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Midnight の Build Club、トークン発行の助言役に Ventari

2026-11-08SIPO #Midnight

Midnight の財団 Midnight Foundation は11月7日未明(日本時間)、トークン発行を専門に助言する Ventari を、エコシステムのアドバイザー兼 Build Club のメンターに迎えたと公式 X で発表しました。Build Club で事業の形を作ったチームが、トークンを市場に出す段階へ進むときに、設計と発行の実務を相談できる相手が加わった形です。

同じ日の夜には IOG(Input Output Global)も公式 X でこの発表を紹介し、SIPO も初期報で一報を伝えました。プライバシーを守るアプリが技術の実演で終わらず、事業として回るかどうか。その分かれ目にあたる実務に、専門家が置かれたことになります。本稿では、Build Club がどんな場で、Ventari が何をする会社なのかを一次ソースから並べ、この人選の意味を整理します。

Build Club は創業初期のチーム向けの2か月プログラム

Build Club の公式ページによると、Build Club はアイデア段階のチームを対象にした2か月のプログラムで、プライバシー、データ保護、デジタルの信頼を扱う事業を作ろうとする創業者に向けたものです。8週間のあいだに、ソフトウェア開発、事業設計、規制への対応、市場投入の戦略を学び、メンターの指導を受けながら投資家への発表を準備します。

プログラムの先には出口も用意されています。選ばれたプロジェクトは Midnight 側の投資家ネットワークに発表する機会を得て、Midnight Accelerator に進む可能性や、最初のプレシード出資を受ける機会もあると書かれています。もう一つの特徴は技術を限定しない点で、公式ページは Build Club を「technology-agnostic」とし、Midnight だけにデプロイすることは求めないと明記しています。

ページには19人のメンターが並び、第1期のデモデイには ZkyProof、Veilcore、Precizion、NightSign、NightPass の5プロジェクトが登場しています。NightPass は、9月に SIPO でも取り上げたプロジェクトです。なお、11月8日に確認した時点では、このメンター一覧に Ventari の名前はまだ載っていません。

Ventari はトークン発行の実務を請け負う助言会社

Ventari の公式サイトは、自社を Web3 のチームに向けたトークンローンチの助言会社と説明しています。挙げているサービスは次の6つです。

  • トークン設計とトークノミクス(供給量・配分・発行スケジュールなどの設計)
  • 資金調達の助言(価格の決め方・調達の段階分け・投資家の紹介)
  • マーケットメイカーと取引所の戦略(選定・交渉・上場・流動性の計画)
  • オンチェーンの設計と技術助言(チェーンの選定・スマートコントラクト・ガバナンス)
  • ローンチの実行(当日までの段取りと外部の協力先の管理)
  • ローンチ後の支援(トークンの健全性や取引所での取引状況の監視)

契約の形も段階ごとに分かれています。ローンチまで6〜12か月あるチームには4〜6週間の計画づくり、2〜6か月前のチームには2〜4か月の実行支援、すぐに出すチームには1〜2週間の短期集中、そしてローンチ後の継続支援です。対応するチェーンとしては主要な EVM 系のネットワークや Solana を挙げ、取引所への上場、DEX からの公開、ローンチパッドといった発行の経路も扱うとしています。

財団の発表は、Ventari の役割を「トークン設計、ローンチ戦略、市場への準備」の支援としています。Ventari のサービス一覧と、そのまま重なる3点です。

アイデアと発行のあいだを埋める人選

Build Club はアイデア段階のプログラムで、Ventari はトークンを市場に出す段階の専門家です。財団の発表も、Ventari の知見を、ローンチに向けて次の一歩を踏み出す Build Club のチームにとっての新しい資源と位置づけています。2か月で事業の形を作ったチームが次に向き合うのは、供給量や配分の決め方、マーケットメイカーや取引所との交渉といった、プログラムを書く力とは別の実務です。今回の人選は、その実務に専門家を置いたものと読めます。

背景には、Midnight の上で実際にアプリを出せる環境が整ってきたことがあります。Midnight のメインネットでは10月2日から、審査を経ずにコントラクトを配備できるようになりました。作れる状態になったチームが次に考えるのは、事業を続けるための資金と、トークンを持つならその設計です。

トークンの設計は、一度市場に出すと後から変えにくいものです。上場直後に誰がどれだけ売れる状態にあるか、取引所でどれだけの厚みの注文が並ぶかは、発行の前に決まります。プライバシーを軸にした事業を Build Club から実際に立ち上げるうえで、目立ちはしないものの欠かせない部品が一つ加わりました。

今週見ておきたい一点

まず確かめたいのは、Build Club の公式ページのメンター一覧です。11月8日時点では Ventari の名前はまだ無いため、今週のうちにここへ加わるかどうかで、メンターとしての関わりが形になったかが分かります。そのうえで、次の期の募集やデモデイが Midnight Foundation の公式 X と Build Club のページで告知されたとき、トークンの発行を予定するプロジェクトがどれだけ含まれるかが、今回の人選の効き目を測る材料になります。

ことば

  • Build Club — Midnight が運営する、創業初期のチーム向けの2か月のプログラム。プライバシーを扱う事業づくりを教え、投資家への発表やアクセラレーターへの道にもつなぎます。Midnight 以外の技術で作るチームも参加できます。
  • トークノミクス — トークンの供給量、配分、発行のペース、使い道などをまとめた経済設計。発行した後では変えにくく、上場直後の値動きや長い目で見た持続性に関わるため、発行の前に固めておく部分です。
  • マーケットメイカー — 売りと買いの注文を常に出し、取引が成り立つだけの厚みを作る事業者。新しいトークンが取引所に並ぶとき、誰とどんな条件で組むかが値動きの安定に関わります。

一次ソース / 関連リンク

Build Club 公式ページ(Midnight)(midnight.network)

タグ: #Midnight
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