、DOT(+0.40%)、ATOM(+0.26%)、HBAR(+0.24%)、LINK(−0.39%)、ADA(−1.08%)、FET(−1.53%)、ALGO(−1.96%)、AVAX(−1.96%)、ICP(−2.54%)、WLFI(−3.71%)です。BTC は$81,736.8 → $82,838、ETH は$2,419.0 → $2,449.4 でした。主要アルトコインの中では、XMR(+10.15%)と ZEC(+8.87%)が大きく上げています。多くの銘柄が小さく上げた5日間で、ADA は小さく下げました。SIPO はこの動きを特定の材料には帰しません。

$NIGHT は、5日間とも Cardano の DEX のオンチェーン価格による記録です。$0.04147(10月17日)→ $0.040749 → $0.038742 → $0.040273 → $0.039992(10月21日)で、−3.56%。期間の記録での最高は初日、最安は10月19日です。ADA 建てでは0.183797 → 0.179184 ADA と−2.51%で、記録上の最高は10月18日の0.187652 ADA でした。

地合いは、10月17日の記録が「原油急騰(+3.0%)×株式軟調の警戒局面」、18日と19日が「方向感薄い横ばい局面」、20日が「リスクオン——BTC・ETH上昇」、最終日が「リスクオン傾き——BTC・株式揃って上昇」でした。

株式は、S&P500 連動先物が7,656.7 → 7,739.4(+1.08%)、米テック100 連動先物が29,224 → 29,706(+1.65%)、日経225 連動先物が63,538 → 65,160(+2.55%)で、3つとも最終日が期間の記録での最高でした。暗号資産関連株の COIN は173.70 → 171.73(−1.13%)で、10月20日の169.20が記録上の最安です。

原油は、WTI が$98.824 → $98.173(−0.66%)、ブレントが$106.39 → $105.33(−1.00%)で、どちらも10月18日が記録上の最高でした。金は$4,167.6 → $4,128.1(−0.95%)で、毎日少しずつ下げ、最終日が記録上の最安です。為替は、EUR/USD が1.1241 → 1.1241で、10月19日の1.1190が記録上の最安でした。USD/JPY(ECB の参照レートからの計算)は10月16日の158.02から10月20日の158.128へ動いています。

米10年債利回りは、米財務省の値で10月16日の5.09%から10月20日の5.12%へ上がりました。日本国債は、10年が2.948%(10月15日時点)から2.935%(10月19日時点)、30年が4.024%から4.028%で、日米10年金利差は2.142から2.185へ広がっています。BTC のボラティリティの指標(BVIV)は40.149 → 39.475で、記録上の最高は10月19日の40.608でした。

Cardano オンチェーンKPI

行ごとに基準日と出典が違います。Koios はエポックの集計、Dune は取得した時点の最新の値です。ステーキング率は第9章の境界の値に一本化しています。

指標値基準日出典
取引件数(エポック662の5日間合計)156,063件(1日平均31,213件・前エポック253,314件)エポック662全体Koios
Treasury(エポック662終了時点)1,385,672,065 ADA(前エポック終了時点比 +3,743,601 ADA)10月21日21時44分(UTC)Koios
アクティブアドレス(最新日)10,44010月18日Dune
Script Tx比率(最新日)38.40%(同日の取引28,146件中)10月18日Dune
Nakamoto係数16110月21日取得Dune
ステーブルコイン総額$65.10M10月21日取得Dune

取引件数は、エポック661の253,314件から156,063件へ、約4割減りました。前号で触れたように、エポック660は企画「Doggie Bowl」で1,780,896件の過去最多になり、エポック661もその水準からの戻りの途中でした。エポック662はエポック659の158,011件とほぼ同じ水準です。

アクティブアドレスと Script Tx比率は、前号の表の10月14日の値から10月18日の値に進みました。10月18日は日曜日で、曜日の違う1日の値どうしの比較になります。Nakamoto係数は前号と同じ161です。

