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エポックな日々

DijkstraNet が v12 へ、PFMS の賛否が拮抗、IOG の2チームが独立先へ:エポックな日々665

2026-11-06SIPO

エポック665(2026年11月1日〜11月6日)

序章:誰が引き受けるのかを、名前で示していました

日本時間11月6日6時44分、エポック665が終わりました。

前号は、大きな数字の節目のたびに「その中身は何か」が問われた5日間でした。今回は、その問いの次の段に進みました。「では、それを誰が引き受けるのか」です。

  • 次のハードフォークを試すテストネット DijkstraNet が、11月2日にプロトコルバージョン12へ移りました。その3日後、IOG はコンセンサスのチームを Serokell へ、開発者体験(DevX)のチームを AlwaysTrue へ移すと発表しました。ブロック生成の順番を決めるコードの担い手が、次のハードフォークの工程の途中で替わることになります。
  • 国庫から960万 ADA を求める PFMS は、DRep の賛成が約12億5,964万 ADA(24.92%)、明示的な反対が約12億6,536万 ADA となり、賛否がほぼ同じ重さに並びました。発注者である州政府の費用を国庫が持つことになるのではないか、という問いが正面から交わされています。
  • SIPO DRep は11月5日、国庫の3件に票を投じました。銅準備金に反対、PFMS に期待事項を付けて賛成、AURORA に棄権です。
  • Cardano では永久先物の ATLAS とレバレッジの Surf が、Midnight では予測の永久先物の Ascend が動き出しました。場が開くたびに、価格を決める者と清算を執行する者が、仕様書の中で名指しされています。

開発のチームが移る先の社名、投票した DRep の名前と理由、価格の権限を持つ運営者。どれも「誰が」を伏せずに書き出す動きでした。軸は「誰が引き受けるのかを、名前で示していました」です。

一方で、名前が見えないものもあります。引退したプールに残った約1億3,165万 ADA の委任には、もう引き受ける運営者がいません。11月30日に登録を解除する EMURGO と Yoroi の DRep には、まだ約6億 ADA の委任が残っています。

市場は、5日間の記録の上では ADA が+1.80%で終わりましたが、最後の日の記録のあとに大きく下げました。エポック境界の確定値は−5.31%です。第7章で並べます。

第1章:エポック665の5日間を俯瞰する

まず、この5日間に何が起きたのかを領域ごとに並べます。この章だけで期間の全体像がつかめることを目的にしています。日付は日本時間です。

ガバナンス

日付出来事一次ソース
11月2日DRep Council の Jaromir Tesar 氏が、CEBP の7領域の取りまとめ役は1組織1領域とし、選挙で選ぶべきだと投稿Jaromir Tesar
11月3日憲法委員会の1人が PFMS に賛成、銅準備金と AURORA に反対の票を投じる。委員会の票は PFMS が賛成2、残り2件が反対3にKoios
11月3日DRep の CryptoCrow と Phil UPLC が PFMS に反対票。PFMS の明示的な反対が大きく増えるKoios
11月3日DRep Talk で、議案を出したチームが自分の名前で DRep の理由に返信可能に。PFMS では Trivolve Tech が4人の DRep に回答DRep Talk
11月3日PFMS の提案者 Rahul Konudula 氏が DRep あてに書簡。契約済みの顧客と、ほかの政府からの2件の関心表明を挙げるRahul Konudula
11月5日Cardano 財団が、12都市の会議に共同で出展する Global Events 2027 の国庫提案の草案を公開。請求は4,999,155ドル。11月9日に DRep 向けの説明会Cardano Forum
11月5日SIPO DRep が銅準備金に反対、PFMS に賛成、AURORA に棄権の票を投じるSIPO.TOKYO
11月5日DRep Council が、158件の議案と19人の DRep の投票理由から作った国庫引き出しの基準と書式の草案に、意見を募るDRep Council
11月5日Cardano 財団が DRep として AURORA に反対票Koios
11月6日PFMS を提案者と話し合う Governance Hour #13 が1時30分から配信されるCardano

開発・スケーリング

日付出来事一次ソース
11月1日今週の CIP のまとめで、規制対応ステーブルコインの共通規格の CPS 草案と、耐量子署名を Plutus で検証する提案が先頭にCardano
11月2日DijkstraNet が9時にプロトコルバージョン12へ移行(Leios を除く)Intersect
11月2日Leios の試作 rc-2026w44。投票の余裕が細るとエンドーサーブロックを小さくする仕組みなどを試験的に搭載GitHub
11月3日ハードフォーク作業部会の議事録。11.2 のメモリ使用量の悪化と修正、11.2.1 の予定、11.3 は少なくとも2〜3週間先と記録Intersect
11月3日SIPO が Linux カーネルの脆弱性 CVE-2026-98432 の修正を全ノードに適用。Ubuntu の修正版は試験段階の配布Ubuntu
11月4日TxPipe が Dolos v1.6.3 を公開。依存ライブラリのセキュリティ勧告に対応GitHub
11月4日XRAY が API のマーケットプレイス XRAY/Graph を公開。Koios を通る有料の要求の収益の30%が Koios にXRAY
11月5日DB Sync 13.8.0.0 が全ネットワーク向けに公開され、運用者に更新を推奨Intersect
11月5日IOG が、コンセンサスのチームを Serokell へ、DevX のチームを AlwaysTrue へ移すと発表IOG
11月6日Rust 製ノード Amaru が新しい版を公開。目標は「最小限のブロック生成者」で、ブロック生成に取引の取り込みが入るGitHub

Midnight・パートナー

日付出来事一次ソース
11月2日Midnight Explorer の集計で、取引が130万件を超えたと Cardanians が報告Cardanians
11月3日ブロックを作った運営者に NIGHT の報酬を払う仕組みの MIP 草案が議論に。最初の版の対象は ADA の SPOGitHub
11月3日Ascend が、Midnight のメインネットで予測の永久先物をクローズドベータとして開始Ascend
11月5日次のハードフォーク向けの台帳 Ledger 9.1.0.0 と Proof Server 9.0.0 が正式版に。既知の不具合は2件GitHub
11月6日Midnight の取引が約147万件、1日約6.26万件のペースとの観測cryptomas45

DeFi・アプリ

日付出来事一次ソース
11月2日永久先物の ATLAS がパブリックメインネットのベータ版を公開。BTC/USD は最大5倍ATLAS
11月2日貸し出しの Surf が、レバレッジと清算の機能をすべて再開Surf
11月2日Cexplorer が RealFi の USDrf を一覧に追加。Cardano のステーブルコインで割合8.63%、3番目の大きさCexplorer
11月3日Liqwid の週次の報告で、預け入れが5.50%減の2,006万ドルLiqwid
11月3日Strike が、月の取引高2億ドル超が2か月続いたと発表。11月4日には取引した人が累計7,000人を超えるStrike
11月4日Indigo が新機能群 Indigo Prime の中身を公開。ローンごとに金利の型を選ぶ仕組みなどIndigo
11月5日Strike が Conflux との提携を発表。法定通貨への出金の連携は今月中Strike
11月6日Strike の流動性ボールトに BTC が追加され、合計45万ドル分にStrike

組織・資金・イベント

日付出来事一次ソース
11月1日Binance が入出金の停止のあと、出金を段階的に再開へCointelegraph
11月3日Binance の説明で、侵入の入口は社員が受けた偽の採用面接だったと報じられるCointelegraph
11月4日Cexplorer が、引退したプールに1億3,165万 ADA・59,025アカウントの委任が残ると注意喚起Cexplorer
11月4日Cardano 財団が、Petrobras が持続可能な航空燃料(SAF)の証書を Cardano でトークン化していると発表Cardano Foundation
11月5日Keystone が、購入から90日で個人情報を消す運用と、注文の影響を確かめるページを公開Keystone
11月6日Cardano Accelerator Program の2026年秋の期がダブリンで開始。8社が参加し、Demo Day は2月3日Cardano Foundation

