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Dijkstra 準備状況の一覧、206 ツール中 110 が未対応

2026-11-07SIPO #Lace #ダイダロス

Essential Cardano の週次開発報告は 11 月 6 日号で、開発者体験のチームが Dijkstra の準備状況の一覧を公開したと伝えました。一覧が対象とする 206 のツールのうち 110 が、まだ対応が届いていない「フォーク後に壊れる」状態に分類されています。

Essential Cardano: Weekly development report (2026-11-06)(essentialcardano.io)

Dijkstra は次のハードフォークで、ウォレットや開発ツールの土台になる部品の多くに変更が及びます。一覧の数字が何を指すのか、どこが先に直る必要があるのか、Daedalus や Lace の位置も含めて整理します。

206 のツールの内訳

一覧は、変更のある部分に触れるコードを持つツールを並べ、ブロックしている要因と開発用ネットワーク (devnet) での結果を添えたものです。分類と devnet の実行の日付は 11 月 1 日で、内訳は次のとおりです。

  • フォーク後に壊れる — 110
  • 対応中 — 9
  • フォークに対応済み — 4
  • リリースそのものに含まれる部品 — 4
  • 未検証 — 45
  • 対象外と判断 — 34

ここでの「壊れる」は、確認された不足があり、そのツール自身か依存先に修正がまだ出ていない状態を指します。110 のツールが今すぐ動かなくなるという意味ではありません。逆に未検証の 45 は問題なしと確かめられたわけではなく、ページも「未検証は合格ではない」と書いています。ページは、データは確認の途中で変わりうるとも断っています。

直す順番は、下の階層から

一覧の中心は、上流の修正の順番です。最初に来るのは cardano-db-sync で、Blockfrost、Ogmios、Koios、Kupo と、データを読み出す階層が続きます。Blockfrost は db-sync に、Kupo は Ogmios に止められているという依存関係も示されています。

この順番の先に、dApp が直接使うライブラリがあります。利用率の調査で 37% の Mesh と 33% の Lucid Evolution も、依存先の修正に加えて自身のコードの変更が必要な側です。Hydra と Mithril、PyCardano も同じ区分に入っています。コントラクトの言語 Aiken も、順番の 10 番目に置かれています。

ウォレットの位置も読み取れます。Lace は cardano-js-sdk、Daedalus は cardano-wallet、Yoroi は ledgerjs-hw-app-cardano の修正のあとに進める扱いです。ページはこれらのウォレットを単独では評価しておらず、下の部品の順番待ちとして描いています。ウォレットの利用者が今すぐ何かをする話ではなく、見るのはハードフォークの日程が具体化する頃の各ウォレットの更新です。

11.2.0 の先行版での再評価

開発者体験のチームは同じ週に、cardano-node 11.2.0 の先行版のタグに対して評価をやり直しました。比較できる 39 の実行結果はすべて一致し、タグで devnet の結果は変わらなかったと報告しています。

個別の動きもあります。cardano-c と Plutarch は Dijkstra への対応を公開したので「対応済み」に移り、Adder は修正が進行中ですが未公開なので「対応中」になりました。ノードや CLI などはリリースそのものとして別の区分に移っています。次の作業として、チームは devnet で失敗を確かめた Ogmios、Kupo、db-sync、Pallas、CML、gOuroboros のそれぞれへ、何が失敗するのか、どう再現するのか、どのツールを止めているのかをまとめて渡すとしています。

週次報告は同じ号で、Leios の変更は開発の本線に入ったもので、メインネットのリリースではないと明記しています。Dijkstra と Leios を一緒くたにしないことも、この一覧を読むときの前提です。cardano-node の GitHub で公開されている最新版は、14 時半の時点で先行版の 11.2.0 のままです。

開発者と SPO が見ておく場所

Cardano の上で何かを作っている方は、自分の依存先がこの一覧のどこにいるかを 1 度開いて確かめる価値があります。自分のツールが載っていなければ問題なしという意味ではなく、一覧は 268 のカタログのうち 62 が載っていない理由 (公開のソースなし 41 など) も書いています。Intersect も別に、各チームの自己申告にもとづく準備状況の表を持っていて、こちらとは作り方が違います。

開発者体験のチームは、IOG が今週発表した移管で AlwaysTrue へ移る担当領域でもあります。ハードフォークの準備と移管の時期が重なるので、この一覧が同じ形で更新され続けるのかも、見ておきたい点です。

次に開く先は 2 つです。1 つは devx-updates の次の週の更新で、110 の数字と Ogmios、db-sync の状態がどう動くか。もう 1 つは 11 月 10 日のハードフォーク作業部会の議事録で、ここにノードの 11.2 と 11.3 の進み方が記録されます。

ことば

  • Dijkstra — Cardano の次のハードフォークで入る新しい時代の名前。ノードだけでなく周辺のツールも対応が要るので、今回のような一覧が作られています。
  • cardano-db-sync — チェーンのデータをデータベースへ写すツール。Blockfrost などの API を支えているので、今回の順番の先頭に置かれています。
  • devnet — 開発者が手元や専用環境で動かす試験用のネットワーク。一覧ではここでの実行結果を、ツールが動くかどうかの判断の材料にしています。

一次ソース / 関連リンク

Dijkstra の準備状況の一覧 (devx-updates)(Cardano DevX Initiative)

開発者体験チームの週次更新 (2026 年第 44 週)(Cardano DevX Initiative)

Intersect: Dijkstra の準備状況

cardanoupgrades.docs.intersectmbo.org

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