ステーブルコイン総額は、前号の表の$65.26M から$65.10M へ、−$0.16M です。内訳は、USDCx $44,324,097(前号$44,387,424・−$63,327)、USDM $13,453,806(前号$13,441,923・+$11,883)、USDA $4,029,095(−$104,530)、Djed USD $1,449,009(前号と同じ)、iUSD $1,362,236(−$1,847)。このほか USDC $299,077、USDT $107,775、MyUSD $68,571、DAI $7,984、PYUSD $199 が並びます。RealFi の USDrf は、今号でも内訳に現れていません。第5章で見た USDrf の通り道は、SundaeSwap のプールだけで約167万 USDrf 換算の残高がありながら、この表の範囲の外で広がっています。

ガバナンスアクションの集計は、Koios の取得時点(10月21日22時 UTC)で提案中3・批准81(うち発効81)・失効76・全161件です。本文で追っている議案の状態(AdaStat)とは数え方の範囲が違いますので、突き合わせないでください。

SIPO DRep 活動

SIPO DRep の投票力は、2026年10月22日7時34分の確認時点で約₳93.77M です(Koios・登録済み・active・有効期限エポック680・委任者409名)。エポック661記事の時点では約₳93.84M・408名でしたから、量は−₳0.07M、委任者は1名増えています。委任者は12エポック連続の増加です。

この5日間、SIPO DRep は新しい票を投じていません。銅準備金・AURORA・PFMS の3件は、それぞれの期限までに判断します(第4章)。失効した k のポールには、10月7日に DRep として棄権、SPO として3プールで反対を投じていました。

取得した時点の値であり、エポック境界で固定した値ではありません。

第8章:エポック662 配信記事の紹介

エポック662の5日間に、SITIONグループの3アカウントから配信した記事のうち、暗号資産・ブロックチェーン関連を中心に抜粋して並べます。

日付媒体種別タイトルURL
10月17日SIPO.TOKYOエポックな日々Midnight が工程表を公開、₳2,200万の銅準備金案が投票入り、Plutus 保守は独立チームへ記事
10月17日SIPO.TOKYOWeekly BriefWeekly Brief #28|minPoolCost 案、DRep 賛成 44.18% で失効記事
10月17日SIPO.TOKYOSignalLeios の Musashi Dojo、SPO の負荷試験日に毎秒157.9件記事
10月17日SIPO.TOKYOSignalHydra、スナップショットの取引上限を1,000から4,000に記事
10月17日SIPO.TOKYOSignalAgora、Cardano ガバナンスの知識ベースを公開記事
10月17日SIPO.TOKYOSignalPalm Economy、VyFi 侵害の影響で権利確定分の配布を延期記事
10月18日SIPO.TOKYOSignalDingo v0.85.0、ウォレット向け Blockfrost 互換クエリに対応記事
10月18日SIPO.TOKYOSignalStrike Finance、シーズン1報酬の前半1万 STRIKE を LP に配布記事
10月18日SIPO.TOKYOSignalホスキンソン氏、Cardano 向けの新しいプログラミング言語を開発中記事
10月19日SIPO.TOKYOSignalCardano トレジャリーの引き出し枠、残り約 4,260 万 ADA記事
10月19日SIPO.TOKYOSignalPlutus V4 の台帳の型、CIP-0195 でリスト表現に記事
10月19日SIPO.TOKYOSignalRealFi の sUSDrf、Strike の借入担保で11.9万ドルの首位に記事
10月19日SIPO.TOKYOSignalUCLA で Cardano の初回授業、2027 年に科目の教材へ記事
10月19日SIPO.TOKYODeep DiveQuantum Alliance 発足、Midnight が耐量子の物差しづくりへ記事
10月19日LiveMakersDeep DiveQuantum Alliance、ブロックチェーンの耐量子対応を測る物差しづくりX
10月20日SIPO.TOKYODaily IntelMidnight の新ロードマップ、Cardano の SPO が2027年にブロック生成へ記事
10月20日SIPO.TOKYOSignalIndigo、TxPipe が見つけた脆弱性を DAO の承認で修正記事
10月20日SIPO.TOKYOSignalSundaeSwap、ADA から sUSDrf へ直接交換が可能に記事
10月20日SIPO.TOKYOSignalCardano 財団のピッチナイト、9 社が 90 人超の投資家に登壇記事
10月20日SIPO.TOKYOSignalNuFi ウォレット、Zcash 対応を約1週間後に予告記事
10月20日SIPO.TOKYOSignalホスキンソン氏、コードでできた生き物 Quinelings を公開記事
10月21日SIPO.TOKYODeep DiveDijkstra で入る Leios、処理能力は今の3〜5倍から記事
10月21日SIPO.TOKYOSignalCIP-23 の最低プールマージン、Dijkstra のハードフォークへ前倒し記事
10月21日SIPO.TOKYOSignalMithril 2642.0 のメインネット展開、SPO の署名者に新設定記事
10月21日SIPO.TOKYOSignalMidnight、他チェーンの資産を秘匿する Nightmode を発表記事
10月21日SIPO.TOKYOSignalIagon、IAGONAUT トークンとの無関係を声明記事
10月21日SIPO.TOKYO速報ADA のコモディティ分類を規則に明記するよう SEC に要望書、Cardano 財団が共同署名記事
10月21日LiveMakersDeep Dive野村と Securitize、金融庁に海外並みの DeFi 制度を要望X
10月22日SIPO.TOKYOSignalCardano 財団など6団体、ADA のデジタル商品分類を SEC 規則本文に記事
10月22日SIPO.TOKYOSignal5am.earth の農地登録、インドで10万件に記事
10月22日SIPO.TOKYODaily IntelSecondFi の資産回収が1億ADA超、Liqwid も貸し手に補填へ記事