市場

日付出来事一次ソース
11月3日12指標の記録で ADA が$0.18875。期間の記録での最安。WTI は24時間比−6.07%本記事 第7章(12指標の日次記録)
11月5日12指標の記録で ADA が$0.19635。期間の記録での最高。地合いは「リスクオン——BTC・ETH上昇」。WTI は24時間比−8.63%本記事 第7章(12指標の日次記録)
11月6日エポック境界の確定値で ADA が$0.183133本記事 第7章(境界の値)

この5日間でいちばん重かったのは、開発の領域でした。テストネットが新しい規則で動き始め、ノードの次の版の課題と日程が記録に残り、コンセンサスの担い手が移ると決まりました。第2章で扱います。

ガバナンスは、票の形が変わった5日間です。PFMS の賛否が並び、銅準備金は反対が分母の半分を超えました。SIPO DRep もここで票を投じています。第3章で扱います。来年の予算の取りまとめ役、提案の基準、約6億 ADA の委任の行き先、そして動かないままの委任は第4章です。Cardano と Midnight に開いた取引の場は第5章、Midnight の次の台帳と SPO への報酬案、Binance と Keystone の続報は第6章で扱います。

第2章:DijkstraNet が動き出し、担い手が分かれました

バージョン12の規則で、初めて取引が通る

Intersect によると、Dijkstra を試すテストネット DijkstraNet は、11月2日0時(UTC)にプロトコルバージョン12へハードフォークしました。10月23日に Conway の規則のまま開いたテストネットが、ここで初めて Dijkstra の規則で動き始めたことになります。メインネットはバージョン11のままです。

切り替えは「Leios を除く」と明記されています。ハードフォーク作業部会の11月3日の議事録は、これに加えて、プールの最低固定費と最低マージンの扱いを定める CIP-23(Fair min fees)の実装も 11.2 には入っていないと記録しています。いま DijkstraNet で試せるのは、サブトランザクションや BLS 投票鍵の登録など、そのほかの中身です。Intersect は SPO・dApp・開発者に、統合テストを早めに始めるよう求めています。11月5日の月例の SPO コールでも、Musashi と Dijkstra のテストネット、ハードフォークの工程が議題になりました。SanchoNet も近く Dijkstra へ移る見込みです。

11.2 のメモリと、11.3 の日程

同じ議事録は、ノードを動かす側にとって大事な点を2つ記録しています。

1つ目は、11.2 でメモリの使用量が悪化していることです。11.1 系から続く問題も特定され、修正を入れた試験ではメモリの使用量が 11.0 の水準まで戻ったとしています。メインネット向けの正式版は「今週後半」に 11.2.1 として出る見込みとされていました。本稿の時点で、GitHub のリリース一覧の最新は 11.2.0 のままです。リリースノートも、11.2.0 をメインネットには推奨していません。

2つ目は、Leios を含む 11.3 です。議事録は「少なくとも2〜3週間先」と書き、コンセンサスの側に大きな作業が残っているとしています。Intersect の週報 #135 の「3〜4週間後、早ければ2週間後」と重なる見通しです。IOG の Leios の開発トラッカーは、11月3日の時点で先行版を52%、ハードフォークを5%と示しています。ノードの周りでは、DB Sync 13.8.0.0 が公開されました。Node 11.2 に対応し、古いログの設定キーは使えなくなるため、更新の前に設定の修正が要ります。

Leios の試作 rc-2026w44 では、「票の余裕」でブロックの大きさを変える仕組みが試されています。ブロックを作るプールが、最近の告知に投票したステークから定足数のしきい値を引いた余裕を見て、細ってきたらエンドーサーブロックを小さくします。データベースも通信の形式も変わらないため、同期のやり直しは要りません。毎週の試作で土台を固めていた段階から、上に機能を足して試す段階へ移ったと読めます。処理能力の上限については、IOG のプロダクトマネージャー Carlos Lopez de Lara 氏が、20〜30倍や40倍に上げるかどうかは、需要と SPO への要求を踏まえたガバナンスの判断になると述べたと Cardanians が伝えています。上げ幅を決める人も、ここで名指しされた形です。

コンセンサスは Serokell へ、DevX は AlwaysTrue へ

工程が詰まってきたこの時期に、IOG は11月5日、Cardano の中核開発の2チームを外へ移すと発表しました。

コンセンサスは、どのプールが次のブロックを作るかを決め、チェーンが分かれたときにどちらを正とするかを選ぶ層です。時代をまたいでチェーンを止めずに切り替えるハードフォーク・コンビネータも、ここにあります。このチームの移り先の Serokell は、2017年のメインネットより前に IOHK と Cardano SL を作った会社で、Ouroboros の最初の実装に関わりました。DevX は、ドキュメント・道具・ライブラリなど、開発者が最初の実験からメインネットの公開までに使うものを担います。移り先の AlwaysTrue は、スマートコントラクトの監査と道具の開発を手がける会社です。

IOG の説明では、エンジニアは作業とともに移ります。移動の日はチームごとに違い、今月から2027年初めまでです。コンセンサスのコードは IntersectMBO の GitHub に残り、計画は Intersect を通じて公開で調整されます。今年はすでに、Mithril が Teragone へ、Daedalus が Se7en Labs へ、台帳や形式手法などが BlockPQR へ、Plutus が Midgard Labs へ移り、ICAN Group がプラットフォームや暗号などを担っています。

担い手が分かれれば、1社の事情で開発が止まる心配は小さくなります。移った先のチームが、国庫の資金の使い道を自分の名前で報告する例も出ています。Se7en Labs は今週、Daedalus の10月の報告を公開し、11.5.0 と 11.6.0 の公開、チームのプルリクエスト22本のマージを示しました。一方で、議事録によると、11.3 に向けた作業の大きな部分がコンセンサスの側に残っています。移動の時期と 11.3 やハードフォークの工程が重ならないかは、これから見ていく点です。

Amaru の「最小限のブロック生成者」

ノードそのものの担い手も増えています。ハードフォーク作業部会の議事録に、Rust 製ノード Amaru が11月5日にメインネットでブロック生成を始める予定だと記されていた、と開発者の Lucas 氏が伝えました。Amaru は日本時間11月6日早朝に新しい版を GitHub で公開し、目標を「Minimum Viable Block producer(最小限のブロック生成者)」と書きました。前の版の表記は「(Empty) Block Producer」で、今回は mempool の取引を届いた順にブロックへ入れる機能が加わっています。CIP-0203 に沿って、どの実装が作ったブロックかを見分けられる印も既定で付きます。メインネットで実際にブロックが作られたかは、本稿の時点で確認できていません。

11月12〜13日には、Amaru のチームがロンドンでノードの多様性のワークショップを開きます。議事録の議題には、Haskell・Amaru・Dingo・Dugite・TSUNAGI・Gerolamo・Dolos・Turbocardano・Razor・Scalus・Yano の実装が並んでいます。

カーネルの修正を、SIPO が先に入れた理由

前号で取り上げた Linux カーネルの脆弱性 CVE-2026-98432(CVSS 9.8)にも動きがありました。Ubuntu は11月2日、22.04・24.04・26.04 の各 LTS 向けの修正版を、正式配布の前の試験用の配布場所(-proposed)に置いたと発表しました。正式配布は認定機器での試験が終わり次第で、日付は示されていません。

