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📋 Daily Intel 11/2|CIP の新提案、規制対応ステーブルコインと耐量子署名

🎯 今日の主役

Cardano の公式アカウントは11月1日、CIP の編集を担う Robert Phair さんによる今週の CIP のまとめを公開し、新しい提案の先頭に、規制に対応したステーブルコインの共通規格と、耐量子の署名の検証を挙げました。前者は、CIP-0113 にもとづくステーブルコインをトークンごとに個別に対応しなくてすむよう、共通の下位規格を求める問題提起(CPS の草案・GitHub の PR #1266)です。後者は、米国の標準技術研究所 NIST が標準にした ML-DSA(FIPS 204)と SLH-DSA(FIPS 205)の署名を、Plutus のスマートコントラクトの中で確かめる builtin を足す提案(CIP-0206 の候補・PR #1300・Quantova)です。まとめは今週の流れを「信頼と備え」と表しています。

同じ11月1日、Cardano の公式アカウントは10月29日に開いた CIP-113 の円卓の会を振り返り、発行者が本人確認やマネーロンダリング対策、制裁対象の確認、送金の制限、凍結や差し押さえの機能をネイティブトークンそのものに組み込み、発行・送金・焼却のたびに台帳がそのルールを執行できること、しかもハードフォークなしで使えることを要点に挙げました。一方で PR #1266 は、今の CIP-0113 のトークンは参照する設定がトークンごとに違うため、ウォレットや取引所が1つずつ対応しなければならず、これが普及の壁になっていると指摘しています。各国の規制に共通する要件を1つの下位規格にまとめれば、対応は一度ですむという考え方で、発行者とインフラ事業者の意見を集めている段階です。

耐量子の提案は、まだ提案の段階です。PR #1300 自身が、Plutus の builtin とその費用の計算は合意に関わる部分で、採用には通常の手続きでのハードフォークが要ると書いています。対象はスマートコントラクトでの署名の検証で、ウォレットや取引そのものの署名を置き換えるものではありません。署名の大きさも論点で、ML-DSA-44 の署名は 2,420 バイト、SLH-DSA-128s は 7,856 バイトと、今の Ed25519 の 64 バイトよりずっと大きく、1件の取引の上限 16,384 バイトに対して重い数字です。

規制に沿った資産を載せるための共通化と、将来の暗号の脅威への備えが、同じ週の CIP の議題に並びました。どちらも、Cardano を金融の基盤として長く使ってもらうための土台づくりにあたります。次に見るのは、11月4日14時(UTC)に Intersect の技術運営委員会(TSC)が開く耐量子暗号の勉強会と、PR #1266 に集まる発行者・インフラ事業者の意見です。

🧭 今日の焦点

ガバナンス: DRep Council の Jaromir Tesar さんは10月31日、トレジャリーからの引き出しの議案が答えるべき質問をまとめたテンプレートを作っていると明かしました。過去のすべての引き出しの議案と DRep の投票理由を分析して作ったもので、議案が質問に答えているかを LLM で確かめるツールを試験的に公開し、Cardano Vision 2030 との整合も評価するとしています。点数は質問に答えたかを見るだけで、答えの質や事実の確認は DRep の責任だとも断っています。Tesar さんは11月2日、2027年の予算の進め方(CEBP)が示す7つの領域の管理役について、Intersect が3領域を担うと予算の約半分を握ることになるとして、管理役は情報アクションでの指名ではなく選挙で選ぶべきだという意見も投稿しました。インドの警察の証拠管理の仕組み PFMS(960万 ADA)は、11月2日5時39分(日本時間)時点で DRep の賛成21.34%・投票済みの反対14.26%・未投票61.84%で、11月5日の Governance Hour で提案者との質疑が予定されています。新しく DRep になった CryptoRichBlog さんは、作った後に誰が使うのかが示されていないとして反対票を投じ、理由をチェーン上に残しました。

道具とインフラ: Blink Labs は10月のリリースの件数をまとめ、Go で書かれた Cardano のノード Dingo、Ouroboros のプロトコルの Go 実装 gOuroboros、Plutus の実行環境の Go 実装 Plutigo がそれぞれ10回、Docker イメージは12回だったと公表しました。ノードの実装を増やす取り組みが、月に10回の頻度で進んでいることになります。エクスプローラーの Cardanoscan はステークプールのページを新しくし、登録済みの全プールの一覧に、運営者ごとに数えたナカモト係数やステークの流れ、プールごとのガバナンスの投票をまとめました。Cardano の公式アカウントは、メインネットで動くアプリを選んで載せる一覧にアプリを加えたと案内しています。