この5日間の SIPO.TOKYO は、Signal を中心に、毎朝の Daily Intel、週末の Weekly Brief、Leios の導入と SEC への要望書などの速報を配信しました。Deep Dive では、Quantum Alliance と Leios の本番への道筋の2本を掘り下げています。上の表に載せたほかにも、LiveMakers・LifeMakers の2媒体から市場・規制・AI・ライフスタイルの記事が出ています。LifeMakers の「星読み」は毎日配信を続けていますが、本表の対象外としています。

10月19日の Quantum Alliance は、SIPO.TOKYO が Midnight と Cardano の鍵の側から、LiveMakers がブロックチェーン全体の耐量子対応の側から、2媒体が同じ日に扱いました。

第9章:エポック662 終了時点 ステーキング動向

3プール合計(エポック662:100%時点)

項目値前エポック比
ライブステーク113,421,811.11 ADA(113.42M)+1,566,056.43
有効ステーク111,855,754.68 ADA(111.86M)−225,438.35
委任者数2,123名−1
エポック生成ブロック121+16
累計生成ブロック48,157+121

プール別

プールライブステーク有効ステーク委任者エポックブロック累計ブロック
SIPO53,952,999.68(+1,562,808.95)52,390,190.73(−261,361.37)1,106(±0)45(−7)20,541
SIPO235,201,211.32(−17,562.75)35,218,774.07(+363,839.60)475(−1)43(+14)15,303
SIPO324,267,600.11(+20,810.23)24,246,789.88(−327,916.58)542(±0)33(+9)12,313

マージンは3プールとも3.9%、保証金50,000 ADA です。ブロック数・累計ブロック・有効ステークはエポックの終了時点で確定した値です。ライブステークと委任者数は、10月22日6時54分、エポック663が始まってから約10分後に取得した値です。同じ朝に配信したステーキング状況の投稿と同じ取得です。