SIPO は11月3日、この修正版を運営するノードすべてに入れて再起動しました。外からの接続を受けるのがノードの仕事で、ネット越しに突かれうる脆弱性だからです。リレーを先に、ブロック生成ノードは次のブロックの予定を確かめてから最後に更新しました。修正が済むまで SIPO のノードの状態を記事にしなかったのは、「まだ直っていない」と書けば狙う先を教えることになるためです。手順は11月3日の Signal にまとめました。試験段階の版を入れるか、正式配布を待つかは、運営の考え方で分かれます。どちらを選んでも、再起動するまでは古いカーネルのままです。

第3章:国庫の3件、賛否が並び、反対が半分を超えました

3件の票の現在地

エポック665の終わりの時点の AdaStat の値で、DRep の側を並べます(11月6日朝の取得)。国庫引き出しに SPO の投票はありません。

DRep の投票力Cardano Strategic Copper Reserve(₳2,200万)AURORA(₳94万)PFMS(₳960万)
賛成5票・約1,798万ADA(0.41%)14票・約1億4,842万ADA(3.63%)36票・約12億5,964万ADA(24.92%)
明示的な反対105票・約24億3,377万ADA61票・約14億8,988万ADA42票・約12億6,536万ADA
No Confidence約1億3,157万ADA約1億3,157万ADA約1億3,157万ADA
未投票約17億6,512万ADA約23億1,459万ADA約23億9,900万ADA
棄権(分母外)5票・約7億4,111万ADA12票・約10億509万ADA7票・約3,397万ADA
批准の分母約43億4,843万ADA約40億8,445万ADA約50億5,556万ADA
憲法委員会反対3・未投票4反対3・未投票4賛成2・未投票5
期限エポック668(11月16日6時44分ごろ)エポック669(11月21日6時44分ごろ)エポック669(11月21日6時44分ごろ)

可決には、どれも DRep の賛成67%と憲法委員会の承認が必要です。賛成の割合は、未投票を分母に含め、棄権を除いて計算します。Action ID は、銅準備金が gov_action1dmwlfuwm45r0x2d2d96r2kwyjv9hk6ylzmq8xpsay2xecesn6xwqqdlv55z、AURORA が gov_action1znt2fr0chyye50nj0cdld2dvdjg3xsdfvq0fr37n43uehlvfkqdsqjnuq3n、PFMS が gov_action1wfy3vzxurfgq6wrpxg2qdx3t6wm7ng8xwr26h47kxa8xhd20cr5qqz0wzfc です。

PFMS:12億 ADA どうしで並びました

前号の PFMS は、賛成が27票・約11億146万 ADA、明示的な反対が27票・約6億9,891万 ADA でした。5日間で賛成は約1億5,800万 ADA 増えたのに対し、反対は約5億6,600万 ADA 増えて、ほぼ同じ重さになりました。未投票は約32億968万 ADA から約23億9,900万 ADA に減っています。

反対の増加の中心は、11月3日に票を投じた2つの DRep です。Koios の投票記録によると、CryptoCrow(委任量は11月6日朝の値で約2億8,965万 ADA)と Phil UPLC(同約2億2,920万 ADA)が反対票を投じました。賛成の側では、SIPO(同約1億1,888万 ADA)、DINO(同約2,123万 ADA)などが票を投じています。憲法委員会は11月3日に1人が賛成に加わり、賛成2になりました。

賛成が67%に届くには、いまの分母のままで約21億 ADA の上積みが要ります。未投票のうち9割近くが賛成に回る計算で、可能性は残りますが、遠い位置です。

「国庫が州の費用を持つのか」という問い

票と並んで、論点もはっきりしました。提案者の Rahul Konudula 氏は11月3日夜の書簡で、PFMS は政府という機関の利用者、メインネットで150万件を超える取引、利用者への証明書、年間約62.8万ドルの収益見込み(70%を国庫へ、20%を Cardano のコアライブラリへ、10%を提案者へ)をもたらすと書きました。翌4日には「私たちは政府の費用を国庫に求めているのではない」と重ねて述べ、契約済みの顧客と、ほかの政府からの2件の関心表明を挙げています。4日深夜には Yoram BenZvi 氏が DRep あての書簡で、妥当な指摘もあるとしつつ、いま最大のリスクは普及への投資が足りないことだと応じました。

反対の側で具体的なのは、前号で予算の配分を問うた Dori 氏です。11月5日の投稿で、150万件あまりの取引は提案自身の言葉では見込みであり、データの記録だけを価値にするモデルは他のチェーンでも大きな収益につながっていないと書きました。同じ日の提案者とのやり取りでは、接続部品の設定についての説明は受け止めたうえで、取引の見込みが契約にもとづくなら、DRep が投票するチェーン上の提案に書くべきだと返しています。これらは Dori 氏の主張で、SIPO が個々の数値を確かめたものではありません。DRep の Input Endorsers は、導入の実績ではなく、対価を払う需要の証拠を問いました。

反対の側にも、チームの力量を否定しない声があります。割れているのは、発注する政府のために作るシステムの開発費を、誰が持つべきかです。Governance Hour #13 は11月6日1時30分から配信され、Cardano 公式はチェーン上の時刻の記録・データのプライバシー・機関向けの工程を扱うと案内していました。配信の中で予算の配分の問いにどう答えたかは、本稿の時点で確認できていません。

銅準備金:反対が分母の半分を超えました

銅準備金は、明示的な反対が前号の90票・約19億9,286万 ADA から105票・約24億3,377万 ADA に増えました。分母の約43億4,843万 ADA の半分を超えています。賛成と未投票をすべて合わせても67%に届きません。いまの票が変わらない限り、可決はできない形です。憲法委員会も反対が3に増えました。期限は11月16日です。

AURORA:反対と棄権がともに増えました

AURORA は、賛成が13票・約1億4,676万 ADA から14票・約1億4,842万 ADA に、明示的な反対が47票・約12億9,881万 ADA から61票・約14億8,988万 ADA に、棄権が9票・約8億9,224万 ADA から12票・約10億509万 ADA になりました。11月5日夜には Cardano 財団が反対票を投じています。こちらも、未投票がすべて賛成に回っても67%に届きません。

Info Action の開発者調査(gov_action1wpjynage9uu4rg7rev2g2g2u0spvj5g3fe6lqq286m3dl5tdv47sqhysy4u)は、DRep の賛成が3票・約1,196万 ADA から6票・約2億7,845万 ADA に増えました。明示的な反対は3票・約280万 ADA、棄権は33票・約15億3,085万 ADA です。SPO は反対1プール・約200万 ADA で賛成はなく、分母は全プールの委任ステークから明示の棄権と AlwaysAbstain を引いた約88億2,616万 ADA です。ブロック生成の実績があるプールに絞った母数ではありません。委員会は賛成1・未投票6です。期限はエポック671です。

SIPO DRep の3票

SIPO DRep は11月5日の午前に、3件の国庫引き出しに票を投じました。理由書の全文はチェーンに記録し、記事で説明しています。

  • 銅準備金に反対:実物資産のトークン化にも銅という題材にも反対はしていません。資金の管理が受取人ひとりにあること、受け取り口座が提案自身の約束と食い違っていること、価格のリスクは国庫が負うこと、国庫の残り枠の半分を超えることの4点です。
  • PFMS に期待事項を付けて賛成:決め手は、メインネットで動いている実績と実際の需要です。一方で、州政府による公の確認を8か月目までに示すこと、「マルチシグ」の記述を訂正し受け取り口座の管理を公開すること、契約締結時の180万 ADA の使い道を報告すること、取引件数と並べて実際の検証の件数を報告することなどを求めました。SIPO の投票で、賛成は投票時点の集計で21.8%から24.07%になりました。
  • AURORA に棄権:方向も資金の管理の仕組みも支持しています。提案の記録が固定されていないこと、使う人がいる証拠がまだないこと、最終的な受け入れの前に資金が出ていける設計であることから、賛成はしませんでした。

