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📋 Daily Intel 8/18|Dijkstra は一度に来ません|Linear Leios を 2026 年内、Peras を 2027 年 Q2 に分けた二段構えです

2026-08-18SIPO

🎯 今日の主役

昨日はプールの固定費という「お金の床」の話をしました。今日は、その先にある工程表の話です。

次のハードフォーク Dijkstra が、一つの大きな塊ではなく二段構えで来ることが、はっきりしました。第 1 弾はスループットの担当です。中心になるのは Ouroboros Linear Leios(CIP-164)で、これに入れ子トランザクション(CIP-118)、ガードスクリプト(CIP-112)、拡張アカウントアドレス(CIP-159)、そして CIP-181 が同梱されます。CIP-181 は、貯まった報酬を引き出す操作を簡素にするものです。コード完成の目標は 2026 年第 4 四半期です。第 2 弾は決済の速さの担当で、Ouroboros Peras を 2027 年第 2 四半期に、別のイントラエラ・ハードフォークで有効化する計画です。

Peras が何をするかを一度整理しておきます。ステークプール運営者の委員会が、直近のチェーンの先端に対して投票する層を足す仕組みです。従来の Praos では、取引が確定したとみなせるまでにチェーンの深さを待つ必要がありました。Peras はそこに投票による裏付けを足すことで、待ち時間を短くします。つまり第 1 弾が「一度にどれだけ運べるか」、第 2 弾が「どれだけ早く確定するか」で、担当が分かれています。

そのうえで、SPO と DRep にとって今日いちばん効いてくるのは、この工程表に乗っている 2 つの日付です。ひとつは Rust 実装の Amaru です。メインネットでブロックを作り始める時期として、2026 年 11 月が目標に置かれています。ノード実装が増えることは、プールを運営する側にとって選択肢が増えることでもあります。もうひとつは憲法です。Dijkstra が持ち込む新しいプロトコルパラメータを憲法の枠の中に収めるため、限定的な憲法改正が必要になり、その提出目標が 9 月 11 日と示されています。

ここが読みどころだと思います。「2026 年 Q4」と聞くと、まだ 4 か月あるように感じます。けれど投票の準備は来月から始まります。工程表の日付と、自分が手を動かす日付は、同じではありません。なお公式のロードマップは、これらの時期を保証ではなく見込みだと明記しています。テストとオンチェーンガバナンス次第で、メインネットの有効化はさらに後ろへずれる可能性があります。

🧭 今日の焦点 3 件

投票以外の「意思の集め方」を、チェーンの上に置く

Cardano 公式の Developers Office Hour で、CIP-0179 によるオンチェーン調査の仕組みと、その実装である Tessera が解説されました。ガバナンスの投票は賛成・反対・棄権という粗い解像度でしか意思を表せません。アンケートという形をチェーン上に用意すると、その手前の「どう思っているか」を記録として残せます。ガバナンスそのものではなく、その周辺装置として見ておきたいところです。

スループットの話が、そのまま各プロトコルの設計余地の話になる

Indigo が iADA-ADA マーケットを開放し、iADA を発行したうえで同じ場でエクスポージャーを調整できるようにしました。FluidTokens も、スループットが増えれば貸付・担保更新・清算・Aquarium・Bifrost のフローを同時に走らせる余地が広がると述べています。Leios の話は研究者の話に見えますが、実際には「同じブロックに何を詰められるか」という各プロトコルの設計制約の話です。上限が動けば、設計も動きます。

TOKEN2049 シンガポールのブース応募は、残り 8 日です

Cardano Foundation が、TOKEN2049 シンガポールの Cardano ブースへの応募締切を 8 月 25 日と告知しました。20 のエコシステムプロジェクトが選出され、一部には渡航支援もつきます。エコシステムの露出は、こうした枠を誰が取るかで実際に変わります。心当たりのあるプロジェクトは、締切を先に押さえておくのがよさそうです。

📊 数値スナップショット

Dijkstra の工程表
第 1 弾(Linear Leios / CIP-164): コード完成目標 2026 年 Q4
同梱: 入れ子トランザクション CIP-118/ガードスクリプト CIP-112/拡張アカウントアドレス CIP-159/報酬引き出し簡素化 CIP-181
第 2 弾(Ouroboros Peras): 2027 年 Q2 に別のイントラエラ・ハードフォークで有効化
Amaru がメインネットでブロックを作り始める目標: 2026 年 11 月
憲法改正の提出目標: 9 月 11 日
※ 公式ロードマップは時期を保証ではなく見込みと明記

相場(8 月 18 日 朝)
ADA $0.175862(-0.92%)|NIGHT $0.01711637(-1.68%)
背景クロスマーケット: BTC $62,794(-0.46%)/ETH $1,873.83(-0.51%)
Epoch: 649 が終盤です(日本時間 8 月 18 日 6 時 45 分ごろに 650 へ切り替わります)

Regime(Cardano エコシステム): 価格は静かですが、開発日程と投票日程がかみ合い始めています。

⚡ 先行指標 Watch(48-72h)

【1】憲法改正案が 9 月 11 日の提出目標に向けて具体化するか。文面が出れば、DRep の論点はそこに集まります。

【2】Linear Leios のテストネット指標が、ショーケースの水準から実運用の水準へ進むか。

【3】Amaru の 11 月目標に向けた進捗。ノード実装が増えることは、プールを運営する側の選択肢に直結します。

【4】TOKEN2049 の 8 月 25 日締切に向けて、どのエコシステムプロジェクトが手を挙げるか。

【5】Indigo の iADA-ADA と FluidTokens 側の動きが、スループット拡大を前提にした設計変更として続くか。

🔄 48-72h 分岐(観察軸)

Base: Dijkstra の二段構えが前提として定着し、議論の焦点が 9 月 11 日の憲法改正提出へ移ります。

Risk: 憲法改正の文面調整が長引き、第 1 弾の Q4 目標が「コード完成」と「メインネット有効化」でさらに離れていきます。

Alt: Amaru のメインネットブロック生成が前倒しで具体化し、ノード多様化のほうが先に見える成果になります。

📎 直近24時間の動き

■ 重要な動き

▫ その他の動き


一次ソース / 関連リンク