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RealFi の USDrf、Cardano のステーブルコインで3位に

Cardano のエクスプローラー Cexplorer は日本時間 11 月 2 日夜、RealFi のドル建てステーブルコイン USDrf をステーブルコインのダッシュボードに加え、割合 8.63% で Cardano のステーブルコインの 3 番目の大きさだと伝えました。10 月 1 日のメインネット公開から約 1 か月で、USDCx・USDM に次ぐ位置に入ったことになります。

Cardano のステーブルコインの上位に、実物資産の利回りを裏付けにした新しい型が数字で並んだ形です。同じ日に Cardano と Midnight で先物やレバレッジの取引の場が相次いで動き出しており (Daily Intel 11/3)、そうした場の担保になるドルの選択肢が増えていることにもつながります。この記事では、ダッシュボードの数字と RealFi の公式資料から、3 位という位置の中身を確かめます。

6,270 万ドルのうち 8.63%

Cexplorer が投稿に添えたダッシュボードの画面では、Cardano 上のステーブルコインを合わせた時価総額が 6,270 万ドルで、割合は次のとおりでした。

  • USDCx: 61.52%
  • USDM: 18.39%
  • USDrf: 8.63%
  • USDA: 6.27%

8.63% は金額にするとおよそ 540 万ドルです。編集部で 11 月 3 日 14 時 24 分 (日本時間) にオンチェーンの発行量を確かめたところ、USDrf の総供給は約 541 万枚で、この割合と整合していました。Cexplorer は投稿で、公開から数週間でこの伸びは大きいと評価しています。

上位 2 つとの差はまだ大きく、USDCx だけで全体の 6 割を占めます。9 月下旬には USDM が比率 2 割を超えたとお伝えしましたが (Signal 9/26)、今回の画面では 18.39% でした。USDrf の 8.63% は、その下に新しく入ってきた層です。

米国債とプライベートクレジットで裏付けるドル

RealFi の公式ドキュメントによると、USDrf は米ドル建てのステーブルコインで、準備資産と 1 対 1 で裏付けられています。準備は、米国短期国債とトークン化された政府系 MMF (マネー・マーケット・ファンド) からなる流動性の緩衝部分を軸に、残りを変動金利のクレジットと、短期で担保付き・優先弁済のプライベートクレジットで持つ構成です。緩衝部分は、想定される償還やストレス時の償還に、プライベートの資産を売らずに応じられる大きさにしているとしています。

USDrf そのものに利回りは付きません。利回りを受け取るのは、USDrf をステークして得る sUSDrf です。RealFi は 11 月 2 日、今のエポックの年利を 12.13% と示し、利回りは変動し保証されず元本も損失のリスクがあると添えています。10 月 26 日の分配では 12.20% でした (Signal 10/27)。資料では、ポートフォリオに損失が出たときは RealFi 自身の準備が先に吸収し、残りを sUSDrf が負い、USDrf の保有者はその後になる、という順番が定められています。

償還の窓口には違いがあります。資料によると、USDrf を発行体に直接償還できるのは許可を受けた機関の参加者で、日次・月次の上限がある先入れ先出しの列で処理されます。個人の利用者が USDrf から出るときは、DEX での売却が経路になり、その価格は目標の 1 ドルとずれうると明記されています。資料はあわせて、USDrf は銀行預金ではなく保険の対象でもないと説明しています。

1 か月で増えた使い道

3 位までの伸びには、ほかのプロトコルとのつながりが並行して広がったことが重なっています。いずれも各プロジェクトの公式 X の告知です。

  • 10 月 19 日: RealFi 経由で 72 時間に 20 万ドルが永久先物の Strike に入ったと RealFi が発表 (Daily Intel 10/19)
  • 10 月 20 日: Indigo の PSM で USDrf と iUSD を 1 対 1 で交換できるようになった
  • 10 月 20 日: SundaeSwap で ADA から sUSDrf へ直接交換できるようになった
  • 10 月 27 日: Liqwid の RealFi Hub で USDrf と sUSDrf を使うループの仕組みを RealFi が紹介

保有するだけのドルから、貸し出しの担保や先物の証拠金として回るドルへ。ステーブルコインの割合の順位は、その使い道がどこまで広がったかの結果として動きます。

3 位の次の分岐

Base: 先物とレバレッジの場が増えるなかで、担保や証拠金としての使い道がさらに増え、割合は USDA との差を広げて 3 位を固めます。

Risk: sUSDrf の年利が下がるか、DEX での USDrf の価格が 1 ドルから離れる場面があれば、個人の利用者の出口が DEX に限られる構造が意識され、伸びは鈍ります。

Alt: RealFi が予告している Ethereum への展開が先に進めば、USDrf の供給の伸びが Cardano の外で起き、Cardano 内の割合とは別の物差しで見る必要が出てきます。

どの道に進むかは、Cexplorer のステーブルコインのダッシュボードの割合と、RealFi の公式 X が毎エポック示す sUSDrf の年利で追えます。次のエポック 666 は日本時間 11 月 6 日に始まり、そこで出る年利が最初の確認点になります。

ことば

  • USDrf と sUSDrf — USDrf は RealFi の米ドル建てステーブルコインで、それ自体に利回りは付きません。ステークして sUSDrf にすると、実物資産のポートフォリオから出る収益で価値が上がる仕組みです。
  • USDCx — Cardano のステーブルコインで最大の割合 (61.52%) を占めるドル建ての資産です。今回の 3 位争いでは、上位 2 つと 3 位以下の差の大きさを見る基準になっています。
  • PSM — ステーブルコインどうしを決まった比率で交換して価格を保つ仕組みです。Indigo の PSM で USDrf と iUSD が 1 対 1 で交換できるようになり、USDrf の出入り口の 1 つになりました。

一次ソース / 関連リンク

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