この章の表の票には、SIPO 自身の票も入っています。開発者調査の Info Action には、11月6日朝の時点でまだ票を投じていません。

第4章:委任の行き先と、来年の物差しを誰が持つか

約6億 ADA は、まだほとんど動いていません

11月30日に登録を解除する EMURGO と Yoroi の DRep の委任量は、Koios の11月6日朝の値で、Yoroi が約3億9,207万 ADA、EMURGO が約2億1,069万 ADA です。前号の11月1日朝の値は約3億9,818万 ADA と約2億1,223万 ADA でしたから、5日間で減ったのは合わせて約765万 ADA でした。期日まで25日足らずです。

どちらかの DRep に委任しているウォレットは、期日までに別の DRep を選ばないと、報酬を引き出せなくなります。止まるのは引き出しで、報酬そのものではなく、委任をやり直せば引き出せます。動きの遅さは、前号で書いた「期日を知らないまま11月30日を迎えやすい構造」を数字で裏づけています。

引き受ける人のいない委任

動かない委任は、ほかにもあります。Cexplorer は11月3日、すでに引退したプールに1億3,165万 ADA の委任が残り、59,025アカウントで報酬が発生していないと注意を呼びかけました。委任が残っている引退プールは2,720あります。エポック501ごろに引退したプールに、いまも6,573の委任が残っている例もあります。ADA そのものはウォレットにあり、失われているのは受け取れたはずの報酬です。

DRep でも似た形があります。Lucas 氏によると、10月22日に DRep をやめた Chris O 氏には、11日後の時点でも4,113万5,224 ADA・379のウォレットが委任したままで、その DRep は inactive と表示され、委任先を替えるまでこの量に発言権はありません。自分の委任先がいまも動いているかは、ウォレットのステーキングの画面とエクスプローラーで数分で確かめられます。委任をやり直すのに、ADA がウォレットから出ていくことはありません。

7つの領域の取りまとめ役は、誰がなるのか

11月10日の情報アクションを目標にする CEBP(2027年の予算を7領域に分ける案)には、具体的な異論が出ています。Tesar 氏は11月2日、領域を区切る方向は賢明だとしたうえで、Intersect が3領域を持つと予算の約半分を握ることになる、1組織は1領域にとどめ、取りまとめ役は情報アクションでの指名ではなく選挙で選ぶべきだと投稿しました。自らも提案を出す組織がその領域の取りまとめ役になる場合の利益相反や、取りまとめ役の報酬を誰が持つのかも問うています。憲法改正で実施するほうが望ましいとも書いています。

前号で見た CEBP は「いまは比べる物差しがない」という課題に答えようとする案でした。物差しの案が出たことで、今度はその物差しを誰が持つかが問われています。領域ごとの Steward の顔ぶれが変わるかは、11月10日に向けて見るところです。

提案の基準を、DRep の側から

DRep Council は11月5日、国庫引き出しの提案の基準と書式の草案に意見を募りました。158件のチェーン上の議案と19人の DRep の投票理由から、繰り返し出てくる懸念を、提案者が提出の前に答えるべき質問に変えたものです。提案者が提出の前に試せる LLM の確認ツールも付いていて、提出のあとは同じツールで公開の点数を出すとしています。Tesar 氏は、質問に答えたことは質の保証ではなく、多くの回答に「証拠がない」という印が付くと断り、額が大きいほど厳しい質問に答える規則を入れるつもりだと書いています。

DRep Talk では、議案を出したチームが自分の名前で DRep の理由に返信できるようになりました。問う側と答える側が、名前を出して同じ場でやり取りする形です。第3章の PFMS の議論は、この新しい形の最初の例の一つになりました。

Global Events 2027:国庫への次の大きな請求

次の国庫請求も見えてきました。Cardano 財団は11月5日未明、2027年に12都市の主要な会議へ共同で出展する Global Events 2027 の草案を公開しました。請求額は4,999,155ドルで、各会議にサイドイベントやハッカソンを付け、選ばれた開発者の渡航費も含みます。財団は自らの人件費や利益を載せないとしています。Lucas 氏の投稿によると、1 ADA = 0.20ドルの換算で24,995,775 ADA にあたり、ガバナンスアクションは11月の予定です。11月9日に DRep 向けの説明会が2回あります。

前号で書いたとおり、10月19日の時点で残り枠は42,604,371 ADA でした。CEBP の案では、財団はマーケティング・イベントの領域の取りまとめ役の候補でもあります。Tesar 氏の問いは、この形も念頭に置いたものです。

第5章:Cardano と Midnight に開いた取引の場

ATLAS:5倍と小さな建玉で始めたベータ版

11月2日は、レバレッジの取引の場が一度に増えた日でした。永久先物の ATLAS は8時45分にパブリックメインネットのベータ版を公開しました。文書によると、メインネットの BTC/USD は最大5倍、建玉を開く最低の担保は30、1つの建玉の上限は300(単位は選んだドル建てステーブルコインの枚数)です。テストネットの50倍から、小さく絞って開けた形です。建玉を開く手数料は0.20%で、清算は建玉の全部が対象です。

この軸で読みどころなのは、価格の決め方の節です。ATLAS は、許可された市場の運営者が取引ごとに価格を証明する形で、独立したオラクルは置いていません。文書は、Cardano のバリデータでは証明された価格が世界の市場価格と等しいことまでは独立に確かめられないと書き、価格の権限は「設計として許可制」だと明記しています。誰を信じる仕組みなのかを、先に書いているわけです。

Surf:清算が約6週間ぶりに戻りました

貸し出しの Surf は同じ日の深夜、レバレッジと清算を再開しました。8月下旬のセキュリティの事案でメンテナンスに入り、9月21日に貸し出しを戻してからも、清算は止めたままでした。清算は、担保が足りなくなったときに貸し手の資金を守る仕組みです。これが自動で働くようになり、基本の安全装置がそろいました。ワンクリックのレバレッジは1.01〜3.33倍で、4日には順調に動いているとして V2 に取りかかると伝えています。SURF のステーキング報酬の配布も次の手順です。

Ascend:確率を売買する場が Midnight に

Midnight では Ascend が、出来事の確率にレバレッジをかけて売買する予測の永久先物を、メインネットのクローズドベータとして始めました。文書によると、市場はワールドカップに関する出来事だけ、最大10倍、入金は1人25ドルまで、担保は USDC と USDCx です。基準の価格は Polymarket や Kalshi など外の予測市場の価格を重みづけしたもので、清算の判定には別に計算する価格を使います。プライバシーを軸にしたチェーンの上の市場ですが、確率の「正解」は外から取ってくる設計です。

Strike と Indigo:数字と設計

Strike は11月3日、月の取引高2億ドル超が2か月続いたと発表し、初めての月5億ドルを目指すとしました。4日には取引した人が累計7,000人を超え、5日には累計の取引高が20億ドルに近づいていると伝えています。人の数を自ら出したのは、前号で書いた「取引高はレバレッジを含む名目額」という読み方を補う数字です。Conflux との提携では、法定通貨への出金の連携が今月中、日々の報酬の仕組みが来週の予定です。流動性ボールトには BTC が追加され、合計45万ドル分になりました。提携の全容は後日としています。

