カルダノは、Cardano360の最新アップデートで、イーサリアムとの架け橋となる「ERC20コンバーター」をテストネット（9月1日）で開始すること、また、SingularityDAOは、Dynasetsと呼ばれるETFスタイルのトークンのバスケットについて報告しています。

＊テストネットは9月1日に始まりますので、開始”した”ではなく”する”に修正しました。

以下はen.cryptonomist.chに掲載された記事「Cardano launching the ERC20 Converter on testnet to create a bridge with Ethereum」を翻訳したものです！

カルダノ、イーサリアムとの架け橋となる「ERC20コンバーター」をテストネットで開始

By Patryk Karter – 30 Aug 2021

カルダノ・ブロックチェーン上でのスマートコントラクトの有効化から2週間を切り、テストネット上ではERC20 Converterをはじめとする数多くのツールが有効化されています。

Cardano360の最新アップデートでは、Arch CaseのコマーシャルチームのFrancisco Landino氏がERC20 Converterとは何かを説明し、プロジェクトの最新情報を伝えました。

ERC20 Converterはイーサリアムのブロックチェーンをカルダノに接続するためのブリッジであり、ユーザーはイーサリアムからカルダノに自分のトークンを移行することができるようになります。人々はイーサリアムからカルダノに移行するアプリケーションを使用するために、流動性を移動させたり、ユーティリティトークンを移動させたりすることができるようになります。これらのアプリケーションは、主に、より安価で高速なブロックチェーンを求めており、また、カルダノの改良された能力により、スマートコントラクトが正式に検証される方法について、より高いセキュリティを求めています。これは双方向のブリッジであり、ユーザーはイーサリアムからカルダノへ、カルダノからイーサリアムへと移行することができます。

数ヶ月前、私たちはイーサリアムからカルダノへの移行が進んでいることについて、いくつかのプロジェクトに言及した記事を掲載しました。その一つがSingularityNET（AGIX）で、このツールをテストする最初のトークンとなります。Landino氏は続けます。

コミュニティは）来週テストネットですべてを見ることができ、ユーザーはAGIXトークンをイーサリアムからカルダノに移行したり、カルダノからイーサリアムに戻したりする方法をテストすることができます。

カルダノERC20コンバーターはイーサリアムの脅威となるか？

カルダノは現在、最も資本力のあるプルーフ・オブ・ステーク（Proof of Stake：PoS）ブロックチェーンであり、イーサリアムに代わる、より速く、より安く、より安全なブロックチェーンを目指しています。今後の課題は、イーサリアムがプルーフ・オブ・ワーク（Proof of Work：PoW）からPoSへのアップグレードに成功し、そのネットワーク効果を維持できるか、あるいはカルダノがチャールズ・ホスキンソン（Charles Hoskinson）氏が設立したブロックチェーンに移行するプロジェクトにとって十分魅力的なものになるかどうかです。

重要なのは、ブリッジが双方向であるということで、おそらく多くのプロジェクトが両方のブロックチェーンを使用することになるだろうということです。チャールズ・ホスキンソン氏は、相互運用性が非常に重要であることをたびたび繰り返している。

Cardano360の番組に登場したもう一人のゲストは、カルダノ・ブロックチェーンの利用を計画しているもう一つのプロジェクト、SingularityDAO（SDAO）のCEOであるマルチェロ・マリ氏です。

SingularityDAOのミッションは、Dynasetsと呼ばれるETFスタイルのトークンのバスケットを彼らのコミュニティや暗号経済に触れたい人に提供し、AIがこれらのトークンのバランスを自動的に調整することで、洗練された人工知能をもたらし、DeFi空間を革新することです。

Dynasetsの第一弾はイーサリアム・ブロックチェーンを使用していますが、Marcello氏は、カルダノが十分に成熟して、Dynasetsの第二弾がカルダノのエコシステムでも利用できるようになることを非常に楽しみにしていると述べています。

これらのプロジェクトがカルダノ・ブロックチェーンに展開する準備をしていることを、市場は評価しているようだ。Coingeckoのデータによると、過去7日間でAGIXは34.7％、SDAOは84.8％上昇しています。