Midnight: Midnight の日本語アカウントは10月31日、メインネットのローンチから10か月がたち、選んで開示できるプライバシーをマルチチェーンに広げる段階に入ると投稿し、ロードマップを案内しました。開発者の kshot9000 さんは、Midnight のスマートコントラクトの言語 Compact で今はできないこと(小数、組み込みの割り算、再帰、上限のないループ)と、それぞれの公式の回避策を、公式ドキュメントの課題 #1632 に向けて整理しています。ゼロ知識証明を使ったチケットの dApp を、コントラクトから画面、本番まで作る手順の解説も公開され、11月4日にはインド・ムンバイの Devcon にあわせて Midnight の開発者の集まりも開かれます。

📊 数値スナップショット

ADA $0.1929 -0.58%|NIGHT $0.0409 +2.2%(11/1 06:35 時点・ADA は Hyperliquid の先物の価格・24時間比/NIGHT は Cardano の DEX のプールから算出した参照価格・前回の記録との比較)

背景クロスマーケット: BTC $77,459 +0.83%|ETH $2,251.4 +0.54%(同時点)

Epoch: 665 進行中(11月6日 6時44分ごろに 666 へ)

CIP の新提案: 規制対応ステーブルコインの CPS 草案(PR #1266)|耐量子署名の CIP-0206 の候補(PR #1300)

署名の大きさ: ML-DSA-44 2,420 バイト|SLH-DSA-128s 7,856 バイト|Ed25519 64 バイト(1件の取引の上限 16,384 バイト)

PFMS の DRep の賛成(可決は67%・11/2 05:39 時点): 21.34%(投票済みの反対 14.26%・未投票 61.84%)

Regime (Cardano エコシステム): 規制に沿った資産と将来の暗号への備えが CIP の議題の前に出て、ガバナンスでは議案の質を測る道具と予算の管理役の議論が進んでいます

⚡ 先行指標 Watch(48-72h)

【1】11月4日14時(UTC)の Intersect の TSC による耐量子暗号の勉強会と、CIP-0206 の候補への議論

【2】CPS の草案(PR #1266)に集まる発行者・インフラ事業者の意見と、CIP-0113 のステーブルコインの共通の下位規格の行方

【3】11月5日16時30分(UTC)の Governance Hour #13(PFMS)と、PFMS の票の動き(期限はエポック 669)

【4】11月10日に予定される 2027年の予算の情報アクションの提出と、7つの領域の管理役をめぐる DRep の意見

【5】11月2日13時(UTC)の Cardano 財団の Research Exchange(パラメーターの変更が SPO と委任者の報酬の動機に与える影響・第1部)

🔄 48-72h 分岐(観察軸)

  • Base: CPS と CIP-0206 の候補は意見集めが続き、TSC の勉強会で論点が整理されます。PFMS は可決ラインから遠いまま Governance Hour を迎えます
  • Risk: 署名の大きさや取引の上限への懸念が先に立ち、耐量子の builtin の議論が長引きます
  • Alt: 発行者やインフラ事業者から CPS への具体的な要望が集まり、規制対応のステーブルコインの共通規格づくりが前に進みます

📎 直近24時間の動き

重要な動き

  • Cardano の公式アカウントが、CIP の編集を担う Robert Phair さんによる今週の CIP のまとめを公開しました。規制対応ステーブルコインの共通規格の CPS 草案と、耐量子の署名を検証する CIP-0206 の候補が新しい提案の先頭に並び、ガバナンスのメタデータの案が審査中で、2件が最後の段階に達したと伝えています。
    https://x.com/Cardano/status/2116727931313459513
  • Cardano の公式アカウントが、10月29日の CIP-113 の円卓の会を振り返りました。本人確認や制裁対象の確認、送金の制限、凍結や差し押さえをネイティブトークンに組み込み、発行・送金・焼却のたびに台帳が執行できることを、ハードフォークなしで使える点とあわせて要点に挙げています。
    https://x.com/Cardano/status/2116923987838034171
  • DRep Council の Jaromir Tesar さんが、トレジャリーからの引き出しの議案が答えるべき質問のテンプレートと、議案が質問に答えているかを LLM で確かめるツールを試験的に公開しました。点数は質の保証ではなく、事実の確認は DRep の責任だとしています。
    https://x.com/JaromirTesar/status/2116298342385029585
  • Blink Labs が10月のリリースの件数を公表しました。Go で書かれたノード Dingo、Ouroboros の Go 実装 gOuroboros、Plutus の実行環境の Go 実装 Plutigo がそれぞれ10回、Docker イメージは12回でした。
    https://x.com/blinklabs_io/status/2116960286561443882
  • Cardanoscan が、登録済みの全プールを一覧にしたステークプールのページを公開しました。運営者ごとに数えたナカモト係数、ステークの流れ、エポックごとのブロックと報酬、プールのガバナンスの投票をまとめて見られます。
    https://x.com/cardanoscanio/status/2116587361933082710
  • 開発者の kshot9000 さんが、Midnight の Compact で今はできないこと(小数、組み込みの割り算、再帰、上限のないループ)と、それぞれの公式の回避策を、公式ドキュメントの課題 #1632 に向けてまとめました。
    https://x.com/kshot9000/status/2116315348878152042

その他の動き


一次ソース

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