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📋 Daily Intel 7/14|van Rossemが批准、CardanoはProtocol Version 11へ

2026-07-14SIPO
van Rossemハードフォーク提案の批准とProtocol Version 11への移行を示す図

Cardanoのvan Rossemハードフォーク提案が、7月14日朝のエポック境界で批准されました。Koiosのオンチェーン集計では、提案はratified_epoch: 643へ遷移しています。Protocol Version 11を有効化するための意思決定が、投票待ちから制定待ちへ進みました。

今回のアップグレードは、Conway eraの中で行うintra-era hard forkです。新しいeraへ移るのではなく、Protocol Versionを10.0から11.0へ上げます。Plutusの処理性能、暗号プリミティブ、配列・Valueの扱い、ledger検証を改善しながら、取引の形は変えない設計です。

大切なのは、機能追加だけではありません。DRep、SPO、憲法委員会が別々の条件を満たし、オンチェーンの統治手続きがプロトコル更新を前へ進めました。Cardanoのガバナンスが、予算配分だけでなくネットワークの実行規則を更新する段階へ入っています。

📎 直近24時間の動き

  • Koiosの提案一覧で、van Rossemハードフォーク提案はratified_epoch: 643へ遷移しました。確認時点でenacted_epochはまだnullです。
    Koios proposal list
  • エポック642終盤のKoios集計では、DRep賛成率77.67%、SPO賛成率67.97%、憲法委員会の賛成7票でした。三つの投票区分が批准条件を越えました。
    Koios voting summary
  • Intersectは7月10日時点で、全readiness指標は達成済みで、批准に必要なのは憲法委員会の追加1票だけと説明していました。今回の境界で、その最後の条件がオンチェーン結果へ反映されました。
    Intersect Weekly Update #119

🧭 今日の焦点 3件

【1】批准は、投票から制定への状態遷移です

批准された時点で、提案は必要な支持を満たしたとledgerに認識されます。ただし、Protocol Version 11が直ちに有効になったわけではありません。確認時点のenacted_epochはnullで、次の制定境界を待っています。日本時間では7月19日朝、UTCでは7月18日のエポック境界が次の重要点です。

【2】PV11は、Plutusの「よく使う処理」を基盤側へ寄せる

提案メタデータでは、Plutus V1・V2・V3でbuilt-in関数を共通利用できるようにし、Bool・Integer・Dataへのcase式、定数時間indexingを狙うArray、BLS12-381のmulti-scalar multiplication、nativeなValue操作などを追加します。オフチェーンへ逃がしていた処理や、長いlist走査、Data分岐の負担を減らす方向です。

【3】変わらない部分が、移行リスクを小さくする

Conway eraは継続し、transaction shapeも変わりません。これは「何も変わらない」という意味ではなく、機能改善をしながらウォレット、取引所、dAppが対応する範囲を限定する設計です。次に見るべきは、制定そのものに加え、node、取引所、dApp、explorerが同じProtocol Versionを扱えるかです。

📊 数値スナップショット

基準時刻: 2026-07-14 06:46 JST。オンチェーン状態はKoios、readiness背景はIntersect。

  • 提案: Protocol Version 10.0 → 11.0/ratified_epoch 643/enacted_epoch 未設定。
  • 最終集計: DRep 77.67%賛成/SPO 67.97%賛成/憲法委員会7票賛成。
  • Intersect確認値: Epoch 642の92%のblockがnode version 11で生成。

⚡ 先行指標 Watch(48-72h)

  • Koiosのenacted_epochが644へ遷移するか。
  • node version 11のblock production比率と、未更新SPOの対応。
  • 取引所、ウォレット、explorer、dAppのPV11 readiness更新。
  • Plutusのcase式、Array、Value、BLSプリミティブを使うSDK・ライブラリのrelease。
  • 制定後のscript cost、transaction size、同期・replay性能の実測。

🔄 48-72h 分岐(観察軸)

  • Base: 提案は批准状態を維持し、エコシステムが7月19日朝JSTの制定境界へ向けて最終確認を進めます。
  • Risk: 一部の取引所、ウォレット、dApp、SPOで更新が遅れ、機能利用や入出金に限定的な保留が出ます。ネットワーク全体ではなく、境界ごとの対応差がリスクになります。
  • Alt: PV11が円滑に制定され、新しいPlutus built-inを使う試作とbenchmarkが早期に公開されます。ガバナンス手続きと開発者体験の改善が同じ成功例として定着します。

🔗 一次ソース / 関連リンク