担保つきの借り入れの Indigo は11月4日未明、Cardano PRIME の最初の助成先の1つとして Indigo Prime の中身を公開しました。ローンごとに、償還の対象にならないアルゴリズムの金利か、自分で決められる代わりに償還の対象になる金利かを選ぶ仕組み、決めた操作だけを別のウォレットに任せる仕組みなどです。Cardano PRIME は同じ日、8つのビルダーと「報酬が終わった後も流動性を残すには何が要るか」を話し合った内容をまとめました。INDY のキャッシュバックの初回の支払いも、今週の予定と告知されました。

ステーブルコインの3番手と、現実の資産

Cexplorer は11月2日夜、RealFi の USDrf を一覧に加え、Cardano のステーブルコインの合計6,270万ドルのうち8.63%で3番目だと伝えました。USDCx が61.52%、USDM が18.39%です。sUSDrf の年利を RealFi は11月2日に12.13%、4日に12.17%と示し、利回りは変動し保証されず元本も損失のリスクがあるとしています。USDrf を発行体に直接償還できるのは許可を受けた機関の参加者で、個人が出るときは DEX での売却が経路になり、価格は1ドルとずれえます。一方で Liqwid は、預け入れが5.50%減の2,006万ドルになったと報告しました。ADA の一部が引き出され、ステーブルコインの市場はどれも保たれたとしています。

外の世界とのつながりでは、Cardano 財団が11月4日、ブラジルの Petrobras が持続可能な航空燃料(SAF)の証書を Cardano でトークン化していると発表しました。追跡をしやすくし、二重に数えることを防ぐ狙いです。財団の Rafael Fraga 氏は Petrobras とともに CNN Brasil に出演し、2027年に政府とともに見込んでいることにも触れました。発行の規模と開始の時期はまだ示されていません。

第6章:Midnight の次の台帳、そして預け先の後始末

Ledger 9.1.0.0 と、作り直しの要る鍵

Midnight の開発チームは日本時間11月5日早朝、次のハードフォークで使う台帳 Ledger 9.1.0.0 を、ledger-9 系で初めての正式版として公開しました。中心は、ゼロ知識証明を作って確かめる仕組みを zk-stdlib v2 と midnight-circuits v7 へ移すことです。古い形式の証明と検証鍵は引き続き検証できますが、hash_to_curve を使う zkir V2 の回路や、Jubjub のスカラー値を encode する zkir v3 の回路は、検証鍵の作り直しが要ります。ECDSA 署名への対応や、ロックされた資金を国庫へ移す UnlockToTreasury というシステム取引も加わりました。

正式版のリリースノートには、未解決の既知の不具合が2件載っています。手数料を DUST の支払い1件だけで払う呼び出しが拒否されることがある #838 と、writeCoin でのガス予算切れの #839 です。ハードフォークの日程は書かれていません。開発者の kshot9000 氏は、Compact の資料に ledger 9 が必要な機能が載っている一方で、各ネットワークは ledger 8 で動いていると指摘していました。資料と実際のネットワークの段差が、この移行で埋まっていくかを見ることになります。

SPO に NIGHT の報酬を払う案

SPO と委任者に直接関わる提案もあります。Midnight の改善提案のリポジトリに10月29日に出された草案(PR #406・まだ議論中)は、ブロックを作った運営者を記録し、公開済みのトークノミクスの式で報酬を計算して、エポックの区切りで運営者と委任者に分ける仕組みを定めています。受け取る報酬は Midnight 上の unshielded の NIGHT で、誰でも公開データから計算し直せるとしています。最初の版の対象は ADA の SPO で、NIGHT で参加する SPO は別の MIP を待ちます。Cardanians は、この仕組みを MIP-0024 として紹介し、SPO の参加は2027年1〜3月期に開く見込みと伝えました。

なお、NIGHT は公式に unshielded の公開型トークンです。隠すのはアプリが扱うデータの側です。

取引は約147万件へ、中身の数字はまだ

取引の累計は、前号の100万件超から、11月2日に130万件超(Cardanians が Midnight Explorer の集計として報告)、11月6日未明には約147万件との観測になりました。観測した投稿は1日約6.26万件のペースとしています。Cardanians はデプロイされたスマートコントラクトを1,434件と紹介しました。どれも外部の集計にもとづく値です。前号で確認点にした、公式の数字での内訳は、本稿の時点で確認できていません。11月の State of the Network の公開も確認できていません。

Nightmode については、Midnight の日本語アカウントが、Ethereum から始めて年内に TRON にも対応すると改めて案内しました。

Binance の出金再開と、入口だった採用面接

前号で扱った Binance の流出には、続報が相次ぎました。報道によると、Binance は影響を受けた資産の約95%を手当てしたうえで、11月1日に出金を段階的に再開しました。共同創業者の CZ 氏は、出金再開から12時間後の純流出は2.1%だったと投稿しています。Cointelegraph が伝える Binance の説明では、流出額は63.4億ドルで、入口は社員が受けた偽の採用面接でした。CZ 氏は、公の説明は単純化されたもので、数か月から数年にわたって数百人の社員とシステムを狙った攻撃だったように見えると書いています。

Cardanians は、ADA と NIGHT は盗まれていないと伝えています。ただ、Binance 上の ADA・NIGHT の入出金の個別の告知は、本稿の時点で確認できていません。入口の話は、取引所の社員だけのものではありません。知らない相手からの「このコードを動かして」には、立ち止まる必要があります。BKIND は「取引所は売買の場所で、保管やステーキングの場所ではない」と投稿しました。

Keystone:持たないことで、減らす

Keystone は11月5日未明、個人情報を購入日から90日で消す運用に切り替え、それより古い記録の消去を11月3日に確認したと報告しました。毎日の自動処理と、毎月25日の人の確認で漏れを探すとしています。同じ日の夜には、注文に使ったメールアドレスで影響の有無を確かめるページも公開しました。保存するのはハッシュ化したアドレスだけとしています。「保存するデータが少ないほど、さらされるリスクも少ない」という説明は、前号で見た「預かる限り、預かった場所が狙われる」という話の裏返しです。Keystone を名乗る返金や交換の連絡には応じず、リカバリーフレーズをどこにも入れないでください。新しい鍵で作る次の製造分の出荷は、確認できていません。

第7章:エポック665 市場指標・KPI分析

マクロ12指標(エポック665期間・11月1日〜11月5日の日次記録)

はじめに、記録の性質についてお断りしておきます。12指標は1日1回の記録です。以下の「最高」「最安」は記録上のものであって、日中の高値・安値ではありません。この期間の記録は、5日分すべてが Hyperliquid の先物(perp)の価格による同じ取得元です。株価の指標は S&P500 連動先物・米テック100 連動先物・日経225 連動先物です。11月6日朝の記録は、本シリーズの決まりで次のエポックの観測として扱うため含めていません。

日次の記録で ADA は、$0.19288(11月1日)→ $0.19256(11月2日)→ $0.18875(11月3日)→ $0.19121(11月4日)→ $0.19635(11月5日)。+1.80%です。期間の記録での最安は11月3日、最高は最終日でした。

ただし、エポック境界の確定値は別の姿を見せます。エポック664終了時の$0.193400からエポック665終了時の$0.183133へ、−5.31%。時価総額は$7.27bから$6.88bへ−5.29%です。ADA/JPY は¥30.4759から¥28.8721へ−5.26%、そのときの USD/JPY は157.58から157.66でした。境界の値は、最終日の記録(11月5日朝)の$0.19635を6.73%下回っています。つまり、この下げは最終日の記録のあとの約24時間に起きたものです。日次の記録の+1.80%だけで5日間を読むと、向きを取り違えます。SIPO はこの動きを特定の材料には帰しません。