SIPO のライブステークが、委任者の数を変えずに約156万 ADA 増えました

この5日間のライブステークは、3プール合計で+156万6,056 ADA でした。ほとんどが SIPO の+156万2,809 ADA で、SIPO の委任者数は1,106名のまま変わっていません。人数が同じまま量が大きく増えたので、まとまった量の委任が1件以上加わり、同じころに小口の離脱があったと読めます。委任者の事情を SIPO は知りません。原因は断定せず、事実を記録し、次のエポックで水準がどう動くかを見ます。SIPO2 は委任者が1名減って−1万7,563 ADA、SIPO3 は+2万810 ADA で、どちらもほぼ横ばいです。

有効ステークの3プール合計の−22万5,438 ADA は、前号の期間のライブステークの減少が1エポック遅れて現れたもので、この5日間に新しく減ったものではありません。前号で「SIPO と SIPO3 の減少が次の有効ステークにそのまま現れるか」と書いたとおり、SIPO は−26万1,361 ADA、SIPO3 は−32万7,917 ADA で、前号のライブステークの変化と同じ値でした。今回の SIPO の増加は、次のエポック663の有効ステークに現れます。

SIPO のライブステークは約5,395万 ADA で、k=1000 の飽和点(提案書の基準で約3,750万ADA)を上回っています。ただし、k のポールは失効し、k は500のままです(第3章)。SIPO2 のライブステークは約3,520万 ADA です。

SIPO2 は43ブロック、直近5エポックで最多

エポック662の SIPO2 は43ブロック、SIPO3 は33ブロックです。直近5エポック(658〜662)を並べると、SIPO2 は22・29・29・29・43、SIPO3 は28・22・28・24・33。5エポックを足すと SIPO2 は152、SIPO3 は135です。SIPO2 の有効ステークは SIPO3 の約1.45倍で、ブロックの割り当ての期待値もそのぶん大きくなります。SIPO は45ブロックで、前号の52から7減りました。ブロック生成は確率的で、1エポックの数字からプールの状態は読めません。3プール合計の121ブロックは、前号の105から16増えています。

有効ステークとライブステークの照合

エポック661の終了時点のライブステークと、エポック662の有効ステークを並べます。

プールエポック661 ライブステークエポック662 有効ステーク差
SIPO52,390,190.7352,390,190.730.00
SIPO235,218,774.0735,218,774.070.00
SIPO324,246,789.8824,246,789.880.00

3プールとも、小数点以下まで一致しました。5回連続です。前号・今号とも境界の約10分後の取得で、条件がそろっています。境界の直後に取得したライブステークが、次のエポックの有効ステークの確かな予告になっていることを、この照合で確かめ続けています。

累計48,157ブロック

3プールの累計ブロックは48,157です。SIPO 20,541 / SIPO2 15,303 / SIPO3 12,313。エポック662では121ブロックを積み上げました。

ネットワーク全体(エポック662終了時点)

前号・今号とも、境界の約10分後に取得した値です。

指標エポック662終了時点前エポック比
ステーキング率56.77%+0.01ポイント
総ステーク21,505,325,462 ADA+8,910,805
流通供給量37,878,256,235 ADA+5,994,448
委任者総数1,333,303名−186名
アカウント総数6,028,319+4,863
総プール数2,888+1
ステークのあるプール2,668−1
ブロック生成のあったプール937+6

総ステークは+891万ADA で、3エポック続けて増えました。前号の+1億449万ADA に比べると小さく、流通供給量の増加(+599万ADA)を少し上回る程度で、ステーキング率は56.76%から56.77%とほぼ横ばいです。委任者総数は13エポック続けて減りました。アカウント総数は+4,863で、「新しいアカウントは増え、委任している人は減っている」という構図は続いています。どちらの変化も、原因は断定しません。

ブロック生成のあったプールは937で、前号の931から6増えました。2,888のプールのうち、この5日間に実際にブロックを作ったのは約3分の1です。第2章で見た Leios の BLS 鍵の登録で IOG が見込む「上位およそ500〜900のプール」は、この数字と並べて読むと、実際にブロックを作っているプールの規模に近い範囲です。

