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Cardano Global Events 2027、12都市で約500万ドルの国庫案

2026-11-06SIPO #Intersect

Cardano 財団は日本時間 11 月 5 日未明、2027 年のイベント計画「Cardano Global Events 2027」の国庫引き出し案を公式フォーラムに公開しました。12 都市の業界カンファレンスに Cardano の共通ブースを出す計画で、請求額は 499 万 9,155 ドル、1 ada を 0.20 ドルと想定して 2,499 万 5,775 ada です。

9 月 8 日の Signal で取り上げた時点では、11 会議・上限 500 万ドルという初期構想でした。今回は会議の名前と日程、予算の内訳までそろった草案で、11 月中のオンチェーン提出が予定されています。東京の会議も含まれます。DRep が判断する材料として、何が決まり、何が論点になっているのかを整理します。

2027 年の 12 会議

時期会議都市併催
2 月 10〜11 日Africa Tech Summitナイロビハッカソン
4 月 6〜7 日TEAMZ Summit東京ワークショップ
4 月 27〜29 日Money20/20 Asiaバンコク交流会
5 月 4〜6 日Consensus Miamiマイアミワークショップ
6 月 16〜17 日TOKEN2049 New Yorkニューヨークハッカソン
7 月 6〜7 日Signal Week (旧 Paris Blockchain Week)パリ交流会
8 月 13〜15 日Rare EvoサンフランシスコDev Gov Day
10 月TOKEN2049 Singaporeシンガポール交流会
11 月LABITCONFブエノスアイレスハッカソン
11 月Australian Crypto Conventionシドニーワークショップ
11 月Web Summitリスボン交流会
12 月India Blockchain Weekバンガロールハッカソン

9 月の案からの変更点として、財団は 4 つを挙げています。Web Summit の追加で 11 から 12 会議に増えたこと、Digital Asset Summit NYC が TOKEN2049 New York に代わったこと、東京の枠に TEAMZ Summit が入ったこと、Rare Evo がサンフランシスコの 8 月開催になったことです。東京については、財団が Cardano 2030 戦略の重点地域である東アジアへの接点と位置づけています。

予算の内訳と、ada 建ての見え方

  • 会議のスポンサー料 (登壇枠・チケット・出展面積): 198 万 9,000 ドル
  • ブースの施工と音響映像: 106 万ドル
  • 出展するビルダーとスタッフの渡航費: 70 万 2,000 ドル
  • 12 会議の併催イベント: 69 万 5,000 ドル
  • 現地パートナーへの費用 (6 会議): 23 万 3,100 ドル
  • 税金・監査ほかの費用 (5%): 23 万 8,055 ドル
  • グッズ: 8 万 2,000 ドル

財団は自らのスタッフの時間を請求せず、この提案で利益も得ないとしています。使わなかった資金は国庫へ返す条件です。見積もりは 1 ada 0.20 ドルの想定で換算しているので、実際の ada 建ての重さは、提出の時点の価格と比べて読む必要があります。

渡航費の支援は、メインネットで製品を動かしている Cardano のチームが対象です。財団が四半期ごとにフォーラムで募集し、Intersect の Growth and Marketing Committee と相談して選びます。エコノミークラスと宿泊までで、本人確認 (KYC) があり、支援先と金額は最終報告で公表されます。

前回の実績と 2027 年の目標

財団は判断の材料として 2025〜26 年の結果を示しています。DRep の 70% 近い賛成で承認された計画で、2025 年 8 月のリオから 2026 年 7 月の東京まで 20 の催しを行い、79 プロジェクトが参加しました。ブースでの接触が 8,191 件、関わった開発者が 1,169 人、協業の話し合いが 219 件で、うち 50 件が政府や規制当局です。財団は提案に掲げたすべての目標を達成または超過したと報告しています。2027 年の目標は、ブースでの接触 9,520 件、ワークショップと発表 137 回、併催イベントの登録 4,750 件です。

新しい予算プロセスとの関係が論点に

大きな論点は、Intersect が 10 月 28 日に公開した 2027 年の予算プロセス (CEBP) 案 との関係です。CEBP は資金を領域ごとに分け、領域の取りまとめ役 (Steward) と上限を DRep が先に承認します。イベントは「Marketing, Analysis & Events」の領域に入り、財団はその Steward にも名乗りを上げています。

財団の説明は、2 つを並行して進めるというものです。承認されれば領域の上限から差し引かれるので二重に払うことはなく、CEBP が承認されなくても単独で実施できるとしています。理由は時間で、大きな会議は数か月前から枠を売り、最初のナイロビは 2 月です。これに対してフォーラムの返信では、会議ごとの費用をさらに詳しく示すよう求める声 (財団は草案に各会議の費用を載せているとしています) や、Rare Evo を外してロンドンの会議に回す案、新しい Steward の役割との兼ね合いが難しいという指摘が出ています。

提案者が領域の取りまとめ役も兼ねる場合に、決定・実行・監督をどう分けるのか。DRep Council が意見募集中の提案基準も、これを懸念の 1 つに挙げています。全体の使用を勧める目安の 100 万 ada を、この案は大きく超えます。

分岐は年内に決まるかどうか

  • 11 月中に提出され、年内に承認 — 財団が想定する道筋です。ナイロビから順に枠を確保できます
  • 承認が 2027 年へずれる — 12 月末より遅れると会議の一覧が見直される可能性があり、財団は早い時期の催しの取りやめや差し替えもありうるとしています
  • CEBP の議論が先行する — 領域の上限や Steward の選定とどう整合させるかで、案の修正が求められる可能性があります

最初の確認先は、11 月 9 日の DRep 向け説明会です。時間は中央ヨーロッパ時間の 10 時と 17 時で、日本時間では同日 18 時と 11 月 10 日の 1 時にあたります。その次が GovTool でのオンチェーン提出で、提出時の金額と換算レートが草案と同じかを確かめられます。東京の枠に関心がある方は、財団のフォーラムの投稿に意見を残せます。

ことば

  • 国庫引き出し (Treasury Withdrawal) — Cardano のトレジャリーから資金を引き出すガバナンスアクション。今回は財団が 2,499 万 5,775 ada を求める案で、11 月中の提出を予定しています。
  • CEBP — Intersect が示した 2027 年の予算プロセス案。資金を領域に分けて上限を先に決めるもので、今回のイベント案はその領域の 1 つに入る想定です。
  • TEAMZ Summit — 東京で開かれる業界カンファレンス。2027 年 4 月 6〜7 日の開催が計画に入り、今回の 12 会議の中で東京の枠を担います。

一次ソース / 関連リンク

国庫引き出し案の草案 (PDF)(ucarecdn.com)

2025〜26 年の結果報告 (PDF)(ucarecdn.com)

タグ: #Intersect
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