同じ取得元の記録で、ほかの銘柄を初日から最終日の変化の大きい順に並べると、ETH(+7.48%)、XMR(+6.76%)、UNI(+6.67%)、TRX(+5.90%)、ALGO(+4.24%)、XRP(+4.20%)、BTC(+3.42%)、ICP(+2.83%)、SUI(+2.17%)、BNB(+2.10%)、AVAX(+1.84%)、ADA(+1.80%)、ZEC(+1.50%)、DOGE(+1.10%)、DOT(+0.74%)、LTC(+0.06%)、FET(−0.04%)、HBAR(−0.57%)、BCH(−0.79%)、SOL(−1.18%)、XLM(−2.24%)、LINK(−3.23%)、ATOM(−3.63%)、HYPE(−5.90%)、NEAR(−9.41%)です。BTC は$77,459 → $80,106.5、ETH は$2,251.4 → $2,419.9 でした。

$NIGHT は、5日間とも Cardano の DEX のオンチェーン価格による記録です。$0.040917(11月1日)→ $0.04244 → $0.040386 → $0.042633 → $0.043236(11月5日)で、+5.67%。期間の記録での最安は11月3日、最高は最終日です。ADA 建てでは0.212137 → 0.220197 ADA と+3.80%で、記録上の最高は11月4日の0.222962 ADA でした。

地合いは、11月1日と2日の記録が「リスクオン傾き——BTC・株式揃って上昇」、3日が「リスクオフ傾向——Gold上昇・株式軟調」、4日と5日が「リスクオン——BTC・ETH上昇」でした。

この期間でいちばん大きく動いたのは原油です。WTI が$102.44 → $88.497(−13.61%)、ブレントが$112.05 → $95.089(−15.14%)で、どちらも最終日が記録上の最安でした。WTI は11月3日に24時間比−6.07%、5日に−8.63%と2度大きく下げています。金は$3,884.8 → $4,062.6(+4.58%)で、最終日が記録上の最高です。

株式は、S&P500 連動先物が7,585 → 7,701(+1.53%)で最終日が記録上の最高、米テック100 連動先物が28,443 → 28,502(+0.21%)、日経225 連動先物が62,223 → 63,099(+1.41%)でした。暗号資産関連株の COIN は145.61 → 151.88(+4.31%)で、11月3日に137.78まで下げています。

為替は、EUR/USD が1.1164 → 1.1233でした。USD/JPY(ECB の参照レートからの計算)は10月30日の157.25から11月4日の158.25へ動いています。米10年債利回りは、米財務省の値で10月30日の4.94%から11月4日の4.90%へ下がりました。日本国債は、10年が2.876%(10月29日時点)から2.817%(11月2日時点)、30年が3.956%から3.94%で、日米10年金利差は2.064から2.083です。BTC のボラティリティの指標(BVIV)は42.659 → 39.83で、最終日が記録上の最安でした。

Cardano オンチェーンKPI

行ごとに基準日と出典が違います。Koios はエポックの集計、Dune は取得した時点の最新の値です。ステーキング率は第9章の境界の値に一本化しています。

指標値基準日出典
取引件数(エポック665の5日間合計)142,991件(1日平均28,598件・前エポック138,147件)エポック665全体Koios
Treasury(エポック665終了時点)1,396,473,703 ADA(前エポック終了時点比 +3,576,727 ADA)11月5日21時44分(UTC)Koios
アクティブアドレス(最新日)11,14411月3日Dune
Script Tx比率(最新日)38.09%(同日の取引26,223件中)11月3日Dune
Nakamoto係数16011月5日取得Dune
ステーブルコイン総額$56.35M11月5日取得Dune

取引件数は、エポック664の138,147件から142,991件へ、約3.5%増えました。2エポック続けての増加ですが、エポック662の156,063件の水準には戻っていません。原因は断定しません。

アクティブアドレスと Script Tx比率は、前号の表の10月29日(木曜日)の値から11月3日(火曜日)の値に進みました。アクティブアドレスは11,181から11,144、Script Tx比率は38.94%から38.09%です。どちらも1日の値どうしの比較です。Nakamoto係数は前号の161から160になりました。

ステーブルコイン総額は、前号の表の$58.83M から$56.35M へ、−$2.48M です。内訳は、USDCx $37,633,717(前号$40,119,656・−$2,485,939)、USDM $11,524,695(+$3,460)、USDA $3,929,095、Djed USD $1,448,027、iUSD $1,349,120、USDC $350,679、USDT $107,922、DAI $7,984、PYUSD $199 です。減少のほぼすべてが USDCx で、USDCx は3エポック続けて減りました。この内訳に USDrf は含まれていません。第5章の Cexplorer の合計6,270万ドルとは集計の範囲が違いますので、突き合わせないでください。

ガバナンスアクションの集計は、Koios の取得時点(11月5日22時 UTC)で提案中4・批准81(うち発効81)・失効76・全162件で、前号と同じです。本文で追っている議案の状態(AdaStat)とは数え方の範囲が違います。

SIPO DRep 活動

SIPO DRep の投票力は、2026年11月6日朝の確認時点で約₳118.88M です(Koios・active・有効期限エポック685・委任者427名)。エポック664記事の時点では約₳116.76M・421名でしたから、量は約+₳2.12M、委任者は6名増えています。委任者は15エポック連続の増加です。ご委任いただいている方々の事情を SIPO は知りません。

この5日間に投じた票は、第3章のとおり国庫の3件です。銅準備金に反対、PFMS に賛成、AURORA に棄権で、理由書はチェーンに記録しています。票を投じたことで、有効期限は前号の時点のエポック680から685に延びました。開発者調査の Info Action(期限エポック671)は、これから判断します。