SIPO の3プールは、この5日間で121ブロックを生成しました。委任していただいているみなさまのおかげです。

終章:線を引き直すときに、確かめておくこと

エポック661の終わりに挙げた確認点を、一つずつ答え合わせします。

k のポールの期限は、答えが出ました。10月22日6時44分に失効し、k は500のままです。最後の5日間で明示的な反対が15プール・約6億6,499万ADA 増え、明示的な反対と賛成の比は約6.4倍から約9.0倍に開きました。未投票は失効後の AdaStat の値で約193億7,851万ADA ですが、分母の引き方が前号と違うため、前号の約80億904万ADA とは比べられません。

銅準備金の最初の判断は、部分的に答えが出ました。憲法委員会は1人が反対を投じ、6人は未投票です。DRep の明示的な反対は46票・約13億659万ADA に増え、分母の約25.2%になりました。大口の DRep がどんな理由を書いたかは、本稿では一つずつ確かめていません。Mesh の草案は、正式な議案としてはまだ出ていません。

11.2 と Musashi の次の段階は、部分的に答えが出ました。cardano-node 11.2 はまだ公開されていません。Mithril 2642.0 は10月20日にメインネットへ展開されました。Leios については、IOG が本番へ入れる5つの段階と、3〜5倍から始める進め方を示しました。10月22日の IO Research の報告会は、エポック662の後の予定です。

Midgard Labs の最初の仕事は、まだ答えが出ていません。Plutus の保守の計画や最初のリリースは確認できていません。10月23日・24日の東京・大阪のミートアップは、次のエポックの予定です。

Midnight の次の段は、部分的に答えが出ました。Nightmode の仕組みが公式ブログで説明され、Gero のウォレットで DUST を作れるようになりました。前号で予告されたホスキンソン氏の発表は、10月17日に「Midnight でしか実現できない構想をほぼ設計し終えた」と投稿したところまでで、中身はまだ示されていません。Aura から BABE への切り替えの時期と、North Star が NIGHT を扱い始めたかは確認できていません。

ドルの預け先の結果は、部分的に答えが出ました。Indigo の USDrf の PSM は10月20日に稼働しました。PSM にどれだけの USDrf が預けられたかは確かめていません。Surf の TVL は1,750万 ADA で、2,000万 ADA にはまだ届いておらず、数日のうちにレバレッジの機能を再開する予定です。10月20日の「The Merging」で FluidTokens と Minswap の協業の中身が何だったかは、確かめていません。

カードの終わり方は、まだ答えが出ていません。Cardano Card の残高の扱いと次の計画の案内は、本稿の時点で確認できていません。

取引件数と量と人の数は、答えが出ました。エポック662の取引件数は156,063件で、253,314件から約4割減りました。総ステークは3エポック続けて増え、委任者総数は13エポック目も減りました。SIPO と SIPO3 のライブステークの減少は、そのまま次の有効ステークに現れ、照合は5回続けて3プールとも小数点以下まで一致しました。

8件のうち、答えが出たものが2件(k のポールの期限・取引件数と量と人の数)、部分的に答えが出たものが4件(銅準備金の最初の判断・11.2 と Musashi の次の段階・Midnight の次の段・ドルの預け先の結果)、まだ答えが出ていないものが2件(Midgard Labs の最初の仕事・カードの終わり方)です。

