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速報: SecondFi、残高ゼロ表示でも「委任していたウォレットは移行が必要な場合あり」と注意喚起

2026-09-07SIPO

要点: SecondFi (旧 Yoroi) は 2026 年 9 月 7 日、公式 X アカウント (@secondfiapp) で「ポートフォリオ残高がゼロと表示されていても、ADA をステークプールに委任していたウォレットは移行が必要な場合がある」と注意喚起しました。ステークキーの預かり金 (デポジット) がアプリの残高表示に含まれていないためです。この状態のウォレットの移行は、同日後半に公開予定の移行ツール新版で対応されます。手数料分の ADA が足りなくても資金を追加せず、新版を待つよう呼びかけています。

何が発表されたか

SecondFi の公式 X 投稿 (9 月 7 日 13:21) の要旨は次のとおりです。

  • SecondFi のポートフォリオ残高が「0」と表示されていても、移行が必要な場合がある。ADA をステークプールに委任していたウォレットには、アプリの残高に反映されないステークキー預かり金が含まれている。
  • 同日後半に公開予定のウォレット移行ツール新版では、ステーク済みの残高がポートフォリオ残高に表示されるようになり、この状態のウォレットの移行もサポートされる。
  • ウォレットにネットワーク手数料をまかなう ADA がない場合でも、資金を追加しないこと。新版を待つこと。
  • 新版が利用可能になったら同アカウントで告知する。公式チャネルは X の @secondfiapp と @secondfi_jp、および support.secondfi.io のみ。

なぜ「残高ゼロ」なのに移行が必要なのか

Cardano では、ステーキング (委任) を始めるときにウォレットの「ステークキー」をチェーンに登録し、その際に 2 ADA を預かり金 (デポジット) としてプロトコルに預けます。この 2 ADA は送金可能な残高から外れ、ステークキーの登録を解除したときに戻ってきます。また、ステーキング報酬も、引き出すまでは「報酬アカウント」に貯まったままで、通常の残高には現れません。

SecondFi アプリの「ポートフォリオ残高」は送金可能な残高を表示しているため、ADA をすべて別のウォレットへ送った、あるいは 6 月のインシデントで流出した、といったウォレットでも、ステークキーが登録されたままなら 2 ADA の預かり金と未受領の報酬が残っている状態が起こります。今回の注意喚起は、まさにこの「表示上はゼロだが、ステークキーには資産が紐づいている」ウォレットを対象にしたものです。

SecondFi の公式 FAQ によれば、移行ツールは「委任解除 (ステークキーの登録解除と報酬の引き出し) → 新しいウォレットへの送付」の順にトランザクションを組みます。委任解除のトランザクションにもネットワーク手数料がかかるため、送金可能残高がゼロのウォレットでは現行版で手数料を支払えません。投稿では技術的な理由は説明されていませんが、新版が「この状態のウォレットの移行もサポートする」としている以上、この点が解消されるものと SIPO では読んでいます (この段落は SIPO の解釈です)。

今日やること・やってはいけないこと

やってはいけないこと

  • 手数料のために SecondFi のウォレットへ ADA を送らない。新版で不要になる見込みであるうえ、送った ADA も移行対象になり、二度手間になります。
  • SecondFi アプリを削除しない。シードフレーズ (復元フレーズ) を破棄しない。回収手続きにはどちらかが必要です (SecondFi の従来からの案内)。
  • 公式以外の「サポート」「移行代行」を名乗る DM・リプライ・サイトに近づかない。シードフレーズを入力させるものはすべて詐欺です。

やること

  • Yoroi / SecondFi でプールに委任していたウォレットが「残高 0」や「移行完了」と表示されている方は、新版の公開後にアプリを更新し、ステーク済み残高が表示されるかを再確認してください。
  • まだ移行先ウォレットを用意していない方は、先に用意しておくと新版公開後すぐに移行できます。手順は Yoroi / SecondFi 利用者のための移行マニュアルをご覧ください。
  • 6 月のインシデントで資産が流出したウォレットは、これまでどおり回収ポータル (9 月 10 日までに公開予定) を待つのが公式の案内です。流出したウォレットの預かり金や報酬が今回の新版の対象になるかは投稿に明記されていないため、公式の続報を待ってください。

新版公開後の手順について

新版の公開が確認でき次第、本記事に追記するとともに、移行マニュアルの手順を更新します。

なお、移行ツールは委任を解除してから資産を送るため、移行後は新しいウォレットからステークプールと DRep への委任をやり直す必要があります。SIPO / SIPO2 / SIPO3 に Yoroi から委任いただいていた方も同様です。委任の手順はステーキングをはじめるをご覧ください。

公式チャネル (フィッシングにご注意ください)

SecondFi が公式と明示しているチャネルは次の 3 つだけです。それ以外からの連絡は無視してください。

背景とこれまでの経緯

  • 2026 年 6 月 21〜23 日: 署名処理の欠陥を突いた不正トランザクションにより、374 のウォレットから約 1,610 万 ADA が流出。
  • 2026 年 7 月: SecondFi (Yoroi から 4 月に改称) は通常運営を終了し、資産回収と補償に注力すると発表。
  • 2026 年 8 月 13 日: アプリ内のウォレット移行ツールを公開。委任解除・預かり金の回収・ADA とネイティブトークン、NFT の一括送付に対応。Bitdefender による独立したセキュリティ評価を受けている。
  • 2026 年 9 月 10 日まで (予定): 流出被害者向けに、ゼロ知識証明でウォレットの所有権を証明して請求する回収ポータルを公開予定。
  • 2026 年 9 月 7 日: 本記事の注意喚起。移行ツール新版を同日後半に公開予定。

SIPO では、新版の公開と回収ポータルの動向を引き続き追い、速報とマニュアルで更新します。

出典