取得した時点の値であり、エポック境界で固定した値ではありません。

第8章:エポック665 配信記事の紹介

エポック665の5日間に、SITIONグループの3アカウントから配信した記事のうち、暗号資産・ブロックチェーン関連を中心に抜粋して並べます。

日付媒体種別タイトルURL
11月1日SIPO.TOKYOエポックな日々Midnight の取引100万件、PFMS の賛成21%に、node 11.2 先行版記事
11月1日SIPO.TOKYOSignalIntersect、SPO に Linux カーネル脆弱性への備えを要請記事
11月1日SIPO.TOKYOSignal耐量子署名を Plutus に、ML-DSA と SLH-DSA の builtin を提案記事
11月1日SIPO.TOKYOSignal規制対応ステーブルコインの共通規格、CIP-0113 向け CPS 草案記事
11月1日SIPO.TOKYOSignalMithril、IPFS でのスナップショット配布を試作で確認記事
11月1日SIPO.TOKYOラーニングカルダノとは、トリレンマを設計で解いたチェーン記事
11月1日SIPO.TOKYOラーニングミッドナイト、見せずに証明するチェーン記事
11月2日SIPO.TOKYODaily IntelCIP の新提案、規制対応ステーブルコインと耐量子署名記事
11月2日SIPO.TOKYOSignalDRep Council、国庫引き出し提案を LLM で採点する試験版記事
11月2日SIPO.TOKYOSignalMidnight の Compact、まだできない 4 つと回避策記事
11月3日SIPO.TOKYODaily IntelCardano と Midnight、先物とレバレッジの取引が相次いで稼働記事
11月3日SIPO.TOKYOSignalATLAS、永久先物のメインネットベータを最大5倍で公開記事
11月3日SIPO.TOKYOSignalSurf、8月の停止から約2か月でレバレッジと清算を再開記事
11月3日SIPO.TOKYOSignalAscend、Midnight で予測の永久先物をクローズドベータ公開記事
11月3日SIPO.TOKYOSignalRealFi の USDrf、Cardano のステーブルコインで3位に記事
11月3日SIPO.TOKYOSignalLeios 試作 rc-2026w44、票が細るとエンドーサーブロックを縮小記事
11月3日SIPO.TOKYOSignalSIPO、カーネル脆弱性 CVE-2026-98432 の修正を全ノードに適用記事
11月4日SIPO.TOKYOSignalDijkstraNet、11月2日にプロトコル 12 へ移行記事
11月4日SIPO.TOKYOSignal引退したステークプールに 1.3 億 ADA、5.9 万アカウントが報酬ゼロ記事
11月4日SIPO.TOKYOSignalDRep Talk、議案の提出者が DRep の投票理由に返信可能に記事
11月4日SIPO.TOKYOSignalStrike、取引した人が累計7,000人を突破記事
11月4日SIPO.TOKYOSignalXRAY/Graph が公開、Koios に有料利用の収益の30%記事
11月4日SIPO.TOKYOSignalDaedalus の10月報告、国庫資金で2リリースと PR 22 本記事
11月5日SIPO.TOKYODaily IntelPetrobras、航空燃料の環境証書を Cardano で記事
11月5日SIPO.TOKYODRep 投票銅の戦略備蓄への 2,200 万 ADA 引き出しに反対記事
11月5日SIPO.TOKYODRep 投票警察の証拠管理 PFMS の 960 万 ADA 引き出しに賛成記事
11月5日SIPO.TOKYODRep 投票融資市場の共通基盤 AURORA の 94 万 ADA 引き出しに棄権記事
11月5日SIPO.TOKYOSignalMidnight、次のハードフォーク向け Ledger 9.1.0.0 を公開記事

この5日間の SIPO.TOKYO は、Signal を中心に、毎朝の Daily Intel、DijkstraNet の切り替えなどの速報を配信しました。Cardano と Midnight を初めて学ぶ方向けのラーニングの連載も始めています。DRep の3票は、それぞれ理由を記事にしました。上の表に載せたほかにも、LiveMakers・LifeMakers の2媒体から市場・規制・AI・ライフスタイルの記事が出ています。LifeMakers の「星読み」は本表の対象外としています。

第9章:エポック665 終了時点 ステーキング動向

3プール合計(エポック665:100%時点)

項目値前エポック比
ライブステーク114,490,728.89 ADA(114.49M)−1,085,041.28
有効ステーク115,575,770.17 ADA(115.58M)−194,747.51
委任者数2,118名−1
エポック生成ブロック142+23
累計生成ブロック48,547+142

プール別

プールライブステーク有効ステーク委任者エポックブロック累計ブロック
SIPO55,044,927.25(−1,195,403.33)56,240,330.58(−32,161.23)1,098(−3)61(+6)20,717
SIPO235,483,617.66(+251,544.51)35,232,073.15(+11,027.10)477(+1)46(+9)15,424
SIPO323,962,183.98(−141,182.46)24,103,366.44(−173,613.38)543(+1)35(+8)12,406

マージンは3プールとも3.9%、保証金50,000 ADA です。ブロック数(Koios)・累計ブロック・有効ステークはエポックの終了時点で確定した値です。ライブステークと委任者数は、AdaStat のプールの値を11月6日6時54分に取得しました。エポック666が始まってから約10分後で、同じ朝のステーキング状況の投稿と同じ取得です。

SIPO のライブステークが約120万 ADA 減りました

この5日間のライブステークは、3プール合計で−108万5,041 ADA でした。SIPO は委任者が3名減って−119万5,403 ADA です。委任者の減り方に対して量が大きく、まとまった量の委任が移ったと読めます。委任者の事情を SIPO は知りません。原因は断定せず、事実を記録し、次のエポックで水準がどう動くかを見ます。

SIPO2 は委任者が1名増えて+25万1,545 ADA、SIPO3 は委任者が1名増えたのに−14万1,182 ADA でした。SIPO3 は、前号の−17万3,613 ADA に続いて2エポック続けての減少です。

SIPO のライブステークは約5,504万 ADA、SIPO2 は約3,548万 ADA、SIPO3 は約2,396万 ADA です。

前号で確認点に挙げた SIPO3 の約17万 ADA の減少は、今回の有効ステークに−17万3,613 ADA として、そのまま現れました。今回の SIPO の約120万 ADA の減少は、次号の表の有効ステークに現れます。

SIPO は61ブロック

エポック665の SIPO は61ブロックで、前号の55から6増えました。SIPO2 は46ブロック、SIPO3 は35ブロックです。直近5エポック(661〜665)を並べると、SIPO2 は29・43・38・37・46、SIPO3 は24・33・31・27・35。ブロック生成は確率的で、1エポックの数字からプールの状態は読めません。3プール合計の142ブロックは、前号の119から23増えています。

有効ステークとライブステークの照合

エポック664の終了時点のライブステークと、今回取得した有効ステークを並べます。

プールエポック664 ライブステーク今回の有効ステーク差
SIPO56,240,330.5856,240,330.580.00
SIPO235,232,073.1535,232,073.150.00
SIPO324,103,366.4424,103,366.440.00

3プールとも、小数点以下まで一致しました。8回連続です。

累計48,547ブロック

3プールの累計ブロックは48,547です。SIPO 20,717 / SIPO2 15,424 / SIPO3 12,406。エポック665では142ブロックを積み上げました。

ネットワーク全体(エポック665終了時点)

指標エポック665終了時点(AdaStat)エポック664終了時点
ステーキング率56.77%56.29%
総ステーク21,513,866,539.44 ADA21,327,334,991.84 ADA
流通供給量37,896,659,761.6 ADA37,890,553,809.42 ADA
委任者総数1,326,283名1,332,319名
アカウント総数6,043,6296,038,004
総プール数2,8852,886
ステークのあるプール2,6682,669
ブロック生成のあったプール939933

委任者総数は6,036名減りました。前号の392名の減少と比べて大きな減り方です。アカウント総数は5,625増えました。「新しいアカウントは増え、委任している人は減っている」という構図は、16エポック続けての形です。総ステークは前号から約1億8,653万 ADA 増えて約215.14億 ADA になり、ステーキング率は56.77%に戻しました。前号の減少分を上回って戻した形です。委任者が大きく減る一方でステークが増えたことについて、原因は断定しません。次のエポックの値もあわせて見ます。

SIPO の3プールは、この5日間で142ブロックを生成しました。委任していただいているみなさまのおかげです。

終章:名前を出すと、問えるようになる

エポック664の終わりに挙げた確認点を、一つずつ答え合わせします。

PFMS と銅準備金の票(ガバナンス)は、部分的に答えが出ました。Governance Hour #13 は11月6日1時30分から配信されましたが、Dori 氏の予算の配分の指摘にどう答えたかは確認できていません。PFMS の未投票は約32億968万 ADA から約23億9,900万 ADA に減り、CryptoCrow と Phil UPLC が反対、SIPO が賛成を投じました。銅準備金の憲法委員会は反対が2から3に増え、残り4人は未投票です。

2027年の予算と委任の引っ越し(ガバナンス)は、部分的に答えが出ました。CEBP の情報アクションの目標の11月10日はまだ先で、領域と Steward の顔ぶれには選挙にすべきだという異論が出ています。EMURGO と Yoroi の委任は、約6.1億 ADA から約6.03億 ADA へ、ほとんど動いていません。