そのうえで、エポック663で確認すべきものを挙げます。

  1. 国庫の3件の票(ガバナンス):銅準備金の明示的な反対が分母の約25.2%からどこまで増えるか、憲法委員会の残る6人の票。PFMS の提案書が表示され、中身が確かめられるか。AURORA の未投票の約39億ADA がどう動くか。
  2. 11.2 と DijkstraNet(開発):cardano-node 11.2 のタグが付き、公開の DijkstraNet が立ち上がるか。Leios の1つ目の段階である憲法の更新に向けて、CAP-12 の次の稿が出るか。
  3. 最低マージンの値(SPO の経済):CIP-23 の実装の PR #6197 が取り込まれるか。最低マージンをいくつにするかの案が示されるか。
  4. Mithril の署名者の移行(SPO の運用):次のディストリビューションで旧来の設定の読み方が削られる前に、署名者の 1.2.5 と新しい設定項目への移行がどこまで進むか。
  5. Midnight の使い道(Midnight):Nightmode が試せる形で出るか。NuFi の Zcash 対応(約1週間)が予告どおり来るか。10月22日のニューヨークの催しで、機関向けの開示の話がどこまで具体的になるか。Midgard Labs の東京・大阪のミートアップで、Plutus の保守の計画が語られるか。
  6. 返還と補填の進み方(DeFi):SecondFi の送金の自動化が始まり、残りの申請がどれだけ速く進むか。Liqwid の補填の請求の受付がいつ始まるか。10月28日の Strike のシーズン1の後半の配布と、USDrf の通り道の残高の動き。
  7. ADA の分類(規制):SEC の規則の最終版で、「デジタル商品」の分類が本文に入るか。
  8. 取引件数と量と人の数(ネットワーク・ステーキング):エポック663の取引件数が156,063件からどう動くか。総ステークが4エポック続けて増えるか、委任者総数が14エポック目も減るか。SIPO のライブステークの約156万 ADA の増加が、次の有効ステークにそのまま現れて照合が6回続けて成立するか。

エポック662は、床と天井が続けて引き直された5日間でした。

Leios は、処理能力の天井を一度に上げず、3〜5倍から刻んで上げる手順を書きました。CIP-23 は、プールの手数料に比率の床をもう一本足すことになり、k のポールは、プールの大きさの天井を動かさないまま失効しました。国庫の天井の下では、残り約4,260万 ADA を3つの案が分け合い、夏に傷んだ DeFi は返還と補填で床を張り直し始めています。

線を上げるにも、足すにも、張り直すにも、誰かの承認と、本番での確かめが要ります。Leios の5つの段階には、DRep と SPO と憲法委員会のそれぞれの割合が書かれ、BLS 鍵の登録は SPO 一人ひとりの作業として置かれました。線を引き直すのは、最後は参加する人たちの手です。

市場のほうは、日次の記録で ADA が−1.08%、境界の確定値で+1.31%と、小さく下げてから戻しました。NIGHT は ADA 建てで−2.51%でした。SIPO はこの動きを特定の材料には帰しません。事実として記録し、次のエポックで水準がどう動くかを見ます。

いつも SIPO / SIPO2 / SIPO3 へ委任をいただき、ありがとうございます。委任は、ブロック生成を支えるだけでなく、DRep を通じて判断の重みを託す行為でもあります。Dijkstra に向けて、ノードの更新、ハードフォークの投票、BLS 鍵の登録と、SPO の仕事は一段ずつ増えていきます。SIPO は SPO・DRep・観察者として、その一つひとつを記録し、結論だけでなく、その結論へ至る理由と、まだ答えの出ていない問いを残し続けます。

次の節目は、10月22日の IO Research の報告会と、10月23日・24日の Midgard Labs の東京・大阪のミートアップです。そして10月28日に Strike のシーズン1が締まり、10月31日に Cardano Card が提供を終えます。

出典・参照

Delegate to SIPO · 委任ガイド

ADA を手元に置いたまま、
SIPO に委任する

SIPO は Cardano ステークプール 3 基 (SIPO / SIPO2 / SIPO3) を運用しています。Midnight のバリデータ運用は開始後に参加予定です。

  • 預けない・ロックなし
  • 約 5 日ごとに報酬
  • DRep も SIPO に
ステーキングをはじめる → はじめての方は、この 3 本を順に読むと迷いません。
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