Dijkstra のテストネットのハードフォークと Node 11.3(開発)は、部分的に答えが出ました。DijkstraNet は11月2日にバージョン12へ移りました。Node 11.3 はまだで、11月3日の議事録は少なくとも2〜3週間先としています。最低マージンの値の案は、確認できていません。

Linux カーネルの修正(SPO の守り)は、部分的に答えが出ました。Ubuntu の修正版は11月2日に試験用の配布場所に置かれ、SIPO は11月3日に全ノードへ入れました。正式配布は11月3日の時点では「対応中」で、ほかの SPO の適用の広がりは確認できていません。

Midnight の中身(Midnight)は、まだ答えが出ていません。11月の State of the Network、Sig Network のメインネットの時期、Midnight Passport の開発キットは、いずれも確認できていません。代わりに、Ledger 9.1.0.0 の正式版と、SPO への報酬の草案が出ました。

DeFi の記録と後始末(DeFi)は、部分的に答えが出ました。Strike の月の取引高は2か月続けて2億ドルを超えました。Indigo Prime の中身は11月4日に公開され、RealFi の11月2日の年利は12.13%でした。Liqwid の wanUSDC の払い戻しの請求がどこまで進んだかは、確認できていません。

端末と取引所(セキュリティ)は、部分的に答えが出ました。Binance は11月1日に出金を段階的に再開しましたが、ADA・NIGHT の個別の告知は確認できていません。Keystone の次の製造分の出荷も確認できていません。

取引件数と量と人の数(ネットワーク・ステーキング)は、答えが出ました。エポック665の取引件数は142,991件で、138,147件から約3.5%増えました。委任者総数は16エポック目も減り、減少は6,036名でした。総ステークは約215.14億 ADA に戻しています。SIPO3 の約17万 ADA の減少は有効ステークにそのまま現れ、照合は8回続けて一致しました。

8件のうち、答えが出たものが1件(取引件数と量と人の数)、部分的に答えが出たものが6件(PFMS と銅準備金の票・2027年の予算と委任の引っ越し・Dijkstra のテストネットと Node 11.3・Linux カーネルの修正・DeFi の記録と後始末・端末と取引所)、まだ答えが出ていないものが1件(Midnight の中身)です。

そのうえで、エポック666で確認すべきものを挙げます。

  1. 国庫の3件の結末(ガバナンス):銅準備金の期限(11月16日)に向けて票が変わるか。PFMS の未投票の約23億9,900万 ADA のうち、大口がどちらへ投じるか。期限の11月21日までに憲法委員会の残り5人がどう投じるか。
  2. 来年の物差しと次の請求(ガバナンス):11月10日を目標とする CEBP の情報アクションが出るか、Steward の決め方が変わるか。DRep Council の基準の草案にどんな意見が付くか。Global Events 2027 のガバナンスアクションが提出されるか。
  3. 委任の行き先(ガバナンス・委任者):EMURGO と Yoroi の約6.03億 ADA が、11月30日に向けて動き始めるか。引退プールの1億3,165万 ADA が減るか。
  4. 11.2.1 と 11.3(開発):11.2.1 が出てメモリの使用量が戻るか。SanchoNet が Dijkstra へ移るか。11.3 の先行版の日程と、CIP-23 の最低マージンの値の案が示されるか。
  5. 担い手の移動(開発):コンセンサスと DevX の移動の日程が Intersect で公開されるか。Amaru がメインネットでブロックを作ったと確かめられるか。11月12〜13日のロンドンのワークショップで何が決まるか。
  6. カーネルの正式配布(SPO の守り):Ubuntu の正式配布の日と、SIPO が入れた版と正式版が同じであることの確認。
  7. 取引の場の広がり(DeFi):ATLAS のベータ版の上限が緩むか、Ascend が一般に開くか。Surf の SURF の報酬の配布と V2。Strike の Conflux の連携と、BTC の供給の全容。RealFi の年利12%台が続くか。Petrobras の証書の発行の規模と時期。
  8. Midnight の中身と次の台帳(Midnight):11月の State of the Network が取引件数と内訳を公式の数字で示すか。Ledger 9.1.0.0 を組み込んだノードとハードフォークの案内が出るか、#838 と #839 が閉じるか。SPO への報酬の草案がどう変わるか。
  9. 端末と取引所(セキュリティ):Binance の詳しい報告と、ADA・NIGHT の扱いの告知。Keystone の新しい鍵で作る次の製造分の出荷。
  10. 取引件数と量と人の数(ネットワーク・ステーキング):エポック666の取引件数が142,991件からどう動くか。委任者総数が17エポック目も減るか、6,036名の減少が続くか。SIPO の約120万 ADA の減少が次号の有効ステークにそのまま現れるか。ADA の境界の値$0.183133からの水準。

エポック665は、引き受ける者の名前が次々に書き出された5日間でした。

コンセンサスのコードは Serokell へ、開発者の道具は AlwaysTrue へ移ることになりました。PFMS の賛否は12億 ADA どうしで並び、誰が費用を持つのかが問われています。ATLAS の文書は、価格の権限は許可制だと自ら書きました。DRep Talk では、提案者が自分の名前で DRep に答えるようになりました。SIPO も3件の票とその理由を出しました。

名前を出すことは、安全の証明ではありません。担い手が替わっても工程が崩れない保証はなく、許可制だと書いても価格が正しい保証にはならず、理由を書いた票が正しいとも限りません。ただ、名前が出ていれば、次の報告で問うことができます。前号の「数字の中身を確かめに行く」手間は、こうして確かめに行く相手がはっきりすることで、少し軽くなります。その反対側に、引退したプールや、やめた DRep や、登録解除を待つ DRep に残った委任があります。そこでは、確かめに行くのは委任している本人です。

市場のほうは、日次の記録で ADA が+1.80%、境界の確定値で$0.193400から$0.183133へ−5.31%でした。NIGHT はドル建てで+5.67%、ADA 建てで+3.80%です。SIPO はこの動きを特定の材料には帰しません。事実として記録し、次のエポックで水準がどう動くかを見ます。

いつも SIPO / SIPO2 / SIPO3 へ委任をいただき、ありがとうございます。委任は、ブロック生成を支えるだけでなく、DRep を通じて判断の重みを託す行為でもあります。一度委任した先がいまも動いているか、この機会に確かめてみてください。SIPO は SPO・DRep・観察者として、票を投じたときはその理由を残し、まだ答えの出ていない問いも含めて記録し続けます。

次の節目は、11月9日の Global Events 2027 の DRep 向け説明会、11月10日の CEBP の情報アクション、11月12〜13日のロンドンのワークショップ、11月16日の銅準備金の期限、11月21日の PFMS と AURORA の期限、そして11月30日の EMURGO と Yoroi の登録解除です。

出典・参照

Delegate to SIPO · 委任ガイド

ADA を手元に置いたまま、
SIPO に委任する

SIPO は Cardano ステークプール 3 基 (SIPO / SIPO2 / SIPO3) を運用しています。Midnight のバリデータ運用は開始後に参加予定です。

  • 預けない・ロックなし
  • 約 5 日ごとに報酬
  • DRep も SIPO に
ステーキングをはじめる → はじめての方は、この 3 本を順に読むと迷いません。
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    📘 Learning ステーキングとは、ADA を手元に置いたまま報酬を受け取る仕組み 仕組みを知る →
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    📘 Learning DRep への委任とは、13.7 億 ADA の国庫の使い道に一票を託す仕組み ガバナンスに参加する →
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    📘 Learning 委任マニュアル 2026 年版、Lace と Daedalus でプールと DRep を選ぶ手順 手順どおりに委任する →